視点なし
「よし、とにかく入ってみるか」
一刀はやや怪しげな雰囲気の城に侵入していた。一刀の予想では何かが出てきてもおかしくないはずなのだが、人の気配すらないまま、最上階ー恐らく、元々ここに住んでいた城主の部屋にたどり着いた。
一刀視点
う~ん…中から人の気配がするけど、人の皮を被った化物だったら洒落にならないしな…
もう少し中の気配を深く探るか…幸い、誰もいないみたいだから。
視点なし
「――――しよ…」
「もう……いと!」
中から聞こえる声を一刀は聞き逃すまいと耳を当てる。
「――――に…もいつか――――ちゃうわ!」
一刀は(一応)外史に来たことがあるので、声の主を特定できた。
(間違いない、この声は…張三姉妹だ!!)
一刀は確信すると、両開きの襖を思い切り開ける。
「黄巾の乱の主犯、張三姉妹だな!?」
一刀は開けると同時に声を上げる。
「だ、誰よあんた!誰か!コイツを――
しかし、言い終える前に一刀は集まってきた黄巾党を一瞬で斬り伏せ、もう一度聞く。
「この乱を起こした黄巾党の主犯は張三姉妹、アンタたちだな!?」
「……」「……」「……」
「沈黙は肯定と受け取ろう。それじゃあ、君たちに話…提案をしようと思ってきたんだ」
「嘘言わないで!!」
「姉さん、落ち着いて。とりあえず話ぐらいは聞きましょう」
「そんなことしてる間にコイツが援軍でも呼んでたらどうするの!?」
なおも黙ろうとしない張宝の口を塞ぐ張角と張梁。
「…話を…どうぞ」
「そうさせてもらうよ。まず、君たちはコレからどうしたい?生きたいか、死にたいか」
「…どういうこと?」
張梁が怪訝そうな顔で聞き返す。
「質問に答えてくれるかな?事によっては…」
一刀は考えを悟られないように気を配りつつ、言葉を紡ぐ。
一時間ほど経った頃――
「よし、交渉は成立だね。とりあえず、世間に出回っている君たちの姿絵を利用して似た容姿の三人を代役にさせてもらうよ」
「それで、本当に助けてもらえるんですか?」
「君たちが約束を守る限りね」
一刀は張三姉妹を助ける代わりに、一刀たちに協力してもらうことなどの取り決めを幾つか行った。
戦場では、一刀不在…というか脱走で多少不安があったものの、取り立てていうほどの問題もなく勝利を収めていた。
後書きのコーナー
相変わらずのグダグダ作者です。流石にこんな長いペンネームまずいか…
今回は端折りつつの回でした。
え、何時ものことだろ?
な、何を根拠に…(動揺)
まぁこんな感じでしかやれませんが、これからもよろしくお願いします。
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作者の文章力はひどいです。投稿直後は、考え直しとしての改稿を行います。