八神家のリビング。そこでは、シグナム達と翔一がはやてに現在の状況を説明していた。はやての体を闇の書———夜天の魔導書が浸食している事。それを止めるために管理局やなのは達が協力し、蒐集を行なっている事。
そして、その夜天の書のバグを直せるかもしれない管制人格の起動を許可してほしい事。それらを全て話し終えたシグナム達ははやてを見つめた。はやては無言で俯いたまま話を反芻しているのだろう。そして、その答えが出たのか小さく何か呟き顔を上げた。
「まず、何でわたしに教えてくれんかった」
「そ、それは……」
「それは何や? わたしが禁止って言ったのを意識してやな? わたしに気ぃつこうてそうしたんやろ。違うか?」
はやてのややきつい言葉に誰も何も言わない。その通りだったからだ。その沈黙が答えと理解したのだろう。はやては瞳一杯に涙を浮かべ、大きな声でこう叫んだ。
「何でや! どうして相談してくれんかった!? わたしを大事に思っとるなら余計や! わたしら、家族やなかったんかっ!!」
「はやてちゃん……」
その痛々しいはやての叫びを聞いて翔一は心を痛めていた。誰よりも家族に憧れていた少女、それがはやてだったと彼は知っていたが故に。そう、それは今から半年近く前の事。翔一がはやてと出会った日。そこで彼は知ったのだ。はやてがどれだけ家族というものを欲していたかを……
「本当に色々凄い戦いだったな……」
邪眼との戦いを終え、バイクで帰路を行く翔一。途中まではギルス———葦原涼もいたのだが、また旅を続けると言って先程別れた。一度店の方にも顔を出すと言っていたので、また会えるだろうと翔一は思い、スピードを上げようとして———突然視界が真っ白になった。
(何だっ?! この光は?!)
そして光が収まった時、翔一の目の前に広がっていたのは先程の景色ではなく見も知らない景色だった。何しろ先程までは無人の道路を走っていたのだが、それがいきなりどこかの街中になっていたのだから。
流石に翔一もこれは参った。ゆっくりとバイクを減速させて路肩に止め、ヘルメットを取って周囲を見渡したのだ。看板の文字は日本語で周囲を歩いている人も日本人ばかり。そこから日本なのは間違いないと判断し、翔一はとりあえずバイクを置いておける場所を探して再び走り出した。
しばらく走って分かった事はここが海鳴という街である事と、どうやら自分がいた世界とは違うという事だ。その理由。それは翔一が店へ電話をかけても繋がらないどころか使われていないと返ってきたため。
そこで翔一が訪れたのは図書館だった。そこで過去の新聞を見て翔一は自分の予想が正しい事を知る。そこにはアギトの事どころかアンノウンや未確認の事さえ記事には載っていなかったのだ。
(……これは……邪眼の仕業なんだろうか……?)
時空を歪ませ、現在と過去を繋いだ邪眼。もしや邪眼がまだ生きていて自分を異世界に送り込んだのでは。そんな考えが翔一の中に生まれる。しかし、そんな事はないはずと思い直し、翔一は思考を切り替えようと視線を新聞から外した。
すると視線の先に車椅子の少女がいた。その少女は棚の上の方を見つめて動かない。それが何故かを不思議に思った翔一だったが、その理由はすぐに理解出来た。その目が一冊の本を捉えていたのだ。
「あ……届かないんだ」
そう呟くや否や、翔一は少女が見つめる棚から本を取って少女に手渡した。それに驚く少女。翔一は笑顔でそれを見つめるが、何故か少女は中々本を取ろうとしない。どうしてだろうと翔一が首を傾げると、少女が申し訳なさそうに口を開いた。
「あの……私が取りたかったのはそれちゃうんです」
「あっ、そうなんだ。ごめんね。えっと……どれか教えてくれる?」
「その……その右です。あ、それやなくてその……そう、それです」
「えっと……はい、これ。でも、図書館に来るなんて偉いね。お母さんと一緒に来たの?」
その何気ない翔一の一言に少女の顔が微かに曇る。それを感じ取り、翔一は少女が何か言う前に慌てて頭を下げた。
「ごめん。辛い事聞いたみたいだね」
「ええんです。それにしても……お兄さんは良く来るんですか? 何や昔の新聞とか探しとったみたいやけど」
「あれ? 何で分かったの?」
「やって、来るなり係員の人に、ここ二、三年の新聞ありませんか言うてたから」
そう言って笑う少女。それに翔一も暗くなりそうだった雰囲気を払拭出来たと思って安堵し笑みを浮かべた。少女も翔一が悪い人間ではないと悟ったのか、笑顔のままでこう切り出す。
「あ、そや。ここで会ったのも何か縁やし……わたし、八神はやて言います。お兄さんの名前は?」
「え、俺? 俺は津上翔一。よろしくはやてちゃん」
これが翔一とはやての出会い。そして、そこで簡単に翔一の事情を聞いたはやては行く宛のない人間と知り、その話を詳しく聞いて決断する。翔一を自分の家に住まわせる事を。翔一はその申し出を有難がったが、流石にそれは色々と問題があると遠慮した。
はやてはそんな翔一に、せめて一晩だけでもと言って中々退かなかった。翔一はそれがはやての寂しさから来るものだと思い、なら一晩だけと受ける事にしたのだ。そこで彼は知った。はやてが母親どころか父親さえいない事を。
そこからは、はやての孤独感を知った翔一の優しさが炸裂した。泊めてもらう礼と言って作った料理にはやてが驚き、その訳を聞かれた翔一が店で働いていたコックだと答えた。するとはやてはレストランの味だと嬉しそうに言って翔一を喜ばせた。
一方で翔一は悩んでいた。はやてが一人孤独に暮らしている事を知ったために。更に、久方振りの人の温もりを味わったはやては出来れば元の世界に戻るまでいて欲しいと願ったのも大きい。
翔一にとってもそれはとても有難い事だった。だが、はやてと何の関係もない自分が一緒に住む事が許される訳がない。そう思った時、翔一はかつての自分を思い出した。記憶を失った自分を暖かく迎え入れてくれた真魚達。それとはやてが同じに思えたのだ。
(記憶を無くした時は、先生達。帰る道を無くした時は、はやてちゃん、か。俺、本当に人に恵まれてるんだ)
こうして翔一ははやての申し出を受ける事にした。その時はやてが言った言葉。それが———。
「なら、これで翔一さんはわたしの家族。そうやな……翔一さんやと他人過ぎるから、翔にぃでどうやろ?」
というもの。そこで翔一ははやてがどれだけ家族を欲していたのかを痛感し、期間限定ではあるがその家族となった。それから少ししてシグナム達が現れ、八神家は一気に賑やかになったのだ。
そんな事を思い出しながら翔一は拳を握り締めた。はやてにとって、自分達がどんな存在だったかを改めて感じ、心からの想いを込めて翔一は告げる。
「本当にごめん! はやてちゃんに黙ってた事は確かにいけない事だった。でも、これだけは信じて欲しい。シグナムさん達は、はやてちゃんを家族だと思ってるからこそ内緒にしたかったんだ。出来るならはやてちゃんが知らないまま終わらせたかったから」
「それでも、わたしは……わたしは……っ!」
「ごめんね。俺達、はやてちゃんを助ける事ばかり考えて、肝心のはやてちゃんの気持ちを考えてなかった。本当に……ごめん」
「主、お許しを。我々が、間違っていました……っ!」
「はやてちゃんに、寂しい想いをさせてるって知ってたのに。私達、それを……それを……っ!」
「はやて……ホントごめん。ごめんよぉ〜!」
「主のためにと思ってした事が、苦しめる事になっていた事に気付けず……我らは家族失格です」
「翔にぃ……シグナムとシャマルも泣かんでええよ。ヴィータやザフィーラまで……もうええ……もう、ええから」
そう言ってはやては翔一達へ手を伸ばす。それを翔一はしっかりと掴み、優しくはやてを抱き寄せた。それにはやては涙を流して彼の体を抱きしめる。それを見たヴィータもはやてにしがみついた。シャマルやシグナムはそれに涙ながらに微笑みを浮かべ、ザフィーラは静かに涙を流す。
翔一達は黙っていた方がいいと判断した自分達の浅はかさを感じ、優しいはやてに辛い想いをさせていた事を痛感していた。そして、そんな自分達へ泣かないで欲しいと願うはやての優しさもまた。
こうして、はやてへのシグナム達の隠し事は消えた。それと同時に八神家に新しい家族が増える事になる。闇の書に眠りし管制人格。彼女が目覚める事でこの事件は終わりへと加速を始める。そして、それが本当の戦いの始まりとなる。
八神家が管制人格起動に向けて動き出した頃、五代は月村家にある自室にいた。そこには彼以外の人物がいる。メイド服を着た気の強そうな女性だ。
「それで明日も出かけるのか?」
「そう。ごめんねイレイン。中々ストンプ見せてやれなくて」
「べ、別にいいって言ってんだろ。それを楽しみにしてんのはファリン達だからな!」
そう言って顔を赤めるメイド服の女性―――イレイン。彼女は、この家にいるノエルやファリンと同じく自動人形と呼ばれる存在だ。そして、そもそもはここ月村家を襲撃に来た刺客でもある。五代が月村家で世話を受ける事になったのは、良くも悪くもイレインが原因なのだ。
簡単に言えば、偶々五代はイレイン達が月村家を襲撃していた時に近くを歩いていた。そして、それを止めるべくイレイン達と戦った。そして、それがキッカケでイレインは月村家でメイドとして雇われ、五代は月村家に居候する事になった。その際、五代とイレインが因縁めいた関係なのを面白がった忍が彼女を五代専属メイドとして任命し、現在に至る。
本来であれば自動人形であるイレインは人間には止められないだろうが、五代はクウガだった。そう、月村家の者達は五代が普通の人間ではないと知っている。燃え盛る炎の中、五代がクウガとなってイレインと戦うところを忍達は見ていたのだから。
「そっか〜、でもイレインも見たいって思ってくれてるよね」
「ま……まぁな」
「そっか。よし、じゃ早くこのお手伝い終わらせてストンプ見せるから」
サムズアップ。それを見たイレインはそっぽを向くが、その右手は同じようにサムズアップをしている。それを五代は嬉しそうに見つめ、笑顔を深くする。きっとイレインも笑顔を浮かべていると思って。
出会った時は敵対した相手。それと今はこうして笑顔を見せ合える事。それが五代は嬉しかった。だからこそ思うのだ。絶対にこの笑顔を守るのだと。自身に宿る力。それはそのためにあるものだと信じて。それでも、五代は思っている事がある。それは、彼だけではなくライダー達がどこかで思う事。
―――いつかこの力が必要なくなるといいな。
その五代の願いは誰も知る事はない。彼は知らない。その願いは彼の妹も抱いているものだとは。心優しき兄妹。その再会の日は……まだ遠い。
「仮面ライダー……か」
「そう、異世界で怪物と戦ってた異形の存在……になった人間達だって」
アースラ艦内にある休憩所。そこに二人の使い魔がいた。リーゼアリアとリーゼロッテである。彼女達もリンディ達から翔一の話を聞き、感じる物があったのだ。聞けば、五代も翔一も望んでその力を手にした訳ではない。きっと恐ろしい怪物を相手するために仕方なくその力を手にしたと、そう二人は考えていた。
「……その人達からしたら……私達、何て言われるのかな……?」
「犠牲を出そうとしてる事を……かぁ。きっと、止めようとするんだろうね」
「でもそれじゃあ……」
「大丈夫」
ロッテの言葉に何か言いかけたアリアだったが、それを遮るようにロッテが言った言葉と仕草にそれが止まった。
ロッテのしたのはサムズアップ。その表情は笑顔。だが、それをロッテは自嘲気味に笑ってやめた。
「……って、あの五代って奴なら言うんだろうね。そして、きっと何とかしようとするんだ」
「何とかって……相手は闇の書よ」
「それでも……だよ。あいつら……仮面ライダーはそういう存在なんだろ、きっと」
「……闇を打ち砕く、正義の光……」
そう呟いてアリアはロッテと揃って天井を見上げる。出会って一月にもならないが、五代達とも蒐集活動やその手伝いで何度となく顔を合わせ交流を深めた。そして知ったのは、五代達の想いと守護騎士達の想い。
かつての自分達を悔いながら、だからこそ罰を受けるのは自分達だけでいいとはやてを助けようと必死に足掻くシグナム達。それを支え、何とかはやてを助けようとする五代達。それを間近で見て、感じ、二人は主人であるグレアムに伝える事を悩んでいた。このまま、五代達の計画を支援したいと思ってきている事を。
管制人格が起動すれば、否応無く蒐集完成後の話になる。完全封印を考えるグレアム達にとってその完成の瞬間こそ一番狙う機会なのだ。
だが、もし五代の、クウガの力が本当に闇の書に効果があるのならそれに賭けたい。誰も犠牲にせずにすむのならそれが一番いいのを二人も理解しているのだ。
(お父様……私は……私は……)
(お父様、あたしどうすればいいの。あいつらといると、覚悟がどんどん鈍ってくよ……)
そんな二人に答える者はいない。まるでその答えは、自分達の中から見つけ出せと言われたように。そう、彼女達が迷うのも仕方ない。彼女達は知らないのだ。あの二人が打ち倒した存在の恐ろしさを。仮面ライダー達が託されているものの重さを。
クウガが倒せしは究極の闇をもたらそうとした白き闇。アギトが倒せしは進化の光を宿せし人間を消そうとした闇の神。共に知らず世界を、人類を救った存在なのだ。だが、彼らも一人でそれを成し遂げた訳ではない。
多くの人々の応援と協力。それ無くして彼らの勝利はない。それをいつか彼女達も、そしてなのは達も知る。ヒーローが勝利を掴むにはその背を支える大きな力が必要になる事を。人類の自由と平和を守るために戦う力。それは自分達にも宿っているのだと……
ジェイルラボにある訓練室。そこに何故かやや元気のない龍騎と巨大な砲身を構えた少女がいた。その少女の前には緑髪の活発そうな少女もいる。彼女達二人はほんの二時間前に目覚めたばかりの新しいナンバーズだ。
「セイン、ディエチ、真司はあんな奴だが意外と手強い。心してかかれ」
「うぃ〜す」
「了解」
トーレの声にナンバー6ことセインはどこか楽しそうに。ナンバー10ことディエチは無感情に近い声で答えた。活発な少女がセイン。砲身を構えているのがディエチだ。
対する龍騎だったが、そんな二人とは対照的にやる気のやの字もなかった。その理由は彼の独り言にある。
「真司、始めるぞ」
「……何で戦うのさ。俺、今日はトーレ達とやったからいいって言ったのに」
チンクの声に龍騎はそう不貞腐れるように返した。そう、龍騎はつい先程模擬戦を終えたばかりなのだ。しかも、トーレとチンクの二人を相手にした激しいものを。それが終わりゆっくり休みながら風呂にでも入ろうとしていた矢先、ジェイルが二人を連れてきた事に今回は端を発する……
「じゃ、自己紹介をしなさい」
「は〜い。あたし、セイン。ISはディープダイバー。ま、簡単に言えばどこでも潜れますよ〜ってとこ。よろしく真司兄」
「し、真司兄?」
「そ。だってあたしよりも先に起きてるし、そう呼んだ方が面白いじゃん」
そうからからと笑うセイン。その明るさが今までいなかった性格だからか真司も嬉しくなり笑顔を浮かべる。それに一人っ子だったため、彼は密かに兄弟に憧れていたのもありセインの呼び方も受け入れる事にした。
そのやり取りが落ち着くまでディエチは大人しく待っていた。そんなディエチに真司は意外な印象を受けた。何せ、ナンバーズは皆個性豊かで自我が強い者達ばかりだったからだ。
「えっと……はじめまして。あたし、ディエチです。ISはヘビィバレル。簡単に言えば……砲撃、かな。よろしく真司兄さん」
「よろしく、セイン、ディエチ」
「……何故私はちゃん付けで、二人は呼び捨てなのだ」
笑顔で答える真司を見つめ、こっそりとチンクが恨めしそうに呟いていた。その周囲からは負のオーラが出始めているが、生憎それに真司は気付かない。それを横目にしながらトーレはジェイルへ問いかけた。用件はこれだけですか、と。それにジェイルがとても良い笑顔で告げたのだ。
「今から真司と二人に戦ってもらいたいんだ」
こうして冒頭へと戻る。トーレとチンクの二人を相手に戦った真司は、それはもう疲れていた。そのため本来なら余裕で戦えるはずのセインとディエチ相手に苦戦していた。
動きは散漫、注意は怠る。挙句にセインにストライクベントを奪われる始末。だが、全員が目を見張ったのはディエチが全力で放ったヘビィバレルの攻撃を龍騎が耐え凌いだ事。
ガードベントで呼び出したドラグシールドを二つ、隙間なく地面に突き立て、それをしっかりと手と体で支えたのだ。さしものドラグシールドも壊れはしなかったもののあちこちが溶けており、ディエチの攻撃力の高さを龍騎は思い知った。
だがそれでも龍騎はあまり衝撃は受けなかった。何故なら彼はもっと恐ろしい砲撃を知っているのだ。砲撃だけではない。ミサイルなども飛び交う恐怖の光景を。
(ま、北岡さんのファイナルベントよりマシだな)
龍騎の脳裏に甦るゾルダのファイナルベント”エンドオブワールド”。あの攻撃に比べればディエチの攻撃は可愛いものだと龍騎は思い一人頷く。
一方で衝撃を隠しきれないのはジェイル達だった。単純な攻撃力でいえば今の一撃は現在のナンバーズでトップクラス。それを龍騎は防ぎ切ってしまったのだ。それが意味するものは、龍騎はSランク級の砲撃を単身で防ぎ切れるという事。
(いやぁ〜、良い物を見せてもらった。でも……今でこれなら一体サバイブはどれ程の力を持ってるんだろうねぇ……)
(これが真司の底力か……? いや、まだ分からん。それにしても……あれ程戦闘中に気を抜くなと言っているのに!)
(あれを耐え切るか。真司の奴、流石だな。私のISが通じないはずだ)
ジェイル達はこれまでの事も含め、色々と考えを抱き―――。
(嘘でしょ? あれ喰らって無傷なんて……真司兄、凄いよ強いよカッコイイ!)
(あたしの最大出力だったのに……でも、真司兄さんが無事で良かった、かな?)
直接対峙した者達は、初めて見た龍騎の力を前に感動と安堵を覚えていた。
「……もうこれでいいだろ? 俺、風呂入りたいんだけど……」
そんな中、さっさと変身を解いて真司は告げた。その表情はかなり疲れていて今にも倒れそうだ。それにジェイルは苦笑し、誰よりも早い温水洗浄室の使用を許す。これがセインとディエチの初訓練。そして今後恒例化するナンバーズのお披露目光景だった。
おまけ
「は〜……良い湯だな」
「おっ邪魔しま〜す!」
「へ?」
「真司兄! 背中流したげるよ〜」
「な、何でセインがここにっ?!」
「だ、だから止めようって言ったのに……」
「ディエチまで?! てか、セインは少しは隠せ!」
「あ、真司兄ってばスケベ。あたしの体そんなに見ないでよ〜」
「だから……あたしは……」
「だ、誰かセインを止めてくれ〜!!」
セインはその後やってきたチンクとトーレに鎮圧され、ディエチは軽いお叱りだけで許される事となる。真司? 彼なら顔を真っ赤にしたトーレとチンクに何故か成敗されましたとさ。
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八話。やりたかった事は、翔一とはやての出会いと五代が何故月村家で世話になっているかです。
え? 真司の風呂だろって? ……ソンナハズナイデスヨ?
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蒐集している事をはやてへ打ち明ける翔一達。
それがはやての心へ大きな波を与えた。
隠し事をされていた悲しみをぶつけるはやての声に翔一は彼女と出会った時の事を思い出すのだった。