真綿で首を絞めるように、僕は君を■す。
優しい言葉で、
上辺だけの笑顔で、
装飾だらけの日常で、
君を少しずつ、腐らせていく。
君はきっと気付いている。
虚飾に囲まれた自分に。
安らぎに隠された地獄の苦しみに。
それは一度きりの贖罪の賭け。
一瞬の嘘。
そうして僕は、人でなしになった。
愛してるよ。
君のその柔らかな髪も、
濡れたような唇も、
朱に染まった頬も、
細い華奢な躯も、
漆黒の闇のような双眸も、
全部、大嫌いだ。
ぽきん。
折れたのは、僕の心だったのかも知れない。
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優しい男の愛の話。