この作品は恋姫無双の二次小説で袁術ルートです。オリ主やオリキャラ、原作キャラの性格改変やオリジナルの展開などもあります。
そういうのが許せない、特定のキャラが好きな方はスルーしてください。
※一刀アンチ作品ではありません。
第12話(裏)
宴会が終わりそれぞれが案内された一室。皆、眠りに着くまでの一時を思い思いに過ごしていた。
麗羽
あの男。
確か呂範とか言いましたわね。
何故、美羽さんに兄上などと呼ばれてますの!?
何故、出会ってすぐに斗詩や猪々子と楽しそうに喋っていますの!?
何故、二人の主君である私には近づこうともしませんの!?
全くもって不愉快ですわ!
この袁本初を蔑ろにしておいてただで済むと思わないでいただきたいですわ!
明日時間が空き次第すぐに猪々子と戦って、美羽さんの見ている前でコテンパンにされてしまえばいいのですわ!見たところそれほどしっかりした体格でもないですし、この時代女性より強い男性など限られておりますもの。
「フンッ!!」
寝台に横になる麗羽。そして夜は更けていく。
斗詩
呂範さんかぁ。なんかいい人そうだったな。
それにしても、七乃さんや八恵さんが真名を許してるなんてちょっと意外。それに美羽様まで。
こんなこと言ったら失礼だけど、なんかまともになったような気がするんだよね。元々八恵さんは常識人だったけど、七乃さんの抑えになろうとはしてなかったし、美羽様の我儘も直すつもりはなかったみたいだし。やっぱり呂範さんの存在が大きいのかな。
「いいなぁ……」
斗詩は羨望の声を漏らす。自分は麗羽を支える事は出来ても、共に歩むことは出来ない。だから美羽を変えた、呂範のような存在が自分たちの下にも来てくれないかと栓無き事ばかりが頭に浮かんでくるのだった。
猪々子
呂範だっけ?第一印象はあんま良くなかったな。だって顔に笑顔張り付けて、淡々と話しててさ。ちょっと気持ち悪かったんだよ。まるでお面でもかぶってるような感じがして。
でも宴で七乃や八恵姐、美羽様と話してる時のあいつの表情には吃驚したぜ。だって心底楽しそうだったから。綺麗な笑顔でちゃんと人と向き合って話してた。あたいたちと話す時には見せなかった砕けた表情で笑ったり怒ったり。
なんていえばいいのかな?悔しいっていうのがいちばん近い気もするけど、なんか違うんだよな。確かに会ってすぐに打ち解けられる訳ないっていうのは分かってる。世の中そんなに単純じゃない。
でも。
あたいはあんまり頭がいい方じゃないからさ。難しい事考えても答えなんかでないんだ。だから、出来るのはこれだけ。
「明日、絶対ぇ勝ってやる!」
決意は固く。勝てば認められるのではないか。そうすればあの笑顔が自分にも向けられるのではないか。そんな思いを抱きつつ猪々子は深い眠りに落ちてゆく。
あとがき
それぞれの呂範に対しての印象です。
若干、猪々子が恋する乙女みたいになってますけど、あまり気にしないでください。一目惚れとかではないので。
呂範と出会った原作恋姫達の心情を、こんな感じで書いていこうかなと思ってます。
という事で短いですが12話(裏)でした。
でわでわしつれいします。
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今回出会った人達の呂範に対する印象です。
結構短めです。
それではどうぞ。