ある日のトーキョー・ベイ警察署。
その中にあるT-9ルームはちょうどお昼の時間だった…。
「あ゙ー、お腹すいたーっ…」
「うに゙ゃー、ボクもおなかすいたのだぁ…」
と、T-9隊隊長のユナ・ヒヤマと、5号のサフラン・マコーミックがぼやく。
「あんたらねえ…それ何回目よ?」
と切り返すのはユナの幼馴染にしてT-9隊3号のクリスタ・ドロン。
「とはいえ、そろそろ昼食の時刻ではあるな…私もちょうど腹が減ったところだ」
と、ため息をつきながらも答えるのは副隊長のヴェクタス・ヘルシオンである。
ヴェクタスはさらに続ける。
「で…今日の昼食の当番は誰かね」
「あたしかな?」
と、横入りしてきたのが8号のサハナ・ネコノ。そこにすかさずクリスタのツッコミが入る。
「いや、あんたの作るのって料理じゃないから。廃棄物だから」
「えー…」
「もーっ、今日の当番は誰がやることになってるのだ!?早くゴハン食べたいのだー!!」
「ちょっ…サフラン暴れるな!!」
サフランが騒ぐ中で、一人のロボットが答えた。
「当番?…オレだけど?」
T-9隊7号のスノウ・インガルスである。
そしてその答えを聞いた瞬間メンバーの表情が凍りついた。
「い、いかん!あいつに料理をさせるなーっ!!」
「ど、どーしたのだ!?ヴェクタスのおいちゃん!」
叫ぶヴェクタスにサフランが尋ねる。
「アイツは…スノウは料理は得意なんだがな…」
「じゃあ問題ナシじゃない。スノウ君にまかせましょ」
と、ユナ。
「いや、『料理は』得意なんだが……」
と、語っているメンバー。
しかしその会話に割って入るように、台所からは強烈な破壊音が響き渡っていた。
「そういえばさっきから変な音がするんだけど…」
「そう。料理は得意なのだが、その代償としてだな…」
その時、ふと破壊音が鳴り止み、その直後にスノウが現れた。
「じゃーん!スノウ特製どでかオムライスの完成だぜ!…あれ?みんなどうしたんだ?顔引きつってるぞ?」
唖然とするメンバー。何でそんなことになっているのかよくわからないスノウ。
そして、他のメンバー同様口を開けたまま固まっているユナに、ヴェクタスは言う。
「…料理をさせると台所が壊れるんだ」
「へ、へぇ…そう、なん…だぁ……」
と言いながら、ユナはどこからともなく現れた結晶体の中に封印されてしまったのであった…。
「ユ、ユナが固まったあぁぁぁあああああ!?」
「ど、どうしよぉぉ!?」
と、慌てふためくクリスタとサハナ。その傍らでは封印されたユナが、
「あ、あははははは…」
と、顔を引きつらせて笑っていた。
「どうしたんだ?食わねーのか?」
スノウはまだ状況が理解できていないようであった…。
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おぉ~れは キッチンの~ォ 破壊魔さァ~♪
◆出演
ユナ(http://www.tinami.com/view/400980 )
ヴェクタス(http://www.tinami.com/view/401020 )
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