No.407501

一刀の晋王転生録 第二章七話

k3さん

少し遅くなってしまいました。
七話を投稿します。

2012-04-13 02:45:24 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:6388   閲覧ユーザー数:5355

姓:司馬 名:昭  性別:男

 

字:子上

 

真名:一刀(カズト)

 

北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

姓:司馬 名:懿  性別:女

 

字:仲達 

 

真名:理鎖(リサ)

 

一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

姓:司馬 名:師  性別:女

 

字:子元

 

真名:瑠理(ルリ)

 

母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

姓:張  名:春華 性別:男

 

真名:解刀(カイト)

 

一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

姓:王  名:元姫 性別:女

 

真名:美華(ミカ)

 

一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

姓:鄧  名:艾  性別:女

 

字:士載

 

真名:江里香(エリカ)

 

後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

姓:賈  名:充  性別:女

 

字:公閭

 

真名:闇那(アンナ)

 

司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

姓:王  名:濬  性別:女

 

字:士治

 

真名:澪羅(レイラ)

後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

姓:司馬 名:望  性別:女

 

字:子初

 

真名:理奈(リナ)

 

一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

第七話

   「反董卓連合 結束の崩壊」

 

連合軍は現在、虎牢関を攻めていたがなかなか落とせずにいた。

 

激しく責めてはいるのだが董卓軍の武将、呂布、張遼、華雄の奮戦。

 

そして策を実行しても董卓軍の知将、賈詡、陳宮による看破。

 

やはり虎牢関を攻め落とすのは簡単なことでは無い。

 

さすがに連合軍は焦りを感じていた。

 

「きぃーー!!、忌々しいですわ!!、どうにか落とせませんの!!?」

 

袁紹は実に不愉快という表情をしていた。

 

「董卓軍を甘く見ていたということね・・・」

 

曹操はそう言いながらも考えていることは少し違っていた。

 

(このような状況でありながら此処まで戦えているなんてね・・・欲しいわね・・・特に張遼、そして出来れば賈詡も

 

 手に入れたいわね・・・)

 

曹操の連合に参加したもう一つ理由は董卓軍にいる人材を自軍に引き入れることであった。

 

この連合を苦戦させるということはそれほど才があるということである。

 

その事実を知った今、曹操はますます欲した。

 

なぜこの二人なのか、

 

まず呂布については単純に強すぎて捕らえることが不可能に近いからだ、陳宮は常に呂布の隣にいると言う話があるので

 

陳宮も不可能に近い、だとすれば候補は華雄、張遼、賈詡の三人ということなのだが曹操は三人も捕らえることは

 

無理と感じていた。故に最高で二人までとしていた。

 

まず張遼を選んだ理由は、張遼自身の強さと騎馬隊の強さが欲しかったのだ。

 

そして賈詡については自軍が軍師が不足気味であるということである。

 

ここは、賈詡が董卓から離れることは無いと思うところだが、現在、董卓軍は洛陽で悪政を敷くという異常な状態にある。

 

その原因が分かればもしかすると引き入れること可能なのでは、と曹操は思っていた。

 

あくまでも可能性の話であり、故に”出来れば”・・・ということなのである。

 

曹操がそんなこと考えていたところに・・・

 

「伝令!、孫堅軍がお戻りになりました!!」

 

「・・・今頃ですの?」

 

袁紹は呆れながらも孫堅軍を招きいれた。

 

そして呆れは、一気に焦りへと変わることになる。

そのころ董卓軍は焦りを感じていた。

 

「皆、疲れて来てる・・・」

 

呂布は静かにそういった。

 

「いかに恋殿がいてもこのままでは不味いのです。」

 

陳宮も不安を感じていた。

 

「さすがに兵達の負担は誤魔化せんか・・・」

 

そして華雄も疲労を感じていた。

 

虎牢関が堅牢といっても連合の数が半端なものではない。

 

兵力差を少しでも補おうとするあまりの奮戦・・・当然、体力、精神力の消費は馬鹿にならないものだった。

 

「せやけど絶対に此処は退けん。」

 

しかし張遼の言葉どうり、彼女達には退くに退けない理由があった。

 

「ええ、そうね・・・」

 

賈詡は悔しそうに、そしてやむを得ずといった感じで言葉を放っていた。

 

(月・・・無事よね・・・)

「どういうことか説明して貰おうか!、袁紹!!」

 

舞台は連合側に戻る。

 

連合軍の陣営では孫権は袁紹を怒鳴っていた。

 

「そ、そんなこと言われましても確かに劉表軍からそう聞いていましたわ。」

 

孫権からもたらされた話に連合は驚愕していた。

 

皆は孫堅軍が負けた原因が味方にあったなど露ほども思っていなかった。

 

「貴様!!、まさか劉表軍と共謀して我らを陥れようとしたわけではないだろうな!!」

 

「そ、そんなわけあるわけ無いでしょう!!」

 

「ならば何故軍の配置の変更を我らに知らせなかった!!」

 

「そ、それは・・・」

 

孫権達が袁紹を疑ったのはそこだった。

 

「麗羽、どういうことか説明してくれる。」

 

曹操も流石に驚きを隠しきれず追求する。

 

他の諸侯には知らせはあったのに、先鋒を務めた孫堅軍には無かった。

 

さらにその孫堅軍には兵糧は送られず、衰弱して敗北に追い込まれた。

 

これで袁紹を疑うなという方が無理な話であった。

 

袁紹に諸侯達からの疑いの目を向けられる。

 

袁紹は苦し紛れに、

 

「そ、孫堅軍には兵糧を送った際に伝えるようにと劉表軍にお願いしたのですわ!」

 

もはや説得力のない言葉だった。

 

「ならば劉表軍は今何処にいる!!、ここには居ないようだが!」

 

「こ、後方支援という形になりますから攻撃する軍の軍議には参加していませんわ!」

 

「呼べ!!、今すぐ此処に!!」

 

「わ、分かりましたわ!、斗詩さん!!」

 

「は、はい!!」

 

顔良は走っていった。

 

「ねぇ、星ちゃん・・・」

 

事を見ていた劉備は黄巾乱が終わった後に仕官してきた趙雲に話しかけた。

 

「袁紹さん・・・本当にそんなことを・・・」

 

「いえ、恐らく違うでしょう。」

 

趙雲は少し考え・・・

 

「袁紹は孫堅を捨て駒にするつもりでした・・・故に伝えなかったのでしょう。ですが兵糧を送らないという考えは無いものと

 

 思います。兵糧を送らなかったのは劉表軍の策謀でしょう。つまり複数の思惑が重なった結果でしょう。」

 

「でもそれって・・・」

 

「ええ、袁紹にも原因はあります。責任は免れないでしょうな・・・」

 

そして、しばらくして・・・

 

「れ、麗羽様!大変です!!」

 

「ど、どうしましたの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「劉表軍が見当たりません!!、それどころか兵糧が激減しています!!」

 

 

 

 

 

 

 

この知らせは連合にさらなる衝撃を与えた。

 

孫堅軍は劉表軍を追いかけるため連合から抜けた。

 

だが孫堅軍、劉表軍が抜けただけでは終わらなかった。

 

もはや連合は信用ならない、寝首を掛かれては御免だと言って連合から抜け出す諸侯、董卓軍の予想超えた強さや

 

兵糧が減ったことで勝てる見込みが無く名声を得られないと判断した諸侯も連合は信用ならないと言う理由に、次々と

 

連合から抜け出した。

 

袁紹達にはもはや止められる術は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

連合軍は結成当初に比べると半数以上の諸侯、兵が居なくなっていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

孫堅の死をきっかけについに連合がバラバラになり、さらには抜け出すものまで出てしまう。

 

連合はどうなる?

 

そして董卓の退けない理由とは・・・

 

次回司馬家が連合に参加しなかった理由が明らかに!

 

(この時点でほぼ明らかだが・・・)


 
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