No.401943

一刀の晋王転生録 第二章六話

k3さん

運命の六話を投稿します。
孫堅軍と華雄、張遼軍の結末は・・・

2012-04-03 01:30:22 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:6453   閲覧ユーザー数:5445

姓:司馬 名:昭  性別:男

 

字:子上

 

真名:一刀(カズト)

 

北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

姓:司馬 名:懿  性別:女

 

字:仲達 

 

真名:理鎖(リサ)

 

一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

姓:司馬 名:師  性別:女

 

字:子元

 

真名:瑠理(ルリ)

 

母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

姓:張  名:春華 性別:男

 

真名:解刀(カイト)

 

一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

姓:王  名:元姫 性別:女

 

真名:美華(ミカ)

 

一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

姓:鄧  名:艾  性別:女

 

字:士載

 

真名:江里香(エリカ)

 

後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

姓:賈  名:充  性別:女

 

字:公閭

 

真名:闇那(アンナ)

 

司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

姓:王  名:濬  性別:女

 

字:士治

 

真名:澪羅(レイラ)

後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

姓:司馬 名:望  性別:女

 

字:子初

 

真名:理奈(リナ)

 

一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

時は経つがやはり兵糧は送られてこない。

 

孫堅軍の兵達は目に見えるほどに衰弱してしまっている。

 

このままでは餓死者が出てしまうのは時間の問題である。

 

(だがこのまま撤退するわけにはいかない・・・)

 

なぜ撤退の決断ができないか、その理由は二つほどあった。

 

一つはなんとしても汜水関を攻略したいという未練ともいえる感情。

 

そして、こちらが一番に重要なことだが、撤退したことにより、自分達の軍に何かがあったと察知されることで

 

華雄軍、張遼軍が追撃をかけることである。

 

孫堅がどうするべきか迷っていたその時、

 

「「お待たせしました!」」

 

周泰と甘寧が孫堅のところに戻ってきた。

 

「明命、思春、連合の兵糧庫を担当している袁術からは返事は?」

 

「そ、それが・・・」

 

周泰は不安な、それでいて疑問があるような表情をしていた。

 

「その・・・兵糧庫を管理していたのは袁術軍ではありませんでした・・・」

 

それが周泰の表情の原因だった。

 

「な、何だと!?、どういうことだ!?」

 

(あの時の軍議では確かにそう聞いたぞ!!)

 

「思春!、誰が管理をしている!?」

 

孫堅は大声を上げながら問いただすと甘寧は答える。

 

「はっ、どうやら劉表軍のようです。」

少し時は遡る。

 

軍議が終わり、孫堅が汜水関に向かって出撃した後、

 

「麗羽義姉さま!、妾は兵糧管理、防衛という地味な役目は嫌じゃ!、妾の軍も前線に出て華麗に活躍したいのじゃ!!」

 

「そうは言いましても・・・今更変わってくれる者がいるとは思えませんわ・・・」

 

袁術は袁紹に言い渡された役回りが気に入らず、袁紹に講義していた。

 

孫堅軍が敗れた後、自分達の軍が雄雄しく、勇ましく、華麗に突撃し、勝利を収めようとしていた。

 

要するに孫堅が相手をある程度叩いたところをいただこう、という算段である。

 

すぐにでもそのための準備をしたいところではあるが・・・

 

(困りましたわねぇ・・・)

 

だがしかし兵糧庫の問題は無視できない。

 

さすがに袁紹も兵糧庫の管理と防衛の重要性は知っている。

 

袁紹がそのように困っていると・・・

 

「ならば私が勤めましょうか?」

 

ある人物が現れ、自分がやると言い出した。

 

「あなたはたしか劉表軍の・・・」

 

その人物は軍議で見たことがあった。

 

「はい、私は劉表軍の黄祖でございます。」

 

現れた女性、黄祖は肯定した。

 

袁紹は考える、

 

(劉表軍は私の軍や美羽さんの軍ほど充実していませんが・・・)

 

だが、しかしと、

 

(美羽さんの言うように地味な仕事を進んでしようと思う者も他にいなさそうですわね・・・)

 

そう結論した袁紹は、

 

「わかりました、ではお願いいたしますわ。美羽さん、それでよろしいですわね。」

 

「うむ!、良いのじゃ!」

 

こうして、

 

急遽、劉表軍が兵糧庫を管理、防衛をするようになった。

 

それが決まった後、

 

黄祖は表情を歪ませ口は笑っていた。

「劉表軍・・・だと・・・」

 

孫堅の頭にはある出来事を思い出させた。

 

実は、前に劉表軍は孫堅軍に戦をしかけたことがある。

 

もちろん返り討ちにした。

 

劉表は孫堅軍の武勇に恐れて謝罪と領土の一部を謙譲したことで二つの軍の戦いは終わったが・・・

 

(実は虎視眈々とアタシを討つ、あるいは死なせる機会を狙っていたのだとしたら・・・!!)

 

ここまで考えると理解する。

 

これは、味方の・・・劉表軍の兵糧責めであると。

 

(おのれぇー劉表!!)

 

もはや兵糧は期待できない。

 

さらに華雄軍、張遼軍は汜水関に篭っている。

 

そして孫堅は決断する。

 

「我らはこれより・・・撤退する!!」

 

搾り出すような声で、

 

撤退を宣言した。

やはり、孫堅軍は追撃を受けてしまった。

 

「やっぱ何かがあったようやな!、まったく手応えを感じひん!」

 

「もらったぞ!!」

 

華雄軍、張遼軍はここぞとばかりに暴れる。

 

力を失った孫堅軍には満足な戦いは出来ず、当然次々に倒され、兵は減ってゆく。

 

孫堅軍の将達は何かと指示を出すが思うようにいかない。

 

そして華雄と張遼は孫堅を見つける。

 

「孫堅、覚悟しろぉー」

 

「卑怯とは言わへんよな!、あんたらも策を講じてきたやろ!、それにこっちだって必死なんや!!」

 

「くっ!!」

 

孫堅は二人と戦うことになった。

 

孫堅軍の将達は孫堅を援護したいが、軍を崩壊させないように保つのが精一杯だった。

 

孫堅は徐々に押され、将達は満足に動けない。

 

そんな悪循環が続き・・・

 

「がはぁ!!」

 

「こんな形での決着になるのは残念だが、これも董卓様のためだ・・・」

 

 

 

 

孫堅の身体が華雄の金剛爆斧によって深く斬り付けられていた・・・

 

孫堅がゆっくりと力なく倒れていった・・・

 

孫権達は信じられない表情で目に映る現実を見ていた。

 

「お・・・・お母様ーーーーーーーー!!!」

 

孫堅は倒れながら思った。

 

(これが・・・嫌な予感の・・・正体・・・か・・・)

 

ドサッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六話

   「反董卓連合 孫堅文台・・・死亡」

 

 

 

 

 

 

 

孫堅軍は撤退に成功した・・・

 

否、成功では無いだろう。

 

孫堅が致命傷を負った後、これ以上攻撃する必要は無し、無駄に兵力を損失する必要無しと言い華雄と張遼がわざと

 

見逃し、退いていった。

 

せめてものの武士の情けと言った感じにも取れた。

 

「・・・蓮華・・・」

 

「お、お母様・・・」

 

孫権は涙を抑えられなかった。

 

「雪蓮に・・・この剣を・・・渡してくれ・・・」

 

孫権は涙ながらに辛うじて受け取った。

 

「祭、皆の者・・・娘達を・・・た・・・の・・・」

 

そして・・・・・

 

孫堅文台は・・・・・

 

動かなくなった・・・・・

 

「お母様・・・お母様ーーーーーー!!!!」

 

しばらくして・・・

 

連合軍が汜水関の制圧に成功した。

 あとがき

 

孫堅が死亡してしまいました。

 

これから連合軍と董卓軍は一体どうなるのか?

 

孫堅軍はどうなってしまうのか?

 

勝者は一体誰なのか?

 

そして司馬家は・・・


 
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