あらすじ
新年あけましてこの野郎!!
以上、作者さんの渾身の一発ギャグでした(アニス代打ち)
何か色々とごめんなさい……
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~深夜でございます~
「ケフッケフッ……」
トイレなう。
吐血なう……何でこんな余裕何だろうね俺って……。
「ケフッ……うぅ……」
口の中が鉄の味でいっぱいになり、更には胃液までもが……。
喉痛い……。
「ケフッケフッ!……はぁ……やっと収まったか……」
それにしても、まさか寝てる時に来るとは……。
マジで止めてくださいそう言うの、シーツを血で汚しちまったらヤバいでしょうに。
それにしてもどうしよう。
何か車いすに乗ったままだと便器との差があり過ぎて、つい車いすから降りちゃったんだよね。
……どうやって乗ろう……。
取り敢えず、水流してっと……。
「……んっ……しょっ……!」
足に力を入れて、何とか経とうとする。
だけど、力が入らずに、少しだけ浮いただけだった。
「くっしょっ……」
車いすによじ登ろうと試みる。
だけど力が足りずに、体が上がらない。
「くっ……ハァッ……」
次第に息が切れ始める。
畜生……一人じゃ、何にも出来ないのかよ……。
「ぐっ……」
駄目だ……諦めよう。
そんな時だった。
ガチャッ……。
玄関から物音がした。たぶん、シグナム達が蒐集から帰って来たのだろう。
あー、どうしよう……あんまし弱った姿見たくないんだよね……。
「なぁシグナム、何でトイレの明かり着いてんだ?」
「それにドアも空いてるみたいですね……」
「……まさか……主……?」
あぁ、何か話してるよ……。
いや、マジで来ないでほしいんだけどね……。
あぁ、足音が近づいてくるよ……。
情けない、マジ情けないね俺……。
「主、どうかs……主!?」
「やっほー……シグナム、遅いお帰りで……」
そんなジョークを言ってみた俺マジ馬鹿だね。
強がってるの丸見えじゃんか。
「今日は……怪我とか……してない?」
「先ずはご自分の身を心配してください!」
「えへへ~、ごめんね」
シグナムは俺を抱き上げて、そのまま車いすに乗せてくれる。
いやぁ、優しいね……。
「それと……お帰り……」
「主……」
「アニス、大丈夫か?」
「あ、ヴィータ。まぁ、何とかね」
「辛かったら言ってくださいね?」
「ありがとう、お姉ちゃん」
「何かありましたら、何でも言ってください」
「ザフィーラもありがとうね」
……所で、アンクが居ないんだけども……。
何で居ないんだ?
「ねぇ……アンクは?」
「あぁ、アンクだったらまだ管理外世界に居るんじゃないか?」
「……はぁ、あいつは……」
どんだけだよ。
普段無茶すんなって言ってる奴が、無茶すんなよ……。
「そう……」
「それでは主、このまま部屋に送りますよ」
「うん、ありがと」
そのまま俺は自分の部屋まで送ってもらった。
……はぁ、早く帰ってこいよ、アンク。
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~アンクサイド~
「……はぁっ……」
どうする……。
まだ足りない……だが、時間も無いか……。
「せめて……ヤミーを作れればな……」
とある管理外世界で、魔力を蒐集してる最中に思った事だ。
ヤミーが作れれば、効率が良いんだが……。
俺が持ってるセルメダルは、全部魔力を帯びていてヤミーには適さない。
それに、神の奴にヤミーを作るのは禁じられてる……。
「くそっ……どうする……」
……そうだ……闇の書に、セルメダルを……。
いや、それだと駄目だ。どうなるか分からない……。
それに、まだできると決まったわけじゃない……。
「管理局か……このまま原作通りに行くと……あの仮面野郎が出て来るな……」
……めんどくさい。
やる事はまだ山積みだ。やっぱり、管理局員を襲うしかない……。
だが、それだとデメリットが大きすぎる……。
どうするか……。
「はぁっ……ったく、めんどくさい時期に……」
まぁ、仕方ないか……。
魔力を持った人間を襲っていたのはこっちだ、出てくるのは当たり前か……。
「やっぱり……これまで通りやるしか……だが、そうしたらアニスがヤバい……」
……結局、一択か……。
だけど、これしかないのもまた事実。
「ちっ……」
せめて、アニスの体力が保てばまだ楽なんだがな……。
それに、シャマルの魔法も効けば……。
だが、今のアニスは体内に魔力が入ってしまえば瞬く間に気拒絶反応を起こす。
だから魔法での回復も出来ない……。
「……人間の欲望か……」
今の俺がやっていることが、欲望なんだろうな……。
アニスを助ける事。
それが今の俺の欲望。
はっ……もしあいつらが居たら、鼻で笑われるだろうな。
特にカザリ……。
「……帰るか……」
俺は立ち上がり、翼を出してマンションの屋上から飛び降りる。
……なんにせよ、時間が無い……。
守護騎士と話し合った方が良いな。
そう考えながら、俺は家へと翼を動かした……。
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