No.403198

死にたがりの第七十六話 敵地でゆっくりしてしまった……

ゆ っ く り し て し ま っ た ね

2012-04-05 20:03:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2433   閲覧ユーザー数:2341

あらすじ

 

 

敵地に何て居たくない!私帰る!

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「それで、どうしてこうなったのかしら?」

 

 

プレシアさんが俺の体を見ながら言う。

俺を見るのは止めてください……。

 

 

「いや……まぁ……呪いでこうなってしまいましてね……あはは……」

 

 

「……やっぱり、あの時の魔力が原因?」

 

 

「いえ、それは違います。これは遅かれ早かれなっていた事態なので。プレシアさんのせいではありません」

 

 

「そう……」

 

 

「そ、それよりも。もう一人のプレシアさんはどうなりました?」

 

 

「あぁ。もう一人の私なら、アリシアにまだ勘当されてるわ」

 

 

もう一人のプレシアェ……。

普通逆だろうに……。そしてアリシア、ドヤ顔するなし……。

 

 

「それにしては、最後に会った時よりは、顔色が良いわね?」

 

 

「……あら、リンディさん居たんですか……」

 

 

「あ、相変わらず手厳しいわね……」

 

 

「俺、貴女の事嫌いですから」

 

 

「あはは、か、艦長。とことん嫌われてますね……」

 

 

エイミィが乾いた笑いをしながら言う。

だって、嫌いなんだもん。

 

 

「君も相変わらずだな」

 

 

「黙れ変態」

 

 

「だから、誰が変態だ!」

 

 

「クロノ」

 

 

「クロノ君」

 

 

「クロノ」

 

 

《クロノ》

 

 

「「「《イエイ!》」」」

 

 

そして相変わらずの俺達。

それを見て笑っているフェイトとアルフとアリシア。

 

 

「君達わぁ!!」

 

 

「見なさいクイーン……アレが最近、キレやすい若者の頂点」

 

 

《アレが……クロノ……》

 

 

「またそれかぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「クロノ、怒り過ぎると禿るぞ?」

 

 

「誰が怒らせてると思っているんだ君は!!」

 

 

「俺じゃない事は確か」

 

 

「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

クロノがめっちゃ壊れました……。

ざまぁ味噌漬け。

 

 

「はいクロノ君、どうどう」

 

 

エイミィさんがクロノを宥めている。

でもそれは動物の宥め方だ。

 

 

「げ、元気そうね……」

 

 

「元気だけが取り柄何で」

 

 

「車いすに乗ってる癖に、何を言っているんだ君は」

 

 

「うわぁ!?フェレットが喋った!?」

 

 

「君も魔導師だろう!何びっくりしているんだ!」

 

 

「あはは、冗談だよユーノ」

 

 

こいつもこいつで、弄ると楽しい。

 

 

「お兄ちゃん、病気なの?」

 

 

「いや、まぁ……簡単に言えばそうかな?」

 

 

そして止めてくれよぉ……。

俺に向かってそんな純粋な目をするのは……。

 

 

「所で、君は昨日の魔力を感じたかい?」

 

 

「ああ、一応ね。でも、こんなんだから出て行けなかった」

 

 

「いや、出ていけてもアニスは魔法が使えないだろうから、逆にその方が良かったじゃないか」

 

 

「そこは無理してでも」

 

 

「止めんか」

 

 

アルフにツッコまれた。

ちくせう……。

 

 

「それにしても、どうして僕のここへ連れて来たの?二人とも」

 

 

「それはフェイトちゃんに聞いた方が早いかも」

 

 

「えっそ、その……ア、アニスにだけ……まだ、教えて無かったか……教えておこうと……思って……」

 

 

「そうだったんですか。でも、今はこんな状態何で、あんまり遊びには行けないですけど。行けそうだったら遊びに来ます」

 

 

「うん、ありがとう」

 

 

まぁ、二期が終わるまではもう来ないだろうけども……。

それにしても、どうしたものかな……。

 

 

落ち着かない……。

まぁ、闇の書の主だからだろうけど……どうしたものかな……。

 

 

「あ、そうだわ。アニス君、お昼ご飯食べて行かない?」

 

 

「えっ……でも、悪いですよ……」

 

 

「でも、食べてないでしょう?」

 

 

「……はい……そうですけど……」

 

 

診察が終わって、すぐに翠屋に向かって、そのままなのはとフェイトに拉致られて。

ここまで来たので、食べてないっちゃ食べてないけど……。

 

 

「ホントに悪いんで、またの機会にお願いしても良いですか?」

 

 

「駄目よ。それに、助けてもらったのに、お礼の一つもしてないわ。これ位はさせてほしいわ」

 

 

「あー……そう言うのは気にしてないんですけどねぇ……それじゃあ、お願いします……できれば少なめで……」

 

 

「分かったわ」

 

 

何かこのままだと埒が明かなそうなので、お願いした。

まぁ、良いか……。

 

「あー……押しに弱い俺乙……」

 

 

これも俺の性なのだろうか……。

嫌だいやだ……。

 

 

それからご飯が出来るまで、なのは達と喋って時間をつぶしていた。

どうやらみんなもまだ昼飯食ってなかったらしい。

 

 

でも、なのはとフェイトって翠屋で何か食べてたような……。

まぁ良いか。

 

 

それからプレシアさんがご飯を運んできた。

メニューはオムライスだった。

 

 

……う、旨かったとです……。

はやてちゃんよりも……さ、流石二児の母……。

 

 

そして量がみんなよりも少なめだったけど。

それでも残してしまった……。

 

 

皆驚いてたね、そんなに驚く事なのかな?

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「それじゃ、私は翠屋に戻るね」

 

 

あれから、結構な時間が経った。

既に夕方になろうとしていた。

 

 

だから俺は、なのはが翠屋に帰る時に送ってもらう事にした。

フェイトも着いて行こうとしたけど、それだと二度手間になるので、プレシアさんが止めた。

 

 

「また来るので、落ち込まないでください」

 

 

「うん……それじゃあ、またね」

 

 

「はい、またです」

 

 

そのままなのはに車いすを押して外に出る。

はぁっ……居づらかった……。

 

 

「アニス君、頻りにきょろきょろしてたけど、どうしたの?」

 

 

「い、いえ……何でもないですよ?」

 

 

ばれていたか……。

まぁ、あそこまで挙動不審だったらね……。

 

 

「もしかして体調悪かったとか?」

 

 

「いえいえ、気にしないでください。ただ、居なれないマンションだったんで、落ち着かなかっただけです」

 

 

「……そう?」

 

 

「はい」

 

 

だからそんなに見つめんなって……。

痛いから、胸が痛いから……。

 

 

「それにしても、もう冬なんだね……」

 

 

「ですねー」

 

 

「私が魔法に出会ってから、こんなに経ったんだ……」

 

 

「なのはちゃんがいつ魔法と出会ったのかは俺知らないのですが……」

 

 

「今年の四月か五月だったかな?」

 

 

「……それでもまだ八ヶ月くらいじゃないですか」

 

 

「それほど私には濃かったんだよ」

 

 

「あぁ、そういう事ですか……」

 

 

「……そこはかとなく馬鹿にしてないかな?」

 

 

「してませんよ」

 

 

「そうかな?」

 

 

馬鹿にはしてない、人聞きの悪い……。

まぁ、日数だけ聞いたらまだまだ素人って思うけど。

 

 

実際あの戦い方を見たら……ねぇ、恐れおののくよね……。

 

 

「……そこはかとなく貶された気が……」

 

 

「何を言ってるのかななのはちゃんは」

 

 

まさか読心術を心得ているのか……。

いやぁ、まさかねぇ……。

 

 

そんなこんなで、翠屋に着きましたよ。

それからアンクが仕事終わるまで待って、アンクと一緒に家に帰りました。

 

 

帰ったら帰ったで、皆に何処行ってたんだって聞かれたけど。

そこは友達の家と答えといた。

 

 

そうしとかないと、混乱を招くからね……。

 

 

そんなこんなで、楽しい一日でした。


 
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