「無駄を省くべし!」
会長がいつものように小さな胸――――――――――――
「それも要らないのっ!」
開始早々モノローグ拒否!?
「会長、どうしたんですか、いきなり」
「そうよ、いつもの無駄遣いするアカちゃんじゃないわ」
「そうだぜ。会長さんは無駄遣いしてナンボだからな」
「ですぅ。人使いが荒いクセになにいってるんですかぁ」
「う、最初からそんなに言わなくても良いのに・・・・。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
だって、無駄を省けって言ったんだから、こうして優しい俺らが早めに手を打ったんじゃないか。全く。矛盾している。
「だってだって・・・・そういう無駄じゃないもん!!違う意味だもん・・・・えぐっ」
おや、珍しい。いつもどうでも良いことを議題にしている会長から、そんな貴重な言葉が出るとは。・・・何処かで頭を強くぶつけたんじゃなかろうか。
「で、会長さん。何の無駄を省くんだ?」
「うん、えっとね、この最近、電気のつけっぱなしとか、水道の流しっぱなしとか、多いの。それが気になってこんな議題をあげてみたんだけど・・・・・」
「あー。真冬の教室も、誰もいないのに電気ついてたりとかしてます。扇風機の消し忘れとかもよく見かけます」
俺のクラスはそんなことはないが、真冬ちゃんのクラスはそうらしい。
「まだ高校生慣れしてないと言いますか、まだ自立できてないと言うか・・・。何か、『誰かがやってくれるだろう』って言う空気がまだありますね」
じゃあ、皆意識が低いのかしら?だったら、ポスターとか書いて呼びかけるのはどうかしら?」
知弦さんがもっともな意見を出してくれたが―――――――――――
「ダメよ、紙の無駄!」
『!!!!!?????』
会長以外、皆心の中で驚愕!
「うぅ・・・じゃ、どう呼びかけるんですか?」
「昼休みとか、休み時間に私達が直接呼びかけるのよ」
そこで俺は。
「じゃあ、そのついでに美少女探しの旅に―――――――」
「いかないからね」
「がーん」
「何でよ会長!何で俺の夢をつぶすような事を!」
「貴方、絶対手出すでしょ」
「・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。いえ、出しません・・・よ?ちょっと気持ち良くなるだけですってば」
「ばっ――――――――――――!」
俺のアレな発言に、しゅぼっと顔を赤らめる。
「やだなぁ、会長。会長だって、そんなコミュニティの一部じゃないですかー」
「ば、ばかっ!誰が杉崎のハーレム要因になるもんですか!」
俺がああ言うと、会長もこう言う。
「・・・・・・!!!」
「!!!!!」
「・・・・・!!」
・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・いちゃついてないで早く議題を進めよーぜ」
深夏が目を半開きにして責め立ててくる。
「お、深夏、お前も俺の――――――――――――」
「しねぇよ!!!!!」
超拒否。せめて全部言わせてくれよ。
2時間経過。
結果、ポスター作成に決定。
「どんな絵柄にしますか?」
「真冬はどんなのが良いんだ?」
「えっとー。勿論、B――――――――」
「会長さんは何が良いんだ?」
「訊いといて無視!?何それお姉ちゃん酷くない?」
「いや、真冬に訊いた私が盲点だった。すまん」
「酷い・・・・」
落ち込む真冬ちゃんを置いといて、次は知弦さんに。
「私は、勿論・・・フフフ」
「あ、やっぱりなんでもない。知弦さん、すまん」
この先は俺も訊く気がしないので、丁重にお断りしておこう。
「次は鍵。お前は?」
「俺は・・・。エロゲパッケージ風に仕上げてほしいと――――」
「この生徒会どうかしてるぅぅぅぅぅぅぅうううううううううううううう!!!!」
『今気付いた?み・な・つ★』
深夏以外のメンバーでアドリブで深夏を追い込む。
「おい、お前らどういう了見だ?・・・オーケー、そっちがその気なら・・・。デュラララララララララララララ!!!!」
「ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ文庫―――――――――――――――っっっっ!?」
結局。俺たちがふざけまくったせいで、ポスター等は深夏がすべて負担。
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
今回得た物も、何もなかった。
「ほら、会長さん達!こっちこっち!」
『・・・はーい』
渋々深夏に従うのだった。
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生徒会の一存のパロディ。
第2弾。