No.400376

K-ON!+EXPLORES…第19話・顧問!

ぎゃーすさん

第19話どうぞ~

2012-03-31 00:40:29 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:460   閲覧ユーザー数:454

 

体育祭も終了

本当はほっと一息とは行きたいものだが

学園祭があるので休む暇もない

気合を入れ直していきますか・・・!

 

「りっちゃんうい~っす」

 

「ちわ~」

 

「おいぃ~っす」

 

俺達はそうやって軽い挨拶を交わして

 

「ふー、暑い・・・」

 

本当にまだ暑い、今年の夏が今までの中で暑い夏っていわれているけどホントみたいだな

 

「ん?何を見てるんだよ?」

 

正樹が律が見ている分厚い本の先に視線を向けると・・・

 

「おもしろいもん見っけたぞー!見てみ?」

 

「ん?何コレ~?」

 

俺達3人が分厚い本の先の視線には・・・・・

 

アルバムみたいだ、それも結構古い

 

「この前澪が見つけたダンボールに入っていたんだ!昔の軽音部の写真みたい!」

 

「うわ~すごいね~」

 

「ギャップとかがまた一段とすごいな・・・・・」

 

アルバムに[DEATH DEVIL結成]とか[天下統一]とか書いてある

本当にこいつら女なのか・・・・・

女のヴィジュアル系ってあんまり見かけない気が・・・・・

髪を赤く染めている奴(???)までいる・・・

 

「いつの時代のバンドだよって感じだよな~!!」

 

「確かに今の時代はあまり見かけねぇよな~」

 

「えっ?・・・そだね」

 

「まあ確かにこういうヴィジュアル系はあまり見かけないね」

 

「(バンドってこういうイメージしかなかった私って・・・・・)」

 

「さっ、練習するぞ!もう学園祭も近いんだから」

 

澪が俺たちに呼びかける

やっぱり初ステージだから気合入っているんだろうな

 

「はいよ」

 

「了解」

 

「それじゃあ泰広と唯は練習していて。私と正樹はベースラインの見直しをするから」

 

「分かった!んじゃ早くやろっか、唯」

 

「うんっ!!!!!」

 

こうして、練習開始

俺は唯の教育係をしながら早弾きの練習もする

正樹と澪、律の3人のリズム隊は何らか話している

ムギはどこかに行ったらしい、鞄はある

 

すると・・・・・

 

「いてっ!」

 

よそ見をしていた俺が唯に視線を向ける

 

「どうしたんだい|(どうした)?」

 

俺と律がそう唯に呼びかけて

 

「指の皮剥けちった・・・」

 

とコードを抑えるための左手の人差し指を向ける

うわっ、痛そうだな

でもこれぐらいは仕方ない

何にせよ鉄の糸をずっと抑えていればそりゃ指だって剥けてくる

俺もそうだったし

 

「大丈夫かよ?」

 

「うわっ痛々しい・・・・・」

 

正樹と律も少し心配そうに声を掛ける

 

「ホラ澪ちゃんも見て~」

 

唯が澪に指を立てながら見せて、俺も澪に視線を向けると・・・

あれ?いない、どこにいるんだ・・・・・?

あっ・・・・・

 

「見えない聞こえない、見えない聞こえない・・・・・」

 

やはり、中間テスト前いやその時以上にしゃがみ込みそう連発していた

すると律がニヤけて・・・・・

 

「あー!私もドラムの練習のしすぎで手の豆潰れちゃったー!」

 

さらに両耳を両手で塞ぐ澪

そこに正樹が律のようにニヤけて・・・・・

 

「道端に喉を掻き毟って死んでいた男」

 

「ひぃっ!!!」

 

正樹がそこに追い討ちをかけた

少しずつ痛さがグレードアップしていっているような

 

ついには律と正樹は澪を弄り始めた、かわいそうな・・・・・w

 

「ねぇやっくん、絆創膏とか持ってない?」

 

「うーん、俺も絆創膏はさすがに持っていないね」

 

「そっか~・・・・・」

 

ガチャン!

 

ん?誰だ?ムギかな?

・・・・・いや、違う

音楽担当の山中先生だ

 

「ごめんね~ちょっと譜面代を・・・・・」

 

ヒョイヒョイ

 

唯は何らかの意味を込めて指をクイッと曲げた

何の意味があるんだ・・・素直に言ったほうがいい気がするけど

 

 

~職員室にて~

 

 

唯は山中先生皮が剥けた指を対処してもらった

ちなみに俺は付き添いで来た

唯が「来て!!」と言うからだ

まあこんな調子じゃ練習出来ないし、別にいいけど

 

「いたあぁぁぁぁーーーーーー!!!」

 

「唯、気持ちは分かるけど職員室だから・・・」

 

「うん、でも消毒滲みたぁ・・・・・」

 

「はいはい、指そのまま固定しててね~・・・はい、これでいいわよ~」

 

「「ありがとうございます」」

 

「辻君、あなたもギター?」

 

「ええ、そうですけどそれが・・・」

 

「どれどれ~・・・」

 

そう言って、俺の指を触り始める山中先生

その次には唯の指も触り始めた

 

「・・・うーん、まだまだね~」

 

「辻君はともかくこの分じゃまたすぐ皮が剥けるわよ」

 

「えぇ~~?」

 

「そう何度もやってる内に皮が硬くなって、弾けるようになるの。誰もが通る道よ」

 

「ふーん・・・そうなのかぁ~・・・ってあれ?先生ギターやってたんですか?」

 

「ううん、昔友達がね」

 

「じゃあね」

 

「あ、はい」

 

「ありがとうございました。行こ?唯」

 

「うん!!!!」

 

そう言って俺達は「失礼しました」と告げて職員室を去ろうとすると・・・

 

「あ!ムギちゃん!!!」

 

唯は指を立てながら声を掛ける

何で指立てるんだ?

 

「あれ?ムギ?何でここに?」

 

「いや、ちょっとね」

 

「それより、遅かったけどどこに行っていたんだい?」

 

「あぁ、うん、澪ちゃんに言われて学園祭のステージを借りるための申請に行ってたんだけ軽音部はまだちゃんとしたクラブって認められていないって断られちゃった」

 

「あぁ~そっかぁ~」

 

「へぇ~そりゃ大変だね」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「「は|(えっ)?」」

 

 

~部室にて~

 

 

「部として認められていないだってー!!!!」

 

「うん、そうみたい・・・・・」

 

「マジかよ?てか部員4人以上集まったら大丈夫なハズだろ?」

 

「そのはずなんだけどな~・・・・・」

 

「てゆーか、クラブって認められていなかったのに音楽室好き放題使っても良かったのかな~?」

 

確かにそうだ、というかさっきの山中先生は何も言わなかったな

しかし唯にしては珍しく真面目なことを言うな~

・・・とは口が裂けても言えない俺

 

「い、今まで何にも言われなかったから大丈夫だよ・・・きっと・・・」

 

「説得力が全く無いな」

 

「フッwww」

 

「笑うなー!!泰ー!!!」

 

「あっ、ゴメンゴメン」

 

「ったく・・・・・それよりどういう理由なのか聞きに行かないとな~」

 

「そうね」

 

「あれ?そういや澪は?」

 

確かにいない、あれからどうなったんだろ?

 

「澪ちゃんならまだあそこで怯えてる」

 

唯が澪が居る方向に指を指す

まだ怯えていた、よほど痛い話が苦手だろう

 

「「帰って来ーい!!!!」」

 

ドタン!

 

正樹と律がそう突っ込んだ瞬間、律は後ろに机ごと倒れてしまった

おかげで机の中のものなどが色々と出てきた

 

「お前は何やってんだよ!」

 

「へへへ、ゴメンゴメン。泰~、掃除しておいて~」

 

「何で俺!!?」ガビーン!

 

「だってさっき笑っただろ?その罰だ!!」

 

「そんな~(泣)」

 

「じゃあそれが終わったら生徒会室に来いよ」

 

律が俺にそう催促して

 

「う~、分かったよ・・・・・ハァ」

 

その後泰広以外の5人は生徒会室へ向かって、俺1人だけ何故か後始末をしていた

しかも律が散らかしたというかとにかく俺のせいじゃないのに・・・・・

 

「ん?」

 

俺はさっき律が倒した机の中の紙を拾って見てみた

 

「何だこれ?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あのボンクレ部長やっちゃったな・・・

見事な『部活動申請用紙』だ

律の奴、4月ごろちゃんと書くって言っておいて全くの真っ白だ

 

「俺が書いとくか」

 

俺は部員の所に6人と書いて、後は分からないので急いで生徒会室へ向かった

 

~生徒会室にて~

 

・・・・・・・・・・・・ん?

何か言い合っているな

とりあえず、少し様子見といくか

下手に顔出したらマズイし

 

「部活動申請用紙?」

 

「そんな話は聞いてないぞっ!」

 

「聞いてるだろ!!!やっぱりお前のせいかぁ~!!!」

 

律もどうやら思い出したらしく、見事に玉砕

そして澪に頬を引っ張られる

拳骨並みに痛そうだ・・・

もう出て行こう、見てられない・・・・・!!!

 

『失礼しま~す』

 

「「泰広|(やっくん)!!」」

 

「泰広!律がどうも部活申請用紙出していなかったみたいで・・・」

 

「ああ、それならこれの事?」

 

俺はさっき出てきた用紙を5人に見せる

 

澪の怒りはさらに爆発して

さらに頬まで強く引っ張る

ムギは仲介に入っているようだな

 

「和、何とかならないかい?」

 

「しょうがないわね。私が何とかしてあげるわ」

 

「「「「えっ、ホント!?」」」」

 

もう少し和を信頼したら?

まあダメな時はダメだろうけど

 

「部員は書いてあるわね。顧問は?」

 

「「「「「「顧問??」」」」」」

 

「アンタ達・・・・・」

 

「てかお前ら顧問いて活動しているんじゃなかったのかよ?」

 

「うう、それがまだいないんだ・・・」

 

「よくこの部怒られないで済んだね(汗)」

 

 

とりあえず音楽教師でもある山中先生に頼んでみることにした

そう簡単に行くものかね?

 

『山中さわ子』

 

・・・・・ん?

 

『和が校の音楽教師でもある』

 

何か語り始めた律・・・・・

 

『その綺麗な顔立ちと柔らかな物腰で、生徒だけでなく教師の間でも人気が高い』

 

あの~、律...

もう少し普通に行こうよ

 

『さらに楽器の腕前や歌声もすばらしく...』

 

「あの・・・」

 

『ファンクラブが存在するほどの人気がある』

 

「さっきから何を言っているの?」

 

そりゃそうでしょうね

いきなり無自覚の本人に言っても分からないだろうし

事情を知らなければただの危ない人だって見える

 

俺達残りの5人も姿を現す

 

「「「「「「先生!!」」」」」」

 

「あ、あなたたち・・・・・」

 

「軽音部の顧問になってください!!!」

 

律が本題に入り出す

はたして反応は?

 

「・・・・・まだ顧問いなかったんだ」

 

はいそうです、まだいないらしいです

 

「先生しか頼める人がいないんです!」

 

「迷惑ならかけません!」

 

「お願いします!」

 

「頼んます、山中先生!」

 

律に続いて澪、俺、ムギ、正樹とそう声を掛ける

だがしかし・・・・・

 

「ごめんなさい、なってあげたいのは山々だけど、私吹奏学部の顧問してるから掛け持ちはちょっと・・・・・」

 

「そんな~・・・・・」

 

いや、ここで諦めようとしてもダメだろ

 

「本当ゴメンなさいね」

 

しばらく沈黙が走る・・・・・

そして・・・・・

 

『今まで声を掛けて来た男は数知れず』

 

「だ、だからおだてても無理です!!」

 

「時間なら取らせません!」

 

「練習も自分達でやりますから・・・・・!」

 

「ここに名前書いてハンコを押すだけ!!ね、簡単でしょ~!?」

 

いや、律。そうっちゃそうかもしれないけどその後何かしなきゃダメじゃないの?

 

「ちょ、ちょっと・・・!」

 

山中先生は困り始めている、ここまで迫られたらね、そりゃあもう・・・・・

 

すると、黙り続けて山中先生をずっと見ていたいた唯と正樹が・・・・・

あ、正樹は少し喋っていたか・・・

 

「先生~、ここの卒業生ですよね?」

 

「え、ええ・・・・・」

 

「さっき昔の軽音部のアルバム見ていたんですけど・・・」

 

正樹もここで口を開けた

 

「どうかしたのか?」

 

澪が正樹と唯に尋ねた

 

「あ、アルバムはどこにあるの~?」

 

ん?先生の顔色が怪しい・・・・・

しかもそんな事を聞いてくると言う事は・・・

 

「ふぇ?部室ですけど・・・・・」

 

「そ、そう・・・」

 

「せ、先生?」

 

あ、逃げた!!しかも話の途中で!!

 

「そういう事か・・・・・」

 

「どういう意味だ?泰広」

 

「いや、さっき唯と正樹が先生に軽音部のアルバムについて聞いたでしょ

それで先生は顔色も悪くなって動揺していたから・・・・・

俺が予想するに山中先生は軽音部のOGだと思う」

 

「「「ええぇ!!?」」」

 

唯と正樹以外の3人は驚く

 

「でも本当かどうかは分からないからそこは本人に聞かないと・・・」

 

「と、とにかくあいつは音楽室に向かったから早く行こうぜ!」

 

正樹がそう言ったので、俺達は頷いた

 

 

~部室にて~

 

「やはりな・・・・・」

 

その通り、山中先生はアルバムを覗き込んでいる

もう多分ほぼ合っているとは思うけど・・・・・

 

「行くぞ」

 

俺を含む5人は頷く

 

「やっぱり先生だったんですね」

 

「ホラ、この人・・・・・」

 

「(やはり顔は似ているな、髪もほぼ同じ色だし)」

 

「・・・良く分かったわね・・・そうよ私、軽音部にいたの」

 

「やはりな・・・」

 

「い、意外でした!」

 

「じゃあ、もしかしてこの声も!?」

 

カチッ!

 

ボタンを押す唯、どっからあのラジカセ持ってきたんだ・・・

 

『お前らが来るのを待っていたァァ・・・~~~~~~~~~~~!!!!』

 

「止めて!!恥ずかしい!!」

 

今の先生とはとてもギャップが合わないな・・・・・

 

「聞こえない聞こえない!!」

 

「(まだ引きずってんのか!?)」

 

「あれ?じゃあギターも・・・・・」

 

写真にもギターを持っていたな

 

「そっか!!弾いて弾いて!!」

 

「え!?」

 

「まあまあ」

 

何だ?いきなりギターの6弦だけ触れて・・・

 

「クックック・・・」

 

「先生?」

 

唯が声を掛けると・・・・・

メガネをとりながら・・・・・

 

「しゃーねぇーな.....」

 

「「「「「(目付き変わったっー!!?)」」」」」

 

この人まるで二重人格だ・・・・・

その後、先生は歯ギター、早弾き、タッピングと言う職人技を見せた

早弾き練習中だけど、やはり上手い

今やっている自分が何だか情けない・・・・

それにしても歯ギターしなくても前者2つも見れば充分だし

唯がかわいそうだし・・・・・

そういやジミー・ヘンドリックスは歯ギターを初めてやった人だっけ?

背中でも確かギターで弾けたとか・・・・・

 

「お前らァァァ!!音楽室好きに使いすぎなんだよぉぉ!!」

 

「「「「ご、ごめんなさ~い!!」」」」

 

「す、すいません!」

 

4人は土下座をする

俺1人だけ普通に謝ったけど・・・

 

「土下座で謝る事ぁねぇだろ、普通に謝れよ」

 

正樹謝ってないだろ・・・・・

よくそんな態度でいられるな

 

「はっ・・・・・い、今の見た・・・?」

 

「「「「「はい・・・」」」」」

 

正樹もう少し態度改めろよ・・・

でも、完璧にキャラ崩壊ってとこだな・・・

 

「先生の時はおしとやかキャラで通すって決めてたのに...」

 

「先生・・・・・」

 

「あれは、8年も前の事・・・・・」

 

「いきなり語りだしたっ!」

 

何か語り始めた・・・また長くなりそうだな

仕方ない、代わりに俺が簡潔に説明しよう・・・

 

8年前に軽音部に所属していた山中先生は好きな人がいたらしく

そしてそこで告白した所、『ワイルドな女の子が好き』と言われ

持っていたアコギを壊してまで、エレキに手を出し

そこからメタルへの道へと進んだらしい

最初の頃|(アルバムの写真)ならまだ良かっただろうに

これならまだ『かっこいい』とかそういう事でギリ良かったかもしれない

・・・最終的にはかなり重たいデスメタルになってしまい

再び告白した所『やりすぎ』と言われたらしい

はい、ドンマイ・・・としか言い様がない

結局は俺たちには何もできないし・・・

 

「・・・所詮そんなものよね・・・」

 

「先生・・・・・」

 

「いいのよ、慰めの言葉なんて・・・」

 

ポンッ

 

「先生・・・顔上げて・・・」

 

「そうッスよ、先生」

 

律が先生に寄り添い、肩をポンッと置く

正樹も肯定している

 

「りっちゃん、正樹君・・・・・」

 

何で先生があだ名で呼んでいるんだ・・・

まあ別に支障は無いしいいけど・・・

 

「「バラされたくなかったら顧問やってください!」」

 

「りっちゃん、まーくん、たくましい子!!」

 

そりゃそうだ、年上に脅迫するなんてよくやるよこの2人は……

 

 

結局顧問をしてくれるようになった山中先生

ありがたいっちゃあ、ありがたいけど

何だか脅迫でやったから微妙な気分だ

さて、今何をしているかって・・・?

そう・・・今は・・・・・

 

♪♪~~~~♪~♪~~~~~♪♪~~~~♪~~~~♪

 

「・・・・・って感じのオリジナルの曲ですけど...」

 

「どうですか!顧問として」

 

俺たち6人はようやくメンバー以外で演奏を見てもらった

その返答は...

 

「そうねぇ・・・色々気になる事はあるけど、まずボーカルはいないの?」

 

「「「「「あっ・・・・・」」」」」」

 

「じゃあ、歌詞もまだとか...?」

 

「え、え~と...」

 

「それでよく学園祭のステージに出ようだなんてよく考えたわね・・・」

 

「・・・す、すみません」

 

「音楽室占領して今まで何やってたの!!ここはお茶を飲む場所じゃないのよ!!」

 

「お、怒られた...」

 

「(唯が涙目になってるじゃん・・・・・でも、先生が言っている事は正討論だな、文句は言えない)」

 

「大体ねぇ!!」

 

ついにマジギレをした先生

ヤバイ、正樹以外怖がっているじゃん

 

「先生、ちょっと止めましょう!」

 

「何ですって!?」

 

ヤバイ、視線が俺に移った!!

この人マジでヤバイ!

 

「せ、先生!!」

 

「ハァ!?」

 

ムギが山中先生に声を掛ける

 

「ケ、ケーキいかがですか・・・?」

 

「「「「「(えぇ~~~~~!!?)」」」」」

 

「お、おい、ムギ!これ以上火に油を注ぐな!」

 

「いただきます!」

 

「「「「(いただくんかい!!)」」」」」

 

「(泰広、こんな奴先生呼ぶ資格あるか?)」

 

「(先生だって・・・・・)」

 

とりあえず澪が明日までに考えてくることで何とかその場は収まった

 

 

~翌日・放課後~

 

 

「「「出来た!?」」」

 

「見せて見せて!!」

 

「えぇ~!?もう~!?」

 

「もうって・・・」

 

「あたしも見たいな~」

 

「俺にも見せてくれよ」

 

「(こんなに先客がいるみたいだから最後でいいや)」

 

俺はとりあえずその場から離れて5人を見ていることにした

しかし、澪が恥ずかしさのあまりに誰にも見せなかった

 

「・・・・・」イライラ

 

「(先生笑って無いじゃん)」

 

そう、顔は笑顔でも笑っているようには見えない

 

「(まずいぞ、そろそろ・・・)み、みんな、おい・・・」

 

「早くせんかぁーい!!!!!!!!!」

 

あ~あ、キレてしまった・・・・・

そう言って澪からルーズリーフの紙を取り上げる先生

そして、それに律も加えて歌詞を見ると・・・・

 

「どれどれ~?」

 

「拝見させてもらうぜ」

 

律と正樹も加わってしばらく見ていると・・・

 

「か、痒い・・・!!」

 

「や、破りたい・・・!!」

 

「泰広・・・俺目が悪くなったかなぁ・・・」

 

は?どういう事だ、正樹

俺もその歌詞を見てみると・・・・・

 

『君を見てるといつもハートDOKI☆DOKI

 揺れる思いはマシュマロみたいにふわふわ』

 

うわぁ、かなり甘い歌詞だな

俺なら糖尿病になってしまいそうだ

でも、もう時間も無いし別に悪いわけでもないから

これでいいや

 

「わ、私としてはいい感じに書けたと思うけど...やっぱダメかな・・・?」

 

「だ、ダメっていうか・・・」

 

「そうそう、ちょいイメージと違ったっていうか・・・ああ、唯からも何か言って~」

 

「すごくいい・・・!」

 

「「(マジで!?))」」

 

「私はすごく好きだよ!この歌詞!!」

 

「ほ、本当?」

 

「む、ムギはどう思う?」

 

「・・・・・」キラキラ

 

「(超うっとりしてる~!!?)」

 

「ま、まさかムギも気にいったの・・・?」

 

「・・・はい・・・」

 

ん?何か視線が違うような・・・・・

 

「こういうのアリ・・・?」

 

「うん・・・」

 

「本当かよ!?」

 

「イエス・・・」

 

「マジ?」

 

「どんとこいです・・・」

 

「「泰|(泰広)!!」」

 

「ん?どうしたの?」

 

まあ大体分かるけど・・・・・

 

「「お前はこれ無いと思うよな?」」

 

「確かに歌詞はすごいけど、もう時間も無いし俺は歌わないし・・・・・

それに俺は作詞なんて無理だから文句言えない。何なら2人が作るのかい?」

 

「「うっ・・・・・」」

 

「さ、さわちゃん!!」

 

「さわちゃん!?」

 

「さわちゃんはこの歌詞無いと思うよね!?」

 

「え、ええ・・・そ、そうね」

 

「だ、だよね~・・・4人とももう少し考え直そうよ」

 

しばらく討論していると・・・・・

 

「私、この曲好きかも~・・・」

 

「あれぇ!?」

 

「もう諦めろ、律・・・・・俺も諦めた」

 

正樹も溜息をつきながら言うと・・・・・

 

「それじゃあもうこの歌詞で行くか~・・・」トホホ

 

「わーい!!良かったね~、澪ちゃん!!」

 

「う、うん・・・・・」

 

「じゃあ澪がボーカルって事で・・・」

 

「えぇ!!?わ、私は無理だよぉ!!」

 

「何で?」

 

「だ、だって・・・こんな恥ずかしい歌詞なんか歌えないよっー!!」

 

「「おい、作者!!」

 

「(じゃあ何でこの歌詞書いてきたんだ・・・)」

 

俺は呆れていると・・・・・

 

唯がやりたがっている、発声練習までして・・・

普通に言えばいいものを・・・・・

 

「澪がダメとなると・・・ムギ、やってみる?」

 

「え?わ、私はキーボードで精一杯だし・・・・・」

 

「そっか~・・・じゃあ泰広歌ってみる?」

 

「律、俺はさっき歌わないっていったよね?」

 

「いいじゃん!お前顔綺麗だし声の高低も良いし!!歌っても不自然じゃないって!!」

 

「おだてても俺はもうリズムの方に集中したい・・・」

 

「そんな~・・・じゃあ正樹歌ってみる?」

 

「おい、お前は俺にあの歌詞歌ってキャラ崩壊しろってか?」

 

「だよな・・・・・」

 

「うぅ~・・・・・」

 

唯は涙目になって、ハンカチを口に咥えながら「やらせて」アピールを放出

 

「・・・唯やってみるか?」

 

「え~私~!?でも歌そんなに上手くないし~私で務まるかどうか分かんないっていうか~・・・」

 

「じゃあいいや~・・・」

 

「ゴメン、嘘!歌う!歌いたいです~!」

 

唯は律の服を掴んで必死に頼む

多分唯は「やってくれ」て言うのを待っていたんだろう

 

 

「え~それじゃあ歌ってみようか」

 

「ラジャー!!!」

 

『君を見てるといつもハー「ちょっとちょっと!!」ふぇ?」

 

「ギター弾きながら歌わないと・・・!」

 

「しっかりしろよ~」

 

「あっ!そっか!忘れてた~!」

 

「おいおい」

 

「ここで頑張ってくれないと・・・」

 

♪♪~~~~♪~

 

「ん?やけに前奏が長いな。もしかして・・・」

 

俺はあわてて楽譜を確認すると

やはり・・・・・

 

「「「「「今度は歌忘れてる・・・・・」」」」」

 

 

「うっうっ・・・ギターを弾きながら歌が歌えない・・・・・」

 

確かにリ今はリズムを担当している唯でも

ギターを弾きながら歌うとなるとさすがに難しい・・・

俺も正樹の誕生日の時苦労したんだよな

 

「仕方ないわね、先生が特訓してあげる!」

 

「先生・・・!」

 

「それじゃあまず歯ギターのやり方を「それはいいです」

 

もちろん即答だ、誰だって嫌だろう

 

「じゃあ、振り落とされない様について来なさいよ!」

 

「ラジャー!!!」

 

何だ?さっきからムギがうっとりしているが・・・

 

まあいいや

とにかく唯が帰ってくるまで俺は腕を上げるだけだ

 

 

~1週間後・放課後~

 

 

「えっと、ボーカルが唯で

曲目が『ふわふわ時間(タイム)』っと・・・

OK、じゃあ出演時間決まったら連絡するね」

 

和に来てもらって、最終確認しているとこだ

 

「良かった~、わざわざ来てもらってありがとう」

 

「これも生徒会の仕事だから・・・でも、本当に唯で大丈夫なの?」

 

「先週から放課後さわ子先生の家で特訓してるからな~!」

 

「多分間に合うんじゃないかと・・・・・」

 

「でも、あいつのやる事怪しいけどな・・・」

 

ん?何だ?後ろから何か光っている

唯と先生だ!!

もしかしてもう出来たのか?

 

「待たせたわね・・・完璧よ!」

 

だといいんだけど・・・

たいてい漫画とかならオチとかありそう

 

「さあ唯ちゃん!見せてあげなさい!!」

 

「「「「「おおっ!!」」」」」

 

上手い!上達している!!

 

「すっげぇ!!」

 

「上達してる!!」

 

「これが唯なのか!!」

 

「1週間前と全然違う!!」

 

 

 

そして・・・・・

 

 

 

 

 

「ギミを見でるど い゛づもハードDOGI☆DOKI」

 

 

前の女子3人は呆れて倒れ

正樹も「あの猫かぶりが・・・・・」と頭を抱えながら呟いていた

オチは唯の声がガラガラになってしまったらしい

これをハスキーボイスっても言うんだな...

 

 

「でへっ、練習させ過ぎちゃった♪」

「声枯゛れぢゃっ゛だ♪」

 

「かわい子ぶってもダメだっー!!!」

 

その通り、不二家のペコちゃんのように下を出しても許されるわけが無い

 

「そ、そんな・・・じゃあボーカルは・・・?」

 

ムギが本題に乗り出す

 

「変更するなら今日中よ?」

 

「えっ?そうなのか!?」

 

「どうするの?律」

 

俺は律に問いだすと・・・

 

「だとすると・・・・・」

 

律、ムギ、正樹、そして俺は澪へと視線を向けた

まあ必然的にそうなるだろうな・・・・・

ここは当の本人に耐えてもらうしか・・・

 

「えっ!??」

 

「そうね~、澪ちゃんなら歌詞覚えているだろうし...」

 

「歌詞作った本人だしな!」

 

「頑張ってね!澪ちゃん!!」

 

「頼む!澪!!俺達は無理だ!!」

 

「ハズギー唯ぢゃんがらもお願い゛♪!!」

 

そう全員が言うと、澪はプレッシャーのあまりに・・・

 

ドタン!!

 

顔を赤らめて、気絶してしまった!!

 

「うおぉーい!!!」

 

「おい!!しっかりしろ!!澪!!」

 

「「澪ちゃん|(澪)!!」

 

それでも澪は気絶中・・・・・

本当に大丈夫なのか?

学園祭まであと3日だよ?

 

 

 


 
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