【ニビシティ付近:草むら】
「ポケモン~ポケモン~」
「モグリュ~モグリュ~」
マサムネ達は新たなる仲間を探すために草むらに来ていた。
『達』と言ってもマサムネとシモンである。
ミズホちゃんは宿場で寝ている。
今回は二人部屋だ、絶対に部屋から出ないようにマサムネは伝えている。
「ミズホちゃんなら男に襲われても過言ではない」
「モ、モモグ、モモグモグモモ」
なにやら普通に話すと危ない話をしながら二人は草むらを歩く。
「いないんかなぁ……いいやつ。ポッポとかコラッタとかしかいないんだよなぁ」
「モグゥ」
そう言ってふたたび歩く。
すると誰かがいた?
「おや? 君はここらでは珍しいポケモンを連れているんだね」
「ん? 誰だあんたは」
「俺か? 俺の名前はガイト。シンオウ地方の出身なんだぜ」
そう言ってかっこいいポーズをしている少年ガイトを前に覚は少しひいていた。
「あ、ああ、そうなの……」
「おいおい、なんだそのひきようは」
「いや、なんかね」
「ちなみに俺はこれでも15歳なんだぜ」
「えぇ! そんなポーズとったりして!?」
「ひ、ひどいこと言うなぁ……」
ガイトはがっくりとしていた。
「あと、俺も15歳さ」
「そうなのかぁ。めずらしいなぁ」
「事故で10歳の時旅に出なくて今まで長引いたのさ」
「おや、俺も10歳の時に事故で行けなくってさ……」
「「同じ理由なんて意外なこともあるもんだ」」
言葉が重なった。
「なぁ、その事故って……」
「ん、事故の事か、あんまり他の人には言わないんだが……」
「何かにさらわれて気が付いたら病院だったんじゃないか?」
「!? なぜその事を……」
「そして親達や世間一般には事故として見られていると」
「……そうか、なるほどな。ここで君と出会ったのも偶然かな? それとも……」
「必然だったのかもしれないぜ、これが」
「……そうか。まぁいいさ、考えても仕方がない」
そう言ってガイトは手を横にし、やれやれとポーズをとった。
「そんなことよりも、ここにはポッポやらしかいないのかねぇ」
「そうだな、なにか珍しいポケモンでもいないかと探してるんだが」
「モグリュー」
「オール!」
二人が話していると二人が話してる間に草むらを探索していた
パートナー達が返ってきた。
「お、ガオイン。何か見つけたのか?」
「シモンも何か見つけたのか?」
「あ、そいつの名前はシモンって言うのか」
「そのリオルの名前はガオインっていうのか」
「モグモグ」
「リオルゥ」
どうやら二匹とも同じ方向にマサムネ達を連れていきたいらしい。
「わぁったから引っ張るなよ」
「いったい何があるんだ?」
そう言って二人は二匹が向かう場所へ行く。
するとそこには……
「なぁ、ガイト。こいつら……」
「ああ、怪我をしているようだが……どちらもカントーでは珍しい」
そこには傷ついたチュリネとコリンクだった。
「この近くに持ち主らしき人影はなかったのか?」
「リオル~」
「足跡とか人がいた痕跡は?」
「モグリュ~」
不思議な話だ。
こんな所でこの二匹がいるわけがない。
「なんでここにいるのか……」
「まぁ、それは謎と言うことだろう」
「何やら因縁めいたものを感じるがな」
「そうか? 俺たちに関係する……か?」
「わかんない。なんとなくさ」
「なんとなくか……関係なくともこういうときは言いたくなるよな」
そう言ってガイトはコリンクを抱きかかえた。
そしてマサムネはチュリネを抱きかかえた。
「で、どうする。ポケモンセンターは持ち主不明のポケモンは回復してくれないぜ」
「厄介なシステムだよなぁ。盗犯などを防ぐためとはいえよ」
そう言ってガイトはモンスターボールを取り出す。
「捕まえるのか?」
「持ち主がいないようだしな」
「自然に回復して住処に戻るかもしれないぞ」
「ここらにこいつらの住処があると思うか?」
「それも……そうだがな。 なら……」
そう言ってマサムネもモンスターボールを取り出す。
「何かこれでこいつらの自由を奪うようで嫌だなぁ」
「そうだな……でも捕まえないとかわいそうな気もしてくるんだが」
「ん、そうか……そうだな。なんでだろう」
「さぁな。さて……」
そう言ってガイトはボールを投げる。
マサムネもそれに続く。
「コリンクと……」
「チュリネか……」
新たな仲間を手に入れたマサムネ達はポケモンセンターに向かう。
その心はうれしさではなく、疑問など負の感情が多くを占めていた……
【ニビシティ・ポケモンセンター】
マサムネ達はポケモンセンターの中に入った。
すると二人の女の子が小走りで近寄って来た。
「マサムネさぁぁぁん」
「ガイトぉおぉおぉ!」
二人同時のフライアタック!
「ぐおぼふぁ!」
「ぎゃふぅぉ!」
こうかはばつぐんだ!
「い、いきなり突撃はやめろと言っただろ。ユウミ」
「ミズホちゃん。なんか息が苦しいですよ……ですよぉ~」
「ってあれ?」
「なんか同じような状況だな」
マサムネとガイトは上にいる女の子をどけて立ち上がる。
「そちらもお連れの女の子と二人旅?」
「そう言うお前もそうだったのか」
「あれれ、マサムネさんそちらの方は?」
「ガイト~その人誰なの~」
「俺はマサムネ。このミズホちゃんと一緒に旅をしている」
「そして俺はガイト。従兄妹であるユウミと一緒に旅していると言うわけだ」
「なんか似てるな」
「微妙に違うがな」
「似ているところと言うと?」
「体型とかだろ?」
「「ふふっ」」
「なに笑っているんです?」
「そうだよ~」
不敵に笑う男組。
それを見て不思議に思う女組。
「って、こんなことやってる場合じゃない」
「そうだったな。回復に行こう」
そう言って回復コーナーに二人は早歩きで向かった。
「あ、待って下さいよぉ~」
「ガイト~おいてかないで~」
次回に続く
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イッシュからやってきましたカントーに!そんでもって旅に行くことになったぜ!突然すぎるだって?お前ら俺を誰だと思っていやがる!よっしゃ行くぜぇ!
というわけで、にじファンより転載です。
原作のストーリーには沿ってない完全オリジナルです。
アニメのように重さ的に持てないポケモンを持ってたりしますが
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