No.395722

ポケットモンスター ブレイカ― 第一部 第七壊

作者さん

イッシュからやってきましたカントーに!そんでもって旅に行くことになったぜ!突然すぎるだって?お前ら俺を誰だと思っていやがる!よっしゃ行くぜぇ!

というわけで、にじファンより転載です。
原作のストーリーには沿ってない完全オリジナルです。
アニメのように重さ的に持てないポケモンを持ってたりしますが

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2012-03-21 14:10:05 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:613   閲覧ユーザー数:605

【公園:中央広場】

 

「カイのしんか。いい名前だな」

「そうでござるか? そう言ってくれたのはお主が初めてでござるよ」

「でも名前ならおれのシモンも負けてはいねぇ!」

「うむ。何やらかっこいい感じの名前でござるよ」

「だろぉ? よっし!ノリノリになってきたとこで始めっか!」

「ござる!」

 

中央広場のフィールドでモグリューのシモンとカイロスのカイのしん

が向かい合っていた。どうやらやる気満々のようだ。

 

「行くぜっ! ひっかくだ!」

「モォグリュ!」

 

シモンはカイのしんめがけて突撃する。

 

「ただの突撃でござる。そんなの横によければいいだけでござる!」

「ロォス!」

 

俊敏な動きでカイロスは横によけようとする。

 

「ところがどっこいだ! 緊急ブレーキでこうそくスピンロケットアタックだ!」

「モォォォォグリュウゥウゥ!」

 

ひっかく攻撃のために加速したスピードでその場にとまった瞬間

ロケットのごとくカイのしんに向けてこうそくスピンをした。

 

「な、なんと! でござる」

「加速+こうそくスピンによるロケットのようにつっこむ!」

 

普通のこうそくスピンのさらに倍速のこうそくスピン。

まさに高速回転するドリルのごとく……

 

「モォグゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」

「ロォォォォォス!」

 

カイのしんに攻撃は直撃する。

しかしカイのしんは倒れない。

 

「ちっ。もともと威力の低い技だったからな……」

「モグァ!」

「ロォス……」

「むむむ。旅始めとは思えないほどの戦法でござる……」

「旅始めとか戦法は関係ねぇ! 俺達は熱血で進むだけよ!」

「ふむ。ならば拙者らも負けられんでござる! カイのしん!」

 

カナブがそう叫ぶとカイのしんはシモンに突撃してきた。

 

「突撃してきたら横によけるだけ。さっきおまえの言ったことだぜ!」

「そんなのわかりきってるでござる! カイのしん、しめつけるでござる!」

「モグリュ!?」

 

横によけようとしたところをカイのしんの腕につかまりしめつけられる。

 

「どうでござるか! 手を伸ばせばよける前に捕まえられるでござる!」

「そうね。さすがだ。感動できだ。だが、無意味だ!」

「モォグリュ!」

 

シモンはこうそくスピンによりしめつけから脱出した。

 

「な、なんでござるとぉ!」

「何でもかんでもきくと思うなよぉ!」

 

脱出したシモンは空中にいる。

 

「さぁ! これで終わりだぜぇええぇぇええ! 超落下ひっかくぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

「モォグゥ!モォォォォォォグ!」

「ロォオォォォォォス!?」

 

落下速度が追加されひっかくの威力は倍増する。

そしてっ!

 

「カ、カイのしん!?」

「ロォ~ス……」

 

カイのしんは戦闘不能のようだ。

 

「俺達の勝利だっ! ふふっ始まるぜ俺達の真の始まりが!」

「モォォォグ!」

「か、完敗でござるよ。レベルもそれほど差がないと言うのに負けてしまったでござる」

「いや、カナブの戦闘もなかなかだったよ」

「カナブ……うむ。マサムネ殿、拙者また強くなるでござる。その時また戦おうでござる」

「ああ、わかったぜ!」

 

そう言ってマサムネとカナブは熱い握手をした。

 

「さて、拙者は自宅に戻って出発の準備をするでござる」

「そうか、旅に……ん? ってかミズホちゃん達の事忘れてたしぃ!」

「モモグゥ!」

「む、旅の仲間がいたでござる?」

「ああ! 待たせてるんで悪いな。じゃシーユーアゲイン!」

「よ、横文字は……」

 

カナブが戸惑う中マサムネは走って宿場に戻って行った……

 

 

【トキワシティ:ポケモンセンター宿場・集団個室A】

 

「うぉぉおぉぉぉ! き、着替え終わった?!」

「そんなのとっくの昔にだよ。遅かったね」

「し、心配し、したん゛でずよ゛ぉ~」

 

カナデはそっけなく話しかけてきた。

ミズホは泣きそうな感じで話しかけてくる。

 

「あ、ご、ごめんよミズホちゃん!」

 

そしてつい勢いでミズホをマサムネは抱きしめた。

 

「俺はミズホちゃんに心配させるようなことはもうしないよ……」

「マ、マ゛ザム゛ネザァァァン゛!」

「……お熱いことで……さて、僕はマサラに行くからここでお別れだよ」

「え。あっと! そ、そうか……あれ、ポケモンの紹介は?」

「ああ、何やら君が帰ってくるのが遅くて流れたからね……」

 

そう言ってカナデはモンスターボールを取り出した。

 

「でてこい、カミカ」

 

そう言ってボールからポケモンが出てくる。

 

「チトォ♪」

 

出てきたのはクチートだった。

 

「僕の相棒のクチートのカミカさ」

「チト」

「ふむ、始めてみるけど口二つだなぁ」

「チト♪」

 

カミカはマサムネに愛想ふりまいている。

ちなみにミズホちゃんは泣き疲れたのか寝ている。

そういうところは年相応だ。

 

「じゃ、元気でね。また会おう」

「ああ、またな」

 

そう言ってカナデとカミカは部屋を出て行った。

 

「行ったか……さて、これからどうするかな」

 

すやすやと腕の中で眠るミズホを見ながらマサムネはいろいろ考えた。

 

「寝てるよな?」

 

 

気持ちがよかった。

 

 

 

次回に続く


 
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