No.395102

ゲイム業界を駆ける炎の獅子 第2話 飛来する獅子

注・見直ししてないので誤字脱字が多いかも....

2012-03-20 15:50:11 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:857   閲覧ユーザー数:839

やぁ皆さんこんにちわ(ばんわ)、桐谷蓮です。

 

現在私は、空から落ちています。.....それもかなり高い所から落ちています。

 

周りを見渡して見えるのは、青い空と白い雲、自分の鞄と一つのアタッシュケースのみ。

 

どうして、俺がこんな状況に陥っているかというとだね........少し時間を遡る事になる。

 

 

〜数分前〜

 

「......ネプテューヌ?」

 

「はい、またの名前を〝女神パープルハート〟.........彼女にも〝鍵の欠片〟を探してもらっているのです」

 

「でも、女神なんだろ?その娘。.......そんな事していて良いのか?」

 

「本来なら.........ですが彼女はいま女神様だっと時の記憶が無いのです」

 

「記憶喪失?」

 

「はい、守護女神(ハード)戦争で受けたダメージが元で記憶喪失になってしまったのです」

 

「......君は、その娘に事実を教えてあげないのかい?」

 

「今の状況じゃ、辛い事実を教えて上げない方がいいかと」

 

「......確かにな.....じゃあ早く終わらせてあげないとね」

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

「あぁ任された!」

 

「....そろそろ時間ですね...では最後に一つ、私からもう一つ、餞別として貴方に武器をお贈りします」

 

彼女がそう言うと俺の目の前に一つのアタッシュケースが出現した。

 

「その中に、貴方の武器が入っています。よければ使ってください」

 

「あぁ、ありがと。こんなにしてもらってすまないね!」

 

そう言って俺は目の前のアタッシュケースを拾い上げる。

 

「いいえ!これくらいはして当然、と言うものです」

 

「そうかぁ?」

 

「はい、そうなんです!...........では、貴方が助けに来てくれる日を楽しみに待っていますね」

 

彼女がそう言い終わると同時に俺の視界は真っ白に染まり、俺の意識はそこで途絶えた。

 

 

〜そして現在〜

 

「いや〜.......まいった」

 

俺は心の中で着地はどうすればいい?.....などと考えていると、だんだん地面が見えて来た。

 

「もうすぐ地面か.......どうしたものか......」

 

なんで俺がこんなにも落ち着いていられるのかと言うと.......爺ちゃんの修行を受けたからだろうな。

 

「なっ!おいおいおいおい、やばいなこれは」

 

どうも、そんなくだらない事を考えている暇は無いらしい。

 

俺は、このまま行くと、どうやら湖に落ちるらしい.....それにさっきからだんだん落下速度が落ちて来ている。

 

普通に考えたら、地面より水に落ちる方が衝撃は少なく、怪我も少ないだろうが、俺の場合は全く違う。

 

地面の方がよっぽどましだ、だって俺.....〝かなづち〟なんだもん。

 

昔から、何度練習しても全く泳ぐ事が出来ないのだよ〜俺。

 

このまま行って、綺麗に着地したとしても、確実に『さよなら』じゃないか俺。

 

 

その後、湖に浮ぶ一人の青年の水死体が発見されました。

『ゲイム業界を駆ける炎の獅子 完。ご愛読有り難うございました』

 

 

あぁぁぁ、ちょっと待った!待て!いや待ってください!!

 

完結するの速すぎだろおい、まだ原作キャラも一人、もとい一冊しか登場してないだろ!

 

しかも、最後が俺の溺死って完全にバットエンドじゃないか!!

 

 

どうにかせねば......って、もうすぐそこじゃん。

 

もう俺と水面の距離は、300m位に達していた。

 

「えぇい、ままよ、こうなったらどうにでもなれ」

 

俺はそう叫び、携帯と音楽プレーヤーをズボンのポケットから取り出し、

 

隣で一緒に落下している、鞄の中に仕舞う、幾ら奴らが防水でもさすがに水中じゃ持たんからね。

 

「あとは、鞄&アタッシュケース(これ)を陸地に飛ばすだけ、と」

 

少しでも生き残る方で考えたいからな、まずは荷物だけでもカバーせねば。

 

そして、水面との距離が100m位に達した所で、俺は目一杯、鞄とアタッシュエースを陸地に向かって投げる。

 

「これでよしと......さぁ〜て、どうなるかな俺」

 

そして、ドボンッ、という音と共に、俺と水面は接触した。

 

溺れない様に必死にモガく俺が最後に見たのは、こちらに向かって飛び込む長い茶髪の女の子だった。

 


 
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