No.395104

ゲイム業界を駆ける炎の獅子 第3話 出会い

今回は別の人物の視点でお送りします!!

2012-03-20 15:51:17 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:839   閲覧ユーザー数:823

........................

 

私はいま、湖の前の木陰で休憩をしている。

 

なんでこんな所に居るのかの聞かれると...........人探し、ね。

 

私の居るパーテューは私を入れて現在3人。

 

私達は4つの大陸に生息するモンスターを退治して世界を救う為4つの大陸を旅する.....予定。

 

世界を救う為には〝いーすん〟なる人物を助けなければいけない.......らしい。

 

その人はいま、何処かに封印されていて、その封印を解くには、4つの大陸に一つずつ存在する〝鍵の欠片〟と言うアイテムが必要.......らしい。

 

まぁ、私も詳しくは知らないわ........。

 

それは兎も角、現在私達が居る〝大陸プラネチューヌ〟では〝鍵の欠片〟を見つけたらしいから、もう此処には用はないのだけど。

 

パーティーの一人に唯一、そのいーすんと会話出来る娘が居てね......

そのいーすんが言うには、今日のこの時間帯のいま私が居る付近の私達の旅の〝強力な助っ人〟が現れるらしいのよ。

 

だから、まだ他の大陸に行く訳には行かない.....だから旅をする、予定。

 

それで、いま私達は手分けして、その〝強力な助っ人〟とやらを探しているわけ。

 

”ドサッ”

 

「........え!?」

 

すると、突然私の目の前に一つの鞄とアタッシュケースが落ちて来た。

 

私は咄嗟に木陰から出て、空を見上げた途端、今度は湖の方で何かが落ちる音がした。

 

今度は湖の方を見てみると.........一人の男性が溺れていた。

 

「.........泳げないのかしら?」

 

.............はっ!!助けなきゃ!!

 

そして、私は慌てて着ていたコートを脱ぎ捨て、湖に飛び込み、その男性を救助した。

 

「......は!!」

 

それから、10分程が経ち、男性が目を覚ました。

 

「.......大丈夫?」

 

私が恐る恐る、そう訪ねると.....男性は身体を起こしながら、

 

「えっと?ここは?.......確か湖に落ちた筈.......そうか!君が俺を助けてくれたのかな?」

 

「え、えぇ、そうよ。目の前で溺れていたからね」

 

そして私が若干おちょくる様にそう言うと、男性は『ははっ』と一度苦笑いをし、

 

「そうか、ありがとう、助かったよ!」

 

笑顔でそう言って来た。

 

「////べっ別に当たり前の事をしたまでよ////」

 

私は不意に受けた、その〝何の悪意も無い純粋な笑顔〟につい、ドキッっとして赤面してしまう。

 

「なんだか、顔が赤いみたいだけど、熱でもあるのかい?」

 

男性は、そんな私を見て、首を傾げながら、そう訪ねて来た。

 

「だっ大丈夫よ..........そっそれより、あの荷物は貴方の物でしょ?」

 

私は話を逸らす為に、最初に落ちて来た、鞄とアタッシュケースを指差す。

 

「あぁ、あれは確かに俺のだ......よかった、ちゃんと陸地に落ちていて」

 

男性は後に置いてある荷物を見ながらそう言った後『そういえば』と呟き、こちらに振り返り、

 

「そういえば、自己紹介がまだだったね.........俺の名前は〝桐谷蓮〟気軽に〝レン〟って読んでくれ......それで、君の名前を教えてくれないかな?」

 

「えぇ、私の名前は〝アイエフ〟普通に呼び捨てで良いわよ......よろしくね〝レン〟!」

 

「ん、よろしくな〝アイエフ〟!」

 

これが、これから、私達に、少なくとも私にとって掛け替えの無い存在となる〝レン〟と私の出会い。

 


 
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