No.394944

ポケットモンスター ブレイカ― 第一部 第五壊

作者さん

イッシュからやってきましたカントーに!そんでもって旅に行くことになったぜ!突然すぎるだって?お前ら俺を誰だと思っていやがる!よっしゃ行くぜぇ!

というわけで、にじファンより転載です。
原作のストーリーには沿ってない完全オリジナルです。
アニメのように重さ的に持てないポケモンを持ってたりしますが

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2012-03-20 11:34:42 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:693   閲覧ユーザー数:686

【一番道路】

 

「いやはや。災難だったねえミズホちゃん」

「はうぅぅぅう……」

 

ミズホは顔を赤くしている。

言うまでもなく恥ずかしいのだ。

 

(はうぅぅう。やっぱり私は普通じゃないんですぅ! 嫌われますぅ!)

 

実際そんなことはないのだが、乙女心とは複雑なものである。

 

「それはさておき。ボールは持ってるよね?」

「あ、はい。お祖父ちゃんにモンスターボールをもらいました」

「ああ、普通のやつね。俺は親父からもらったこの数種のボール」

 

マサムネが持っているのはジョウト地方でぼんぐりと言う木の実で作られる

特性のボールである。マサムネの父親がガンテツ氏に頼み作ってもらったのだ。

 

「す、すごいです! あの有名なガンテツさんが作った特性ボールですか!?」

「そう。これを用意してくれた親父には感謝せんといかんね」

「お父さんですか……」

「むっ……とにかくだよミズホちゃん! ポケモンを戦わせ捕獲する! それがポケモントレーナーと言う物だよ」

「はいです!」

 

マサムネは少しさびしそうな顔をしたミズホを元気づけた。

それを聞いてミズホは元気に返事をした。そして揺れた。

 

「う、む。よし! とりあえずトキワシティに行こう!」

「はいです!」

 

そんなわけで草むらを歩いて行く二人。

 

「ポッホォ~!」

「おお、ポッポだ、ポッポ!」

「つ、捕まえますか!?」

「う~ん。ポッポだしなぁ……」

「モグリュ!」

「お、やる気だなシモン。よし初バトルだ!」

 

 

「こうそくスピンで終わりだ!」

「モグモグモグリュゥゥゥゥ!」

「ポォポォォォォ!」

 

あっさりとポッポを倒した。

レベル差と言う物なのか。

 

「モッグ!」

「さすがだ。シモン……おや?今度はコラッタの登場だ」

 

しかも4匹。コラッタの群れだ。

 

「あの、マサムネさん? 4匹いますけど?」

「倒す! 2対4だけど倒す! 道理は俺達でぶっ壊す!」

「え、あ、それでいいんですか?」

「いいんだよ! 行くぞぉおぉシモン!」

「モグッモ! モグモ!」

 

そう言うとマサムネとシモンはコラッタの群れへ駆けだした。

 

「え、あ、えぇと……行くよトカミ!」

「ガ、ガメガァァァァァァ!」

 

 

「へっへへ……ついたぜトキワシティ」

「あ、あうあう……あの、私が襲われそうになったところを助けてもらった時の怪我が……」

「ふっ! 男ってのはなぁ! 少しぐらい怪我があった方がいいもんなんだよぉ!」

「モグゥ!」

 

マサムネとシモンはミズホとトガミの前で仁王立ちして男らしく語っている。

 

「はぁ、はぅぅぅ」

 

(か、かっこよすぎます!)

 

「ゼ、ゼニィ……」

 

なおトガミはボロボロだ。

 

「へへっ。まァなんだな……ポケモンセンターに行こうぜ」

「あ、はい」

 

そう言い、マサムネ達はポケモンセンターに向かった。

 

 

「しかし……ここにいるトレーナーは年下ばかりだなぁ」

「まぁ、10歳から旅ができるという決まりになっていますし。すぐに出るこの方が多いんですよ」

「なんか年上みたいに言うね」

「私ももうすぐで11歳です。出発が一年遅れてたんです」

「え?なぜ?」

「……秘密です」

 

そう言うとミズホは少しうつむいた。

 

「ふむ……ま、人には知られたくない秘密ってのはあるもんだわな」

「マサムネさんにも?」

「おいおい。そう言うのは聞かないって話だろ」

「そう、ですね」

 

二人の仲は少し進展したのだろうか……

 

 

「トレーナーにはタダで料理って言うからどんなものが出ると思ったらこんなものだったな」

「た、タダなんですから文句なんか言っちゃだめですよ!」

「あ、あの、声、小さくな」

 

別だん不味いというわけではないが、美味しいというわけではない。

マサムネが自分で作るレベルの料理より下と言うくらいの美味しさなのだ。

マサムネの料理の腕は親直伝であり。そこらの家庭料理などは軽く超えるほどである。

 

「おやおや、大声で凄いこと言うねぇ」

「あん? 誰だ?」

 

どうやらマサムネよりは年下だろう少年だ。

 

「なんだぁ、お前? まァ無礼ってのはわかるけどよ。お前が出てくる必要があるのか?」

「いや、ただよくそんなことがいえるなって思ってさ」

「ふ、俺の料理の方がうまいからさ」

「君がか。どうやら年上のようだね」

「わかっててそのしゃべり方か」

 

マサムネは少し少年を睨む。

 

「マ、マサムネさん? あの、喧嘩は……」

「いや、喧嘩はしてないよ。別にね」

「ふふっ。そうだね。僕が話しかけたのが悪かったかな」

「ただ年上へのちゃんとした対応ができてなかったのが気に障っただけだよ」

「ふふっ。ごめんなさい。そうだね僕の名前を名乗っておくよ。僕の名前は『カナデ』。よろしく」

「?カナデ? 女の子みたいな名前ですね」

「……なぁミズホちゃん。この子は女の子のようだ」

「ふぇ? ふぇぇぇぇ!」

「あ、あの、声、小さくな」

 

この出会いは一応の出会い。

これから先の出会いの一つにすぎない。

 

 

 

続くよ


 
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