【マサムネの家:リビング】
「どう? おいしい?」
「は、はい! おいしいです!」
マサムネ達はヨ―コが作った特性料理を食べていた。
「なんかいつもより豪華だな」
「引っ越して初めてなうえにミズホちゃんもいるしね」
「わ、私なんかのために! ありがとうございます……」
わんさかわんさかわきあいあいと盛り上がりを見せている。
「モグモーグモグモグ」
「ガメガメーメ、ゼニガァ」
「モォォグ」
「ガメ!」
ポケモンたちはポケモンたちで何か盛り上がっているようだ。
「それで、一週間後に出発するのね?」
「はい。そういう予定でした。でもマサムネさんは準備などは……」
「いやいや、まったく無問題!」
「そ、そうですか。よかったです」
(マサムネ……見てると何だか……て言うかもう相思相愛状態なの?)
ヨ―コは二人の様子を見ながら既に二人は互いに好きなんだと、感じた。
少し昔を思い出していた。
(しかしまぁ……ミズホちゃんは10歳なのよね……)
「ヨ―コさん? どうかされました?」
「え? いや、別になにもないわよ」
そんなこんなで時間は過ぎていく……
「あらもうこんな時間ね。ミズホちゃんどうするの? 今日は止まって行ったりする?」
「え? あの、ヨ―コさん。家は近いので別に……」
「あらあら。もうすぐ二人で一緒に旅するって言うのに、恥ずかしいのかしら?」
その言葉とともにミズホは赤くなり爆発した。
「あっ! ミズホちゃんが倒れたぞ!」
「やっぱり若いわね。育つところは育っても」
「なにさ言ってるだこの母親はぁ! ただし大正解です!」
さすが親子と言わんばかりのコンビネーションである。
これを見ている人が一人もいないと言うのはもったいない。
「で、ミズホちゃんどうするの?」
「どうすると言われても……」
「じゃああなたの部屋で一緒に寝なさい」
「なっーーーーーーーーーー!」
マサムネはすごく驚いた。
この母親は何を言い出すのだ。
「なによ、まだ10歳と15歳でしょ。なにを考えてるのよ」
「いや、10歳だけどね!? なんですがね!」
「まったく……昔はこんなんじゃなかったわよね」
「人間は成長して変わる生物なのです!」
マサムネはその場をくるくると回りながら叫び続ける。
「とりあえずあなたの部屋に連れていくわよ。と言うかベットは一つしかないし他に寝るものはないわよ」
「それをわかっていながら連れて行く母上様の考えがわかりません」
「なによ。子供が二人寝るだけよ。間違いでも起こるの?なに?いまどきは15歳でそこまで行くの?」
「いや、ないとは思うけど……まじでやるのですぅか?」
ニヤリと笑いながらヨ―コはミズホを抱え。
「やるって何をやるのよ」
そう言いながらマサムネの部屋に向かった。
「う、うっ……うぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお! お袋ぉおぉおぉおぉおぉ!」
マサムネの暴走限界はリミットブレイクした。
【マサムネの家:お風呂】
「う~何なんだあの母親は。本当に親か? 人間か? 子供の親か?」
風呂場でマサムネは体を洗いながらいろいろ考える。
「モグ。モーグ」
「ああ、シモン。俺の理解者はお前だけだよ」
「モグリュ!」
「そろそろ上がろう。まだ脱衣所に人の影はない。あの母親がミズホちゃんをあおる前に」
そう言ってマサムネは風呂からあがり脱衣所に出た。
「ふぅ。しかし今日寝る時はどうなってしまうのか」
《ガラっ》
「ヘ?」
「あ!」
突然廊下への扉が開きミズホちゃんが現れた。
そしてマサムネは何も着ていない。
「うぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!」
「きやぁぁぁぁぁああああ!すいませぇぇぇぇぇぇぇん!」
叫び声とともにミズホは走り去り、マサムネは扉を閉めた。
(なにこれ! 普通逆でしょう!)
マサムネはその場にへたり込む。
「モ、モグリュゥ……モ、モグモグ」
「ああ、ははっ! ありがとうなシモン」
「モ、モモグググモグリュ!」
熱い信頼関係は深まり、男と女の関係は深まったのかは分からない。
【マサムネの家:マサムネの部屋】
「あれ?お袋。ミズホちゃんは?」
「帰ったわよ……なにがあったの風呂場で」
「お袋が考えてることとは違うと思うよ……」
そんなこんなで怒涛の一日は終わる。
次回に続く。
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イッシュからやってきましたカントーに!そんでもって旅に行くことになったぜ!突然すぎるだって?お前ら俺を誰だと思っていやがる!よっしゃ行くぜぇ!
というわけで、にじファンより転載です。
原作のストーリーには沿ってない完全オリジナルです。
アニメのように重さ的に持てないポケモンを持ってたりしますが
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