No.392753

SPECIAL EDITION MAGICAL GIRL LIRICAL NANOHA STRIKER’S “GREEED OF GREED” 圧倒と強奪とかつての仲間

どうも最高総司令官です。

さてさて年が明けてもう1ヶ月が経ちました。早いね時が経つのは。

今回は死神sideのお話です。今回もスーパー戦隊のうちの一つが大いに関係します。

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2012-03-16 23:40:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1733   閲覧ユーザー数:1707

~管理局・地上本部・前~

 

 

ここでは、アンク及びカリムの地上本部への突入を手助けしたダークキバことアルバスが、電王・ゴッデスフォームことアマテラスとアギトことミカエルの両名と戦闘を繰り広げていた。

 

 

「ふん!!」

 

 

ジャギィイイン!!

 

 

「「グァッ!!」」

 

 

ドシャァアア!!

 

 

二人はザンバットソードで斬り付けられ、吹き飛ばされてその衝撃が地面をえぐる。

 

 

「ほっほっほっ。余裕ぶっこいていた割には大した事ないのぉ」

 

 

「こんのぉ!!調子に乗るんじゃないわよ死神風情がぁ!!」

 

 

ズガガガァン!!

 

 

電王はダークキバの言葉にブチ切れ、手にしていたデンガッシャーをガンモードに変形させて連射をする。それをダークキバは左へサイドステップを踏む事で回避する。

 

 

「さて、久し振りにこれを使ってみるかの」

 

 

『こいつを使うのも数百年ぶりだな』

 

 

そんな会話を交わして、ダークキバは金色で緑色の装飾を施した笛『フエッスル』をベルトから取り外し、キバットⅡ世の口に咥えさせる。

 

 

『来ればいいが・・・、『バッシャー・マグナム』!!!』

 

 

~♪~♪~♪

 

 

するとラッパのような音色が響き渡り、空の彼方から光の塊が飛来し、ダークキバの右手に収まる。そして光は翠色の魚人のような装飾を施した銃『バッシャー・マグナム』へと変化した。

 

 

「なんとか来てくれたの。フッ!!」

 

 

「小癪な!!」

 

 

ガガガガガガガッ!!

 

 

ダークキバはバッシャー・マグナムの引き金を引き、銃口から水流弾を連射させ、電王もそれに応じるかのようにデンガッシャーを連射させる。その弾丸はすべて、デンガッシャーの放った弾丸とあたり、掻き消された。

 

 

「ほっほ。今度はこちらの番じゃ。キバット」

 

 

『よし来た。バッシャー・バイト!!』

 

 

ダークキバはバッシャー・マグナムの銃底を口に押し当てる。それを確認したキバットⅡ世はバッシャー・マグナムへと魔皇力を注ぎ込む。すると周りが暗闇に包まれる。そしてその空には紅い月、その表面にはキバの紋章が描かれていた。

 

 

「なっ!?これはキバの技!?」

 

 

「チィイ!!」

 

 

電王は驚愕に顔をゆがめ、アギトは悪態を吐きながらベルト右の『ドラゴンアイ』を叩き、オルタリングから紅く金色の角が着いた剣『フレイムセイバー』を取り出すと、右腕が赤を基調としたものへと変わり、『アギト・フレイムフォーム』へと姿を変質させた。

 

 

「はぁぁぁ・・・・」

 

 

シャキン

 

 

アギトはフレイムセイバーの鍔の角を展開させ、腰を深く落して構えた。

 

 

「ふん!!」

 

 

ズドォン!!

 

 

ダークキバはそれを見ていたものの、お構いなしに必殺技『バッシャー・アクアトルネード』発射した。アギトはそれを動じずに見ている。そして

 

 

「はぁっ!!」

 

 

ズバッ!!

 

 

バシャァアアン!!

 

 

アギトは縦一閃に刀を振り下ろし、アクアトルネードを断った。そして二つに割れたアクアトルネードは地面に着弾し、只の水に戻った。

 

 

「ほぅ・・・。まさかアクアトルネードを裁断するとはの。敵ながらアッパレじゃ」

 

 

『FULL CHAGE』

 

 

「ん?」

 

 

ゴォオオオオオ!!!

 

 

アギトがアクアトルネードを切ったことに対してダークキバが感嘆したような声をあげていると、後ろから電子音声が聞こえた。ダークキバが後ろを向くと、デンガッシャーの銃口から発射された巨大な光弾がこちらにそれなりの速度で向ってきていた。

 

 

『浅はかなり。WAKE・UP・ONE!』

 

 

それを見たキバットは、自動でフエッスルを浮かせて自分の口にくわえて吹いた。すると、左手に逆手で持ち替えていた刀身に紅い魔皇力が充填され、まるで返り血を浴びたかのようなものへと変わった。

 

 

「ぬん!!」

 

 

カッキイイイイイン!!

 

 

「なっ!?打ち返した!?」

 

 

ダークキバはザンバットソードを逆手に持ったまま、遠心力を加えた状態で振りぬいた。その結果、小気味良い音を響かせて、光弾は空の彼方へと消えた。打ち返された電王は驚愕、それを真近で見ていたアギトは唖然とするばかりだった。

 

 

「う、嘘よ・・・。たかが死神風情が、私達神を上回る力を持っているなんて」

 

 

電王はうわごとのようにそう呟いた。それを見たダークキバはため息を吐いて話し出した。

 

 

「・・・お主らは何かを勘違いしているようじゃから言っておくがの。儂は今まで何度も前・最高神様より、神へと昇格するように伝令されておったのじゃ。無論、儂は今の役職に誇りを持っておるから、それは蹴り続けておったがの。即ち儂は、少なくとも貴様らよりは力があるということじゃ」

 

 

「うるさい!!貴様なんかに私が負けるはずがない!!私を倒せるのはレイ・メイスティーマ様ただ一人だ!!!」

 

 

「ふぅうううう・・・。フン!!」

 

 

電王は叫びながらデンガッシャーをソードモードへと組み換え、ダークキバに突っ込む。そしてアギトも、フレイムフォームから強化体であるバーニングフォームへと変身し、同じく突っ込んだ。

 

 

「愚かなり人間より成り上がりし神よ。その愚かな魂ごと、儂が滅してやろう。とどめじゃキバット!!」

 

 

『永久に眠れ愚かな神よ。WAKE・UP!TWO!!』

 

 

♪~♪~

 

 

ダークキバは再びWAKE・UPフエッスルをキバットに吹かせる。

 

するとまるで世界の終末を意味するかのようなテンポのメロディが流れ、再び空が夜となった。

 

 

「ふぅぅぅぅ・・・ふん!!!」

 

 

ブゥゥゥン・・・・

 

 

「なっ!!グォオオオオオオオ!!?」

 

 

「キャァアアアアアアア!!?」

 

 

ダークキバは自身のエネルギーをキバを示す紋章をへと変え、二人の足元に飛ばす。アギトと電王はそれに気づくも、突っ込んでいたために回避ができず、紋章に捕らわれて、大量のエネルギーが電流となっていたため、ダメージを負った。それを確認せずにダークキバは天高く跳びあがり、空中でドロップキックの体勢を取る。そしてそのまま急降下の蹴り『キングスバーストエンド』を放った。

 

電王達はまだ紋章に手こずっており、どう考えても避けられそうになかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『EXPAND・LANDICK POWER』

 

『EXPAND・SKICK POWER』

 

『EXPAND・SEAICK POWER』

 

 

しかし、それがあと少しで届くという距離になったとき、誰も予想だにしないことが起こった。

 

突然、電王とアギトを守るかのように石、水、風の壁が出現し、彼らを包む込んだ。

 

 

「なにっ!?ヌオォオオ!?」

 

 

ズドォオン!!!

 

 

結果、キングスバーストエンドは弾かれ、ダークキバは吹き飛ばされて変身が解除されてしまった。

 

しかし直ぐに立ち上がって壁を張った者を探る。そしてその者達はすぐに見つかった。

 

 

「くっ・・・。先程のはやはり貴様らか」

 

 

アルバスは目の前の人物達をにらみつける。唖然とする電王とアギトの前には、4人の老人が立っていた。しかも、その顔触れはそうそうたるものだった。

 

うち三人は、かつて管理局が設立されたばかりのときにまとめ役を担った、法務顧問相談役『レオーネ・フィルス』、武装隊栄誉元帥『ラルゴ・キール』、本局統幕議長『ミゼット・クローベル』だった。

 

残りの一人は、フェイトやなのはの恩人とも呼べる人物である第四訓練校・学長『ファーン・コラード』だった。

 

四人は電王とアギトを逃がし、アルバスの体に宿る波長(もとい魔力)を感じ取り、悲しげな顔を浮かべる。

 

 

「・・・・相変わらずだなおまえは。いつまで真実から目を背けるだ、アr「儂の名はアルバスじゃ。勘違いするな」・・・アルバスよ」

 

 

そんな雰囲気の中、何か別《・》の名前をいいかけながらも、レオーネが話を切り出す。

 

 

「とりあえずそこをどいてはくれんかのレオーネ。儂はお前達を相手にして居る暇はないに等しいんじゃがのぉ」

 

 

ヒュ

 

ゴォオオオオオ!!

 

 

「!!コンプレッサンダー・カード!!天装!!」

 

 

ガシャン!!

 

 

『SPARK・SKICK POWER』

 

 

バスは懐から杖を取り出し、軽く振って風の竜巻を起こす。ミゼットは杖を振った瞬間にそれを察し、何処からか、何かの顔のようなもの『テンソウダー』を取り出して、テンソウダーの顎付近に着いているリング状のものを引っ張り、口を開かせる。そして、カード『ゴセイカード』をその中に入れ、前に突き出して口を閉じさせた。

 

すると、テンソウダーから強力な雷が発生し、アルバスが起こした風とぶつかり、互いに相殺しあった。

 

それを見たアルバスはほぅ、と感心と喜びをあらわにしたかのような声を出す。

 

 

「驚いたわぃ。先程の壁を見たときからまさかとは思っておったが、まさか『あの姿』なしで天装術を使うようになるとはの。ならば、これならどうじゃ?」

 

 

アルバスは再び杖を振るい、今度は炎を放つ。今度はラルゴが前に立ち、テンソウダーにゴセイカードをセット、発動させた。

 

 

ガシャン!!

 

 

『SPLASH・SEAICK POWER』

 

 

ドバァアアアアア!!

 

 

すると地面より水柱が数本上がり、一本は火炎を防ぎ、残りはアルバスへと向かっていく。

 

 

「・・・・」ボソ

 

 

ゴオオオオ!!

 

 

アルバスは何かをつぶやくと、彼の体は炎に包まれた。水柱は彼の体に触れると、たちまち水蒸気となって消えてしまった。

 

 

「クッ・・・!!」

 

 

「(そろそろあいつも逃げたころかの・・・)さて、よい頃合じゃから儂はそろそろ撤退させていただ「待って!!」・・・・」

 

 

アルバスは言葉を紡ぐのをさえぎった人物・・・ミゼットに顔を向ける。ミゼットの顔には、悲哀の表情が浮かんでいた。

 

 

「もう・・・、あのころにはもどれないのね」

 

 

ミゼットの言葉を聴いたアルバスの脳裏には、様々な光景が浮かんだ。

 

それ自体は遠い昔の記憶だが、今でも寸分狂わずに思い出せる。

 

笑い、励まし、戦い、傷つき、嘆き、悲しみ、怒り、喜びあった先輩達・・・。

 

自分が始めてあの姿になった時。

 

そして忘れたくても忘れられないあの光景《・・・》・・・・。

 

アルバスはそこまで思い出して、顔をミゼットから顔を背ける。

 

 

「・・・・・儂はあの時にいったはずじゃ。『お前達がしていることは間違っている』と。お前達が過ちに気づかん限りは、儂は幾度でも刃を交えるつもりじゃ。・・・何度でもな」

 

 

「お前・・・!!まだそんなことを言ってるのか!!」

 

 

その言葉に痺れを切らしたのか、レオーネはアルバスを怒鳴る。その声はどこか怒りとともに、悲しみも含まれていた。

 

 

「それはこちらのセリフじゃよレオーネ。何故主らはまだ真実に気づかん。レオーネ。主は儂に『いつまで真実から目を背けている気だ』といったの。それはどっちかのぅ?」

 

 

「なに!?」

 

 

「儂は真実に気づいたからこそ今ここに居る。おぬしらにいえるのは、ここまでじゃ」

 

 

そういってアルバスはふわりと浮かびあがる。今度ばかりは誰も止めなかった。否、止められなかった。

 

 

「・・・・・・・」ボソリ

 

 

「「「「!!」」」」

 

 

そして、アルバスは最後に振り返って何かを呟いて消えた。

 

実際には声も出してはいないので、何も聞こえはしないが、ミゼット達には確かにこう聞こえた。

 

 

『さらば。我が旧友《とも》よ』

 

 

と・・・・・。

 

 

~NEXT STAGE~


 
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