No.392272

SPECIAL EDITION MAGICAL GIRL LIRICAL NANOHA STRIKER’S “GREEED OF GREED” 神とメダルと化け物化

この章から台本書きをなくします。

ついでに、異常とも言えるほど長いです。

2012-03-16 00:37:27 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1608   閲覧ユーザー数:1578

~???~

 

 

「・・・・・・・・・・・・ん」

 

 

少年が目を覚ました。そこは、漆黒の世界だった。

 

 

そして、見慣れない景色に顔を顰め、もしもの時のために、後ろに装備されているナイフ(刃は魔力で形成されている)に手をかける。

 

 

「気がついたかの」

 

 

「!!」

 

 

少年の後ろから声がかけられる。少年は瞬時にナイフを抜き、同時に声をかけた人物から距離を取り、ナイフで牽制を図る。

 

 

「・・・・・・・・・何者だ」

 

 

「ほっほっ。そう警戒するでないて」

 

 

少年は警戒心を高め、声をかけた人物を睨む。その人物は笑って警戒を解けといった。

 

しかし、その外見は決して安心できそうなものではなかった。

 

銀色の髭に銀で紡がれていそうな服。簡易に表現するならば、全身を銀で覆ったような感じの爺さんだった。

 

 

「もう一度聞こう。貴様は何者だ・・・」

 

 

少年はそういうも、内心は冷や汗をかいていた。

 

理解したのだ。

 

『こいつには勝てない』

 

そう感じたのだ。

 

 

「そうじゃのう。わしに名はない。文明のある世界では、わしは死神と呼ばれておる」

 

 

「死神・・・だと・・・?」

 

 

「そうじゃ。単刀直入に言おう。お主は死んだ。仲間に殺されてな。ちなみにここは無間地獄と呼ばれる地獄の最下層のさらに下じゃ」

 

 

「・・・・・・・・・そうか」

 

 

自らを死神と呼ぶ者は、バッサリと言い捨てた。それに対し、少年は対して驚いていないようだった。

 

 

「ほぅ。君は暴れたりしないのか?」

 

 

「・・・・・・何故暴れる必要がある?既に死んでしまったこの身だ。今更暴れたところで何になる」

 

 

そういい捨て、少年はナイフを閉まった。

 

その言葉を聞いて、死神は顎を人差し指と親指で挟んで考え事を始めた。

 

 

(こやつ、相当肝が据わっておるのぅ・・・。どれ、少し探ってみるかの・・・)

 

 

「のぅ、少年」

 

 

「・・・なんだ」

 

 

死神は手を離して、少年に問いかけた。

 

 

「おぬし・・・。人生をやり直してみる気はないかの?」

 

 

「・・・じじぃ。外見はともかく、中身までイカレてんのか?」

 

 

「わしは至って真面目なんじゃがな。で、どうなんじゃ?」

 

 

少年は少し考えるようなそぶりを見せてからこう答えた。

 

 

「・・・そうだな。できることなら生き返って、『奴ら』への復讐を企てたい」

 

 

少年は拳を握り、歯を食い縛る。その様子からして、彼女らに対して相当の恨みを抱いている事が伺える。

 

 

「少年よ。すまんが、君の記憶を見せてくれんかの?」

 

 

「好きにしろ」

 

 

少年がそういうと同時に、死神は彼の頭に手を乗せる。

 

 

「ふむ・・・・・・・・・(むぅ・・・。こやつかなり、いや、莫大な数の修羅場を潜ってきておる。これだけの数の修羅場を潜ってきた者は神界でもそうはおらんじゃろう・・・。が、才能という才能がなく、結局は犬死か。・・・こんな奴が地獄行きになるとはな・・・・・・。やはり、こやつしかおらんな)」

 

 

そう思って、死神は手を離す。少年は不思議そうに顔を顰めていたが、死神はそれを無視して、話し始めた。

 

 

「少年。わしは君を蘇らせようと思う」

 

 

「・・・そうか。で?用件はなんだ?」

 

 

「用件とな?」

 

 

死神は少年の言葉に首をかしげ、少年は死神のその言葉に僅かながらに溜息を吐いて、こう切り替えした。

 

 

「惚けるな。死神と呼ばれている貴様が、そう安々と俺を蘇らせるとは思えない。俺に何かを頼みたいからだろ?お前と同じ『死神』の異名を持つ、世界からの溢れ者の俺に。大方、表沙汰には出来ないような・・・所謂、殺しか?それも、神々が関わっていそうな奴らを」

 

 

「!?」

 

 

死神は驚愕した。

 

その通りだからだ。死神はある『種族』を減らして欲しく、世界に嫌われ、死神が殺したがっていた『種族』に殺されし少年を使って、少しでも『種族』を減らそうと企てていたのだ。

 

しかも、復活させようとした理由も寸分違わなかった。

 

既に読者は察しているかも知れないが、彼には身内が居ない。

 

それだけではない。身内どころか、彼の身を案じてくれる人物すら居ないのだ。そこに目をつけた死神は、彼を利用しようと踏んだ。

 

が、それをほんの少しの会話だけで論破されたのだ。驚かない方がおかしい。

 

 

「その表情からして、どうやら真実みたいだな」

 

 

「・・・・・・」

 

 

少年は年相応とは思えぬ歪んだ笑みを浮かべる。それに対し死神は、ただただ黙るだけだった。

 

 

「・・・・・・沈黙は肯定と受け取るぞ。ついでに言っておくが、俺を蘇らせるに当たっては、条件がある」

 

 

「・・・条件じゃと?」

 

 

そして少年は、死神に対してある条件を提示した。それを聞いた死神は驚愕と共に納得した。それと同時に反対もした。

 

そんな事をしたら、君が君ではなくなってしまう、と。

 

が、少年は逆にこう答えた。

 

 

「奴らを見返してやれればそれでいいのさ。その為には、例え愚行といわれる行為もやってみる価値はある」

 

 

そう言う少年の目は濁り、そして何より絶望と狂気に染まっていた。

 

 

「・・・・・・よかろう。君の用件を飲もう」

 

 

「ふん・・・・・・。さっさと始めろ」

 

 

「では、まずは如何なる姿《・》になるつもりじゃ?」

 

 

そう言って死神は、いろいろな星が映し出された水晶体を出現させる。

 

 

「そうだな・・・。これとこの姿がいいな」

 

 

そういう少年の線の先には、赤を基調とした腕がプカプカ浮かんでいる映像と、上下3色に色分けされた戦士が映されている映像があった。

 

 

「よかろう」

 

 

死神がそういうと、水晶体が消え去り、代わりに死神の手には赤、黄、緑のメダルが各1枚ずつ握られており、反対の手には楕円形状の、3つの丸い窪みがある何かを持っていた。

 

 

「では逝くぞ。・・・次に会うときは、しっかりと使命を果たし終わった時かの?」

 

 

「あぁ。期待せず待ってろ」

 

 

「ふん。・・・では逝くぞ!!」

 

 

死神は持っていたメダル・・・『コアメダル』を少年に向かって投擲し、鷹が描かれたメダル・・・『タカ・コア』は、少年に当たると、弾かれずに飲み込まれるように体内に入り込んでいった。

 

ジャラララララララ

 

そして、その体は銀色のメダル・・・『セルメダル』に分解され、床に落ちる。

 

 

「・・・座標軸固定、目標時間、彼が死んだ直後。転送!」

 

 

すると、散乱したセルメダルの下に巨大な魔方陣が出現し、セルメダルとコアメダルは彼が殺された世界に転送される。寸前、死神は残ったコアメダルと窪みがあるもの、そして一枚の紙を一緒に転送させた。

 

 

「・・・・・・よし、転送完了じゃ。後は少年がやってくれるのを祈るまでじゃ」

 

 

死神はそうつぶやいて消えた。

 

~ミッドチルダ・廃棄区画~

 

 

廃棄区画・・・。管理局によって廃棄が確定している区画で、寂れたビルや高架が大破したまま残っている。

 

ここは、少年がレイと呼ばれる者に殺された、当にその場所である。

 

カァアアアアアア・・・

 

そこに、魔法陣と共に大量のセルメダルと3枚のコアメダルと何かが散らばる。

 

バチ・・・バチバチバチ!!

 

ジャラララララ

 

そして魔法陣が消えると同時に、タカのコアメダルが電気を発し、それを中心に、セルメダルが磁石に引き寄せられるに集まり、鳥を模した腕のような物が出現した。さらに、それを基点として、さらにセルメダルが集まっていき、殺されたはずの少年が出現した。その右腕には、先程の腕が装着(?)されていた。

 

 

「・・・・・・・・・メダルが足りない」

 

 

少年はそう呟くと、近くに落ちていた黄、緑のコアと楕円形の物、それと死神からの手紙を拾い上げ、手紙以外を腕の中に仕舞い、手紙を読み出した。

 

 

『名無き少年

 

こいつを呼んでおるということは、復活は成功したみたいじゃな。

 

さて、まず謝らんといかん事がある。君の体の事じゃ。

 

本来は完全なグリード化をさせるつもりだったのじゃが、突然の事でコアを回収しきれんかった。

 

回収しきれんかったコアメダルは、その手紙の裏に地図があり、赤印の×印がしてある。

 

その×印にコアメダルがある。無論じゃが、そこにあるのは君のコアだけではない。他の、君のを除いた6種類《・・・》のコアもそこにある。

 

なお、金に関しては自力で何とかしとくれ。

 

復讐の成功を心待ちにしておるぞぃ

 

死神』

 

 

それを読み終えた少年は、手紙を裏返して、地図を見る。確かにそこには、地図が描かれていた。

 

 

「ふむ・・・。一番近い場所は、ここから南西に3km程の研究所か。・・・行くしかないな」

 

 

少年は小さく溜息を吐いて、歩き出した。

 

無論だが、移動手段がないため、徒歩で移動である。

 

 

~ミッドチルダ・第7研究所~

 

 

ヴィーヴィーヴィー!!!

 

 

研究所内に警報が鳴り響き、内部の研究所の科学者達が慌しく動き回る。

 

 

「侵入者だ!!」

 

 

「本局に連絡しろ!!」

 

 

「くそっ!!何なんだあいつ!!魔力弾がちっとも効きやしねぇ!?」

 

 

研究所内では、護衛の職員達が一人の少年に対して魔力弾を放つ。しかし、その少年は近くの部屋に逃げ込む。これを好機と見た局員達は、すぐさま扉を開こうとする。しかし、その扉は固く閉ざされていた。

 

 

「くそっ!!中から鍵を掛けられた!!」

 

 

「ディスク・グラインダーと暗証番号解析装置持って来い!!」

 

 

「はい!!」

 

 

若い局員はベテランの局員に怒鳴られて、急いで格納庫へと向かう。

 

 

「くそ・・・。まずい処に入られたな・・・・・・」

 

 

そう言って、ベテラン局員は上を見上げる。

 

そこには、『ロストロギア保管庫&押収物保管庫』と書かれていた。

 

 

~ロストロギア保管庫兼押収物保管庫~

 

 

「さて、と・・・」

 

 

少年は近くにある壺やら剣やらには見向きもせず、奥にあった円盤の蓋をあける。その中には、鳥系グリードの象徴ともいえるコアメダル・・・クジャク1枚、コンドル1枚、そしてタカが1枚はめ込まれていた。

 

 

「よし。少なくともこれで特殊能力と翼は出せるようになるはずだ」

 

 

少年はそう呟いて、さらに周りを物色し始める。結果、猫系のコアメダルが7枚、昆虫系のコアメダルが5枚、そして新たに水勢系のコアメダルを3枚、重量系のコアメダルを6枚、爬虫類系のコアメダルを8枚、恐竜系のコアメダルを10枚見つけ出した。

 

同時に少年は思い出した。この施設は、地図に描かれてた研究所の中でも、ダントツに大きい施設だったな、と。

 

ギィイイイイイイイイ!!!!

 

 

ドアの鍵が何かによって削られるような音が響く。どうやら、ディスク・グラインダが到着したらしく、それを使って鍵を切断しようとしているみたいだ。

 

 

(だが、もう遅い)

 

 

少年は心の中でほくそ笑み、自らのコアを除いた全てのメダルを宙に放り投げ、全てその腕に吸収させた。

 

ドクン!!!

 

「ッング!?!?ガァハァアアアアアアアアアアアア!!?!」

 

 

腕にメダルを吸収させたその瞬間、少年の体に一言では言い入れぬ激痛が全身を襲った。まるで、コアメダル同士が反発し合っているような感覚だった。

 

 

「ギッ・・・グッ・・・、引ッコめヤいタみドも。俺ニはヤらナキャなラなイコトガアルンだ・・・」

 

 

少年は痛みに耐えるかのように右手と歯を食い縛る。だがその顔には、しっかりと笑顔が浮かんでいた。

 

 

「オレノフクシュウの力になりやがれ!!!メダルドモォォオオオオオオ!!!!!」

 

 

少年は叫んだ。自分の内の気持ちを全て吐き出すかのごとく。そしてその思いは、コアメダルをも共鳴させた。

 

 

カァアアアアアアア!!!

 

 

少年の体が一際強く光ると、体が徐々に腕から変わっていく。その姿は正に、猛禽類を彷彿とさせるような姿だった。只一つ、顔の右半分、左手、左の翼が失われ、そこから紫の表皮が露出しているという事以外は。

 

 

「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・・・・。は・・・ははは・・・」

 

 

少年は自分の体を何度か見る。そして、乾いた笑いを発し、そして、

 

 

「ははははははははははっ!!!!あーっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!!」

 

 

狂喜した。

 

 

「これだぁ・・・。これが俺の求めていた力だぁ・・・!くひひひひ・・・・やっと・・・、やっと手に入れたぁああああああああああああ!!!!!」

 

 

ゴォオオオオオオオオオオオ!!!!

 

 

そして、それに答えるかのように、赤、緑、黄、灰、青、紫、金の波動が、余剰エネルギーとなって体から噴出した。

 

バギィン!!

 

ジャギ

 

「そこまでだ化物!!!両手を床について手を頭の後ろに回せ!!!余計な抵抗をしてみろ!!!貴様の脳天に魔力弾をぶち込んでやる!!!」

 

 

同時に、ドアの鍵を破壊した局員達が部屋に流れ込み、一斉にデバイスを構える。しかし、少年は完全に相手を見下した目をし、鼻で笑った。

 

 

「ふん・・・。やりたきゃやれよ。お前達のような雑魚に俺は殺せやしねぇからよ」

 

 

少年は手を広げ、局員達に一歩近づいていく。それに伴い、局員達は一歩ずつ引いていく。

 

 

「どうした?お前達が俺を殺さないなら」

 

 

ヒュッ

 

 

少年は一度手を手刀にして振るう。局員達は一斉に防御の構えに入るが、特に何も起こらなかった。

 

 

(・・・・・・はったりか?)

 

 

そう思った局員は攻撃の構えに直そうとした。が、それは出来なかった。

 

 

ボトボトッ

 

 

「・・・え?」

 

 

誰かが動いた瞬間、隊長と思しき局員以外の首がズレ落ちた。

 

 

「俺が殺す」

 

 

「う、うわぁああああああああああああああああああ!!?!?!?」

 

 

それを見た瞬間、局員は狂ったかのように魔力弾を発射する。その全てが少年に当たるが、少年は意にも介さないようすでその場に立っているだけだった。

 

 

『こちら機動6課。あと30秒少々でそちらに到着します』

 

 

と、そこへ局員の通信端末に連絡が入った。同時に、局員の気持ちに余裕が生まれた。

 

 

「へ、へっ!!もうすぐ援軍が来る!!お前なんざイチコr」

 

 

局員はその先の言葉を紡ぐことは出来なかった。なぜなら、少年が局員の首を撥ねたからだ。同時に少年の体が怪人体から人間体へと戻る。

 

 

「機動6課・・・。新しい力を試すのには不足なし。いや、今の《・・》俺じゃ役不足か・・・」

 

 

少年は自嘲気味に笑い、先程は吸収しなかった鳥獣系コアを取り出し、一度真上に投げ、吸収するかのようにコアメダルを取り込む。

 

 

バサァアアアアアア・・・

 

 

すると、少年の背中に紅を主体としたエネルギー体の翼が出現した。

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

少年は両側の翼を交互に見ると、無表情で翼をしまう。

 

 

「・・・・・・・・・いくか」

 

 

少年は全身をセルメダルに分解して、真上にあった通風孔に入り、そこから表に出た。

 

そのすぐ後に、連絡を受けた6課が現場に保管庫に駆けつけたが、すでに少年は消えた後だった。

 

本当にコンマ1秒の差であった。

 

 

~???~

 

 

「さて・・・。これからどうするか」

 

 

研究所から離れた場所で休息を摂っていた少年は、ふと呟いた。

 

概説でも描いたとおり、少年は世界の嫌われ者である。当然、住む場所も無ければ、行く宛てもない。

 

しかも、少年は知らぬ事だが、彼には公務執行妨害は勿論のこと、その他横領や恐喝など身に覚えのない罪で国際指名手配されているのだ。

 

理由は至極簡単で、管理局の上層部が保身のために、局内で最も評判の悪かった少年に自分達が犯してきた罪を全て擦り付けたのだ。さらには、彼はJS事件やPT事件の黒幕で、クローン技術や戦闘機人の製造方法を伝授したのは彼だと言い張ったのだ。ご丁寧にも偽造された映像つきである。

 

同時にこれはミッドチルダのみならず、管理世界全域にいきわたっていた。当初、局員や市民達は、JS事件の一件で上層部を信頼していなかったが、映像が流された事により、上層部の信頼は殆ど回復しなかったものの、少年の存在は悪の対象として憎むべきものとなっていた。

 

 

(・・・・・・少なくとも、今復讐を行うのはマズい。俺のメダルが少なすぎる。やはり、メダルを回収する方が先決か)

 

 

そう考えた少年は立ち上がったが、ふと、自分には名前が無いことを思い出した。

 

ある事にはあるのだが、その名は既に捨てたものだし、新たに名前が欲しかった。

 

そして少年は、一つの名前を思いついた。

 

自分は今、無の存在。つまりは0だ。そしてこれは始まりだ。世界の終末に向けてのカウントダウンでもある。そして、俺は終末を見る目だ。

 

ゼロからの終末を見る目。

 

「・・・アンク。『アンク・エドゼロン』。それが俺の・・・、新たな名前だ」

 

 

そして少年は研究所から飛び立っていくヘリを睨みつける。

 

 

「待ってろよ6課、管理局、そして―――ども。ぬるま湯につかってる貴様らに冷たい物をぶっかけてやるぜ。冷たい冷たい血をな・・・・・・」

 

 

少年・・・アンクは狂気がベットリ張り付いた笑いを浮かべ、森の奥へと姿を消していった。

 

これで、アンクは世界各国の敵へと廻った。

 

鳴呼、なんと愚かな世界か・・・。

 

この時は誰一人として気づいていなかった。

 

後にアンクが、JS事件を遥かに超える恐怖を植えつける事を。

 

このとき、誰一人として気がついていなかった・・・・・・・・・。


 
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