「駄目なものは駄目なのじゃ!お主に力を与えんと、わしがお主をここまで連れてきた意味がないじゃろ!?」
「え~、マジかよ~」
めんどくさ……まぁ、何かこいついい感じに頭逝かれてるし、ちょっと話合わせときゃ良いか。
「じゃから頭は正常じゃ!さっきからお主は心の中で毒を吐きすぎじゃ!いい加減スルーにも限界があるわい!」
「なっ……俺の心を読んだ……だと……まさか、本当に神様……なのか?」
すげぇ……読唇術使える奴初めて見た……すげぇ……神様マジすげぇ……感動的だー。
これが神様かーすげぇ……マジパネェ……すげぇ……。
「どうじゃ!すげぇじゃろ!だからさっさと何の力が欲しいか言ってくれ!!」
「じゃあ、魔法。魔法が良い、空飛びたい。綺麗まっさらな空を飛びたい!」
「変なところで純粋じゃの……まぁ、それはお主が良く世界では必要な物なので、意味がない。ほれ、次行ってみよー」
「じゃあ斬魄刀!斬魄刀が欲しい!氷輪丸とか使いたい!」
「斬魄刀か~、じゃが鏡花水月は無しじゃぞ?後虚化も」
「うっしゃ!」
あれ?何その言い方、鏡花水月は無し?……っつうことは……だ……。
「では、鏡花水月以外の斬魄刀を使えるようにしとこう。して、次は?」
やっぱかぁぁぁぁぁ!
すげぇ、神様マジ太っ腹や……じゃあ……死神とかになれんのかな?かな?
「んじゃ次は、アンク欲しい!アンク!」
「アンク?あのオーズに出てきたメダルの怪物かの?」
「おっさん!アンク舐めんな!あいつカッケェんだぞ!マジカッケェんだぞ!!」
アンク~、もう最終回で消えたのマジ悲しかった……アンクマジカッコエェ!
アンクをパートナーにしたい!
「だから!アンクも強くな!」
「良し分かった。さぁ、どんどん来い!まだ行けるぞ!」
「どんだけよ!?神様……アンタマジ神様だ……」
それからしばらく……俺は神様に願いを言いまくった……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふむ、これで全部か?」
「あぁ、これで全部だ!」
「……この、容姿が……めちゃんこ可愛い男の娘ってのが気になるのじゃが……しかも身長低くって言うのがの……」
「いや、生前も結構童顔だったしさ、どうせなら男の娘になってみようかなと……気にするな」
いやぁ、でもまさか……こんな事もあるもんだなー。
死んだと思ったら神様が居て、転生しろって言われて。挙句の果てにはチート能力貰って……。
何これ幸せ……。
「あ、所でさ。俺、何処の世界に転生するの?」
「あぁ、まだ言ってなかったな。場所は『リリカルなのは』の世界じゃ」
「……リリカル……なのは……だと?」
「そうじゃが、どうした?」
「……いや、何でもない……」
う~む……これはどうしたものかな……、リリカルなのはか……。
「なぁ、原作に介入しないといけないって事ある?」
「いや、特に無いの~。これはお主の儀式を行う為に転生させ、それからの生活を見るのが前提の事じゃ。じゃから、儀式を無事行いさえすれば、オーケーじゃ」
「……じゃあ、原作をぶち壊しても?」
「むろん、許される」
「……分かった……んじゃ、デバイスくれや」
「そう来ると思っとったわい。それ、受け取れ!」
そう言って、神様は俺にデバイスを投げ渡す……。
俺はそれをキャッチして、その手の中にあるデバイスを見る……。
「……何故二つだ?」
「一つはお主のデバイス、もう一つは、お主のパートナーにでも上げるんじゃな」
「……アンクの分か……ありがとう!神様!」
「よし!ここまで来れば最後の仕上げじゃ!!お主に魔力を捧げよう!」
まだあったんかい……そかー、魔力か……何か……体が熱いんですけど……。
熱い熱い!死ぬ!体の内部が熱いって!熱い!
「いてててて!」
「我慢せい、今リンカーコアを作ってる最中じゃ……もう数秒で出来る……よし、できたぞ」
「うぅ~、痛い~……想像を絶する痛みだった~……」
「うむ、これでお主に授ける物は授けた……では、もう送るぞ?」
そう言うや否や……いきなり俺の足元が開き、俺は真っ逆さまに落ちていく……。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
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一話目の後篇です