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真・恋姫†無双 武と知の2人の御遣い伝 第47話

黒山羊さん

禁酒生活1週間でギブアップな黒山羊です。
私の家で酒をそれなりに飲める人が居ないので、いつも家で酒を飲むときはぼっちです。
気を紛らわすために情熱大陸を聞きながら飲んでます。
ダイニングで勉強している妹の邪魔にならないようにウォークマンでww
とてもシュールな光景だなww

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2012-03-01 10:47:48 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2972   閲覧ユーザー数:2613

この物語は真・恋姫†無双という外史に、

CRISIS CORE FINAL FANTASYⅦのジェネシス・ラプソードスが来たという設定です。

作者である私、黒山羊が原作を何度もやりなおし、登場人物を原作通りにしたつもりです。

ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

まあ、CCFF7が分からなくても楽しめるように書いたつもりです。

また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

あらかじめご了承ください。

読者の皆様が楽しめたら幸いです。

 

 

 

 

視点:桃香

 

ジェネシスさんが成都を経ってから五日後、愛紗ちゃん達が成都に来ました。

良かった。愛紗ちゃん達無事だったんだ。

でも、そう喜んだのは一瞬だけでした。そう、いくら探してもジェネシスさんが戻って来ていません。

私は焦りました。もしかして、ジェネシスさん愛紗ちゃん達を助けるために犠牲になったのかもしれない。

心配になった私は愛紗ちゃんに聞きます。

 

「ねえ、愛紗ちゃん、ジェネシスさんは?」

 

「ジェネシス殿は……裏切りました。」

 

「え?それって、曹操さんの所に行ったってこと?それとも、孫策さん?」

 

「いえ。ジェネシス殿は何処にも降っていません。全ての国の敵となりました。」

 

「どういうこと?」

 

「全ての人を殺しつくす。いわば、我々、人の敵となってしまいました。」

 

「……………嘘。」

 

「申し訳ありません!桃香様!

私の臣下が愚行を犯さない様に、私がもっとしっかりしていれば、ジェネシス殿が乱心することも無かったはず!

この関羽雲長!責任を取っt」

 

「止めろ!愛紗!」

 

星ちゃんが叫ぶと、皆が愛紗ちゃんを取り押さえて自殺しようとするのをなんとか抑えました。

それでも暴れる愛紗ちゃんの首に星ちゃんが龍牙で峰打ちし、愛紗ちゃんを何とか自殺未遂にしました。

疲れて、上手く心の整理が出来ていないだけだから、休暇を与えれば、落ち着くはずと星ちゃんが言ってきたので、私は朱里ちゃんと相談して、1カ月近い休暇を愛紗ちゃんにあげることになりました。

万が一、自殺することが無いように、監視を付けた方が良いとなり、星ちゃんが自分から監視役をやると言って来たんだけど、朱里ちゃんが『星さんは愛紗さんの穴埋めをするために頑張って働いて下さい』と言ったので、愛紗ちゃんの監視は愛紗ちゃんと一番付き合いが長くて、抜けても政務の面で痛くない鈴々ちゃんが監視役になった。

 

その後、どうなったのか、紫苑さんから詳細な報告を聞きます。

ジェネシスさんに向かって矢を放った呉の内通者がいたこと、それをきっかけにジェネシスさんが乱心したこと、腕力と妖術でその内通者を殺し、蜀の兵が巻き添えを受けたこと、翼を持っていたこと、とても大きな妖術によって魏呉蜀の兵が1万人以上死傷したこと。気が付けば、ジェネシスさんの剣によって胸を貫かれた雛里ちゃんがいたこと。ジェネシスさんが行方を眩ませたこと。

 

折角ジェネシスさんが皆に受け入れられようとしていたのに、こんなのって、あんまりだよ。

私は悔しい想いで下唇を噛み、泣きだしたくなる衝動を頑張って抑えました。

 

「それと、もう一つ桃香様に聞かせたいお話があります。」

 

「何かな?」

 

「実は此度の戦の直後、曹操と孫策が和平の申し出をしてきました。

武の御遣いがこの大陸の脅威となる恐れがある。よって、武の御遣いを打倒する為に、魏と呉と蜀で一時的に同盟を組む話し合った方が良いのではないでしょうか?という提案があったのですが、曹操と孫策には保留と言ってあります。

如何なさいますか。」

 

三国同盟。

朱里ちゃんが立案した『天下三分の計』を実行する為の手段であった三国同盟がこんな形で実現しようとしています。

皆一緒に、争いの無い平和な世の中にしようと言ったのに、その場に居て欲しい人が足りない。

 

私はジェネシスさんと歩んで来たこれまでの出来事を振り返りました。

賊に襲われた時に助けてもらったのが、最初の出会いでした。それから、色々と助けてもらいました。

一緒にご飯を食べたり、一緒にお買い物もしました。政務をサボると痛いデコピンもされました。

ジェネシスさんは、私にとってはお兄さんのような存在で、一緒に居ると、とても楽しかった。

 

ジェネシスさんが此処には居ない。

ジェネシスさんを曹操さんや孫策さんは殺すために私達と同盟を組もうと言っています。

でも、私は………私は…………。

 

「分かりました。私は――。」

 

 

 

 

それから、2カ月後。

 

「来たわよ。劉備。」

 

「久しぶりね。劉備。」

 

「曹操さん、孫策さん、お久しぶりです。」

 

私は樊城の南門の前に設置された陣に来た曹操さんと孫策さんを迎えます。

この陣で今から三国会議が行われます。

どうしてこの場所かと言うと、魏、呉、蜀の共通の脅威を作ってしまった場所だったからです。

ジェネシスさんがやった事を目の前にして、もうこんなことが二度と起こらないようにしようと決意するためです。

 

この陣の準備をしたのは、あの戦いの前に樊城が領地だった私達です。

椅子は3つ。私の椅子に、曹操さんの椅子、孫策さんの椅子です。

曹操さんの後ろには警護役の夏候惇さんと、相談役の荀彧さんが、孫策さんの後ろには警護役の黄蓋さんと、相談役の周喩さんが居ました。ちなみに、私の警護役は愛紗ちゃんで、相談役は朱里ちゃん。

警護役は万が一何かあった時の為に三国の王を守るためにいる人。

相談役は会談中に王を補佐する為に居る人です。

 

私、曹操さん、孫策さんが椅子に座った直後に天幕が開き、この会議の進行役のご主人様が入ってきました。

いつも着ているポリエステルの白い服に、皮で出来た靴。私の知っているご主人様がそこに居ました。

ご主人様の後ろには警護役の呂布ちゃんと相談役の陳宮ちゃんがいました。

私はご主人様に抱きつき、再会を喜びます。

 

「久しぶりだね。桃香。華琳。」

 

「久しぶり。ご主人様。」

 

「久しぶりね。一刀。」

 

「ゆっくりと再会を喜びたいところなんだけど、いつ、ジェネシスさんが俺達を殺しに来るか、分からない。

だから、早速で悪いけど、三国会議初めて良いかな?」

 

いつになくご主人様は真面目な顔をして言います。

私はご主人様から離れ、気持ちを入れ替え、蜀の君主として椅子に座ります。

ご主人様は魏、呉、蜀の全ての将との交流が深かったということでこの会議の司会進行役をして頂くことになっています。

 

「じゃあ、最初の議題から――。」

 

そう言って、ご主人様が話し始めようとした時でした。

 

 

 

 

「ご主人様、危ない。」

 

呂布ちゃんがご主人様の腕を引き、自分の後ろに下がらせると、何かを弾きました。

その飛んできた物は私達の前にあった机に刺さりました。見てみると小さな小刀でした。

私は驚き、立ち上がります。曹操さんと孫策さんは武器に手をかけて、小刀が飛んできた方を見ます。

天幕内に緊張が走ります。

 

「お下がりください。桃香様、ご主人様、曹操殿、孫策殿」

 

そう言って、後ろで控えていた愛紗ちゃんが武器を構えます。

夏候惇さんや黄蓋さんも愛紗ちゃんに続く形で武器を構え、敵と対峙します。

曹操さんと孫策さんが私とご主人様を守るように立ち、鎌と剣を抜きました。

 

天幕が破かれ、見たことも無い兵装をした男が3人乱入してきました。

禍々しく、歪に曲がった形の2尺ほどの剣を2本逆手に持っています。

灰色を基調とした兜の前面が桃色で、3人共兜を深くかぶっている為、顔は見えません。鎧は濃い紫の胴当てと黒い羽毛が装飾された銀色の肩当てがある程度で、とても軽装です。右肩は鎖帷子をしていますが、半袖で二の腕から先は露出しています。

その肩当てと兜以外は黒色でとても暗い印象を受けます。

そして、その男3人は私達の姿を確認すると同時に武器を構えました。

私は武人じゃないけど、その男達が私達に敵意を露わにしている事はその姿から分かりました。

 

敵兵が愛紗ちゃんを排除しようと斬りかかってきました。

愛紗ちゃんはその攻撃を防ぎ、黄蓋さんが攻撃をして隙の出来た敵に向かって矢を放ちます。

ですが、その矢を敵は屈んで矢をやり過ごします。その結果、敵は地に膝を着き、押し合いで愛紗ちゃんが有利になります。

そこにもう一人の敵が小刀を放ったので、愛紗ちゃんは後ろへ引き、同時に夏候惇さんがその小刀を防ぎます。

その隙に押し合いで負けそうになっていた敵は宙返りで、跳んで後ろへと下がります。

 

「名乗りもせずに、いきなり切りかかって来るとはずいぶん無礼ではないのか!名を名乗れ!所属は何処だ!」

 

「…………。」

 

「関羽。こういった輩はぶっ飛ばして、痛い目逢わしたら、口を開くもんだ。」

 

夏候惇さんがそう言うと、一気に敵の懐に入り込み、剣の柄で鳩尾を殴りました。

すると、敵は後ろに転がり、被っていた兜が脱げ落ちます。

転がった先に敵の仲間が居て、夏候惇さんに殴られた兵は引き起こされ、その兵は立ち上がりました。

 

そこで、私達は襲ってきた敵の顔を見て、驚きました。

左目の上で左右に分けた茶髪。端整な顔立ちで、誰が見ても美男と言えるその顔、見間違えるはずがありません。

服装は違うけど、確かに私の知っているその人。

そう、この三国の共通の敵、この大陸の全ての人間を殺そうとしている人がそこに居ました。

 

その場に居た皆が一瞬固まります。

特に蜀の将として一緒にいて、親友の雛里ちゃんを刺された朱里ちゃんは複雑な顔をしています。

私はその人に向かって呼びかけます。

 

「ジェネシスさん!どうしてこんなことするんですか!?私達仲間じゃないんですか!?もう止めて下さい!」

 

「…………。」

 

ジェネシスさんは何も言わずに、いきなり、左手に持っていた剣を投げて来ました。

明らかな拒絶。私はその跳んできた剣が怖くてご主人様に抱きつき、目を瞑ります。

何か音が聞こえたので、目を開けてみると、飛んできた剣を弾く孫策さんの姿が見えました。

 

「大丈夫よ。………ほら。」

 

 

 

 

孫策さんが指さす方を見ると、ジェネシスさん以外の敵は倒れていました。

どうやら、呂布さんが倒したみたいです。やっぱり強いな。

 

最後のジェネシスさんも夏候惇さんと愛紗ちゃん、黄蓋さんに囲まれました。

そう思っていた時でした。ジェネシスさんは残っていた剣を捨て、両手で肩を抱き、前屈みになると、左背中の漆黒の翼を広げ、羽ばたきはじめました。天井の無いこの天幕じゃ、逃げられちゃう!

 

でも、次の瞬間、愛紗ちゃんが飛び上がり、ジェネシスさんの翼を背後から峰打ちで叩き折りました。

翼をもがれたジェネシスさんは黒い羽毛を撒き散らしながら、地面へと落ちます。

そして、ジェネシスさんはピクリともしなくなりました。愛紗ちゃんが加減出来ず、殺すことはないと思います。

だとすれば、頭を強く打って、気を失ったんだと思います。

 

「これで終わりですね。」

 

朱里ちゃんが安心したようにそう言いました。それに同調するように荀彧さんもため息をつきます。

呂布さんはご主人様に近づき、『怪我無い?』と心配しています。

 

少し経つと星ちゃんたちが入って来て、様々な報告がされました。

どうやら、この襲撃の襲撃者は50人。焼け野原になっていた樊城の町中に潜伏していたみたいです。

そして、私達の所に流れ込んで来たのは、魏と蜀の軍の間をすり抜けてきた者だそうです。

残りの全員、星ちゃんの部隊と孫権さんの部隊で討ち取ったそうです。

国家間の連携が上手くいかなかったので、余計な被害を出してしまったと星ちゃんは謝罪しました。

これで襲撃は終わりました。

 

でも、曹操さんも孫策さんも相変わらず険しい顔をしています。愛紗ちゃんも夏候惇さんも黄蓋さんもです。

その表情を見て不安になった私は曹操さんと孫策さんに恐る恐る聞きます。

 

「どうしたんですか?曹操さん?孫策さん?」

 

「あまりにも手ごたえがなさ過ぎて、魏の武将全員を相手に圧倒していた武とは思えないわ。

それに、妖術も使って来ていない。………何かおかしいわ。」

 

「あら、曹操もそう思う?」

 

うーんと言ってその場の殆どの人が唸ります。

武に疎い朱里ちゃんも荀彧さんも、曹操さんと孫策さんの言葉で一変、不安な表情になります。

確かに、紫苑さんの話だと、樊城で1万人近い被害を出した妖術を使っていないし、愛紗ちゃんと星ちゃんと鈴々ちゃんが一緒に掛かっても倒せなかったジェネシスさんがこうもあっさり倒されるはずがありません。

それにジェネシスさんは殆どの時が単独行動で、仲間を引き連れているなんておかしい。

更には、ジェネシスさんは人間を滅ぼそうとしているのに仲間がいる時点で矛盾しています。

考えれば、考えるほど、おかしなことだらけだよ。

私は頭を捻る。隣に居る朱里ちゃんも顎に手を添えて何かブツブツ言いだしました。

 

「なあ、恋。倒れているあの二人の兜取ってみてくれないか?」

 

「………うん」

 

ご主人様の真剣な声に、呂布ちゃんは頷きました。

そして、呂布ちゃんは兜を被って倒れている敵に近づき、方天画戟を地面に突き刺します。

呂布ちゃんが武器を手放すということはあの倒れている敵は敵意が無いのか、死んでいるのかな。

そして、呂布ちゃんは屈み、地面に片膝を着き、倒れている敵の兜に手を伸ばし、無造作に剥がします。

 

呂布ちゃんによって露わになった敵の顔に私達は唖然とします。

曹操さんと孫策さんは驚きのあまり、顔が引きつり、私は腰が抜けてしまいました。

 

 

 

 

「え?ジェネシスさん?………そっちで倒れているのもジェネシスさんだよね。ジェネシスさんが二人!?」

 

「何これ?」

 

「どういうこと?」

 

私達は驚き、気味悪がりながら、さっき戦っていたジェネシスさんの方を見ます。

その場に居た皆は残った最後の正体不明の敵を見ます。そして、その敵兵に一番近かった黄蓋さんは兜を取ろうと近づきます。

そして、兜を取ると、やっぱりその顔はジェネシスさんの顔でした。

 

「また同じ顔!?」

 

これでジェネシスさんが3人。どういうこと!?私達は顔を見合せます。

 

「これが……ジェネシス・コピー…………か。」

 

その言葉を発したのはご主人様でした。皆がご主人様の方を向きます。

ご主人様は歯ぎしりをしているのか、ご主人様の方から何かの軋むような音が聞こえて来ました。

そして、曹操さんがご主人様に尋ねました。

 

「一刀、ジェネシス・コピーって何なの?」

 

「ジェネシスさんの複製だ。」

 

「複製!?人間の複製!?そんなことがあるはずな……

いや、現にこうして居る。…………武の御遣いが妖だとすれば、そんなこともあり得なくは無いわね。」

 

荀彧さんがご主人様の言葉を聞いて驚き、否定しようとする。

でも、荀彧さんは倒れている3人のジェネシスさんを見て、今の現状と事実を確認すると納得したみたい。

どういう力なのかあまり見当がついていない為、皆が困っていたので、ご主人様が説明を始めました。

ご主人様の話を聞いて、以前ジェネシスさんが自分の正体を明かした時に話した事を私は思い出しました。

 

ジェネシスさんの能力の一つ、ジェノバという生き物の双方向複製の劣化した能力、名前は一方向複製。

ジェネシスさんの体の一部を体に埋め込むことによって、移植された人の記憶や思考、身体能力等がジェネシスさんの物へと上書きされてしまう能力。妖力を浴びると上書きされる速さが早くなってしまうらしいです。

意思の弱い人は元あった自我を駆逐され、本体であるジェネシスさんの意のままの存在になる。

いわばジェネシスさんの操り人形。

ジェネシスさんの体の一部も髪の毛一本や、血一滴でも良いとジェネシスさんは言っていました。

 

「つまり、武の御遣いは農作物のように自分を大量生産できるということね。やっかいね。」

 

「しかも、厄介な事に、この能力は生き物であれば、何にでも使える。

で、そいつら…ジェネシス・コピーは皆、武の御遣い言いなり。そういうことで、良いのかしら?」

 

「あぁ、だから本体であるジェネシスさんを止めないことにはこの戦いは終わらない。

そして、今、魏、呉、蜀で争っている時間は無い。俺達が争っている間にジェネシスさんが本気で準備を整えたら、何処かの国が天下統一しても、すぐにこの大陸は灰燼と化してしまう。だから、三国同盟組んでくれるか?」

 

「仕方ないわね。私も天下を取っても、人外の妖にすぐに滅ぼされては叶わないわ。

でもね、だからと言って、私は天下統一を諦めた訳じゃないわ。

武の御遣いを倒したら、我が覇道の為に蜀と呉を平定してあげるから、覚えておきなさい。」

 

「それはこっちの台詞よ。曹操。私も呉の宿願いつか叶えてみせるわ。」

 

曹操さんと孫策さんは棘のある台詞を言い、互いにけん制します。

曹操さんと孫策さんの間で火花が散っているように見えるのは気のせいでは無いと思います。

二人だけじゃなくて、周喩さんと荀彧ちゃんも睨みあっています。

周喩さんは相手の目を見て笑みを浮かべながら睨んでいますが、荀彧ちゃんは相手の胸を見て、青筋立てて睨んでいます。

夏候惇さんは黄蓋さんの事を睨んでいますが、黄蓋さんはどこ吹く風?みたいな感じで無視しています。

 

「はぁ、とりあえず、当分は魏、呉、蜀の友好度を上げるために俺が色々と頑張らないとな。この先大丈夫か?

………………………あぁ、胃が痛くなりそうだ。」

 

ご主人様は腹部を抑え擦りながらため息交じりに言います。

横では呂布ちゃんが『ご主人様、大丈夫?』と声をかけ、嬉し泣きするご主人様が呂布ちゃんを抱きしめますが、次の瞬間、『恋殿を誑かすお前には、ちんきゅー・きっく!!』と叫んだ陳宮ちゃんにご主人様は蹴られて倒れました。

その後、呂布ちゃんに怒られた陳宮ちゃんがご主人様に謝り、その場は治まりました。

 

「桃香は最後に何か言うこと無いのか?」

 

「えぇーっと、私、劉備玄徳は宣誓します。

私達、蜀はジェネシスさんを殺すためではなく、ジェネシスさんを止めて、誇りや夢、希望を取り戻させるために、蜀は三国同盟に参加し、ジェネシスさんを止めた後も、この三国同盟を継続させるつもりです。

だから、魏の皆さん、呉の皆さん、宜しくお願いします。」

 

こうして、三国同盟は結成されました。

 

 

 

 

どうも、黒山羊です。

今回のお話は如何だったでしょうか?

樊城の戦いの後、三国が集結し、三国同盟を結ぼうとした時、ジェネシス・コピーが現れたというお話でした。

原作を知らない人の為の予備知識!以前にも話したと思いますが、ジェネシスには双方向複製というジェノバの能力の一部を受け継いでいます。それがまあ、今回一方向複製という名前で出させていただきました。

その能力なのですが、ソルジャーやモンスターにジェネシスの力を分け与えることができる能力と原作ではされていました。

wikiにも載っています。

ですが、原作をやっている時に、ある矛盾に気が付きました。

そうです!ゴンガガでザックスにやられたホランダーって科学者じゃん、一般人じゃん!

これって双方向複製の設定と矛盾してなくない?となり、色々と考えました。

一般人だから、ジェネシス・コピーにならないんだよな?あれ?でも、ホランダーのオッサン翼生えてるし、劣化してる。

ホランダーだけじゃなくて、ラザードのおっさんもアンジールの細胞を移植して、アンジール・コピーになってたよな?

これって原作の設定ミスか?うーん。

 

今回のこの外史ではジェネシスの細胞を移植されたモノはジェネシス・コピーになってしまうという設定にしました。

だって、その方が『武の御遣い VS 知の御遣い&恋姫』という構図が簡単に作れるからです。

 

要するに作者のご都合主義と言う奴ですねww

 

とまあ、そんな感じでジェネシス・コピー初登場でしたが、原作を知らない方はどんな容貌しているのか、想像できたでしょうか?ちなみにこんな感じです。

http://homepage3.nifty.com/gore/ccff7/g_copy.html

コイツの一番上の左側です。んで、翼が生えたのは、その右側だと思っていただけたら幸いです。

 

それから、桃香が宣言しましたね。ジェネシスを殺すのではなく、ジェネシスを止めると。

普通なら、殺すという結論に行くはずなのですが、まあ彼女は優しいのでね。

アンジールみたいなことを言った方が彼女らしいかなと思ったところです。

 

さて、この不毛な戦いは果たしてどうなるのでしょうか?

 

というわけで、ここらでお別れです。

それでは、御唱和下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へぅ( ゚∀゚)o彡°

 

 


 
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