No.38304

懐かしい人

オリジナルの小説です。

2008-10-30 11:10:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:473   閲覧ユーザー数:443

いつからだろう、僕がこの場所にいるのは、自分が知らないところにあるのに、何故だか温かい感じが今もするんだよ。懐かしい匂いがする。それにとても安心する。

 

何か大切なことを忘れてしまったのだろうな。思い出せない何かが僕の中にある。自分の名前も忘れてしまった。今まで何をしていたのかも、その全てをわからずにいた。

 

今いる、この場所は何処なんだろう?ゆっくりと目を開けた。柔らかい優しい光りに包まれている自分がいた。赤色、黄色、紫、あお沢山の円のような光り、そして周りには、それらを照らすように白い光りが見えた。懐かしい誰かの顔がうかんだ。

 

カタリ「誰だろう、忘れてしまっているはずなのに、どうしても懐かしいそして何故だかとても、愛おしい誰だろう、もしかすると、とても大切な人なのかもしれない。

 

そうして、彼は、また目を閉じた。ゆっくりと下に向かっていた。何処に行くかもわからないけれど、彼はとても安心して、眠りについていた。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択