作者「書くネタが思いつかねえな……」
智樹「なんで俺呼ばれてるの?」
作者「書くネタが思いつかない。だが、今日(2月16日)俺が見た夢について語ってやろう」
智樹「いや、いいです」
作者「語ってやろうと言うのは語りたいと言うことだ。勝手に語ると言うことだ。語るなと言うのは諦めろ」
智樹「はあ……」
作者「夢は二回見た」
智樹「二回?」
作者「一度起きて寝たら別の夢を見たと言うことだ。
では語ろう。まず最初は秋山、俺の分身にある『闇の魂』の力のようなものを身に着けた俺が活躍していた」
智樹「いつもの秋山か?」
作者「それが妙なんだよな。なんでか知らんけどホテル暮らしで中学の友人も一緒に居たんだよな。
そんでもってなんでか知らんけど、とあるロボットアニメとか仮面ライダーが混ざってて、そのロボットアニメのキャラが敵を混乱させたいという依頼があったから俺が思いっきり力使ってコンピュータを狂わせてたな。
そんでその依頼後は何故か仮面ライダー達と一緒に敵の首領と戦いに行ってたな。ライダー達はピンチでも俺はなんともなかったうえに、俺一人で首領倒した気がする」
智樹「強ええええ。てか秋山ってそんなに強いの?」
作者「当たり前だ。秋山は『何でも出来て、何にもできない』がコンセプトだ。何にもできないってのは能力を自由に使ってはいけないだけで、なんでもできる能力を使えば異世界一つは簡単に消滅可能だ。
とまあそう言う設定とかは作中でいってもいいけど、オリキャラだからいっか。
そんでもって次の夢だ。次の夢は何故か『化物語』関係だったな」
智樹「それ、すげえ売れてる作品だろ?」
作者「ああ、そんでその作品のあるキャラが諸々の事情で人を傷つけて、俺がそれを追うんだよな。
ただ何故かアニメを見たからその後の展開が分かっているような状態だったから、そのキャラの逃走ルートがバレバレだったんだよな。
そんで簡単に追いつくんだけど、俺の知らない展開として、包丁を投げてきたんだよな」
智樹「包丁!?」
作者「紙一重で避けたんだけど、しゃがんで避けたせいか後ろの首筋がかすったように傷が出来たんだよな」
智樹「怖いな」
作者「まあその夢の時は秋山のような能力はなかったから再生できない。そのあと、傷薬を塗ったな。
まあそのキャラ捕まえた後は、何故か10年後にまた会おうと言うことになった。別に逮捕されたわけじゃねえぞ」
智樹「わけがわからねえな」
作者「俺もそう思う。ネタ的にはおいしいけどそれを書くとなるとむずいんだよな。
お前に置き換えるわけにもいかないし……」
智樹「それでどうするんだ?」
作者「とりあえず最近は寒いということで、そんなネタを2日、3日で書いたものだ。
行ってみよう」
そらのおとしもの 極寒の遭難(ラブサバイバル)
日本はここ数日からかなりの冷え込みであり、それは空見町でも同じだった。
その上雪も降って積もっていたりとどう考えても寒い。
それなのにもかかわらず空見中学校は普通にやっている(平日だから当たり前)。
智樹達は普通に学校に行き、教室でのんびりとしていた。
(はぁ~、平和だな~)
智樹は平和を満喫していた。
(待てよ…)
智樹はあることを思い出した。
それはかなり前に同じような日のことであった。
その日、美香子の突然のお知らせによりその日の学校の授業は中止になり、男子と女子に分かれての雪合戦となったのだ。
その勝利チームは負けたチームを好きにできると言うことで智樹は大将となり、女子チーム大将の美香子と戦うも、そはらを集中攻撃したせいでそはらは雪の精霊と一時的に融合、その結果男子チームは敗北し、智樹はしばらく美香子にいいようにされた。
(まさかまたそんなことするんじゃ……)
智樹は突然の不安に襲われた。
「大丈夫ですか? マスター」
頭を抱えていた智樹にイカロスとニンフが心配になって声をかける。
「大丈夫…大丈夫」
智樹は大丈夫だと言い張るが、正直な話精神的には少しつらいと言うか不安定。
「また美香子がよからぬことを企んでいないか不安でしょうがないんでしょ」
「やっぱばれてた」
「まあ智ちゃんが不安になるのも無理ないけどね……」
そはらもなんやかんやで巻き込まれているので智樹の気持ちはよく分かる。
「また雪合戦ってことになったら、俺絶対参加しねえ。どんな景品が出ようと絶対出ねえ!!」
智樹は強く宣言する。
そんな智樹の願い基宣言が効いたのか、それから下校時間まで特に異変はなかった。
「これで帰れるぜ」
智樹はイカロス達と共に家に帰ろうと校庭に出た時であった。
突如と吹雪が周りを襲った。
「うわっ!」
「な、なんだ?」
「なんで突然吹雪くんだよ!」
吹雪は周りの生徒達を巻き込むが、吹雪は何故か智樹達の方に集中していた。
「何なのよ、これ!」
「前が見えない…」
それから数分もしないうちにイカロス達はあることに気づいた。
「智ちゃん? 智ちゃん!?」
そはらが智樹に呼びかけるも返事はない。
いつのまにか智樹はイカロス達から離れていたのだ。
「マスターがいない……ニンフ!」
「レーダーで探してるわよ! でもトモキの反応がないの!」
「反応がないって…」
「トモキの生体反応がないってわけじゃない……、ジャミングされてる?」
「え?」
ニンフのレーダーはシナプス製。地上の技術ではニンフのレーダーの妨害はまず出来ない。
シナプスの誰かがやって来たのならすぐに分かるだろうし、妨害は出来ても完全な妨害までは出来ない。
つまりニンフのレーダーを妨害している犯人はただ一人。
「秋山ね」
秋山総司郎。別の世界にいた男であり、自身が元居た世界とは更に別の世界からやって来た「邪悪なる闇の魂」が体に入り込んだことにより、大抵のことは出来るようになった。
その能力としては「何でも出来て何にもできない」。何にもできないわけはあまりにその世界の根幹に触れることをしてしまうと世界崩壊を起こす。
秋山はそれを望まないために何でもできるのにしようとしない。ただし、世界の根幹に触れないことであれば本当に何でもできる上に、「闇の魂」の対になる「魂の力」を持っていない限り、秋山は滅ぼされることはない。
つまり秋山は対の力を持っている存在がいる世界以外のどこの世界に行っても秋山よりも上の存在はいない。
それが地上を上回る技術を持つシナプスであろうと例外ではなかった。
そのためニンフのレーダーは秋山の妨害能力で完全に妨害され、ニンフはレーダーで智樹を見つけ出すことが出来ないのであった。
「秋山の奴、何考えてるのよ」
「分かりませんがこのままではマスターが…」
「危ないわね」
「早く探さないと…」
イカロス達は何とか歩いて智樹を探そうとするのであった。
そのイカロス達の様子を校舎の屋上で見る四つの影。
「思い通りね~」
「人が悪いな、美香子は…」
「人が悪いって何?」
「あまりよくないことだ。お前はもう悪くなるなよ」
その影の正体は美香子、守形、カオス、秋山だった。
「でもお兄ちゃん大丈夫かな?」
カオスは心配するが、上からは智樹達の現在地は把握できていた。
「大丈夫、大丈夫。この雪は自然のものだけど、イカロス達の方に集中的に降らしてるのは俺の力だ。
何かあれば降らしを変えればいいし、無理矢理天気を晴れにも出来るからな」
「それじゃあ面白くないわ~」
「美香子」
「俺、よほどの外道相手とかじゃない限り、命を奪うことをしようとは思ってないから」
「それじゃあ安心だね♪」
カオスは安心する。
「桜井君を見つけるのは誰かしらね~」
「はいはい」
美香子が何を企んでいるのかを知っている秋山。
と言うよりそうでなければ秋山が雪を操ることなどしない。
秋山はさらに強い風を起こし、吹雪をイカロス達に集中させた。
その吹雪によりイカロス、ニンフ、そはらは飛ばされ、はぐれてしまった。
「しかし校庭で遭難って普通に考えると洒落にならんと思うがな」
「俺もそう思う」
「そうかしら? 面白そうじゃない?」
「それは人が遭難してるのを見てるからだろ」
「遭難です」
美香子が珍しくダジャレを言う。
「言ってて心が寒くならないか?」
「会長、珍しく寒くなったわ~」
「ところで秋山、アストレアはどうした?」
「あそこだ」
秋山が指をさす。
「どこだ?」
「あのでっぱりの出てる場所だ」
見えない守形に秋山が改めて指摘する。
「あれか」
「アストレアちゃん、大丈夫かしら?」
「アストレアお姉様もエンジェロイドだから大丈夫だよ」
「けどあれは空腹でダウンしてるようだな。面白みを増やすためにこれをあいつにプレゼントしてやるか」
秋山はあるものを召喚する。
「それって……」
「いちごシロップ?」
「ほらよ!」
秋山がアストレアの埋もれている雪部分にシロップ瓶を投げ、雪にぶっかける。
「おまけにもう一本!」
秋山がもう一本シロップ瓶をアストレアの元に投げ、シロップ瓶は割れずに雪の上に落ちる。
「…………」
アストレアのいるとされる雪山が動き出す。
「お」
「ぷはっ!」
アストレアはいちごシロップがかかった部分を食べて復活した。
「おいし~い!」
アストレアは雪から地上へと戻って来たのだ。
「あ、シロップ発見!」
アストレアは急いでシロップ瓶の元に駆け寄り、シロップ瓶を手に入れる。
「よーし、これで食べるぞーーーーーー!!」
アストレアはいちごシロップをかけて雪を食べ始めた。
「お腹壊さないかしら?」
「どう考えても壊すな」
秋山は笑いながらアストレアを見る。
「まあいいんじゃね。それよりはあっちだな」
秋山達は智樹達の方に視線を戻した。
「くそ、全然校門が見えねえ……」
智樹は歩けど、歩けど、校門にたどり着けない。
それもそのはず、秋山が智樹の方向を気付かれないように操作し、同じところをぐるぐる回させていたのだ。
「もう駄目……」
智樹は歩き疲れ、倒れてしまう。
「お兄ちゃん!」
「大丈夫だ、奴の奥にある生きる気力はまだ死んではない!」
すると智樹の元に近づく一つの影。
「あれは誰だ?」
「ほいな」
秋山は双眼鏡を守形と美香子にやる。
皆が見てみると智樹に近づいてきたのはそはらだった。
「智ちゃん……」
「…その声、そはらか」
「智ちゃん!」
そはらは智樹が倒れてるのを見て、急いで駆け寄る。
「智ちゃん、大丈夫?」
「なんとか……」
「智ちゃん!」
そはらが智樹の体を抱く。
「智ちゃん…、体が冷えてる……」
そはらは慌てだす。
「校舎に戻りたいけど…」
この吹雪の中、校舎に戻れるかどうか分からない。
「他に建物って……」
そはらは周りを見てみると近くにある建物があることに気付く。
「ウサギ小屋」
そこは何故か冷えた様子がなかった。
ちなみに普段はいるウサギたちは寒いだろうと言うことで校舎内にいる。
「とりあえずここに……」
そはらは何とか智樹を連れてウサギ小屋に入った。
「あらあら、見月さんどうするのかしら?」
「面白くなってきたな~」
「ねえねえどうなるの?」
「美香子はそれを見たいから秋山に頼んだのだろ?」
「そうよ~」
「智ちゃん……」
「寒い……」
智樹は体を震わせていた。
「…こんな時って確か……」
よく言われる方法、それは肌と肌で温めあうこと。
「やっぱりそれしかないかな……」
そはらは自分の制服を脱ぎ始め、智樹の服を脱がす。
「…………」
そはらは息をのんだ。
「こ、これも智ちゃんのため。うん智ちゃんのため…」
そはらは何とか智樹の体を自分に近づけ、智樹の頭はそはらの巨乳の谷間に挟まれるような形になった。
「あらあら見月さん、大胆ね~」
当然二人の状態は屋上から見ている美香子たち。
「お兄ちゃん、嬉しそう…」
カオスは自分の体を見る。
「やっぱり大きい方がいいのかな。ニンフお姉様にも言ってるし……」
「お前は時間をかけて大きくなれるから別にいいだろ。
それにそはらの天下は三日天下ならぬ三分天下になりそうだな」
「え?」
「なるほど」
そはらが智樹を体に近づけて数秒後のことであった。
「見つけたわよ、トモキ!」
なんとニンフがウサギ小屋の扉を開けて入って来たのだ。
しかもニンフだけでなくイカロスにアストレアまでいた。
「ニ、ニンフさん。それにイカロスさんにアストレアさんも…」
「そはら、あんた……」
「マスターが…」
「ずっる~い!」
ニンフとアストレアが智樹を奪おうとそはらと争おうとしていた。
「…………」
しかしイカロスは何にも反応しなかった。
「アルファー?」
いくらなんでも反応がおかしいと思い、声をかけるニンフ。
「この小屋から校舎は………」
ウサギ小屋から校舎の位置は学校に通っているイカロスにはたやすく分かることである。
「Artemis」
イカロスはArtemisを発射し、そのミサイルは学校の屋上へと飛んで行った。
「ばれたぞ!」
「俺が防ぐこと前提で撃つなよな!」
秋山は手の指をわずか上に上げることで、無理矢理Artemisの弾道を上空へとそらし、空中で爆発させた。
「爆発反応……、やはり…」
「秋山は屋上にいるのね、パラダイス=ソング!!」
ニンフは屋上に向かってパラダイス=ソングを放つ。
「俺はミサイルより光線系の方が攻撃をそらすのは難しいんだぞ!
分かってるのか、ニンフ!!」
秋山はArtemisの時と違い、手首を上にあげることでパラダイス=ソングを上へとそらした。
「今度は何が飛んでくるかしら?」
「悠長なことを言うな!」
「イカロスお姉様達、怒ってる?」
「完全にな」
「仕方ねえ」
秋山は何かしら木でできた看板を出す。
「行くぞ」
秋山は瞬間移動で美香子たちと共にウサギ小屋へと行った。
「お疲れさん」
秋山の持つ看板には「ドッキリ大成功」と書かれていた。
「ドッキリ?」
「そう、智樹を最初に見つけるのは誰かでその後どうするかを見てみるためだ」
秋山がネタをばらすと風は止み、吹雪は勢いを無くし、普通の雪として降る。
「……………」
「お前達」
秋山が後ろを振り向き、美香子たちを瞬間移動で避難させる。
「さあ、来い!」
「「「「この大馬鹿ーーーーーーーーーー!!!」」」」
イカロス、ニンフ、アストレア、そはらの攻撃を受け、思いっきり飛ばされる秋山であった。
終わり
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今回の話にはアニメになっていない原作のネタ部分が一部存在します。
また作者の分身となるオリジナルキャラ(秋山総司郎)も出てきます。