No.377748

そらのおとしもの    バレンタイン争奪戦

BLACKさん

今回の話はバレンタインに合わせて作ったものですが、色々あってグダグダです・・・。
また作者の分身となるオリジナルキャラ(秋山総司郎)も出てきます。

2012-02-14 13:37:29 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1316   閲覧ユーザー数:1281

 

「ねえねえ今度のバレンタイン、チョコ誰にあげるの?」

「私は……」

「バレンタインか~」

 

少し離れた席でバレンタインのことを話す女子達を見て思わずため息のように声を漏らすそはら。

 

「バレンタインって何ですか?」

「おいしいんですか?」

 

イカロスとアストレアがそはらに尋ねた。

 

「おいしいのかな…、チョコをもらったらおいしいとは思うけど……」

「アルファーもデルタも知らないのね。

バレンタインって言うのは女が男にチョコをあげる日のことよ」

「ニンフさん、少し違うと思うけど、まあ世間ではそうなってるね。でもニンフさんどうして知ってるの?」

「少し前にヒヨリにね……」

 

ニンフが恥ずかしそうな顔で答える。

 

「な~んだ、ニンフ先輩も知らなかったんじゃないですか~」

「う、うるさいわね。私だって元から地上にいたんじゃないんだから……」

「ですが女の子が男の子にチョコを…」

「それなりの知り合いにあげるのは『義理チョコ』で本当に好きな相手には『本命チョコ』をあげるのよ」

「好きな相手に『本命チョコ』……」

 

イカロスは「本命チョコ」と言う言葉を聞いて反応を示す。

 

「イカロス先輩…」

「そっか、イカロスさんも……」

「そはら?」

「それじゃあ私達ライバルだね」

 

その言葉を聞いてニンフだけでなく普段は馬鹿とされるアストレアも理解した。

 

「そうね、私達ライバルね」

「絶対負けません!」

 

そはら、イカロス、ニンフ、アストレアの燃える姿を教室の外から見ていた智樹と日和。

 

「何やってんだ? あいつら」

「ふふふふ」

 

 

 

 

 

そらのおとしもの    バレンタイン争奪戦

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでバレンタイン当日となった。

その日は休日であり、智樹は適当に外に出かけていた。

イカロス達はチョコをあげることを智樹に一言も言っていなかった。

 

「いよいよね」

 

家には運よくニンフ一人であった。

ニンフは冷蔵庫に隠しておいた手作りチョコを取り出す。

 

「秋山に頼んだだけあっていい出来よね」

 

ニンフはそはら達と戦う決意をしてすぐに秋山に相談したのだ。

 

「何? バレンタインチョコを作りたい?」

「声が大きいわよ!」

 

職員室にいた秋山にニンフは声をかけた。

 

「お前の方が大きい。ま、作りたい理由なんて簡単に予想できるけどな。

けど、自分が独力で作ろうと思わないのか?」

「思ったけど……あんたに教わった方が安全かなって…」

「安全だろうな。お前が学校に始めてきた時、調理実習でやったのがなんもしてない丸焼きだったもんな」

「そ、それは……」

 

ニンフは今となっては少し恥ずかしい過去をさらされて赤くなる。

 

「俺だってきちんとした作り方は知らんから、闇の魂で調べる必要があるな」

「そんなんでわざわざ闇の力使うの?」

「俺は元々そんな知識豊富な人間じゃないぞ。闇の魂使って知識を得たり、その時に応じて収集してるだけだ」

「あんた意外にものを知らないのね」

「俺は万能じゃねえっての、そんなこと何回も言わすなよな」

 

秋山は椅子から立ち上がる。

 

「…っても手伝ってやらない義理はないか」

「手伝ってくれるの?」

「とりあえず俺の住み家だな。学校が終わったら適当な理由で俺のところに来い。

俺は校門辺りで待ってるからな」

 

そしてニンフは適当に智樹達から抜け出し、秋山と合流し、それから数日の間で手作りチョコを完成させたのだ。

 

「秋山が味の審査したから問題ないわよね…」

 

ニンフはチョコを取り出す。

 

「それじゃあトモキを探しに行こうかしら」

 

ニンフは家に鍵をかけ、出て行った。

 

 

「トモキはどこにいるのかしら?」

 

ニンフは外に出て、智樹を探していた。

ニンフにはエンジェロイド一のレーダーを持っているので、レーダーを使えば智樹の位置を掴むのはたやすい。

しかし今日ばかりはレーダーに頼ったら何かに負けると思い、レーダーを使わずに智樹を探していた。

 

「トモキが行きそう場所……」

 

ニンフは商店街を歩きまわるが智樹を見つけることが出来ない。

 

「どこにいるのかしら…」

 

歩き回っていると商店街の外に出てしまった。

 

「どこにいるのよ~」

 

学校に行こうにも学校は休日の為に開いてはいない。

 

「トモキがいそうな場所……」

 

ニンフが歩いていると商店街の外である人物を見つける。

 

「あれって…トモキ?」

 

智樹らしき人物を目撃したニンフ。

 

「トモ………」

 

ニンフは智樹に声をかけようとするが、智樹はものすごい形相で走っていた。

 

「いったい何を?」

 

ニンフは急いで智樹の後を追っていった。

 

 

ニンフが智樹を追ってやってきた場所、そこは神社であった。

 

「ここに何があるのかしら?」

 

ニンフは境内の裏の方へと覗いてみると…。

 

「桜井、ここに呼び出した理由は分かるか?」

 

そこには智樹だけでなく、智樹と同じ空見中学の男子生徒数十名(正確には同級生)がいた。

 

「ああ、このバレンタインの日に女子からチョコをもらうリア充どもを根絶やしに……」

「その通りだ」

「だがお前は何か勘違いしている」

「ひょっ!?」

 

すると男子達は釘バットやらゴルフクラブやらとにかく殴ったりするもの持ち出す。

 

「お、お前達…いったい何を……」

『そのリア充は貴様も含まれてるのだ!』

 

男子達は智樹に向かってバットなどを振り回す。

 

「ひぃいいいいいいいい!!」

 

智樹は思いっきり走ってその場を逃げ去る。

 

「…………」

 

ニンフは何も言えなかった。

 

「ひぇええええええええ!!」

 

智樹は町を逃げ回る。

 

「なんで俺がリア充なんだ!?」

「何を寝言言ってる!」

「貴様はチョコをもらうことは確定しているだろ!」

「な、何を?」

「貴様にはイカロスさんにニンフさんとか見月からもらえれるだろ!」

「いや、もらえるとしても義理チョコだろ!」

「ふざけるな!」

「あの3人がお前に義理チョコを渡すわけがない!」

「本命チョコをもらえることが確定しているのは目に見えている!」

「ならばここで貴様を始末する!」

 

男子達は智樹を追いかけまわす。

智樹は走って走って逃げ回ること1時間。

智樹は追い詰められた。

 

「もう逃げ場はないぞ」

「覚悟しやがれ!」

(どうすれば……)

 

そんな時であった。

 

「ぷぎゃあああああ!!」

 

突如空からミサイルが飛んでき、男子達を吹き飛ばした。

 

「今のは……」

「大丈夫ですか? マスター」

 

そこに現れたのはイカロス。つまり、先ほどのミサイルはArtemisであった。

 

「イ、イカロス……」

「大丈夫です。きちんと計算して撃ちましたから」

「そ、そうか……」

「それよりもマスター」

「なんだ?」

「これ……」

 

イカロスが何かを渡そうとした時である。

 

「どっせえええええええい!!」

「!」

 

アストレアがイカロスに向かって突っ込んできた。

 

「な、なんだ?」

「智樹! これ……」

「パラダイス=ソング!!!」

 

アストレアも何かを渡そうとした時、ニンフのパラダイス=ソングが直撃。

アストレアは倒れる。

 

「トモキ!」

「ニンフ、一体これって……」

「トモキ! 黙ってこれを……」

「エクスカリバー!」

 

するとニンフの横から光の衝撃波が飛んでき、ニンフを吹き飛ばした。

 

「こ、今度はなんだ?」

「智ちゃん!」

 

次に現れたのはそはらだった。

 

「そはら!?」

「と、と、と、智ちゃん!」

 

そはらはがちがちに緊張で固まっていた。

 

「こ、こ、こ、これ!」

 

そはらが手渡そうとした時。

 

「「待ったーーーーーー!!」」

 

吹っ飛ばされたイカロス、ニンフ、アストレアが戻って来た。

 

「ど、どうしたんだよ、お前ら……」

『マスター(トモキ)(智樹)(智ちゃん)!!』

 

4人が智樹の方を見る。

 

『これを!』

 

4人がチョコの入った箱を渡そうとした時であった。

 

「お兄ちゃ~~~ん」

 

今度は空からカオスが降って来た。

 

「カオス」

「お兄ちゃん、チョコだよ♪」

 

カオスはすぐにチョコの入った箱を智樹に渡した。

 

『ちょっ!』

 

4人よりも先にカオスが渡してしまった。

 

「チョコかありがとな、カオス」

 

カオスの頭をなでる智樹。

 

「へへへ」

「とりあえずお前達も渡したらどうだ?」

 

イカロス達の後ろにいつの間にかいた秋山。

 

『…はい…』

 

こうしてバレンタインは無事(?)決着がついたとさ。

 

 

 

終わり

 

 

 

 

作者「久しぶりにおまけでも行こうか」

ニンフ「ところで作者」

作者「なんだ?」

ニンフ「デルタはなんでチョコもってたの? デルタには作る能力もなければお金もないのよ」

作者「それは書いてないけどさ、実はアストレアも秋山に頼んでたんだよ」

ニンフ「いつ?」

作者「お前がいない時」

ニンフ「……なるほど」

作者「一応別ネタ2つほど作ってるし、もう一つまた別のを作ってる。

てか別連載物の始まりを1つにまた別の連載物を6話分くらい作ったかな」

ニンフ「多いわね。でもなんで投稿しないのよ?」

作者「連載物は連続で投稿しないと読んでくれる人が減る。その連載物を投稿してる時にこういった単発ものを入れたりするとだれるみたいなんだよな。過去の連載物とかの閲覧数を見れば分かる」

ニンフ「閲覧数を気軽に目れるのは投稿者のあんただけでしょ」

作者「まあな」

ニンフ「あんたがオワコンになってるんじゃないの?」

作者「失礼な! 確かに一部の人間にはオワコンかもしれんが、間に間に応援のコメントとかもらってるんだぞ! それに俺の影響でここで投稿してる奴だっているんだ」

ニンフ「あんたも影響受けた人間でしょ」

作者「そうだけどな。(笑)

とまあ次回投稿は未定だな。けど、そらおと関係はストックは7つもできてるとだけは伝えておこう。

それでは!」


 
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