それはその日の夜、蜀と呉の全員が二日後に帰る前の事
華琳「一刀・・・私・・・貰ってくれる」
桂花「北郷・・・私・・・貰って」
一刀「そんな無理だよ」
華琳「どうしても・・・駄目なの・・・?」
一刀「俺には、無理だ」
桂花「アンタが無理なら、春蘭に貰って貰うわよ」
一刀「ああ、別に構わないよ」
桂花「ですって♪貰ってくれる春蘭♪もう一枚」(ニコニコ)
ガタ!
春蘭「あああああああああーーーー!!!!!!」
現在王座の間では、※お仕置きが行われていた(※石抱き)
※石抱き(別名算盤責め)江戸時代に使われた拷問道具
※お仕置きを受けているのは、一刀・春蘭・雪蓮の三人
雪蓮「冥琳!?こんな事していいと思ってるの!!」
冥琳「お前は、こうでもしないと反省しないからな#」
雪蓮「思春!!この縄解いて!?」
思春「えっ!?」
蓮華「思春、ダメヨ・・・メイレイキイチャア・・・」(ゴゴゴゴゴゴ!!!!)
思春「は!?はい!?」
雪蓮「思春!?貴方私と、蓮華と、どっちが大事なの!!」
思春「そ、それは・・・」
蓮華「私よね?・・・シ・シュ・ン?」(ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!)
思春「も!!勿論です蓮華様!?」
雪蓮「裏切りものーーーー!!!!!」
冥琳「まだ余裕そうだな、もう二枚乗せるか#」
蓮華「ソウネ・・・思春・・・オネガイ♪」(ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!)
思春「は!はい!?(申し訳ございません雪蓮様)」
ガタ!!
雪蓮「いいいいいいあああああーーーーー!!!!!!」
現在雪蓮には三枚・春蘭には二枚・一刀は一枚である
華琳「一刀は♪もう三枚貰って頂戴ね♪」(ニコニコ)
ガタ!!!
一刀「だああああああああーーーーーー!!!!!!!」
何故こんな事になったかと言うと、それは、数日前に戻る
華琳「一刀、貴方に聞きたい事が有るんだけど?」
一刀「何?答えれる範囲で答えるけど」
華琳「実はね、新しいお仕置きの「お断りします」まだ何も言ってないじゃない」
一刀「どうせ新しいお仕置きの方法を考えてたんだけど、思い付かないから知恵貸してって言いたいんだろう?」
華琳「あら?話が早いわね、何か無いかしら」
一刀「華琳・・・お前が言葉攻めすれば済む話だろう」
華琳「それじゃあ、味気無いじゃない」
一刀「まったく、しょうがないお姫様だよ」
華琳「私は、覇王よ」
一刀「判ってるよ、愛しの覇王」
華琳の部屋での話である
一刀「そうだな、ちょっと度が過ぎてるけど石抱きとか?」
華琳「石抱き?」
一刀「ああ、石抱きって言うのは」
説明中
一刀「と言うのだ」
華琳「へぇー面白そうね」
一刀「まあ、ちょっとした拷問方法らしいからあんまりしてやるなよ?」
華琳「そんな事言われると、ますますやりたくなるわ♪」
その日の内に、華琳は真桜に作るよう命じた
次の日
春蘭「うーん」
秋蘭「如何した姉者?」
春蘭「ああ、秋蘭か」
中庭で考え事をしていた、春蘭を秋蘭が見つける
春蘭「なあ秋蘭、お前や一刀が使っていたあの速く動く技何て言うんだ?」
秋蘭「神風の事か?」
春蘭「おおそれだ!それを一刀に教えて貰おうと思ってな」
秋蘭「神風なら、私でも教えられるぞ」
春蘭「本当か!なら教えてくれ秋蘭♪」
秋蘭「判ったから落ち着け」(本当に可愛いな、姉者は♪)
最初は良かったのだが
一時間後
春蘭「うううっ・・・」
秋蘭「姉者・・・大丈夫・・・じゃあ無いな」
春蘭は、失敗の連続でボロボロになっていた
春蘭「秋蘭・・・何故こうも失敗するのだ?」
秋蘭「可笑しいな、私の時と同じ教え方なんだが?」
春蘭「私には、出来ないのか」
秋蘭「そんな訳無いだろう」
桂花「何してるのよ?」
中庭に休憩に来た桂花が、春蘭達に声を掛ける
秋蘭「丁度良い、桂花に気にする事ではないと証明して貰おう」
桂花「何?」
秋蘭「桂花、もし姉者の修行が旨く行ってないと言う話を聞いたらどうだ?」
桂花「そうね、とりあえず竹簡を用意するわ」
春蘭・秋蘭「「???」」
桂花の答えに春蘭・秋蘭の頭に?が浮ぶ
桂花「そうしないと、春蘭の情けない姿を事細かに華琳様に報告出来ないでしょう」
シャキィン!!
桂花「ひゃあ!?」
秋蘭「落ち着くんだ姉者!?」
春蘭「離せ秋蘭!!もうこいつを叩き切るしかない!!」
桂花の目の前には、春蘭の大剣が振り下ろされる寸前だった
秋蘭「一刀に相談すれば済む話だろう」
春蘭「そうか!良い提案だ、秋蘭!さすが私の妹だ♪」
秋蘭「褒めるほどの事では、無いと思うが」
桂花「普通最初に、気が付くでしょう」
呆れた桂花が、サラッとツッコンだ
春蘭「でも最後にもう一回」
秋蘭「あっ!待て姉(ゴーン!!)じゃ・・・」
春蘭(ピクピク)
見事に頭から激突した
春蘭「おーいたいた、一刀ーちょっと良いか?」
一刀「後にしてくれないか、今大事な所なんだ」
秋蘭「大事な所?」
厨房で一刀と一緒に季衣・流琉が、お茶を飲んでいた
流琉「天の世界のお菓子の再現をしてる所なんです」
春蘭「そんなの何時でも出来るだろう「華琳に言われた事なんだけど」なるべく速く終らせてくれ」
一刀「話が速くて助かる」
秋蘭「で、今何を作ってたんだ?」
季衣「えーと確か、ろぉるけぃき、だったけ?」
一刀「そ、ロールケーキね」
春蘭「何だこれは、少し黒いぞ?」
一刀「黒豆を混ぜてるんだ」
秋蘭「黒豆?」
一刀「健康になる為の成分が多くてなあ、確か減量に一番良いって聞いたけど」
春蘭「!?」
一刀の説明を聞いた春蘭は、一刀に詰め寄る
春蘭「減量できるのか!?」
一刀「あ、ああ、いっ一日三食絶対食べるんだ」
春蘭「ちょっと待て、それでは飽きてしまうだろう?」
一刀「そん時は、磨り潰したりして料理に混ぜるんだ、少しずつだが確実に食べ続ければ減量できる」
春蘭「成る程、食べるだけで」
一刀「しゅ、春蘭?」
一刀が恐る恐る名前を呼ぶと、春蘭が襟を掴んで、前後に揺さぶる
春蘭「本当か!!本当だろうな!!絶対だろうな!!」
一刀「ちょ!!春!!蘭!!」
秋蘭「姉者、辞めろ一刀が!!」
春蘭「お、おおすまん」
一刀「うえー・・・気持ち悪い」
春蘭「すまん、一刀」
季衣「秋蘭様も、どうです一個?」
秋蘭「見た目はまああれだが、味は確かだな?」
流琉「はい♪」
秋蘭「ふむ、確かに問題は無いな」
一刀「そうか、じゃあ季衣・流琉、華琳の所に持っていくといい」
季衣・流琉「「はーい♪」」
季衣と流琉は、ロールケーキを持って華琳の所に向かった
一刀「所で、春蘭達の相談って何だ?」
春蘭「相談?・・・おお!そうだった!」
一刀「忘れてたのかよ、まあ良いや、で何だ相談って?」
春蘭「実は、私の魏武の大剣の名に、重い楔が打ち込まれそうなっているのだ」
一刀「???・・・何が有った?」
秋蘭「姉者、飛ばし過ぎだ、事態を知らなかったら私でも判らんぞ」
春蘭「そうか?」
秋蘭「ちゃんと一から説明しないと、判らんぞ」
春蘭「うーんでは仕方ない、要するにだな、これこれじかじかで」
一刀「成る程、じゃあちょっと場所を移して実際に見せて」
春蘭「え!?やるのか!?」
一刀「そりゃそうだろう、実際見てみないと、判らないからな」
春蘭「判った」
一刀達は、中庭に移動した
一刀「じゃあ早速頼むよ」
春蘭「おう」
秋蘭「確りな」
春蘭「行くぞ!!」
ブオン!ズサアアア!!ガーン!!
春蘭「だああ!?」
一刀・秋蘭「「危ない!?」」
ドカーン!!
一刀・秋蘭が恐る恐る目を開けると
春蘭「あ・・・ああ・・」
木の上から頭から落ちた様な、格好の春蘭がいた
秋蘭「あ、姉者!?前を隠せ前を!!」
一刀「これは!!」
春蘭「ど、如何した一刀!?」
突然大声を出した一刀が、ヒザから崩れ落ちる
一刀「明らかに、下手くそ過ぎる」
春蘭「だあー!!やっぱり下手くそなんだ!!」
春蘭は、泣きながら地面を拳でドン!ドンと殴る
一刀「安心しろ!俺はこういう評価で冗談は言わない!!」
春蘭「本心か!!思いっ切り本心なのか!!」
一刀「まあ、大体理由は判ったから良いや」
春蘭「何、本当か?」
一刀「ああ、用は体の重心の移動と、氣の放出量が極端に下手なんだ、そこさえ直せば後は如何とでもなる」
秋蘭「しかし、私の時はそんな問題なかったろう?」
一刀「秋蘭は、強化と放出の特性を持っているだろう?神風の語源になった瞬動術は足から氣を放出する事によって、高速移動を可能にする技だ、後は細かい微調整で如何とでもなる」
秋蘭「そうか、じゃあ一刀姉者の神風の件を任せても良いか?お礼に私が一週間添い寝を「直しておく!」」
春蘭「な、なら私も一週間添い寝を////」
一刀「絶対直してやる!」
親指を立てた一刀は、準備があるからと言ってその日は解散になった
第六章に続く
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皆さんこんばんは、カイです。
今回は修行と、ちょっとした悲劇が起こります