No.374933

真・恋姫無双~武の頂点に立つ者~第参話

これは、ひとりの男の転生から始まる物語。
男は力を得て、何を為し、どう生きるのか。
それはまだ、誰も知らない。
どうも、ナナシノゴンベです。
処女作です。学生なので、鈍亀更新です。ついでに、駄文です。

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2012-02-08 20:15:39 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:6488   閲覧ユーザー数:5914

 

 

 第参話  対「飛将軍 呂布 奉先」

 

 

 

 →<三人称>→

 

 

   練兵場。

 

そこは、普段その国、またはその町の兵士たちが、

己の技量を、あるいは力をつけ、伸ばす為に、

日々鍛錬に励む場所である。

 

しかし、今は昼過ぎの時間帯にも関わらず、

練兵場に、鍛錬中の兵士の姿は見られない。

そのかわり、董卓、賈駆、華雄、張遼、陳宮、

楽進、于禁、李典といった、非常に豪華な面々が、

ある一点を見ていた。

その中心にいるのは、

 

片や、その武は大陸最強と言われ、恐れられる、

「飛将軍」呂布。

 

片や、その呂布に自身より強いと、言わせた男、

八雲。

 

の二人であった。

 

 

そんな中、二人は武器をかまえず、相対している。

二人が只、見つめ合うなか、張遼は、

「なあ、ほんまにあの恋より強いんか?

どーみてもそうは見えへんやけど」

「さあな、ワタシに聞かれてもわからんさ。

少なくとも、恋はそう感じてるようだがな」

「恋殿が負けるわけないのです!」

「うーん、ボクもそう思うけど、

あの恋だからね」

「それやなぁ、恋は動物的勘というか、なんというか、

そーゆとこ鋭いしなぁ。うそも言わへんし」

「二人共、頑張ってくださーい」

上から張遼、華雄、陳宮、賈駆、張遼、董卓である。

一方、

「ねね、真桜ちゃん。どっちがかつかなぁ?」

「うーん、兄さんはともかく、

呂布将軍の強さが分からへんし、なんともなぁ」

「うーん、確かにそうかもなの」

「二人共なにを言ってるんだ。そんなの八雲さんが、

勝つに決まってるだろう!」

「いやいや、凪、確かに兄さんは強いけどな?

相手は、将軍やで?しかも、最近噂の呂布将軍やで?

流石の兄さんでも、ちょっとな」

「だか、真桜も八雲さんの、

あの強さを忘れたわけじゃないだろう?」

「まあ、そなんやけど・・・」

「凪ちゃん、完全に恋する乙女なの・・・(ボソッ)」

キリがないのでこのへんで。

 

 

 

「準備はいい?」

賈駆が問い、

呂布は、己の武器、方天画戟を肩に掛け、構える。

対する、八雲は、現代でいうグローブのようなものをつけ、

剣を外し、凪達の方へ投げる。

これに、激怒したものがいた。

「貴様っ!仕合いを前にして、

剣を投げるとは何事だっ!」

「兄さん、今回ばっかりは、華雄の言うとおりや、

武人を前にしてそれは、最悪の行動や」

華雄と張遼である。

しかし、

「生憎と、あの剣は戦場以外では、

抜かないようにしてるんだ。

いわく付きなもんでね」

飄々とそう返す。そして、

「・・・いい」

呂布がそう言った。

「だが・・・」

「いい、それでも陽堂は強い。だから、いい。

負けない」

「まあ、恋がそれでええんやったら、ええんやけど・・・」

「それじゃあ、始めるわよ!」

賈駆が、開始の合図を言おうとする。

「・・・・いく」

呂布は、構え直し八雲を見据える。

「虚刀流、及び、中国武術、陽堂蒼天。

推して参る」

八雲は構えず、腕を身体の横にぶら下げる様にして、立つ。

やはりというか、キレた奴がいたが、

二人はお構いなしに、相手を見据える。

「始めっ!」

賈駆により、闘いの火蓋が切っておとされた。

 

 

 

二人は、構えたまま最初の位置から動かない。

開始と同時に、剣戟が始まると思っていた、

文官の面々と凪達は困惑し、

逆に、武官の二人は驚愕していた。

それは、冷静になって初めて気づけたことである。

(隙があらへん。只、立ってるだけにしか見えへんのに)

(どこに打ち込んでも、勝てる気がしないだと!?

バカな!奴は、ただ、立ってるだけだぞ!?)

ありえない。そう、普通ならあり得る筈のないことである。

構えてないにも関わらず、隙がないなど。

しかし、それを可能にしているのが、

虚刀流零の構え『無花果』である。

構えない構え、虚刀流最終形にして完成形である。

その構えをした八雲に、隙はない。

 

 

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

両者とも、一切動かない。

緊張が最高まで高まりかけたとき、

八雲がゆっくりと、呂布へ向けて歩き出した。

気負うわけでもなく、ただ、ゆっくりと。

しかし、依然として八雲に隙はない。

ゆっくりと歩き、もう少しで攻撃範囲内に入るところで、

 

「っ!」

ゴウッ

 

呂布が方天画戟を振るった、だが、

 

ガキイィン

 

決して、武器と人体では、鳴り得ない音が鳴り響いた。

呂布の方天画戟を止めたのは、

 

八雲の右腕だった。

 

あり得ない。さっきまで以上にあり得ない。

そんな光景。

皆が茫然自失とするなか、八雲は、

「虚刀流『蒲公英』」

呂布を引き寄せつつ、貫手を突き出す。

咄嗟の事ながら、呂布はなんとか防ぎ、脱出。

荒れた呼吸を整える。

 

「おどろいた」

「あんま、驚いたように聞こえないのは、なんでだ」

「?・・・・・・おどろいた」

「いや、繰り返せばいいっていうもんじゃないだろ・・・」

「?」

「・・・いいよ、もう・・・」

 

 八雲は諦めた!

 八雲は(現実から)逃げ出した!

 

「いく」

 

 しかし、八雲は(現実から)逃げられなかった。

 

今度は呂布から、攻撃を仕掛けてきた。

瞬く間に間を詰め、連撃を繰り出す。

しかし、それを八雲は、

そのすべてをギリギリのラインで、すり抜けるようにかわす。

しかし、呂布もさるもの。すぐに修正し、避けきれないような、

連撃を続ける。しかし、八雲はそれすらかわし、

距離をとった。

 

「流石。あの数瞬で、俺の回避経路を全て潰しに来るとは、

恐れ入る」

「でも避けられた」

「まあ、避けなきゃと当たるからな」

「次は当てる」

「いや、やる気になってるのはいいんだが、」

 

そこで、一端言葉をきると、

 

シュン

 

八雲は姿を消し、

 

「背中ががら空きだ」

 

呂布の背後に現れた。

首筋に手刀を置き。

 

「俺の勝ちだ」

「ん、恋の負け」

 

短いやりとりをした。

こうして、呂布対八雲の闘いは終わった。

 

 

 

 

 あとがき

 

む、難しい。

戦闘描写、難しい~!

そして、クオリティも低い。

3回も書き直してこれだよ、ちくしょう。

あ~、文才欲しい。皆さんよくそんなに上手に書けますね。

ほんと、上手くいかないもんですね。

あ~、鬱だ。

こほん、読んでくださってありがとうございます。

これからも読んで頂けると、作者が狂喜乱舞します。

え?みたくない?鬱です。

ちなみに、今回使った技は、上から、『無花果』、『鉄塊』

『蒲公英』、『紙絵』、『剃』。

それぞれ、刀語と、ワンピースからの引用です。

そして、次回の予定は、

恋に勝った八雲が董卓軍に入り、名を挙げます。

では、再見。

 

 

 


 
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