No.359127

真 恋姫夢想 復讐者

Lisaさん

一刀君がチートです
それでもいい方はどうぞ

2012-01-06 13:18:33 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2336   閲覧ユーザー数:2112

真 恋姫夢想 復讐者 2話

 

とある街~

 

「父さん!」

「んっ?おお!一刀!どうしたこんなところに?」

「父さん昼ごはん忘れたでしょ。だから持ってきたんだよ」

「おお!それはすまない、助かったぞ!」

「まったくこれだから父さんは…」

「ははは!まあいいじゃないか。こうして持ってきてくれたんだからよ」

「まあそれはそうだけど…」

「ははは!相変わらず怒られてるな、周倉のおっさんは!」

「けっうるせえよ、だからおまえはいつまでたっても独り身なんだよ」

「あ!こんにちは、元紹さん!」

「おう!元気か一刀!…で誰が独り身だって?」

「おまえしかいねぇだろ、櫂(かい)」

「なんだと!おれだっていつかはな…」

「はいはい分かった。じゃあ気をつけてもどれよ一刀」

「うん、わかってるよ。それでは、元紹さん、また。」

「おう、じゃあな一刀!」

「はい!」

そういって一刀と呼ばれる少年は走って帰っていった。

「それにしても子供っていうのは成長が早いな」

一刀に父さんと呼ばれた男、名は周倉という。

「そうだな。いつもお前が仕事に行くたび泣いていたなの坊主がな…」

そう、櫂と呼ばれた男、名は甲斐元紹という。

「まあいいや、さっさと警邏を終わらせようぜ」

「そうだな」

そういった幸せな日常の一ぺージ。

しかし、世の中は非常であった。

「おい、周倉!曹操様がお呼びだ、玉座までこいだそうだ」

「曹操様がですか?隊長は何か聞いていませんか?」

「さあ、俺も詳しくは知らん」

「そうですか…ありがとうございます。さっそくいってみます」

 

曹操の城~

 

「お呼びでしょうか?曹操様」

「よく来たわね。さて、さっそくだけど聞きたいことがあるの」

「はっ!なんでしょうか?」

「さっき、そこにいる陳台という男から聞いたのだけれど、あなた城の金を横領してるそうじゃない」

「!?」

「なぜ、そんなことをしたのかしら?」

「ごっ誤解でございます!私は一切そんなことはしておりませぬ!!」

「嘘をつくな!周倉!証拠はあるんだよ!」

「ふざけるな陳台!俺はそんなことしていない!」

「証拠があるんだよ!」

「っ!!」

「まあいいわ、あなたはかなり優秀だし、妻も子もいると聞いたから斬首だけは許すけれど、あなたはもうクビよ!」

「…わかりました」

「ならさっさと帰りなさい」

「失礼します」

そういって周倉は玉座の間からでていった。

「ふん!ざまあみろ周倉め、俺にたて突くからだ」

そうこの横領の罪は陳台による罠だったのだ。

この男、陳台と周倉は仲が悪く対立をしていたのだった。

 

周家~

 

「ただいま~」

「おかえり!父さん」

「あら、おかえりなさい」

「飯はできてるのか?」

「ええもうすぐできますよ」

「そうか…腹減った~」

「?父さん何かあった?」

「っ!?何もないぞ」

「そう?ならいいんだけど」

「それより、飯にしよう!」

「はい、できましたよ~」

「じゃあ」

「「「いただきます」」」

そんないつもと少しだけ違う一日。

 

夕飯後~

 

「じゃあお休み父さん、母さん!」

「ああ」

「ええ、おやすみなさい」

「それであなた一体何があったの?」

「実は、仕事をクビになった」

「!?どっどうして?」

「城の金を横領した罪らしい」

「でも、あなたはやっていないのでしょう?ならどうして…」

「その場に陳台もいた…」

「!?そうですか…そういことですか…」

「ああ…」

「これからどうするのですか?」

「ああ、やりたくはないが…賊しかないか…」

「そうですか…わかりました。でもあなた、今だけは泣いてもいいんですよ?」

「ああ…すまん迷惑をかけるな…」

「いいんですよ、あなただけが背負わなくても」

「ああ…」

その家からはしばらく男の啜り泣きが聞こえたそうな。

そしてその話を聞いていた少年がいるとも知らずに…

 

続く~

 

あとがき

 

こんにちはLisaです。

どうだったでしょうか?

さあ、これから一刀君の運命はどうなるのか?

それは作者にもわかりません。

 

というわけで3話でお会いしましょう


 
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