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真・恋姫✝無双~御使いの転生~張任伝 第四章天下飛翔/外伝

皆様、新年明けましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 まだ若干辛い部分はございますがリハビリも兼ねて作品を作ってまいりました。 残念ながら本編でなく外伝ですが今はこれが精一杯です。 本調子になり次第本編を書いて行こうと思います。

2012-01-02 07:34:23 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2898   閲覧ユーザー数:2321

・恋姫✝無双~御使いの転生~張任伝 第四章天下飛翔/外伝

 

外伝/ 若き芽と友の為に

 

此処は荊州の襄陽にあるとある館。

 

「………あ!?」

 

少年が夜空を見上げた時一つの星が流れ落ちた。

 

「……父さん、逝ったのか… クウゥ…」

 

少年の頬には空の星の様に一筋の涙が流れた。

 

同じ頃城では…

 

 

「劉表様!! 黄祖将軍が夷陵の地にてお亡くなりになりました!!」

 

政務の途中であったのだろう、読んでいた竹簡を落し落胆した。

 

「そうですか… 典義(デンギ)は逝きましたか… 黄射(コウエキ)と文聘、蔡瑁、蒯良、蒯越を呼びなさい」

 

「王威殿は?」

 

「霍峻(カクシュン)、あの喧嘩っ早い娘を呼んでどうします? 特に師事していたあの黄祖が死んだのですよ?」

 

「あぁ…それもそうd… 「何ですって!?」」

 

「聞いていましたか…そうです、典義は死にました」

「誰よ! 典義父様を殺した奴は!」

 

「殺されてはませんよ、彼は張任との戦で敗北した後自害したらしいです。」

 

「報告! 黄射様が劉表様にお会いしたいと申されておりますが…」

 

「そうですか……解りました。 此処へ通しなさい。」

 

「はっ!」

 

黄射が来るまでの間、霍峻は王威を宥め、劉表は先ほどまで持っていた竹簡を纏め棚に戻した。

 

「夜分遅くに申し訳ありません、実は…「黄祖が死んだ、ですよね?」 !? そ、そうです。」

 

「典弁(デンベン)も父様の仇打ちがしたいのよね! 「俺、張任に和平の使者として会いに行こうと思います。」 …な!?」

 

「時雨(シグレ)、気持ちは解るよ……けど、何で父さんは夷陵で戦ったのか解るかい?」

 

「え?」

 

「黄巾の乱より始まり…いや、それ以前からの外夷からの侵攻により今の国は崩壊をし始めた。 それに取って代わる様に現れたのが曹操、孫策、そして、劉焉の配下張任だ。 恐らくだけど…父さんは張任の飛躍の為に散って逝ったのだと思う…」

 

「張任の飛躍?」

 

「孫策には母、孫文台の武威があり、曹操には一族の財力、人材がある。けど、張任には大陸全土に広がるほどの名声はまだない。 けど、ここで父が敗北すればどうなる? あの孫文台、孫策を何度も撃退している父がたった一度の戦で戦死した。 それに……張温様が亡くなった事で父さんは世代交代をすべきと思ったのかもしれないね… けど、もう少し一緒に詩を歌いたかったな。」

 

「……解りました。黄射よ、貴方に命じます。於恩と於轟を連れ、張任と謙明殿への[降伏]の使者としての任を与えます」

「!? ……その大役見事…務め挙げて見せます…」

 

こうして夜は更けてゆく…しかし、この夜が明ける頃には新たな時代が朝日と共に昇るであろうと劉表は思った。 しかし… 「出来る事なら貴方と典義の三人で見たかったわ…そしてこの子達とね…」

 

いつの世も全ての人々の思い通りにはならない。この事で劉表はそう思ったに違いない。人々が消えて静まり返った後、劉表はゆっくりと手に隠し持っていた一通の竹簡を眺めていた。

 

 

 

 

 

「杏様へ、この典義、御館様と杏様に仕え30年となります。 いろいろございました。御館様と共に猪を生け捕り、杏様を驚かせたり、劉琦様と愚息がお遊びの際入れてくださったお茶を飲ませて頂いたりと数えきれない程の御恩があります。しかし、願う事なら私の我儘を黙認してください。 実は隠密隊の報告より張任が我らすら手古摺っている南荊を狙う御様子です。恐らく私は彼と戦い死ぬでしょう。しかし、決して復讐戦は行わないでください。 私の使命はこの荊州を御館様の代わりに武を持って守るため、その事は常日頃忘れておりません。しかし、私は張任という若者と戦いたい、己が最強と思う兵達と共に争いたいと、将として心躍ってしまいます。 恐らく、その約束は破られますが、彼なら私が死んだ後もこの地を守ってくれましょう。そう思い私はこの我儘を通させていただきます。 不忠者とののしって貰っても構いません。そして…我が愚息黄射と若き芽、我が友、我が友が愛した地をどうか導いてください。 」

 

「馬鹿……大馬鹿者だよ。典義よ。」

 

この日、政務室からはすすり泣く様な声が朝方になるまで聞こえた……。

 

 

 

 

 

 

あとがき!

 

皆さま 新年明けましておめでとうございます。 今年もどうぞ私の作品を御贔屓に…

そして長らくお待たせして申し訳ありません。左腕は順調に回復しております。タイピングに若干違和感がありますがそれだけであって痛みなどはもう感じません。医者の話では回復は早い方で後遺症も残らないとの事でした。お知らせした際ではギプスは外しておりましたがタイピングするたびに腕に若干の痛みがありましたが最近は重いものでなければ持ち上げる事もそこまで酷ではありません。

 

さて、私の不幸を言っていても言い訳がましいので…作品はどうでしょうか? 恐らく投稿当初の様に拙い物となっておると思います。 学習面でも多少余裕が出来たのでリハビリも兼ねて小説も頑張っていこうと思います。それでは皆さん 恒例のあの一言で占めたいと思います。

 

 

 

それでは、アディオス!!!!!! @@ノシ

 


 
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