真・恋姫✝無双~御使いの転生~張任伝 第四章天下飛翔/第四話
第四話/知恵者始動
「大将、どうするのですか? もう使えそうな資材はございませんよ?」
「あはは…皆頑張ってくれたから文句は言えないけど……」
「「う~ん」」
智民と一刀目の前には城塞を思わせる様なドデカイ建造物が聳え立つ。 そんな建物から出てきたある人物は……
「すっげぇ!? 謙明おっさんの城より凄くね!?」
「「はぁ…」」
羅令則事、駿その人であった。
「いやっふ!!! お! 大将!! やっぱり住み心地は最高っす!!」
「あはは…司金(シキン)落ち着いて…」
羅憲隊所属だった彼の名前は性を司、名を金。先の合戦、黄祖との夷陵の戦いで死んだ阿戒の代わりに任命された指揮官候補生の一人、言わば将来の将候補である。
何を隠そうこんなにもリッチな建造物になったのは駿のこの一言からであった。
「別に船作れないなら城塞化した方が良くね?」
その結果作った訳だが…
「まさか、流洪様が造船技術を持っていたとは…」
「あはは……石斧も此処までは調査出来なかったんだから仕方ないよ。」
「しかし…資材の確保を頼むと伝令が早朝に来るとは…」
「…(急いで報告したのが二週間前、連絡来たのは今日の朝か、凄いな……あれ? むしろこれほどの城塞作りを短時間でした普請担当は誰なんだろ?)……智民、普請担当は誰?」
「あそこで叫んでいる司金ですよ… 全く、人は見掛けに因りませんね。」
「mjd?」
「確か天界語で本当かですよね? 本当ですよ」
「oh…ビューティホー」 ドサッ
「た、大将!? おい!! 衛生兵、衛生へえェェ!!!」
「それが、張任が…か、一刀が倒れた要因なのだな?」チリーン
「ちょwwwww おまwwwww 俺は最高の芸術作品を作っただけっすよ!! それに羅憲副将がどうせなら全部使って豪華にしろって!!」
「うぉい!? おめぇ俺を売るのか!?」
「甘寧殿、この二人いっその事始末してくださってもよろしいですよ?」
「兎范がそうゆうなら……遠慮なく」
「「兎范さんまじぱねぇっす!!!!」」
チャキッっと音と共に剣を構える思春。 逃げまどう二人。寝ている一刀。介抱している藤。あわわ、はわわはみなまで言うな…その他むさい男達。
「「「俺ら、一括りにされてる(だな)!?」」」
その頃、別の天幕では…。
「土呂様、評定のお時間です。」
「おや? もうそんな時間ですか?」
「いえ、大将が御倒れになられましたのでそれの緊急対応するための火急の評定らしいです。」
「……普通、私にも通達が早く来ませんか?」
「え?」
「「………」」
敵将を討ち取った将はこの様に放置されていた為、あの大騒動には幸か不幸かは知らないが巻き込まれずに済んだ。
その頃の永安と建寧の間の山道を歩く一行は…
「秋桜! 一刀君とやったて本当なの?」
「本当だよ? 季には言うけどね、一刀君激しかったな… アハッ☆」
「良いなぁ…」
「流洪様大丈夫ですか? 会話的な意味で」
「ふっほっほっほ、大丈夫じゃよ、むしろ、薺と山吹は大丈夫かの?」
「は、はい」
「え、えぇ…」
恋バナに夢中でなおかつ危ない発言をする秋桜と季。達観しながらその光景を眺める流洪、顔を真っ赤にし今にでも茹でダコになる様な山吹、若干引き攣った顔をで達観している流洪を学ぼうとしている薺であった。
此処まで来ると成都はと言いますと?
「ブゥブゥ!!」
「く、葛葉落ち着きなさい!!」
「あぁ…そら葛葉も怒るわ…謙明のおっさん。」
「よぉ… 謙明様、突きわないか?♂」
「何だ、李座(リザ)か隠居してた三爺さんの一人がどうした?」
「っち、乗らないのか…まぁ良い。そろそろ家の馬鹿娘達を初陣させたいんだが…張任所の補充兵の指揮官として送っても良いか?」
「あぁ…あの二人か。別にかまわないが…「ブゥブゥ!!」 ……この通り葛葉が愚図ってしまってな…」
補充兵を派遣する事に決めた本国だが……誰が行くのでしょうねぇ…。
陽平関では…夜空を見上げる一人の少女がいた。
「璃々どうしたのだ?」
「あ、桔梗様……何だか一刀さん関連で動きがありそうな気がしたので…」
「胃袋だ」
「え?」
「男は胃袋を掴めばこっちの物だ。だから上手い飯を今度御馳走してやれ」
「は、はい!」
Oh… これは胃袋攻略ルートか?
あとがき!
短いと思いますが…腕が疲れたので申し訳ございません。 いつもなら本編繋ぎの本編とは全く関係性のないギャグパートを書いたりするのですが何故かこれが書けました。
拙い物ですがなるべく皆様が楽しんでいただければこれ幸い。それでは……
アディオス!!!!@@ノシ
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リハビリついでの投稿です。相変わらず短いですがお願いいたします