ひっとー「れっつぱーりいぃーーーーっ!みんなー?!元気してたかあーっ!?奥州おむすび筆頭ことひっとーだぜいっ!さあ、いよいよ再開の時を迎えたぜ!『天上天下絶品武道会』!今日からその第二回戦をお送りするっぜーーーーっ!!」
『ほわあああああああああああああああああっっっっっ!!』
熱気渦巻くその会場。轟く群衆のその声は、まさに天を突かんばかりの大熱狂。
『天上天下絶品武道会』
前回、一回戦で突如中止となったその史上最大の戦いが、今日、再びこの地にて再開の運びとなった。
ひっとー「司会を前回に引き続きこのおいらと、マダオこと北郷某が務めるぜいっ!」
一刀「おい待てこら!マダオの件は百歩譲ってまだ良いとしても、名前ぐらいきちんと紹介しろよな?!」
ひっとー「ちっ。ぜーたくなマダオだぜ。……大陸一の種馬、北郷一刀だ」
一刀「くっ……!それについては反論出来ない……」
司会席にてそんなやり取りをしているひっとーと一刀。そんな二人をよそに、会場中央の武舞台には、一回戦を勝ち抜いた勝利者達が、次々とその姿を現していた。
卑弥呼「これ司会席の二人!いつまでふざけあっておる!さっさと進行をせぬか!」
ひっとー「おっと。こいつあ失礼。それじゃあ気を取り直して、二回戦進出の選手達を紹介するぜ!恋姫組からの勝ち抜けは、関羽こと愛紗、夏侯惇こと春蘭、趙雲こと星、馬超こと翠。以上の四名だぜ!」
一刀「
卑弥呼「さて。二回戦の組み合わせについてだが、今回からコンピューターによるランダム抽選という形を取らせてもらった。誰と誰が当たっても、これならば恨みっこなしというやつじゃ」
貂蝉「ちなみに、対戦順も同様の選び方をしているわん。さあ、それじゃあ二回戦、第一試合の発表よおん!」
だらららららら、と。ドラムロールの音が響き、それとともに電光掲示板に表示された、第一試合のカードは。
【守王戦国VSベルフェゴール】
戦国「……へえ。ベルさんが相手か」
ベルフェゴール(以下、ベル)「ふっ。……俺の遊び相手になるといいがな」
卑弥呼「さあ、対戦カードの選手以外は段上から下がるように!早速第一試合を始めるぞ!」
他の選手たちが武舞台から居り、そして対峙する戦国とベルフェゴール。
卑弥呼「それでは天上天下絶品武道会、二回戦第一試合!守王戦国対ベルフェゴール!恋姫ファイトー!レディー、ゴオッ!!」
戦国「行きます!」
ベル「応!遊んでやるからかかって来い!」
戦国「はあーっ!」
ベル「なんのおっ!」
戦国が武舞台に剣を突き刺すと、その武舞台が激しく揺れてベルフェゴールの足場を不安定な物にする。しかしベルフェゴールはそれを舞○術によって宙に浮く事で回避。そしてその瞬間に突如空中に生まれた炎をもすばやく避け、再び武舞台の足場の安定している箇所へと着地した。
戦国「くそっ!また見切られた!素手が相手じゃ鉄壊で無力化も出来ないし……!!」
ベル「ふ。お前さんはどうやら、気を、それも『振動』系のを操るのが得意みたいだな。一回戦で焔耶の武器を壊したあの技も、おそらくはそれを武器に流し込んで、物質の分子そのものを振動させて破壊する技だ。……違うか?」
戦国「……一度見ただけで、良く見抜けましたね」
ベル「なあに。気の扱いなら、俺も得意ってだけさ。スーパー○イヤ人4は伊達じゃあない。さっきの地震をを起こしたり空中に火を起こしたりってのも、ほとんど同じ原理と見た。地震はもちろんの事、炎だって空気の分子を激しく振動させてやれば、発火を促す事は可能だしな」
戦国「……ぜ、全部見破られてる……(汗」
ベル「さ、ネタがそれで尽きたんなら、今度は俺から行くぞ?ビッ○バンカメ○メ波で、あっという間に場外に吹き飛ばしてやる」
ビッグ○ンカ○ハメ波の発射体勢に、ベルフェゴールがゆっくりと構えを移して行くその最中。戦国はその脳裏でこんな思考をしていた。
戦国「(こうなったら仕方ない。ほんとは対丈二さん用だったけど、念のために布石を打っておいてよかった)……ベルさん、『バタフライ効果』ってご存知ですか?」
ベル「?ばたふらいこうか……?なんだそれ?」
戦国「……バタフライ効果って言うのは、カオス力学において、通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象のことを指します。……こんな風に」
ベル「っ?!」
ぱきん!と。戦国がその指を軽く鳴らしたと思ったその瞬間、轟音と共にベルフェゴールのすぐ傍で、巨大な衝撃波が発生。そこにあったベルフェゴールを、一瞬にして“解体”してしまった。
戦国「……相手のまわりの空気分子を、前もって振動させておき、そこに音を加えることによって、先ほど言った『バタフライ効果』を生みだして、強力な衝撃波を起こすのがこの技。その名も『破砕の領域』。まあ、衝撃波というよりも物質を解体すると言った方が良いんですが、その領域は最大半径30㎝程度の球体が限界なんです。……と、解説してみたところで、聞くべき相手が居なければ無d」
ベル「なるほど。勉強になったぜ」
戦国「え゛?(どがあっ!)くあっ!!」
長々とした技の解説を終えたその瞬間、戦国は突如、その背後に現れたベルフェゴールによって、武舞台の上から場外へとはじき出された。
戦国「……な、なんで……?」
ベル「……間一髪、衝撃波の発生するその直前に、二倍界○拳を使ってお前の背後に回りこんだのさ。解体されたように見えたのは、残像、だ」
戦国「……参りまし、た……ガク」
卑弥呼「それまで!二回戦第一試合の勝者は、ベルフェゴール!」
ひっとー「いやあー。戦国さんも強かったけど、スーパー○イヤ人4にはやっぱ敵わなかったね~」
一刀「やっぱベルフェゴールぐらいかな?丈二とまともに勝負になりそうなのは」
ひっとー「かもな。さ、それじゃあ次の対戦いくぜ!ドラムロール、かまーん!」
だららららら、だん!
ドラムロールの音と共に、次に電光掲示板に映し出されたその組み合わせは。
【鴉VS愛紗】
鴉「……やばい。よりによって相手が愛紗とは……」
愛紗「どうした、鴉よ?私が相手では何か問題があるのか?」
鴉「いえ!けっしてその様な事は……!!」
卑弥呼「二人とも、話はそれぐらいにするように。では、二回戦第二試合、鴉対関雲長。恋姫ふぁいと~、れでぃ~……ごおっ!!」
愛紗「行くぞ鴉!ぜいりゃあーっ!」
鴉「くそっ!こうなりゃやけだ!覇王の憑依、発動!てえーいっ!!」
武舞台にて、その刃を交える始める鴉と愛紗。……どことなく、動きがぎこちない鴉に、司会席のひっとーと一刀も、なんとなく違和感のようなものを感じていた。
一刀「……な~んか変だな、鴉。なんか、必要以上にびびりまくっているような」
ひっとー「ふむ。……そーいや、この間の一回戦の後から、妙に態度がおかしいと言うかなんと言うか。そんな気はしていたけどよ」
一刀「……なんか、隠し事でもあるのかな?」
ひっとーと一刀の二人が、鴉の態度についてそんなことを話し合っている間にも、武舞台上の二人の戦いはどんどん熾烈さを増していった。とはいえ、愛紗の方が完全に試合を圧しており、鴉の方は奥義である『覇王の憑依』を発動し、その身に古の覇王項羽を降ろし、武器も鉄扇から巨大な斧へと変じて居るものの、完全に防戦一方であった。
愛紗「どうした鴉!思春を破ったあの実力は、まがい物だったのか?!」
鴉「そ、そういうわけでは決して……っ!って、うわ、あぶな!」
ざっくりと。かろうじて愛紗の攻撃をかわした鴉であったが、その拍子に服の一部が破れてしまい、その部分からなにやら白い布切れが武舞台の上に舞った。
鴉「げっ!まずっ!!」
愛紗「ん?なんだこれは?鴉のハンカチか何か……って!こ、これは、まさか……っ!!」
鴉「(ザーッと顔が青ざめる)……えと、あの、ボクはここでちょっと体調が悪いんで、その、残念ながら棄権を……」
愛紗「……鴉」
鴉「はひっ!」
愛紗「……何故お前が、この間、『やつらに盗まれたはず』の、『私の下着』を持っている?」
鴉「そ、それは、その……ガタガタブルブルガタガタブルブル」
まあ、その。詳しくは言う必要も、先ほど本人が言ったので、これ以上の説明の必要は、多分無いと思う。
ひっとー「……鴉さんてば……」
一刀「……惜しい人を亡くしたな」
愛紗「……言い残す事はあるか?」
鴉「……ごめんちゃい、テヘ☆」
愛紗「……ふ・ざ・け・る・なー!!こおの、ど変態があーーーーーーーっ!!」
鴉「あぎゃあーーーーーーっ!!」
きらっ☆
狼「あ。鴉さんが星になった」
丈二「……最近、言動があいつら寄りになっていたから、良い薬になっただろ」
慧「ですね……」
マリア「鴉さん。貴女の事は決して忘れませんから」
柾棟「……迷わず成仏して、次は真人間に生まれ変わってください」
全員『なーむー』
ちーん。
卑弥呼「では。鴉が星になった事で、この二回戦、勝者は関雲長とする!」
愛紗「ったく。連中と言い、鴉と言い、懲りない奴らばかりだ」
ホントホントwww
卑弥呼「さあ、それでは三試合目のカードを発表するぞ。次のカードは……これじゃ!」
ばばん!!
【マリア・テスタロッサVS春蘭】
マリア「おっと。わしと春蘭か」
春蘭「むう。また愛紗と当たらなかったか……」
星「……当たり前であろうが」
翠「愛紗はさっき、鴉と戦ったばっかりじゃんか」
春蘭「……よし!さっさと試合を始めるぞ!!/////」
一刀「照れて誤魔化してるよ、春蘭のやつ」
華琳「ふふ、可愛いものじゃないの」
桃香「ですねー」
蓮華「……そう。ああいうのが可愛いんだ……覚えておこ」
卑弥呼「さあ、それでは両選手武舞台上に!二回戦、第三試合。マリア・テスタロッサ対、夏侯元譲!恋姫ファイト!レディー!ゴオーーーーーーッ!!」
『おおおおりゃあああああッ!!』
ひっとー「さてさて。試合もこれで三試合目だが……ん?どしたい、マダオ」
一刀「……いやな?マリアって確か、例の禁句を言われると、黒化して『魔裏悪』になるよな?」
ひっとー「おう。それがどうかしたか?」
一刀「……春蘭のやつが、それ、言わないといいなー、とおもって」
ひっとー「まさかあ。一回戦でそれ言った霞が、マリアさんにあっさりと場外どころか、会場外にまで吹っ飛ばされてんだぜ?いくらなんでも」
華琳「……でも、あの春蘭なのよ?」
蓮華「春蘭だものねえ」
桃香「春蘭さんですもんねえ」
司会席一同『……』
と。司会席がそんな心配をしていたちょうどその時、その心配が思いっきり的中していた武舞台上だった。
……まあ、春蘭ですから(笑。
春蘭「ふん!一回戦に引き続き、私の相手はどうしてこう、なよなよした奴ばっかりになるんだ?!」
マリア「(ぴく)……さあ?そういう巡り会わせなのかもね」
春蘭「めぐり合わせだろうがなんだろうが、前回同様、男の娘などというわけの分からんオカマもどきに負けるわけには」
マリア「……春蘭。今、ナンテノタマイヤガレマシタカ?」
春蘭「ああ?オカマもどきと言ったが、それがどうかしたのか?」
丈二「……ああ。やっぱり春蘭だったな」
狼「春蘭だったねえ」
ベル「今回もこれで決まったか」
場外の控え席にて、一回戦の時と同様の感想を持っていた、ユーザー一同。
魔裏悪「不。不布ッ!不布腐ッ!!……春蘭?……ちょお~っと、頭、冷やそうか?」
春蘭「なんだ?急に黒いおーらなんぞ背負いおって。そんなもので私がびびると思ったら大間違いだぞ?!」
魔裏悪「……そう。それじゃあ、ちょっとばかり、O☆HA☆NA☆SHI☆&O☆SHI☆O☆KI☆を」
春蘭「ええーい!ごちゃごちゃうるさい!七星餓狼!我が闘気を吸え!その真の姿にて、私にたてつく奴全てを吹き飛ばすのだ!」
魔裏悪「え、あ、あの、春蘭?だから、わしのどこg」
春蘭「問答無用!ずえりゃああああああッッッ!!」
魔裏悪「どこがオカm、にゃああああああっっっっ!?」
どっかあーーーーーん、と。魔裏悪化しつつも、その本領を発揮する前に、春蘭が繰り出した例の究極技を正面からまともに食らって、場外へと吹き飛ばされた魔裏悪…もとい、マリアであった。
春蘭「はっはっはー!どうだ見たか!所詮男の娘などというどっちつかずな奴に、私が負けるはずが無いのだ!」
卑弥呼「……まあ、それはともかく。第三試合は夏侯元譲の勝利である!」
一刀「……ありゃ。春蘭が勝っちゃったよ」
華琳「マリアに魔裏悪モードを発現させておいて、それでも勝つ、か。ふふ。それでこそ、私の春蘭ね」
ひっとー「……魔裏悪さんでも、愛すべきお馬鹿には、その意味を成さないんだなあ……」
春蘭「なーっはっはっはっはー!!」
~つづく~
はい。天上天下絶品武道会。ここに再開でございます。
では、今回の三試合を解説。
「戦国対ベルフェゴール」
戦国くんの能力は、文中でも書いたとおり、振動を誘発するタイプの気です。で、相手がベルさんであれば、やっぱり気に関しては彼の方が一枚上手になるだろう、と。こういう結果と相成りました。まあ、スーパーサイヤ人4が相手だし、仕方ないっちゃあ仕方ないでしょうw
「鴉対愛紗」
えー。鴉さんのあれですが、前回の途中の回にて、コメにあれを欲しがるようなことを言ってらしたんで、ちょっと反省してもらうべく、愛紗にオシオキしてもらうこととなりました、まるww まあ、実力的にも愛紗の方が何枚も上だと思いますしねwww
「マリア対春蘭」
うん。春蘭なら、マリアさんに対する禁句は絶対覚えてないだろうな、と。でもって、魔裏悪化しても絶対気にせず、問答無用でねじ伏せるだろうな、と。そういう感じですwww
ちなみに、それぞれの組み合わせですが、ボクの一存により、アミダで決めさせていただきました。
その点、ご了承くださいませ♪
であまた次回、二回戦の後編にて、お会いしましょう。
再見~( ゜∀゜)o彡゜
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帰ってきました、天上天下絶品武道会!
峠崎丈二さま、
マリア・テスタロッサさま、
星渡慧さま、
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