響く自分の足音で自分の存在を知る。
ぐるぐる回る螺旋をただひたすら上り続ける感覚。
―届かない。
高く、高く…
上り詰めても、空の上には。
高い所は好きだ。
見下ろすのが好きな訳じゃない。
高く上って、更にその上を見つめるのが、
好きだ。
立ち止まる事は許されない。
…上らなくては。
終わりの見えない螺旋階段を、いつまでもずっと。
ただ上だけを見つめて。
適わない空への欲望を抱きながら、
いつまでも上り続ける。
…立ち止まってしまったら、己の存在が解らなくなってしまうから。
いつまでも、いつまでも上り続ける。
いつかきっと、空へ届くと信じて。
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2003年9月17日作