No.305301

一刀の晋王転生録 プロローグ・5

k3さん

今回は一刀君の場面です。
それと申し訳ございません。
プロローグは6までになりました。
追伸:ちょっとだけ誤字を修正しました。

2011-09-22 04:11:56 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:10911   閲覧ユーザー数:9176

 

 

 

 

 

 

これは一刀が転生する直前の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

(あれ・・・俺、どうなったんだっけ・・・)

 

思い出せない・・・

 

(俺・・・どうなったんだろう・・・)

 

ぼやけた思考と視界で考えるが一向に思い出せない・・・

 

(俺は・・・いったい・・・)

 

「ようやく見つけたわーん、ご主人様。」

 

そのとき何者かの声が聞こえた。

 

(誰?・・・)

 

心の中で問いかけた。すると・・・

 

「私はあなたの僕(しもべ)、貂蝉よーん。」

 

(貂蝉?、たしか三国志の・・・)

 

「そう、傾国の漢女(おとめ)の貂蝉よーん。」

 

と、自ら貂蝉と名乗る(自ら言った)漢女は言った。

 

(俺は一体どうなったんだ。)

 

と一刀は問いかける。

 

「簡単にいうとご主人様はねぇー、妹を事故から救った結果代わりに

 

 死んじゃったのよー。」

 

と一刀の問いに答えた。

 

(妹・・・事故・・・!あ!!)

 

一刀の記憶が蘇っていく。

 

(そうだ!俺はあいつを事故から守ろうとして。)

 

そして、死んだ・・・

 

(そうか・・・俺は死んだのか・・・)

 

一刀はようやく自分の記憶をすべて思い出した。

 

(あいつ・・・泣いてたな・・・)

 

死ぬ直前に見た妹の表情を思い出す。

 

「ようやく思い出したようね。」

 

(ああ、そのようだ。)

 

そして再び出できた疑問を問いかける。

 

(ここは、死後の世界なのか・・・)

 

とここ何処なのかと、

 

「ちょっと違うわね、ここはご主人様がいた世界と外史の狭間というの

 

 かしらねぇー」

 

(外史?・・・外史ってもしもの世界のことだっけ?)

 

「それもちょっと違うかも知れないけど、そう思ってくれていいわ。」

 

貂蝉はそう言って話を続ける。

 

「本来はね、ご主人様は近いうちにその外史にいくはずだったんだけども

 

 その前に死んでしまった。だからその外史の意思、というのかしら?、

 

 その意思の影響でここにいるってわけ。」

 

と貂蝉は現在の状況を説明する。

 

(その意思とやらは俺に何を求めているんだ。)

 

その意思というものが自分をここに留まらせるということは、

 

何かを要求している、ということだと一刀は理解した。

 

「それはおぬしに転生、いわゆる生まれ変わらせようとしているのだ。」

 

と、別の誰かの言葉が聞こえた。

 

「ちょっと卑弥呼!どうしてここにいるのよ!」

 

どうやら卑弥呼と呼ばれる者が現れたらしい。

 

「ふむ、今回はかなり面白いことになっているようだからな、

 

 ご主人様にそれを説明しに来た・・・といったところだ。

 

 まぁ、お前に先を越されてしまったようだが・・・」

 

と悔しそうにいった。

 

(えっと、どうゆう事?)

 

一刀は説明を求める。

 

「おっとすまぬ、つまりその外史はご主人様に来てもらうはずだったが、

 

 その前に死んでしまった。故に生まれ代わりという形でこっちに

 

 来てもらおうということになったのだ。」

 

つまり、違う人間として外史とやらに来てもらう、ということらしい、

 

(そうか、わかった・・・ありがとう)

 

「え?」

 

「む?」

 

突然礼をいわれ、困惑したようだった。

 

(ありがとう、俺なんかのために来てくれて、質問に答えてくれて・・・)

 

「いーえ、ご主人様のためなら。」

 

「若い男(おのこ)のためならば。」

 

貂蝉と卑弥呼は何のことはないというように言った。

 

次の瞬間、

 

(今、二人のために俺にできることってあるのかな?、

 

 何かできることあれば良いんだけど、何でもするよ。)

 

一刀は禁断とも言える言葉を言ってしまった。

 

「「な、何でも!?」

 

(え?なんでそんなに驚くんだ?、あれ?、そういえば二人は俺のことを

 

 ご主人様とか言ってたけど、それに貂蝉は自分を俺の僕とか言ってたけど、

 

 俺達って初対面だよな?)

 

実はこの時まで一刀はまだ意識を覚醒しきれてはいなかったのだ。

 

貂蝉、卑弥呼といった女性であろう名前にしては太すぎる声に気がつかなかった

 

のもそのためであった。

 

タイミングが良いのか、悪いのかこの時に意識が完全に目覚め、そして視界も

 

戻った一刀が目にしたものは、

 

筋肉マッチョの露出度高い二人の男の姿があった。

 

そして・・・

 

「「んーーーー」」

 

 

 

 

 

 

 

 

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一刀は地獄、絶望を超えた何かを感じていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

プロローグ・5です。

 

ちょっとやりすぎましたかね。

 

次こそプロローグは最後です。

 

いや、ほんと申し訳ない。


 
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