東ゲート前には5人の候補生が立っていた。
私の大事な教え子だ。
中肉中背の男性、腹の出ている巨漢の男性、筋肉質な男性、肌の浅黒い男性、そして少し小柄な「女性」
彼女の名前は「ローズ・ベネット」、小麦色の髪をしていて髪を短めに切られている。
戦場に不似合いなほど端正な顔立ちをしていて、さらに今回の候補生の中でもたった一人の女性であったのでとても目立っていた。
小柄で細い体をしているがVR訓練ではほとんどの小銃、短銃を扱えるなど高い成績を収めていてほかの候補生に劣らないようだったと思う。
それともう一人目立っているやつがいた。
中肉中背の男性、名前は「ジャック」姓は持っていないらしい。
常に自軍服のフードをかぶり顔を隠しているから、顔を見たことがない。
そのせいで常に悪目立ちしている。
そう考えるうちに、私は候補生の前に立っていた。
私はブリーフィングと装備の準備をさせた。
そして、私たちはゲートを開き、変わり果てた東京に立った。
今宵、月は見当たらない。
悪い予感がする。
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