作者よ、浮気癖を治せ。
「え!王ちゃん二股掛けとんの?!」
い、いえ。違いますよ??
さて、王双です。今私は『シスイ関』という場所にいます。
何故こうなったかは簡単。
1、董卓、洛陽入場。
2、帝に気に入れられる。
3、慢心王、調子にのる。
4、袁紹、切れる。
5、皆で董卓やっつけろ!
と、いう感じで反董卓連合が出来てこの『シスイ関』を華雄様、霞、慢心王の三人で足止めしている状態です。
あ。私は張遼、霞の副将ですので当然此処に配置されました。・・・何やら慢心王の目が痛い。
あれか?皆の前で慢心王をボコボコにしたのが拙かったか?だって、「我が力、存分に味わえ。」って言って『王の財宝』を出してきたんだぜ。しかも小声で「・・・あいつがいるから霞が俺に靡かないんだ。」って言ってるし・・・いや知らんがな。でも、当たると痛いしなぁ~・・・よし!!と、息を整え剣軍が発射される寸前で前へダッシュ。そして、顔☆面☆パ☆ン☆チ!!決めた!!と自己満足してチラッと振り返ると・・・歓喜喝采でした。何でも、あの一撃で慢心王撃墜。あいつを苦々しくしていた兵士から胴上げされました・・・ただし、あの勢いで霞が俺をハグしたから胴上げしてくれた皆が俺を横に胴上げしてくれました。着地は池。冷たかったです。
って感じでいろいろ合ったが、一兵士から一副将になりました。
御陰で、猟師仲間の候成・同郷の姜維・インテリヤクザな発明家の馬均が仲間になった・・・但し、皆俺の本拠地予定の陳倉の城に送った。
ほら、陳倉城って三国志の中でも難攻不落で有名じゃん。いち早く抑えられたからラッキーだぜ!!
って言ってるうちに連合の将が挑発をしてきましたね。
えっとまず関羽「臆病者の華雄、出て来いや!」、次孫策「華雄の負けっぷりをアンコール!」って感じですね。
華雄さんブチ切れ寸前。慢心王、その華雄に近づき何か言おうとして「がふ!!」華雄から顔面に一撃を喰らい気絶・・・コイツ顔が弱点か?
ん?また出てきたよ。・・・って魏延!!な、ななななな!!何で居るん?!
早い、早すぎる!何々??魏の御遣いの配下だって?!
そいつ忍じゃね?だって汚いもん。忍、汚い。
「シスイ関の将兵よ!この私を討てる者がおるか?!居らぬなら早急に関から退け!!」
・
・・
・・・
ヨシ!!
霞、行って来るぜ。「え、何がや?!」待ってろ、俺の死亡旗!!「って、王ちゃん!!」
ズドン
この音が戦場を支配した。将の名乗りに応じた・・・其れだけだと言うのに静けさが立ち込めた。
「テメー等さっきからグダグダギャンギャン鬱陶しいわ!あれか、盛った牝かオンドレ共!やる気があるんならこの俺、王子全の如く。堂々と立ち会って見ろや!!」
汚い言葉を吐くも関から飛び降り、着地しても動じず獲物である双鉄球を左右で振り回す様。一人の猛将である事が伺える。
唯、
「「「貴様!!」」」
王双の挑発に乗ってしまった三人を相手に出来るかが問題であった。
しかし杞憂に終わった。
「ば~か・・・何も考えずに出てくるかよ。あの慢心王よりも地味だが、これが俺の神様からの贈り物『無敵咆哮』だ。・・・GAAAaaaaaaaaa!!!!」
王双が叫び鉄球を振り回しながら突進してくる。三人は巧く左右に別れ孫策が左、魏延・関羽が右から無防備な脇攻撃を放つが
ガキン
成す術も無く弾かれたのだった。
「「「な!!」」」
「GAAAaaaaa!!!」
王双が再び襲い掛かるのを見て、魏延は鉄球を巧く潜り自分の獲物である鉄棍棒を思いっきり顔面目掛け
「はぁぁぁぁぁぁ!!」ぶん殴った・・・だが。
「・・・きかね~な。」
「な、何で?」
「言ったろ、『無敵咆哮』だって・・・いわば叫んでる間は何されようが傷一つ利かないって訳。お解り?」
「貴様、妖術師の類か?!」
「違うな。どっちかと言うとモルモット、実験体さ。取り敢えず魏延・・・俺の死亡旗折の為に。」
「な、なにを。」
「一寸、逝ってろ!!」
ズドム
・・・どさ
王双の放ったボディーブロウで魏延、一時再起不能
「(・・・てか、こういう戦記物の転生者って簡単に人殺せるな?俺なんて未だに人殺したことなんて無いのに、っえ?何であの武器で人殺さないって?簡単に言うと、あれで敵の武器壊して・近づいて・フィニッシュ!な、感じかな?)・・・さて、残り二人。さっさと帰って上司に泣き付いてくれねえか。昨夜から突貫で関、修理していたから寝不足なんだが?」
「誰がするか!!」
「華雄が出てこない以上、貴方を討つしかないみたいね。」
・・・はぁ、だから俺は簡単に死なんのに、ま~いっか。そんじゃ
「いくぜ、GYAAAaaaaaa!!!」
その後の戦いも戦いと呼べず、唯王双の前に平伏しかなかったのだった。
王双はそのまま関に戻り、三人は急いで各陣営に運ばれていったのであった。
「・・・王ちゃん」
関に戻って最初に声を掛けたのは王双の上司、霞。
「・・・っは。」
「命令違反やで。」
「・・・覚悟の上。」
「・・・そうか。恐らく今日はもう、攻めては来ないだろう。・・・王ちゃんは罰として明日の朝まで見張りやで。他のものも休め!」
「そんなごむたいぃぃぃぃ!!!」
「じゃかしい!ほな皆、お休み。」
「だ、誰か一緒に、「「「「では、おやすみなさい。」」」」・・・薄情者ーーーーー!!」
この日、霞の一声で董卓軍は休息に入った。一人を除いて。
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不評ゆえに内容を少し変えてみた。