今回、本編の前に詩織の設定を紹介します。
〈名前〉
北郷詩織
〈年齢 誕生日〉
17歳 4月16日
〈性格〉
芯のしっかりした少女。両親が他界してから家事全般をやっていた為、そこら辺の主婦より出来る。
超・極度のブラコン。ありえないぐらい兄を《異性として》愛している。
〈容姿〉
実はこの子、かなりの美少女です。
髪は黒色で肩甲骨まで伸びているのをシュシュで括っている。
身長は亞莎と同じで胸は星と同じ大きさ。色白で両目とも青みがかった黒色で視力はA。(眼鏡は掛けていない。)
服装はワンピースやひらひらしたのが好き。色は水色が好み。
〈武器〉
え?あんの?と思うでしょうが、あります。
というか恋姫の世界で武器が無けりゃやっていけません。
で、武器は刀と拳銃。
刀といっても外史の剣ではなく、日本刀でもない。ダガーです。
わかりやすく言うなら、F●9のジ●ンの初期装備のダガーをちょっと長くしたものです。
地平線の彼方に飛んで行こうが壁に刺さっていようが他人に奪われていようが必ず2秒以内に手元に戻ってきます。〈任意で〉
そして絶対に壊れないという優れもの。
銃は祖父の家からかっぱらって来た物を于吉達に術を施してもらった。
ちなみに祖父は終戦のどさくさで持って帰ってしまった。普通はムリ。(しかもそれに気づいたのは数年経ってからというオマケつき。)
【FN ブローニング・ハイパワー】という型。
この銃の強化した点。
①訓練も受けてない18歳が銃をぶっぱなしたら確実に肩が外れます。なので銃を撃った時の
反動を消してもらった。
②詩織の懐から無限にマガジンが出るようになった。(任意で)これにより連射が可能に。
③撃った弾を消すことができる。(任意で)
武器が強くても扱う人間が弱ければ意味が無い。なので于吉達は詩織自身を強化しました。
反射神経、動体視力、敏捷性、膂力、体力、気の扱い。この6つです。
元々運動神経は高かったので、かなり強くなっています。
〈備考〉
先程も申したように、この娘はブラコンです。
将来結婚する相手はお兄ちゃん、とか言っちゃう子です。
一刀が失踪してから一刀と会う事と一刀の事しか考えてなかったので、とてもヤバイ子です。
でも病んでませんし、病みません。
ゲームはスク●二派でマンガはジャ●プ派。中でもバトル物が好き。でもかなりの乙女。
ここまで書いたけど、すごいなぁ……。この子かなりのチートキャラだよ。
ま、とりあえずこの設定を基盤にしてやっていきたいと思います。
走る。
走る。
どんどん走る。ひたすら走る。
「追え!逃がすな!」
「中々速いぞ!」
「回り込め!」
やばい、どうしよう、ピンチだ。
いや別にピンチって程じゃない。あんまりいい状況じゃない。
「くそ、追いつけない!」
「何してる!早く回り込め!」
えー、私は今、絶賛逃亡中です。
于吉達にこの世界に飛ばされて、私は森の中で目を覚ました。
ちゃんとエナメルバッグもある。森からはすぐに出れた。
ここはどこなのかと思ってうろうろしてたら、鎧を着た人達に不審者と思われたようで
今に至る。
走りながら気づいた。ここはたぶんお城の中だ。家族旅行で観光したときの城と造りが似てる。
後ろから追いかけて来てる人達の鎧は緑を基調としている。つまりここは蜀の城。
そしてここはたぶん蜀の首都である『成都』の城。だってものすごく広いもん。
「……好都合だね」
ここが『成都』っていうのはただの勘だけど、蜀ってのは間違いない。
ここが蜀なら必ずお兄ちゃんに関する手がかりはある!!
――その前に。
「後ろの人達を何とかしなきゃいけないんだけどねぇぇぇ!!」
「侵入者?」
「はわわ、そうです。急に侵入者が入ってきたみたいですぅ…。」
「確かに先程から兵達が騒がしいな。」
「はわわ、お昼間からお酒はやめて下さい…って言っても無理ですよね、わかってます…。」
「はっはっはっ、軍師殿もようやく分かってきたようですな。」
「笑うな、星。…それで朱里、侵入者は何人なのだ?」
「それが…一人なんです。」
「ほう。」
「一人?たった一人と?」
「しかも、女の子みたいなんですぅ…。」
「ほほう!」
「はぁぁ、兵達は何をやっているんだ。」
成都の兵。しかも城の警備がこんな事とは情けない。
「仕方ない、私も行く。」
「気をつけてな、愛紗。」
「他人事だと思って…。」
溜息をつきながら私は青龍偃月刀を取った。
「ま、撒いた、かな?」
あれから5分近く走り回ってようやく鎧の人たちの足音が聞こえなくなった。
「疲れたぁ…あれ?」
あんまり疲れてない。見つかってから10分ぐらい走り続けていたのに、息も切れてないし
足もあんまり痛くない。
「眼鏡の人達のおかげかな。」
術はちゃんと効いてるみたいだね。
「とりあえず次はばれないように――」
「もし、そこのお方。」
「はい?」
声を掛けられた方に顔を向ける。
うっわ、すごい美人…!黒髪超綺麗!しかも胸でかい!足も細いし腰も細い!くびれも完璧!
私も胸けっこうあるけど…あんなに髪の毛は綺麗じゃないよ…と思いながら下を向く。
「ど、どうかしたか?」
「いいなぁ…。」
「は?」
「もしよろしければ、ですけど。」
「?」
「その髪の毛、くれませんか?」
「は、はぁぁぁぁ!?」
ものすごいびっくりされた。…そりゃそうだ髪の毛を全部抜いたらハゲになっちゃう!
早く訂正しなきゃ!
「す、すみません!間違えました!!」
「そ、そうだな。すまん。私も驚きすぎた。」
「半分だけでいいんで……。」
「貴様何者だぁぁぁ!?」
「ひゃあぁぁ!!」
な、薙刀向けられた!首!首斬れる!
「ご、ごめんなさい!あの、その、すごく綺麗だったから……。」
「そ、そうか?いやでも、『半分下さい』というのはおかしいぞ?」
「そうですよね、私も伸ばしてるんですけど。全然……。」
「そんな事ない。そなたも十分美しい。」
「嘘です。貴女みたいにそんなに滑らかじゃないし、艶もないし、長くないし……。」
「本当だ。長ければいいというものではない。その髪はそなたに合っている。」
「本当ですか!?」
うふふ、あはは。
「ところで、私に何か用があるのでは?」
「ああそうだった。侵入者が入ったようなんだが、怪しい者は見なかっただろうか?」
「確か、向こうの方で兵士の人達が騒がしかったようですが……。」
「なに!?…それは助かる。」
「いえ、お役に立てれて光栄です。」
「うむ、ではな。」
「はい。」
踵を返して別れる私達。
――危なかった。顔が引きつっていなかったか心配。
これからはなるべく人に会わないように――。
瞬時に身をかがませる。勢いよくしゃがんだせいで、少し足が浮く。近づく地面に手をついて
そのまま前転。
しゃがんだまま後ろを向く。
そこには横に振り切られた薙刀。
峰打ちのようだが、あんなものを首に食らったら確実に気を失ってた…!!
「驚いたな。まさか避けられるとは思っていなかったぞ。」
やっぱりさっきの黒髪美人の人…っ!
「侵入者がこんな少女とはな。」
「なんで分かったの?」
「ここでは見かけない服装をしているからな。すぐに分かった。」
「(…服のことまで考えてなかったなぁ…。)」
「おとなしくしろ。色々と聞かねばならん。」
「そういうわけにはいかないの。私にはやらなきゃいけない事があるから。」
「そうか。なら――。」
黒髪さんが薙刀を構える。
エナメルバッグを置こうか迷ったけど、取られる訳にはいかない。
後ろにバックステップをして、距離をとる。
兵士を撒くことはできたけどたぶんこの人は無理。それどころか後ろを見せたら殺される。
やるしかない……っ!!
黒髪さんと目を合わせたまま肩に引っ掛けてるバッグに手を突っ込む。
ダッ!!
当然黒髪さんは走って近づいてくる。
バッグの中からダガーを取り出し、逆手持ちのまま薙刀を受け、止、める――!!!
ガキィィィン!!!
「!!!」
「……!」
片手のままで受け止められたのがショックだったようで、黒髪さんは目を少し丸くする。
っていうか、片手で受け止めれたのが自分でも信じられない。
結構やれるかも。
「貴様…何者だ。」
「普通自分から名乗るもんじゃない?」
威圧するように黒髪さんが言う。全ッ然怖くない。
キィン。
薙刀でダガーを弾いて、黒髪さんは距離をとった。
「我が名は関雲長!!劉玄徳、そして【天の御使い】の北郷一刀の部下!蜀の刃也!!」
……なんと?
あの関羽?んでお兄ちゃんの部下?
ほうほう。
つまりこいつを倒せばお兄ちゃんに会えるって事ね。
俄然やる気が出てきた。
「さぁ!貴様も名を名乗れ!!」
「私は北郷詩織!!北郷一刀の妹で、未来の妻!!」
なんか間違えた。
〈続く〉
(あとがき)
お久しぶりです。レインです。前回の投稿から随分間が空きました。
何故かというと、三回ほどPCがバグってデータが消えてしまったのです。
おかげで大分手間取りました。
さて。
はじめに詩織の詳細設定を書きました。これに準じてこれから進めていきます。
次回はバトルパートです!!いやー早く書きたいなぁ(ワクワク)
ま、うまく書けるかどうかは分からないので生暖かい目で見ていてください!!
それではこれで。
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えー。前話を見て下さった読者の方々。
ほんっっっっとにすみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
実は前回、詩織の髪留めを「シュシュ」としなければならない所を
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