「なぁ、隊長?」
「何だい?真桜」
観客席で肉まんを食べながら休憩していると真桜に話しかけられた。
真桜は相当心配そうな顔をしている。
「鈴々……張飛に勝てるんか?」
その件か……
やっぱり安心させないといけないよな……
俺は真桜の頭に手を乗せる。
「大丈夫だよ。
俺は勝てるから」
「隊長……」
「まぁ、見てなって!」
「………」
まだ、安心出来て無いのかよ……
こりゃ、凪より心配性だな……
『え~皆さん、お待たせしました!第二回戦が始まります!
選手の方は準備室へどうぞ!』
「肉まん全部食べられないな……
真桜、あげる」
「お、おう」
俺は肉まんが入った袋を真桜に渡して準備室に向かった。
舞台上
『二回戦第一仕合『燕人張飛』対『魏の種馬』!北郷一刀の対決だよ!」
ひど!紹介の仕方ひど!俺が何をしたんだよ!
「「「北郷死ねーーー!消えろーーー!」」」
ひでぇ!俺泣くぞ!
『まずは『燕人張飛』の登場!』
地和がそう言うと張飛が舞台上に上がる。
「頑張るのだ!」
すごく元気な子だなぁ。
季衣みたいだ。
『次は『魏の種馬』北郷一刀!』
だから、ひど過ぎるっての!
俺が何をしたんだよ!
「地和、俺が何をしたんだ?」
『何も!』
くそ……
『じゃぁ、始めるよ~』
俺は刀を創り出す。
『始め!』
仕合の始める合図の銅鑼が鳴った。
第三者視点
張飛は一刀に向かって突きを繰り出す。
「おりゃりゃりゃありゃーー!」
ガキンッ!ガンッ!キンッ!
「早すぎでしょ……」
一刀はそう言いながらも張飛の攻撃を冷静に全て受ける。
「お兄ちゃんも攻めるのだ!」
「いやいやいや、それは攻撃しながら言う台詞じゃないと思うよ」
「それも楽に攻撃を受けながら言う台詞じゃないのだ!」
「いや、結構本気でやってるよ?」
「どれくらい?」
「ん~……二割くらい?」
「む~!早く本気が見たいのだ!本気を出させるのだ!」
張飛がそう言うと槍の速度が上がって行く。
「ちょ!早!」
ガンッ!キンッ!ガキンッ!キンッ!キンッ!
「うりゃりゃりゃーーー!」
「ちょ!」
ガッ!ガガガガガガガガッ!
「はぁ……少しだけ本気を出か……」
一刀は張飛が槍を突き出したところで張飛の槍をかわし刀で上から地面に叩きつける。
ガンッ!
「にゃにゃ!?」
一刀は槍を足で踏みつけ刀を突きつける。
「ふう……地和~~!俺の勝ちで良いの~~?」
『はっ!一刀の勝ち~~!』
「「「うおぉぉぉぉぉ!」」」
一刀は刀を消して張飛に言う。
「久しぶりに冷や汗かいたよ」
「お兄ちゃん超強いのだ」
「ははっ!張飛ちゃんこそ」
「鈴々で良いのだ」
「良いの?」
「良いのだ!」
「じゃあ、鈴々」
一刀はそう言いながら張飛の頭を撫でる。
張飛は気持ち良さそうな表情をする。
「!?今どこからか殺気が……」
「お兄ちゃん?」
「何でも無いよ。
じゃあね」
「うん!」
一刀side
魏の観客席
「いや~鈴々は強かったよ~って皆何やってんの?」
俺が観客席に戻ると皆が自分の得物を構えていた。
「一刀、鈴々から真名を預けられたのね?」
「は、はい!」
何だこの殺気は!?まさか華琳は覇王ではなく魔王になったのか!?
「誰が魔王ですって?」
やべぇ、めちゃくちゃ笑顔だ。
俺死ぬかも……
ってか、人の心をどうして読めるんだ!?
「一刀、何か言いたいことは?」
「誰か助けてください」
無理だと思うけど……
「全軍突撃!」
「「「御意!」」」
「うわーーーーー!」
その死の鬼ごっこは春蘭が霞に勝って帰って来るまで続いた。
「俺が何をしたのか教えてください……
それだけが俺の望みです……」
後書き
一刀強いですね~
でも、やっぱり一刀は華琳達には逆らえないんですね~
次回は春蘭対一刀の戦いです。
一刀がチートすぎて圧倒的勝利パターンしか思い浮かばないです……
では、また次回です~
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こんにちわ~
一刀がチートです。
相当チートです。
どれ位チートかはご覧ください。
では、始まり~