No.281335

英雄伝説 零の軌跡after リーシャの月

光る宇宙さん

今回の作品では零の軌跡の暗殺者 「銀」
リーシャ・マオに焦点を当てて見ました
軌跡シリーズで好きなキャラというのもありますが
きっと彼女はこういうことを考えているんじゃないかなっと
自分で想像して小説を書いてみました

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2011-08-21 23:51:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4873   閲覧ユーザー数:4820

零の軌跡 リーシャの月

 

「金の太陽 銀の月」の公演が終わって一段落ついた月の綺麗な日

私はアルカンシェルの一番高い屋根にその身を立たせた

 

この町へ来て数ヶ月が経った

短いようで長い日々 色々な事件があった

イリアさんに無理やり劇団に入団させられたこと

イリアさんの脅迫事件で支援課のみんなと出会えた事

龍老飯店のサンサンと友達になれたこと

 

この数ヶ月の出会いと出来事は私の今までの人生をはるかに凌駕した

 

太陽のように眩しいイリアさん

 

数年来の親友のように会った時から気があったサンサン

 

そして・・・真っ直ぐでとても純粋で誰にでも優しい ロイドさん

 

他にも私に良くしてくれる人はたくさんいる

だけどこの3人は別・・・。

 

そうこの3人はきっと太陽なんだ

闇しか知らない 影で生きるしか知らない私をその眩いばかりの光で照らしてくれる

 

この依頼が終わったら 私は死のうと思う

そう「銀」としての私をこの町で終わらせる・・・。

そしてこの町でリーシャ・マオとして生きようと思う

 

私は月を見上げる クロスベルの闇は深く暗い でも・・・・。

私はそっと支援課のあるほうを見る

ロイド・バニングス 彼の笑う顔を思いだす

彼は不思議だイリアさんのように強く輝き誰をもひきつける光じゃない

でもその強い意志の篭った目で見つめられると不可能はないんじゃないかと思わされる

「ふふ 不思議な人・・・。」

柔らかな笑いとともに小さく声が漏れる

この町に来るまで こんな私を私は知らなかった

こんなにも落ち着いた優しい気分になれるなんて知らなかった

稽古の後 あんなに清清しい気分になれるなんて知らなかった

友達と笑いあうことがあんなに楽しいことだなんて知らなかった

こんなにも暖かい世界を私は今まで知ろうともしなかった

 

この町で私は生まれ変わろうと思う 銀からリーシャへと

月の輝きがクロスベルを照らす中 私は空へと身を躍らせる

 

私はきっと太陽にはなれない だから月になろうと思う

月が太陽の光を受けて輝くように 太陽が私を照らしてくれれば 

きっと私も輝けるそんな気がするから

 

 

                  完


 
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