No.281213

真・恋姫†無双~治癒の力を持つ者~ 第07章1節 RELOADED

Lynxさん

今回はちょっとした拠点です!
少しの間、恋姫の武将達との一時をEnjoyしてください!

2011-08-21 22:20:22 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3420   閲覧ユーザー数:2982

注意!

 

 

これは真・恋姫†無双を基にした2次創作です。

 

一刀はか・な・りのチート性能です。主人公は頼れる存在が良いと思いましたので。

 

 

<追加情報>

 

これは以前の真・恋姫†無双~治癒の力を持つ者~が個人的にあまりにも文法的に最低だと思ったので、少し書き直したものです。もし、前回の作品を読んだ方は、このリメイクの作品の感想、読み易かった、読み辛かった等、コメントなどいただければ助かります!

 

Alright, hope you enjoy this story!

 

 

黄巾の乱もようやく終わりを告げ、一時の平和を勝ち取った雪蓮達。現在、戦後の後始末と通常の政務に追われる日々を送っていた・・・

 

 

 

Interlude ~雪蓮~

 

一刀は早朝に日課の瞑想を終わらせ、朝食も食べた後、自分の部屋に戻ろうと廊下を通り過ぎていると、

 

「あ~、う~...ん~、ぅあ~」

 

不可解な唸り声が聞こえてきた...

 

「な、なんだこの音は?こっちか?」

 

その声(音?)を頼りに、その現場に向かうとそこは執務室から出てくる声だったらしい

その扉の前では、兵達が2人立っており、見張りをしていた

 

「よ、お疲れさん」

「ん?あっ!これは北郷様!こんにちは!」

「うん、こんにちは。唐突だけど、何してんの?」

「何をしているの...とは?」

「いやぁ、執務室に見張りなんて必要なのかなぁって思っただけだよ」

「あ、はい。これは周瑜様からの命令で見張りをしているのです」

「見張り?もしかして、雪蓮の?」

 

さっきの声を思い出し、雪蓮の声だったと認識する一刀

 

「はい。最近孫策様は街へあそbゴホンゴホン、警邏に行ってばっかで、政務をまったくしてないと周瑜様が仰っており、そして我々が孫策様が溜まってる政務を終わらせるまで見張りを頼まれたのでございます」

「ちゃんと窓からも逃げないように、窓の外にも兵が2名ほど配置されてますので、抜かりはないです」

「...........まったく、何をしてるんだ雪蓮は」

 

呆れ顔の反面、雪蓮らしさを感じ、苦笑いをする一刀

 

「とりあえず、お勤めご苦労様。また後で来るよ。それじゃあね」

 

「「はっ!」」

 

 

 

 

―――― 一刻後 ――――

 

一刀は厨房から戻り、再び執務室まで向かい、見張りの兵に声を掛ける

 

「お疲れ、ちょっと雪蓮に話があるんだけど入っていいかな?」

「はっ、北郷様なら問題はありません!」

「どうぞ」

 

二人は扉から少し離れ、一刀は扉を開けて中に入る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには頭を抱え、呻き声をだしながら竹簡とにらめっこしている雪蓮がいた

 

「う~、あぁ~、ぅ~~...」

「まったく、かなり溜め込んでいたね、雪蓮」

「う?」

 

雪蓮は突然声が聞こえ、変な返事の仕方をしてしまう。顔を上げると一刀が呆れた顔で雪蓮を見ていた

 

 

「街の人たちと仲良くなるのはいいことだけど、王として政務も少しはやらないとね」

「う~、一刀まで冥琳と同じ事を言う!ぶぅ...それにしても、なんでここに来たの?」

「いや、執務室の外から変な声が聴こえたから、声の主を見つけたかっただけさ」

 

 

少々悪戯っぽく言う一刀。雪蓮は最初は頬を膨らめて「ぶぅ」と怒っていたが、次第に一刀以上の悪戯っぽい笑顔になった

 

「ねぇ、一刀、k『それは無理』まだ何も言ってないじゃない!」

「どうせ、俺の言葉の勉強とかいう言い訳で、政務を押し付けようってことでしょ?」

「うっ」

 

 

一瞬で知力勝負で負けた雪蓮...哀れなり

 

 

「俺に押し付けても出来ない奴が多いから、雪蓮がやらなくちゃならない、これは国の王として当たり前だよ?」

「確かにそうだけど、私にはこういうの向いてないの。こういうのは冥琳達に任せて、私は街で直接民に触れ合う。適材適所ってやつよ♪だから私は街に行っt『させる訳無いじゃん』う~っ」

 

 

椅子から立とうとした瞬間、一刀は雪蓮の肩を掴み、ストンと雪蓮を再び座らせる。そして満面の笑顔を雪蓮に向け、

 

 

「確かに雪蓮の言うとおりかもしれない。でも政務とかちゃんとこなせてこそ、本当の王だと俺は思う。俺は雪蓮にそんな立派な王になって欲しいからね」

「...うー、そんな顔でそんな風に言われたら、逆らえないじゃない」

「まぁ、だからそう言ったんだけどね。お詫びにこれでも飲んで元気をつけてよ」

 

 

そういって、雪蓮に杯を渡し、一刀はさっきまで持っていた飲み物を入れる容器を取り出した

 

 

「何?何!?お酒?」

 

 

期待に目が輝く雪蓮

 

「政務中にそんなものあげるかよ」

 

 

一瞬で絶望の底に落ちる雪蓮

 

 

「(ころころ表情が変わる雪蓮・・・か、かわいいな)でも、これも捨てたものじゃないから、せっかく作ったんだし、飲んでよ」

 

そう言って、雪蓮の杯に液体を注ぐ

一刀が注いだのは、橙色の液体...それを見たことない雪蓮は混乱の表情を出す

 

 

「一刀が作ったの?(興味あるわね)って、何これ?」

「ジュースって言って、果物や野菜を液体状にした飲み物だよ。少し蜂蜜で甘くしてるから、気に入ると思うよ。今回は蜜柑味ね」

「へぇ、私は蜜柑好きよ。(コクコクコク)っ!?なにこれ!甘くてすごくおいしい!」

 

 

新鮮な蜜柑の味わい方に目を輝かせながらジュースを飲む雪蓮

 

 

「疲れたときには甘いものが一番。それにそうやって何も食わず飲まずで政務やってても間違えるだけだよ。だからこれでも飲んでがんばってね」

 

 

そういって、残りのジュースが入っている器を机の隅に置く。雪蓮は気にすることなくさっきもらったジュースを飲み干す

 

 

「ふぅ、本当においしいわね。ありがと、一刀」

 

 

雪蓮は本当においしかったのか、さっきまで眉間にシワを寄せていた顔はなく、満面の笑顔を浮かべた。それを見た一刀は、

 

 

「ふぇ?か、一刀?」

 

 

普段の雪蓮からは絶対聞けないような声...一刀は雪蓮に近づき、急に頭を撫で始めた

 

 

「そう、その笑顔だよ。みんな、その笑顔についていこうと思ったんだよ。俺は雪蓮のその笑顔が好きだし、それを見たら雪蓮のそばにいれて良かったなぁ~って思う。民もきっとその笑顔が好きなんだ。冥琳が雪蓮に怒るのは政務をほったらかしにして街にいくからでしょ?ちゃんと少しでも毎日やってれば、彼女も怒らないよ。だから少しでも毎日やって、そして残った時間に民達を安心させる為その笑顔を見せに行けばいいんじゃないかな?」

 

 

そうやって満面の笑顔で雪蓮の頭を撫で続ける

雪蓮は少し頬を赤くしながら惚けている。一刀は頭から手を離し、扉のほうを歩き出す

 

 

「(大人なのに頭を撫でたからちょっと恥ずかしかったのかな)それじゃ、がんばってね。疲れたらちゃんとジュース飲むんだよ。また来るよ」

 

 

 

 

 

 

バタン

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・やられたわ」

 

 

暫くした後、ようやく気を取り戻した雪蓮の第一声がそれだった

 

 

「あんな風に頭撫でられたのっていつ以来だろう?安心する手だったわ」

 

 

 

 

――――俺は雪蓮のその笑顔が好きだ――――

 

 

 

 

雪蓮は一刀の言ったことを頭で何度も繰り返す。そして何度も頬を赤に染める

 

「...ふふ、本当に惚れちゃったかな?それにしても、一刀は相変わらず良い男ね」

 

 

 

 

――――俺は雪蓮に立派な王になって欲しいからね――――

 

 

 

 

「...もっとがんばって、一刀がいつも笑顔でいれるぐらいの王にならないとね」

 

 

そう言って、竹簡に再び目を向ける。そして、杯にさっきもらった『じゅうす』を注ぎ、一口飲む

 

 

「...ありがとう、一刀。これからも、ただ呉の将ではなく、私と肩をならべる同等の存在として、友として、私を支えてね」

 

 

呉に来て以来、一刀の数々の支えを思い描き、感謝をする雪蓮

 

 

「さて、さっさと終わらせて、一刀でも誘って街に出ようっと♪」

 

いつにも増した真剣な表情で雪蓮は取り掛かった

 

 

 

 

 

 

後日から、仕事はする様になるが、良く雪蓮が一刀を振り回しながら街を周っている光景が増えたらしい...

 

 

 

 

 

 

Interlude ~冥琳~

 

この日、冥琳は本屋で新しい本を見ていた。水鏡塾から新刊がでたらしい

 

??「相変わらず、冥琳は勉強に熱心だね」

「ん?」

 

聞き覚えた声に振り向く。そこには一刀が大量の食材が入っている袋を抱えていた

 

 

「一刀か...すごい量の食材だな。ぜんぶ買ったのか?」

 

 

黄巾党本陣討伐以来、冥琳は一刀の事を名前で呼ぶようになった。理由は、それが彼女なりの最大の敬意らしい。

 

「いや、街で子供達と遊んでたら、その親達からおすそ分けとかで沢山もらってね・・・」

「民達に慕われているのだな。まぁお前ならそうなると信じていたがな」

 

 

自分の様に嬉しく思う冥琳

 

「ところで冥琳はこの後暇?」

「ん?いや、今日は私の休日なのでな...一日ゆっくりしていようと思う」

「そっか、なら一緒にお昼でも食べないか?」

「そうだな、そろそろ昼食か...いいだろう。なら食べに行くか。この本を買ってくる、少し待っててくれないか」

「了解。んじゃ外で待ってるよ」

 

一刀は表に出て、冥琳はすぐ本の支払いを済まし外へでる

 

 

 

 

 

 

「待たせたな。さて、何処で食べようか...」

「それなんだけどさ、城の厨房で食べようよ」

「城でか?何か調理師に頼みたい料理でもあるのか?」

「ん~まぁ、そういう事で」

「???」

「さ、早く行こうよ」

「っ、お、おい?」

 

 

一刀は左手で食材を抱え、そして右手で冥琳の手を握り、城へ歩き始める

 

 

「あ、ご、ごめん、嫌だった?」

 

すぐ手を払おうと思ったが、冥琳の手に力が入り、一刀の手を離さない

 

「いや、急だったので驚いただけた。お前さえ良ければこのままでいい」

 

一刀は冥琳の承諾を受け、笑顔で城に戻る

 

「よし!なら早く行こう!お腹が減っちゃったよ!」

「・・・・・・・・ふふっ」

 

厨房に着くまで、冥琳はほのかに顔が赤くなっており、ずっと笑顔のままだった

 

 

 

 

 

 

―――― 厨房 ――――

 

「さて、何か頼むか...一刀、お前は何が食べたい?」

「いや、今回は俺が料理を披露するよ」

「っ!?一刀が?料理なんて出来るのか?」

「こう見えても、前の世界では沢山料理してたからね」

「それは初耳だな」

「だからここは任せて、冥琳はゆっくり料理ができるのを待っててよ」

「う、うむ」

「少し時間が掛かるから、さっき買った本でも読んでてね」

「わ、わかった」

 

一刀はそう言って、料理に取り掛かる

 

 

 

 

コネコネ

 

バン・・・・・・バン・・・・・

 

コネコネ

 

バン・・・・・・バン・・・・・

 

 

 

「何を作っているんだ?」

「ん?これは俺が前に住んでいた世界でよく食べた『うどん』って料理だよ。麺がちょっとここで食べるのと違うから、自分で作ってるんだ」

「ほう、天の国の料理か。楽しみだ」

 

 

そういって、麺を伸ばしてはまたコネて、それを繰り返して最終的にうどんの麺の太さに切り刻んだ。そしてダシを作り、子供の親達から頂いた野菜を刻んで盛り付け、立派な『うどん』ができた

 

 

 

「よし!できた♪」

 

一刀も久しぶりに日本の料理を食べれて、嬉しくなる。冥琳は一刀の持ってきた料理をまじまじと見る

 

「ふむ、麺は太いが、ラーメンに似ているな」

「ダシは塩味にして結構サッパリしているから、おいしいと思うよ」

 

 

「「いただきます」」

 

そして二人は食卓に座り、うどんを食べ始める

 

 

「ず、ズズズー...ん!これは...おいしい。これが天の国の味か」

「ずず、ずー...食材は同じだけど、ダシにする方法とかが違うからね」

 

 

二人は天の国の話とか、冥琳と雪蓮の思い出とか、他愛のない話とかをして、あっという間に『うどん』を食べ終わった

 

「ふぅ、本当においしかった。今日は私を招いてくれて感謝する」

「いやいや、俺も冥琳とこうやって冥琳と一緒に食べれて嬉しかったよ。また二人で食べようね」

「あぁ、また一緒に食事でもしよう。お前なら大歓迎だ」

 

 

と言った後、冥琳はすこしあくびをする

 

「疲れたの?」

「いや、最近政務が多くてな、ゆっくり眠れなかったのだ。おいしい料理も食べたし、少ししてから休むとしよう」

 

 

そういう冥琳に、一刀は少し考え、いきなり食卓から飛び立つ

 

「い、いきなりどうしたんだ一刀」

「そしたら、一緒に昼寝しよう!とっておきの場所があるから行こう!」

「一緒に!?////と、唐突だな...っておい!待て、腕を引っ張らなくても良い!」

 

再び冥琳の手を取り、強引に引っ張っていく

 

 

 

 

 

―――― 中庭 ――――

 

「まったく、どこまで連れて行くんだ?」

「ここ、ここ」

 

一刀が来たのは中庭にある大きな木の下

 

「ここって結構日も当たるし、涼しい風が吹くんだ。すごい気持ちいいから、少しここで休もう」

 

一刀は先に木にもたれ掛かって座り、自分の太ももをポンポンと叩き、冥琳を見た

 

「...何のつもりだ一刀?」

「何って膝枕」

「なっ////そのような恥ずかしいことを私にするのか!?」

「恥ずかしいって...でもさ冥琳」

 

 

急に真面目な顔になる一刀。それを察し、冥琳も真剣な顔になる

 

「ここ数年、冥琳は誰かに頼ったことある?」

「それは、戦とかになると将達に頼ったりh『そういうんじゃなくて』・・・」

「冥琳はさ、誰かに精神的に支えてもらってるのかなぁって聞きたいの」

「それはもちr・・・」

 

 

冥琳は考え込む、他の人は私に頼るが、私自身は誰に頼っているのだろう?雪蓮とはお互い認め合い支え合うが、精神的に最近お互い弱音を吐いたりしていない。だんだんと官位が上がるにつれ、弱音を吐く暇がないからだ・・・そう考えている冥琳の表情に、一刀は一息して、冥琳に言う

 

 

「冥琳ってさ、すごい頼りがいがある人なんだよ。皆だから冥琳に頼るし・・・でも逆はあまりないでしょ?それに冥琳は呉の中心の人物。だからあまり人に頼ったり弱音を吐いたりする相手がいないってのも事実」

「・・・・・・・・・・・」

「だからさ、天の御遣いっていう変な立場にいる俺は、せめて冥琳達が弱音を吐いたり、一緒に泣いたり、お互いを同等に支え合う存在になりたい。これはおれ自身の我侭かもしれないけど、冥琳にはもっと俺に寄りかかって欲しいかな。たまにこうやって誰かに支えてもらわないと、精神的にもたないよ?」

「一刀・・・・・」

 

冥琳は一刀の言葉に心を打たれる。涙目になりながら、一刀を見つめる。決して下心はなく、純粋に冥琳を心配し、その支えになろうという目をしていた

 

 

「だから(ポンポン)ハイ」

「そ、それとこれと関係あるのか!?」

 

 

一瞬で顔が真っ赤になる冥琳

 

 

「ん~誰に寄りかかるって感じで、昼寝だったら膝枕かなぁって思ってね...でも、そうだよね、男のかたい膝なんて心地良い訳ないよね」

 

っと、半ばあきらめようとし、立ち上がろうとした一刀に

 

「そ、そんなことはない!その、だ...失礼する////」

 

顔を赤くしながらも、一刀の膝枕に自分の頭を乗せ、横になる

 

 

 

 

 

 

 

ふわっ

 

 

 

 

 

「あっ」

 

思わず声だ出てしまった。決してやわらかい膝枕では無い。でも、なんか心が落ち着くような気分に冥琳はなった。一刀は冥琳の髪をゆっくりと撫で始めた

 

「どう?人に頼りきった感じってのは?」

 

 

上から一刀の声が聞こえる

 

 

「ふふっ、悪くないわね。こうやってされるがまま身を委ねたのは久方ぶりだ。案外良いものだな、安心する。一刀、ありがとう」

「どういたしまして、その変わり俺も辛いときには頼っちゃうよ?」

「ふふ、任せろその時には膝枕でもしてあげるわ」

「うっ、冥琳の膝枕か...恥ずかしいな」

「何をいう、私が恥ずかしがっても強引に膝枕をしてきたくせに」

「うぅ...」

 

 

顔が赤くなる一刀。それを見て笑顔になる冥琳

 

 

「まぁ、お互い支え合おう。ふわぁ...すまんが、少しの間このまま寝ても良いか?」

 

 

おいしいご飯を食べ、日ごろの疲労が襲って、瞼が重くなる冥琳。一刀はゆっくりと冥琳の頭を撫でる

 

 

「もちろん、冥琳は今日ゆっくりと過ごすつもりだったんだろ?だったらゆっくり休んでくれ」

 

 

そういうと冥琳は目を閉じ、眠りに入る。一刀は冥琳の頭を撫で続け、そして一刀も眠りに入った

 

 

 

 

 

 

 

その夜、その光景を雪蓮が目撃し、数日間一刀に膝枕をおねだりする雪蓮がいた

 

 

 

 

 

 

Interlude ~明命~

 

この日、明命は一刀と一緒に街の警邏をしていた。一刀は街を周るほど自分の両腕に色んな物が埋まっていく

 

民1「お、御遣い様!桃でも食べてください!」

一刀「ありがとう!ここの桃って大好きなんだよ。また買いにくるね」

 

という風に

 

民2「これはこれは北郷様。今肉まんが蒸しあがったところです。食べてくだせぇ!」

一刀「お、美味そうだ.。おっちゃんありがとう!兵に今度ここで肉まん買うように言うよ」

 

次から次へと...

 

民3「御遣い殿!今おいしい焼き魚が出来上がったんでさぁ!お一つどうですか?もちろん、料金無しです!」

一刀「魚かぁ!いいね、一つもらうよ。ありがとう」

 

色んな人に食べ物を恵まれているからだった

 

 

 

 

 

 

数刻後、一刀に腕一杯の食べ物があった。それを見た明命は

 

「一刀様は街の人に大人気ですね!」

「いや、そうでもないよ。ただ良く街に行って人と話してるから、どんどん仲良くなっただけさ」

 

 

一刀は時間がある度に街に出て行き、沢山の人とお話とかをするのだ。王に近い存在の人が普通の民と触れ合い、遊んだりするのが今まで無かった為、最初は戸惑った民達だが、次第に一刀の性格に惚れこみ、すぐに仲良くなったらしい

 

 

「さぁ、がんばって警邏をしようか!その後に一緒にみんなからもらった食べ物を食べようね!」

「はい!がんばります!」

 

と、真剣な顔になった明命は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にゃー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明「お猫様!?」

 

一瞬で顔がにやけて声の主へ走っていく

 

「ちょっ、明命!どこに行くんだ?」

 

 

明命に一刀の声は聴こえず、どんどんと裏路地へ進んでいった

 

 

「ぐっ、この、こなくそ、くっ、うぉ!?」

 

 

食べ物を落とさないように自分と戦いながら、明命の後を追う

 

 

 

 

 

―――― 裏路地 ――――

 

一刀「ふぅ、明命はどこにいったのかな」

 

すると、奥から声が聞こえ、そっちへ向かう

 

「お猫様、お猫様、今日は煮干をもってきました」

「なー」

 

猫は少し興味を出す

 

「差し上げますので、モフモフさせていただきませんか?」

「にゃっ!」

 

 

要求を理解したのか、すぐさま離れる猫

 

 

「あぅあぅ、嫌われてしまいました。最近モフモフしてないので寂しいです」

 

しゅん・・・っと肩を落とし、落ち込む明命

 

 

それを見た一刀は明命に近づき、食べ物の入っている袋を下ろし、頭を撫でる

 

 

「あっ」

 

一刀にまったく気づかなかった明命は頭に乗った手に驚く。一刀は撫で続け、

 

「明命は本当に猫が大好きなんだね」

「はい!お猫様は本当にだいすk『にゃー』えっ!?」

 

突然、沢山の猫が一刀の周りを取り囲み、時には鳴いたり、時には一刀の足に体を擦ったり、周りに十匹ぐらいの猫が集まった

 

 

「すっ、すごいです!一刀様はお猫様の神様ですか!?」

「ははは、なにそれ?そんなものじゃ無いよ。でも俺の『氣』の性質は動物に好かれやすいみたいだからね。その影響がこれさ」

 

先ほどまで明命が懸命に話しかけていた猫に一刀は撫でたり寝転がしたり...猫はされるがまま気持ち良さそうに『ゴロゴロ』と喉を鳴らしていた

 

 

「う~...うらやましいです。私もそうやって懐かれたいです...」

 

自分の目の前に見える光景に羨ましくなる明命

 

 

「俺の傍を離れない間なら少しぐらいならできるよ?」

「え?できるのですか!?どうやってできますか!」

「お、落ち着いてくれ...顔が近い近い!俺の氣はある程度なら空間を作れるから、その影響でたぶん明命も俺の氣を纏うことになるよ...あんまり長くはできないけど...ふっ!」

 

 

一刀は少し息を吐き、自分の氣を周りに充満させる。明命はその氣を間近で感じ取り、自然に笑顔になる

 

 

「(すごい安心できます。これが一刀様の氣...お猫様が集まる理由が分かった氣がします)『ニャー♪』お猫様!?」

 

 

すると突然、一刀の周りにいた猫たちが明命に纏わり付く。猫自ら顔にジャンプしたり、モフモフしたり、明命の体中にご自慢の毛皮を当てる

 

 

「はぅあぁぁぁ~~~~~~~♪♪モフモフ!お猫様から!お猫様からモフモフしてくれます!」

 

今までに無いくらいの幸せな表情を浮かべ、猫たちの毛に埋もれながらその感触に浸っている

 

 

 

 

少々時間が経過し、一刀はそろそろ頃合だと思い

 

「明命、そろそろ終わっていいかな?」

「あ、はい!ありがとうございました!」

 

 

すると一刀は氣を自分の体内へ戻し、ゆっくりと息を吐く。その瞬間、猫たちは明命の周りかなら離れ、再び一刀の周りに駆け寄る

 

 

 

「ふぅ、周りに自分の氣を充満させて、それを維持するってのはやっぱり難しいな...」

「あの、すみません。そんな苦しい思いをさせて」

 

 

良心が痛むのか、一刀に謝る明命。そんな一刀は再び明命の頭を撫で始める

 

 

「全然気にしないでいいよ。氣を自分にまた戻せば、すぐに元通りになるから。それよりも、猫達と遊べて楽しかった?」

「あ、はい!こんな楽しかったのは初めてでした!」

 

本当に楽しかったらしく、満面の笑顔になる明命

 

「それは良かった。これからも猫達と遊びたかったら、俺を呼んでいいからね?時間がある時には俺も一緒に遊ぶからさ」

 

一刀は笑顔で明命に言い続ける。その笑顔に明命は見惚れ、

 

「一刀様...」

「でも、ちゃんと猫達には遊んだお礼をしないといけないよ?」

 

ポンポンっと頭を二回叩き、手を離し、明命を笑顔で見つめる

 

「はい!もちろんします!これからもよろしくお願いします!」

「よし!それじゃ警邏に戻るか!」

「はぅあ!すっかり忘れてました!」

 

 

現実に戻り、仕事をすっぽかしたことに気づく

 

 

「あぅあぅ...お猫様のことで忘れてしまいました」

「あはは、じゃあさっさと終わらせちゃおう!おいしい食べ物が待ってるからね」

 

一刀は明命の手をつなぎ、再び大通りへ戻る

 

 

「~~~~~////はい!」

 

 

恥ずかしながらも、手を離さない明命。その表情には照れている反面、幸せの表情も見れた

 

 

 

 

 

 

その後、暫くの間、隠密行動しかほとんどしていない明命が表沙汰に一刀と警邏をしたいと申し出る日々が続いた...理由は...言うまでも無い

 

 

 

どうも、アメリカ育ちのLynxです。

 

いかがでしたか?

 

第7章1節のリメイクです。もう少し読みやすくなっているといいのですが・・・

いやぁ、やっぱり明命は可愛いですね。ああいう元気っ娘は大好きです♪

 

 

この章に関してコメントなど、指摘などしてくれたら大歓迎です。これを読んで思った感想もいただければ更に嬉しいです。

 

 

 

それでは、これかも楽しみにしていただければ幸いです。

 

これからオリジナル要素がどんどん入ると思いますので、お許しください

 

次回、一刀君が内政に取り組みます!

 

 

 

 

 

 

英語と日本語の狭間でポツリ...Janglish Time!

 

最近このごろ・・・日本のものが何も無い南部から抜け出したいLynxです・・・

 

あー・・・ラーメンが食べたい・・・

日本の漫画が読みたい・・・

友達と日本語で話したい!

 

ハンティングとかハンティングとか、バイキングとか・・・最近やりたくないですねー

 

 

 

というわけで、だらけきったLynx君です

 


 
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