No.274479

真・恋姫無双 魏が滅亡した日 Part45 十面埋伏

見習いAさん

もう少し、もう少しでラストにいけると思います

2011-08-15 21:21:44 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2631   閲覧ユーザー数:2421

「引け、引けーーー!」

 

桂花、白蓮さんと合流した俺と秋蘭は、桂花の指示通り予定のルートを後退

順調に来ていた

 

「このまま敵を引き込めば後は風がやってくれるわ。頼んだわよ秋蘭」

 

戦闘開始からかなりの時が過ぎ、桂花の表情にも明らかな疲れが見えていた

特に疲れているのは秋蘭で、春蘭との戦いでかなり消耗してしまったようだ

 

「秋蘭・・・・」

 

「問題ない、このまま後退を」

 

秋蘭は最後尾へ指揮を執りに向かった

 

春蘭は秋蘭の矢に撃たれ後方に下がり、それら姿を一度も見せていない

もしかしたら秋蘭と戦うことを避けているのかもしれないな

 

「だとすれば、春蘭はまだ・・・・」

 

顎に手を当て考える姿勢をしていると白蓮さんが声をかけてくれた

 

「大丈夫か北郷殿?」

 

「あ、すいませんボーッとしてしまって」

 

「みんな疲れが出てくる頃だし仕方ないよ。力になれることがあれば、この白蓮に何でも言ってくれ。はっはっは」

 

白蓮さん張り切ってるな

 

白蓮さんと合流する時のこと、春蘭と戦っていた俺達はかなりのピンチだった

そこへ颯爽と現れた白蓮さんに救われたわけだけど、時間の都合でカットさせて頂きました

 

「このままうまく行けばいいけど・・・・」

 

春蘭との戦い、雪蓮が乗り移ったように力が沸いて、春蘭と戦える気がしていた

けれど、所詮俺は俺で、気持ちは雪蓮でも体力は北郷一刀だった

 

すぐにスタミナ切れを起こし後退、春蘭のことは結局秋蘭に任せっきりになってしまった

 

「俺って無力だ・・・・・・」

                            

その後、春蘭は後方に下がったまま一度も出てこなかった、          

魏 中継地点

 

日は落ち、あたりを夕闇が包み始める

 

物見から遠くを見つめる風は、目を細め徐々に近づく砂煙を見つめていた

 

「我が策はなりました」

 

「策考えたの俺だけどな」

 

「これ宝譿、それは言わない約束なのです」

 

一人芝居?を終えた風が兵に右手を上げ合図を送る

 

「華琳様、その苦悩、風が取り払ってみせるのですよ」

 

風の合図を受けた兵士は真桜の作った大型の打ち上げ花火に点火

夜空に特大の花火が打ち上げられた

 

花火の轟音は後退戦を繰り広げる一刀達にも届いていた

 

「四尺玉かよ・・・・・」

 

あまりの轟音と花火の大きさに唖然としていると、敵を引き付けていた道の左右が騒がしくなる

 

「我が名は関羽、蜀の将として貴様らを打ち滅ぼしに来た!」

 

「悪いけどここから先は行かせないよ!」

 

「季衣!関羽さん!」

 

風の十面埋伏が発動したんだ

 

桂花と秋蘭が迅速に行動をする

 

「秋蘭、皆をまとめ、風のところへ引くわよ」

 

「了解だ桂花。季衣、愛紗、後は頼んだぞ」

 

俺達は役目を果たし風のいる中継拠点に入った         

「ただいま、風」

 

「ぐぅ・・・・」

 

「「寝るな!」」

 

今回は桂花もツッコミ役になってくれた

 

「おぉ!皆さんご無事ですか~?」

 

「このとおり、かなり危ないところもあったけど白蓮さんが助けてくれて」

 

「お、なんだいきなりその話か?いや~~あのときは夢中で」

 

「そんなことよりお兄さん、晋の軍を率いているのはやはり・・・・」

 

「うん、春蘭だった」

 

「そうですか・・・・では、秋蘭様、お兄さん、白蓮さんはしばし休息を取った後、すぐに出発してもらいます」

 

「出発って、どこへ?」

 

「決まってるじゃないですかー。華琳様のところです」

 

「でも、戦いは始まったばかり・・・・」

 

「この作戦の目的は晋の部隊を殲滅することではないのです」

 

「・・・・どういうこと?」

 

「本当の囮は、私達、奇襲部隊なのです」

 

「え・・・・」

 

右肩に重みを感じた

秋蘭の手が右肩に乗ったんだ

 

「十面埋伏が成功すれば前線部隊を討つ事はできる。しかし、それは一部でしかないのだ

戦いが長引けば、数で圧倒的不利なこちらに勝ち目はない」

 

「それで・・・・囮って」

 

風はいつもと変わらず

 

「風達を助けたいと思うのでしたら、一刻も早くこの戦いを終わらせるのです

華琳様のこと頼みましたよ、お兄さん・・・・ぐぅ」

 

「風・・・・」

 

今度は背中に衝撃を感じた

桂花の蹴りが飛んできたんだ

 

「ぐぎゃ!」

 

「さっさとこの部屋から出て休息を取りなさいよ。また妊娠しちゃうでしょ!」

 

「イテテテ・・・・桂花も残るの?」

 

「当然よ。これ以上あんたと一緒に行動なんてできないわ。それに

・・・・あんたしかいないのよ。華琳様を救えるのは」

 

「桂花・・・・」

 

「ついでに言っとくけど」

 

桂花の顔が目の前に近づいてくる

 

「荀惲を一人にしたら・・・・殺すわよ」

 

「・・・・荀惲を1人になんてしない。・・・・・3人一緒だ」

 

桂花のおでこに軽くキスをした

 

「あ・・・・・くぅぅ~~~~、あんたなんか華琳様に○○○や△△△されちゃえばいいのよ!うわぁ~~ん」

 

桂花は顔を真っ赤にして走り去ってしまった     

    

こういう時、決断は早い方がいい

みんなが全滅する前に華琳を助ける決意を固め

 

「風、風が俺を信じてくれるなら、俺も皆を信じる。必ず華琳を救い戻って来るよ。秋蘭、白蓮さん、少し休もう」

 

それから、俺達は一刻だけ睡眠を取った

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「お三方、体調はいかがですか?」

 

「大丈夫」「問題ない」「いつでも来い!」

 

白蓮さんまだまだやる気満々だ

活躍したことがそんなにうれしかったのかな・・・・・

 

「では、最後の作戦をお伝えします」

 

風から伝えられた作戦は

 

「撤退する敵に紛れて洛陽へ進入?」

 

「そうなのです。晋の軍は巨大、巨大故に穴も大きいのです」

 

「でも、ばれないかな」

 

「そこで用意したのがこちらです」

 

真桜がつくry 真桜は本当に便利だ

 

「これは、晋軍の鎧か」

 

「はい、これを着て敵に紛れ込んでもらいます」

 

確かにこれを着込めば晋の兵士としては完璧なんだけど・・・・・

 

「一つ疑問」

 

「はい?」

 

「それ着て戦場に出たら、関羽さんや呂布さんに攻撃されそうな気が・・・」

 

「はい、華琳様に会う前に味方に殺されないよう気をつけてくださいねぇー」

 

「・・・・・・・・」

 

十面埋伏の計

華琳までの壁は厚い

今度の壁は

関羽さん 馬超さん 趙雲さん、魏延さん、孟獲さん、

季衣、小蓮、沙和、真桜、そして呂布さんと陳宮さん

 

「華琳にたどりつけるのかよこれ・・・・」


 
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