No.226930

真・恋姫無双~2人の飛将軍~ 第3話

cavalさん

恋のともに各地を回る一刀
そして2人はとある人に出会うのだった。

作者)
これで3作目なので見習いから卒業です(´・ω・`)

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2011-07-08 10:21:21 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:24170   閲覧ユーザー数:19712

第3話 出会いと修行

 

恋が不審な連中に襲撃された後、2人は小川の拠点に戻り、一刀が取ってきた木の実などで簡単な朝食を取り、近くに村がないかどうか確認するため、その場を出発した。

 

日が高く昇ったごろに恋が人工的に作られた道を見つけた。

 

「お。でかしたぞ。恋、えらいえらい」

と恋の頭を撫でてやる。それを恋はうれしそうに目をつぶって受けていた。

 

2人は森から出て道に出た。丁度この場所は山の麓あたりのようで遠くまで良く見えた。

 

「ご主人様・・・あれ・・・・」

と恋が指差した先に小さい規模の村があった。

 

「よし、あの村を目指していこう。いまの場所とかいろいろ情報を手に入れたいし」

「(コクコク)」

 

2人は山を下りながら村を目指して歩いていった。

 

―――む・・・なんかいやな予感がする・・・

 

一刀はなんともいえない違和感を体で感じていた。すると恋が一刀の袖を引っ張った。

「ご主人様・・・・」

「恋も感じる?」

「・・・・・うん」

「ちょっといそぐよ」

2人は小走りになり村へ急ぎ移動を始めた。

 

その頃その村では・・・

 

村で一番大きい家に若い男が駆け込む

「長老!西より例の連中が迫ってきてます!」

「なんじゃと!・・・若い衆を集めよ!そして門を急ぎ閉めるのじゃ!」

「わ、わかりました!」

「女子供は早く隠れ家へ!」

 

その村から約3里ほど離れたところに500人程度の集団が進んでいた。

その中には昨日一刀が右腕を切り飛ばした男も混じっていた・・・

 

日が落ち始めたごろ・・・その集団は村へ襲い掛かった。

村への侵入口ではある門は硬く閉まっていたため、無法者たちは火矢をつかい門やその周辺に火災を起こした。消火しようとした若い衆はその後飛んできた矢が刺さりすこしずつ減っていっていた。

 

そして火は門を閉じていていた閂にも引火し、崩れた・・・・。

男たちは嬉々として村に侵入していく。門近くにいた若い衆はその勢いに飲まれ、次々と倒されていく。生き残りの者たちはせめて女子供は守ろうと村の端で固まった。それは逆に男たちにその場所になにか大切なものがあると思わせるに十分だった・・・・

 

「そこになにがあるのかなぁ~?」

「さっさとにげてたらいいものを・・・まぁ、残念だったなぁ」

 

と男たちは笑いながら距離を詰めていく。

そのとき村を囲っていた柵の一部が爆発したように吹き飛んだ。

 

「「「「「「「(゚д゚ )ハァ?!」」」」」」」

 

と男たちが唖然としていたとき、その土煙のなかから2人飛び出してきた。

 

村人に一番近くまでいっていた3人を2本の刀を持った一刀が切り伏せる。そして敵本隊の前には・・・・

 

方天画戟を構えた恋

 

「なんだこの女!やろうどもやってしまえ!」

と大将らしい男が指示を出し男たちは恋に襲い掛かった。

 

「・・・・・邪魔」

そこからはもう恋の独壇場だった・・・

あっというまに450人ほどの無法者は恋によって吹っ飛ばされ、恋の攻撃範囲を抜けた男は一刀によって倒され、残るは大将各1人になっていた。

 

「ヒィィィィィ」

 

男は叫びながら逃げ始めたが、正面を恋、背後を一刀に取られた。

「く、くそがぁぁぁ」

 

一刀にならまだいけると考えた男は一刀に向かっていった

 

「!・・・ご主人様!」

それをみた恋が駆け出そうとするが一刀はそれを目で制した。

 

―――大丈夫。まかせろ

 

「おおおおおお」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

男と一刀の斬撃が交差し・・・男は大量の血を噴出して倒れた。

 

「ふぅ・・・・」

大きく深呼吸した一刀は血が付いた刀を払い鞘に納めた

 

この村での戦いが終わりを告げた。

「恋~そっちの木材とってくれー」

「・・・・・うん・・・」

襲撃から1週間過ぎ一刀と恋は村の復興活動を手伝っている。

 

村人からは大丈夫ですとは言われたものの・・・

「食事を頂いている以上、その分ぐらいは働かせてください」

という一刀の言葉に長老たちが渋々うなづいた。

 

―――柵を吹っ飛ばしたの俺らだからなぁ・・・これぐらいはしないと・・・

 

回想)

一刀と恋が村に付いたときが丁度門を突破されたときだった。

柵の間から中の様子は良く分かった。

 

―――正面まで回ってる時間はない・・・ならば・・・

 

「恋!この柵こわせるか?!」

「・・・・まかせて・・・」

恋は方天画戟を構えると「フッ!」という気合の声と共になぎ払った。

柵は爆発したかのように吹き飛んだ。

 

「よし、いくぞ!おれは村人を助ける!恋は敵本隊を頼む!」

「(コクコク)」

2人はそれぞれの方向へ飛び出した

 

回想終了)

 

―――しかしいまが黄巾党の乱から約5年前とはな。

 

無法者を退けた後に一刀は長老と話しをする機会を得て、現在の場所、時間を聞くことができた。

現在179年、場所は井州 

 

―――このあとはどのように動こうかな・・・

―――まだ戦乱まで後5年ある・・・昔、星が「5年もあれば我等に匹敵するかも」っていっていたな・・・

 

「う~ん・・・」

柵を立てながらうなっている一刀を心配した恋が袖を引っ張って首をかしげる。

「ああ、ちょっと考え事をしていてね」

「・・・・・・考え事・・・?」

「うん、この村の復旧が終わったらどうしようかなぁって」

「・・・・・・・恋はご主人様に付いてく」

一刀は笑って恋の頭を撫でた

―――悩むことないじゃない、おれは1人じゃない。恋もいるんだ。

「恋」

「うん?」

恋は突然声をかけられて首をかしげる。

「村の復旧が終わったらおれの修行も兼ねていろいろな国を回らないか?」

「修行・・・?旅・・・?」

「そう。旅と修行さ。恋さえよければだけど」

ちょっと首をかしげた恋だったが

「恋は・・・ずっとご主人様といっしょ」

「よし、復興が終わったら南にいってみるか」

「(コクコク)」

 

こうして一刀と恋は各地をめぐる修行と旅を決心したのだった

 

 

 

約1週間後、村の復旧が終わり、長老たちからお礼として幾ばくかの路銀をもらい、一刀と恋は村をあとにした。

 

しばらくした後、南にむかっての街道を歩いていた2人は後ろから馬が2騎駆けてくるのが見えた。

すると2騎は2人の前で速度を落とし、こちらに挨拶を行った。

 

「私は井州刺史丁原と申します。そなたらですかな?無法者からこの先の村を守ってくれたという方は?」

 

太陽の光の関係でよく顔は見れなかったがやさしそうな目をしていた。

「完全に守ったわけではありません。私たちが付いたときにはほぼ壊滅状態でした。」

「それでもその状態から救ってくださったと報告を受けております。井州の民を代表してお礼申し上げます」

「もったいないお言葉ありがとうございます。」

「なにか報酬を差し上げたいのだがいかがだろうか?」

「いえ、我々は偶然その場にいただけのこと、恩賞をいただくほどではありません」

「しかし・・・」

「どうしてもと言う事でしたら4,5年しましたら我々はこの地に戻ってくる予定です。その際我々を家臣としていただきたい。」

「ふむ・・・わかりました。そなたたちの名は?」

「私は北郷一刀と申します。そしてこちらが・・・」

「・・・・呂ほーせん」

「わかりました。お2人がまたこの地に戻ってこられるのを楽しみにしてますわ。」

「では、我々はこれで・・・失礼いたします。」

 

一刀と恋が見えなくなった後・・・

「茜かあ様。あの2人を放置しといてかまへんの?」

「大丈夫よ。霞。あの2人は大物になる素材よ。こんな辺境にいたところでそれは開花しないわ。どのような成長して帰ってくるのか楽しみだわ。」

 

その後月日は流れ・・・・184年・・・・


 
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