No.223458

真・恋姫†無双~恋と共に~ 外伝:あんな再会

一郎太さん

という訳で、愛紗を書いてみた。駄作。
暇つぶしになればorz
最後の方に全然関係ない報告を書いてみたので、よかったら読んでおくれ。
ではどぞ。

2011-06-19 00:45:11 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:9963   閲覧ユーザー数:6589

 

 

 

あんな再会

 

 

土曜日、あるいは日曜日。俺と恋の朝は遅い。ましてや4月の頭という学校も始まっていない時期ならば、何をか況やだ。

 

prrrr―――……

 

何度目かの目覚まし時計を止めて、俺は隣で抱き着いてくる恋のぬくもりを再確認して再び瞼を閉じる。いまは朝の8時、まだまだゆっくり出来るだろう。そう思っていた。

 

「朝です!起きてくださいっ!」

 

がばっ!という音と共に布団が跳ねあげられ、俺は恋に絡みつかれながら床へと落ちる。

 

「………え、えっ!?誰?」

「私です、お兄ちゃん!」

 

眼を開けば、きびきびとした口調の癖に、最後の一言ですべてを台無しにしている娘がそこに立っていた。

 

「え、愛紗?どうやって?」

 

寝ぼけた頭では、物事を正確に思考することが出来ない。目の前に立つのは、長く綺麗な黒髪を頭の斜め後ろで縛っている少女。先日俺と恋の部屋の隣に引っ越してきた、従妹の娘だった。

 

「どうやっても何も、お兄ちゃんが何かあった時の為に、って合鍵を交換したんじゃないですか。もう忘れたのですか?」

「………そういえば、そうだったな」

 

ようやく思い出した。という事で、毎度おなじみに回想に入るとしよう………………俺は恋に捕まって動けないままだけどな。

 

 

 

 

 

 

3月中旬。

俺はひとり、駅前へと出てきている。数年ぶりに親戚から連絡が入り、従妹の愛紗が4月から俺と同じ大学に入学するという事で、部屋探しを手伝って欲しいとの事だった。二つ返事で了承したはいいものの、最後にあったのは彼女がまだ小学生の頃だ。

当時はお兄ちゃんと慕って、いつも俺の後にくっついて歩いていた事は覚えているが、それ以来会っていない。俺の両親の転勤もあったし、稽古が本格化してきたせいで忙しくなり、親戚の家に遊びに行くという事が減っていた事も原因だが。

そうこうしている内に、前もって知らされていた電車の到着時刻となった。さて、向こうが俺を覚えているかという問題もあるが、それよりも俺が彼女を認識できるかという問題の方が大きい。なんせ10年も会っていない事になるからな。子供の、特に女の子の成長というのは目覚ましい。すぐに雰囲気がガラリと変わってしまう。

 

「もし愛紗がムカつくガキに成長していたらどうしよう………」

 

ないとは思うが、それでも万が一という事もあり得る。もし、あの素直で可愛かった少女が、見るも無残な頭がぱっぱらぱーな感じの娘に成長していたら………うん、できるだけ俺の部屋から離れたところを探してやる事にしよう。

 

「あの―――」

「うちの大学はそこそこレベルも高いし、うちに入れるくらいならそんな馬鹿な娘に成長する事はないと思うが………」

「すみません―――」

「でも、万が一という事もあり得るし………」

「ちょっと―――」

「親戚のおばちゃんには悪いが、こうなったら―――」

「せいっ!!」

「―――ぐぼらぁっ!?」

 

俺の思考は、背後から強襲した拳によって遮られる。

 

 

 

 

 

 

「え、なに?なんだぁ!?」

 

「もう、お兄ちゃん!何度呼ばせれば気が済むのですか!」

 

え、お兄ちゃん?いや、俺に妹はいないぞ?まさか聖地で行えば10人に10人はひっかかるという『お兄ちゃんお兄ちゃん詐欺』か?そんなアホな事を考えながら後ろを振り返ると、そこには初めて出会う美少女がいた。そのすぐそばにはキャリーケースが置いてある。旅行者だろうか?

 

「………すみません、人違いじゃないですか?」

「なっ!?お兄ちゃんは私の事を忘れてしまったというのですか!?昔はあんなに優しくしてくれたのに………………」

「ちょっ!?」

 

彼女の言葉に慌てて周囲を向けば、周りの老若男女が俺を白い眼で見ていた。

 

「一緒にお風呂に入ってくれたり……一緒に寝てくれたりもしたのに………それなのに、お兄ちゃんは――――――」

「待って!俺の社会的生存が危うくなるから、お願いだから待って!というか君は誰だ!着替えとかお風呂とかそんな世話したのは愛紗以外、に………」

 

そして俺は言葉を詰まらせてしまう。まさか、目の前にいるのが―――。

 

「愛紗、なのか………?」

「そうですよ。やっと思い出してくれましたか」

 

俺の言葉に、彼女はほっと溜息を吐く。彼女を従姉の愛紗と認識して、ようやくかつての少女と今の彼女がうっすらと重なってくる。

 

やはり女は怖い。あの少女がここまで美人に成長してしまうとはな………。

 

 

 

 

 

 

あの後、周囲の汚物を見るような視線から逃げ出した俺は、お詫びも兼ねて愛紗をよく行く喫茶店へと連れて行った。

天気もよかったのでいつものようにテラスの席へと座らせてもらい、俺はアイスコーヒーを、愛紗は紅茶をアイスティーをストレートで注文する。

 

「それにしても酷いです。たった10年で私の事を忘れるなんて」

「10年『も』だ。普通覚えてないぞ。大人ならまだしも、最後に会ったのは小学生の頃だろうに」

「私は覚えていましたよ?」

「なんで覚えていられるかが俺には不思議でたまらないよ………」

「それは…その………」

「?」

 

俺の言葉に、何故か愛紗は顔を赤らめて俯いてしまう。そんなに怒っているのだろうか。

 

「でも大きくなったな。昔はあんなに小さかったのに」

「………10年ですからね」

「でもいくら従妹だからって、公衆の面前でお風呂に入ったとか一緒に寝たとかはまずかろう」

「うっ…それは謝ります………」

「もういいさ………それでおばさんの話だと、愛紗も俺と同じ大学に進学するんだってな」

「はい。それで部屋探しを手伝ってもらうという話だったと思うのですが」

「あぁ、聞いてるよ。少し休んだら、不動産屋に行ってみるか」

「そうですね」

 

そんなとりとめもない会話をしながら時間を潰す。さて、言い忘れていた事があったな。

 

「………愛紗」

「………なんですか?」

「遅くなったけど、高校卒業と大学合格おめでとう」

「あ、ありがと…お兄ちゃん………」

 

恥ずかしそうに応える愛紗は、ほんの少しだけ、昔を思い起こさせた。

 

 

 

 

 

 

「で、部屋なんでけど、予算はどのくらいだ?」

「色々込みでこのくらいです」

 

俺が借りているアパートの不動産屋へと歩く道すがら、聞いてみる。ふむ。これなら女の子の部屋としても妥当なのだろう………恋は別として。

 

「これなら大概のところは行けると思うぞ。やっぱり大学に近い方がいいよな」

「近いに越した事はないのですが、あまり気にはならないですね」

 

まぁ、愛紗の実家も道場なんてやっているし、体力的には問題ないだろう。さて、何処がいいものか。とはいえ、俺は不動産関係に詳しいわけでも何でもない。結局は考える事を放棄して、不動産屋へと到着するのだった。

 

 

「そうですねぇ。このくらいの予算であの大学近辺の部屋はもう埋まってしまったんですよ」

「え…」

「マジか」

 

不動産屋で話を聞けば、愛紗の到着はわずかに遅かったようだ。彼女が提示した値段のあたりの部屋はすでに契約済みで、それもみなうちの大学だという。

 

「距離の面で考えればこういうのもあるのですが………」

「………予算オーバーですね」

「だな」

「はい。やはり、どうしても値段の方が………」

 

不動産屋もこの時期の学生相手は慣れたものなのだろう。予算より諭吉1人分ほど上の部屋を紹介してくるが、熱心に営業をしようという気配はない。

 

「………少し、考えてみます」

「かしこまりました。お待ちしております」

 

結局、一旦保留として不動産屋を出る俺達だった。

 

 

 

 

 

 

「さて、どうしようか」

「………」

 

店舗を出た俺たちは、街をぶらぶらと歩いていた。あてにしていた不動産屋は結局見つからずじまいで、他にもいくつか回ってみたのだが、どこも同じような調子だった。予算より上か、極端に下か。

これが男ならば下でも問題ないのだが、流石に愛紗のような女の子を風呂もトイレもないアパートに住まわせるのは気が引ける。と、そこで俺の服を引く手があった。

 

「……ん?って、恋か。雪蓮たちと遊びに行ったんじゃないのか?」

「(ふるふるふる)………雪蓮が、二日酔い」

「マジか。あの雪蓮が二日酔いとか………どうせ祭さんのところで飲み過ぎたんだろうな」

「言ってた……」

 

後ろに立っていたのは恋だった。今日は俺も用事があったし、雪蓮と遊ぶと言っていたが、どうやらそれはキャンセルとなったらしい。冥琳は大丈夫だろうが、彼女が親友を置いて遊びに行くとは考えにくい。

と、今度は隣から袖を引く手。

 

「どうした、愛紗?」

「あの…おにいちゃん、この人は………?」

 

ふむ。愛紗は緊張すると退行してしまうらしい。最初の真面目な雰囲気バリバリだった彼女からは考えられないほどの人見知りっぷりだ。

 

「あぁ。うちの嫁だ」

「よ、嫁ぇっ!?」

 

ちょっと意地悪。

 

「冗談だ。こいつは恋。いろいろあって爺ちゃんが後見人をやってるんだけど、俺と一緒に暮らしてるんだ」

「一緒に!?………という事は、彼女ですか?」

「そうなるな」

 

彼女の問いに答えると、愛紗は何故か俯き、ぶつぶつと呟き出した。ちょっと怖い。

 

「まさか…まさかあの鈍感帝王のお兄ちゃんに彼女が出来るとは………いや、元からかっこよかったし、これはむしろ必然なのでは?でも、そうすると私は………」

「愛紗?」

「ひゃいっ!?」

 

声をかければ、びっくと跳び上がる。そんな彼女は放置して、今度は恋に紹介した。

 

「恋。この娘は愛紗。俺の従妹だ」

「いとこ…?」

「あぁ。4月から俺達と一緒の大学に入学するんだ。挨拶しな」

 

俺が促すと、恋は一歩前へ出て、愛紗に向き直る。

 

「……はじめまして。恋、て呼ぶ」

「へ?……あの、その愛紗です。うちの兄がいつもお世話になってます」

「ん……一刀のおかげで、ネタには困ら――――――なんでもない」

「?」

 

どこからか電波を受信したようだが、俺のひと睨みで黙り込む恋。愛紗も緊張しているようだし、話題を変えておくか。

 

「そうだ。いま愛紗の住む部屋を探してるんだが、予算内のは全部埋まってたんだよ。恋はどこかいいところ知らないか?」

「………」

 

俺の言葉に、恋が黙り込む。恋が質問に答える時は、たいてい即答だ。それをしないということは、どこかしら心当たりがあるらしい。

 

「………………思い出した」

「あるのか?」

「ん……来る………」

 

恋は一言呟くと、俺の手を引いて歩き出した。慌てて俺は愛紗の手を掴み、愛紗もキャリーケースをゴロゴロと転がしながらついていくのだった。

 

 

 

 

 

 

「………ここ」

「此処か……」

 

見覚えのある建物。2階建てのそれは正面に階段があり、そこを登れば2階の通路がある。階段下には自動販売機があり、そういえばよく買う缶コーヒーが今は売り切れのようだ。早く来い、業者。………って。

 

「俺たちのアパートじゃねーか!」

 

結局、辿り着いたのは俺達のアパートだった。確かに値段的には愛紗の予算内だし、そこそこにきれいだ。だが、如何せん大学までの距離が通り。だいたい歩いて30分くらいだったか。

 

「………2つ隣の部屋が、さっき引っ越ししてた。………たぶん、空いてる」

「マジ?」

 

見れば、駐車場の無いはずのアパートに、1台の軽自動車が止まっている。その扉には不動産の広告が書かれ、はたしてそれは、当り前だがこのアパートの不動産屋のそれだった。

ガチャリという音とともに、2階の扉が開く。出てきたのは、俺達を担当している人だった。

 

「あぁ、北郷さん。お久しぶりです。部屋の更新が近づいてますので、先日書類をお送りしたのですが、届きましたか?」

「えっと、はい、届きました。今度伺います。それで今日は?」

 

彼も俺達を覚えていたようである。当り前だ。さすがに大学入学の時点でいきなり同居するカップルも珍しいからな。まぁ、契約の際に保護者の名前を見て何かしら納得はしていたようだが。

 

「はい。つい先ほど前の住人の方の引っ越しが済みましたので、点検をしに」

 

………なんとまぁ、ご都合主義的な。俺は僥倖とばかりに愛紗に提案した。

 

「なぁ、愛紗。大学まで30分歩くのは平気か?」

「へ?あ、その……高校までもそれくらいありましたし、別段苦にはなりませんが………」

「よし、しばし待て。………すみません。その部屋って、次の住人は決まってますか?」

「いえ、まだ決まってはおりませんが………」

 

どうやら、これは神様の思し召しらしい。ここぞとばかりに愛紗の肩をがしっと掴む。

 

「愛紗、ここにしないか?」

「え?」

「なに、中身は俺達が保証するよ。風呂トイレセパレートの8畳1LDKだ。大学までは少し距離はあるが、それほど不便でもない。値段は予算より安いし、困った事があれば俺と恋がいる。どうだ?」

「え?あの、その………」

「大丈夫だ。愛紗はうんと頷くだけでい。ぶっちゃけこれ以上探すのがメンドクサイだけなんだが、それは流せ」

「えぇと、あの………」

「どうだ!?」

 

早口で捲し立て、ついには俺は愛紗に迫る。その気迫に押されたか、愛紗の口から出てきたのは――――――

 

「………………はい」

 

――――――肯定の言葉だった。

 

 

 

 

 

 

とまぁ、こんな感じで愛紗は俺と恋のお隣さんとなった。正確には違うが。最初はしおらしかった愛紗も、この1,2週間で俺と恋の空気に慣れたのか、あるいは元来真面目なのか、その性格を露わにしている。

 

「健康な身体と精神は、規則正しい生活からです!さぁ、起きてください!」

「………………はい」

「zzz」

 

結局、俺たちはこうして早起きを強いられる事となるのだった。

 

「私がいる間は、怠けさせなんてしませんからね、お兄ちゃん」

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

全然内容と関係ないが、ふと最近思った事を書いてみる。

 

ひとつ質問だが、友達と遊んでいる時に、何をしようか迷ったことはないだろうか。

何度も遊んではおり、一緒にいる事が苦になるわけではないのだが、それでも予定が思いつかない、そんな時はないだろうか。

 

そんな貴方にひとつ、面白い遊びを教えて差し上げたいと思う。

 

 

きっかけは、水曜の夕方だった。その日の授業もすべて終え、手持ち無沙汰となった俺と友人×3は大学の中庭でグダグダと喋っていた。

 

一「さっき思ったんだけどさ、あの先生って、プレデターに似てない?」

A「プレデターwww確かにwwwwww」

 

最後の授業の教授が、仮面をとったプレデターにそっくりだったのだ。今さら気づくのもあれだが。と、そこで友人B(以下アゴが口を開く)

 

アゴ「俺、プレデターめっちゃ詳しいよ」

 

その割れていないアゴから語られるのは、プレデター、プレデター2、エイリアンVSプレデターの設定や矛盾点、シーンの意図など、ぶっちゃけキモいくらいのオタクっぷりだった。

 

アゴ「―――で、結局シュワちゃんが作った罠にはかからなかったのに、罠を仕掛けた土台の丸太を落とすというご都合主義な展開なわけですよ」

 

そんなこんなで会話は進み、今度はスターウォーズの話になった。さっきまで空気だった友人C(帰国子女なので、以下ハワイ)が喋り出した。

 

ハワイ「で、1で出てきた〇〇は、4では―――」

A「あ、そうなんだ」

ハワイ「2の闘技場で闘ってるジェダイは、クローン戦争で―――」

 

とまぁ、覚えていないので省略する。そして、そこで友人A(サッカー審判の経験者なので、以下審判)が爆弾を投げつけた。

 

審判「そういえば、今日授業でハリウッド映画の興行収入トップ10のプリント貰ったんだけど、わかる?」

 

この時の俺たちは、その一言が今後5時間続く苦行につながるとは思ってもいなかった。

 

 

タイタニック、ハリーポッターなどの名作を出していく中、残り1作となる(2000年以前だったかな?)。

 

一「じゃぁ、最後のひとつは耳打ちにしようぜ」

 

後に一郎太は語る。『あの一言を言わなければ、もっと早く帰れていただろう』。

 

パーソナリティーは審判。ハワイが抜け、アゴが抜け、残るは一郎太だけとなった。

 

審判「93年で俺は小学生だったけど、アレは衝撃的だったね。いろいろと社会的な問題を孕んでいたよ」

アゴ「トイレとかキッチンとかのシーンはけっこう来たね」

ハワイ「あとヤギがかわいそうだった」

 

ハワイの言葉で俺は気づいた。ヤギが可哀相………俺は、その光景を知っている………思い出せ………思い出すんだ!

 

一「………わかった!〇〇〇〇だ!」(別に4文字じゃないよ)

 

とまぁ、こんな感じで映画のトップ10は終わったのだが、その後日本の歴代シングル売上ランキングをしてさらに盛り上がり、中途でコンビニに酒を買いに行き、さらに続行。この時点で19時過ぎ。

 

洋楽シングル、漫画の人気、日本映画などをやって、20時半。そして、地獄の時間が始まった――――――。

 

 

 

 

 

 

 

審判「じゃぁ、次はゲームにしようか」

 

その言葉が引き金となった。だが、ゲームの売り上げで言えば、ポケモン・DQ・FFが来るのは目に見えていたので、その3つはなしにして進めていく。

 

一「遊戯王」

アゴ「マリオカート」

ハワイ「スマブラ」

 

だが、往年のゲームをプレイしてきた俺達に死角はなかった。

 

………………唯一つのゲームを覗いては。

 

21時には先の3シリーズを抜いたトップ10のうち、9つを当てていた俺たちは、最後の難関に差し掛かった。

 

審判「最後のひとつは………これをスポーツと言う人もいるかな」

一「ウイイレ」

アゴ「パワプロ」

ハワイ「マリオテニス」

 

だが、一向に台詞は出ない。そして、審判の次の一言が引き金だった。

 

審判「おっさんが買いそう。でも、おっさんは実際にそれをやりに行く方かな」

ハワイ・アゴ「!」

 

そして、耳打ち。

 

審判「正解!でもそれは略称だから、正式名称を」

 

そこで、2人は固まった。略称は知っているのに、正式名称が思い出せないようだ。

審判曰く、2人ともゲーム自体はわかっているらしい。

俺は分からなかった。

 

審判「おもしろいのは、マリオ64よりも売れているんだよ、コレ」

アゴ「アレなんだよ、アレ!」

ハワイ「あぁー思い出せないー」

一「………………」

 

余計に分からなくなった。

 

その後、ハワイが抜け、一郎太とアゴが残る。ただし、アゴはゲーム自体は分かっている。一郎太はゲーム自体がわからない。そこに決定的な差が生じているのだ。

 

このアゴには………このアゴだけには負けるわけにはいかない………………

 

そう燃え上がるも、思いつかない。

 

ヒントは「おっさん・略称がある」くらいだ。

 

そして、ハワイがぽろっと洩らした一言が俺に光明を与える。

 

ハワイ「携帯でもありますよね。でも、ケータイでこれをやる人間はあまり好きにはなれなかった」

審判「わかる。俺も前の会社でやってた人がいたけど、嫌いだったわ」

一「!?」

 

考えろ。おっさんがやりそうなもの。みんゴルは出た。釣りは違った。あとは何がある………?

 

一「………………わかった」

アゴ「マジで!?」

一「ゴニョゴニョゴニョ」

審判「正解!」

 

そして、俺は最下位という汚名から抜け出すことに成功したのだった。(22時過ぎ)

 

 

 

 

まぁ、何が言いたいかと言うと、友達どうしで暇になった時は、

「帰れまテン」をやってみろという事だ。

意外に盛り上がるから。

 

 

 

そんな訳でまたいつか。

バイバイ。

 

 

 


 
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