この物語は真・恋姫†無双という外史に、
CRISIS CORE FINAL FANTASYⅦのジェネシス・ラプソードスが来たという設定です。
作者である私、黒山羊が原作を何度もやりなおし、登場人物を原作通りにしたつもりです。
ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。
まあ、CCFF7が分からなくても楽しめるように書いたつもりです。
また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。
あらかじめご了承ください。
読者の皆様が楽しめたら幸いです。
視点: 一刀
恋とねねが俺達の仲間になった。
きっかけは魏南部の補給地点を占拠したこと。理由は食料不足だったらしい。
俺は恋と知り合いだったため、恋を説得し、曹操に下ってもらったと言う訳だ。恋が言うには恋は曹操の臣下になったのではなく、俺の臣下になったと言う。
俺達は全員、許昌の街に戻ってきた。
恋やねねの扱いについて話し合ったが、最初は俺のメイドさんになる予定だったのだが、ご主人様に世話されるメイドというのはどうなのかということになり、却下となった。
俺になついているので、魏領内で反乱を起こしそうもないので、普通の将扱いと言う事で収まった。
そういえば、恋にもねねにも霞にもあの事言っていないし、ちょうど良いし、教えてやるか……。
恋とねね、霞を呼び出し、夜の俺の部屋に集まった。
「ご主人様、どうしたの?」
「降らない用事だったら、そのチンコもぎ取って、植えて、栽培してやるのです!」
「ねね、それ、気持ち悪いからやめい。で、実際どんな用事なん?
この面子の共通点はわからんわ。ウチと恋とねねだけやったら、わかんねんけど、そこに一刀が入ると共通点が無くなってまう。」
「実はな……。これ盗み聞きしている奴いないよな?」
「お!内緒の話?気になる気になる♪」
霞はよほど今からする話に興味深々なのか、猫目でこっちを見てくる。
「ご主人様、大丈夫。」
「恋が言うなら大丈夫か。実はな………。」
「「「実は?」」」
「董卓が生きている。」
「「「!!!」」」
3人共驚いている。
「それホンマ!一刀!」
「あぁ。実はな。華雄から月の事を聞いてな。
霞達が虎牢関に立て籠っている時にジェネシスさんと雛里が洛陽に侵入して月を張譲から助けてもらったんだ。
でも、普通に助けたら、誰かにまた利用されかねないし、桃香…劉備達の立場が危うくなるから、民の反乱を利用して、民に殺されたことにしたんだ。」
「月殿の真名も貰ったのですか?」
「あぁ、詠からも真名貰っている。」
「月、詠……。」
「じゃあ、今月と詠は劉備陣営におるん?」
「うん。華雄も一緒だ」
「ありがとうな。一刀。」
「俺は2人に頼んだだけだ。」
「それでもありがとう。」
「霞?」
霞は俺に抱きつき、俺の胸に顔をうずめている。
「ウチな…。時々、夢見るんや。」
「夢?」
「月と詠がな…、黙ってこっちを恨めしそうに見てくるねん。
それで、ウチな、怖なって起きてまう。
で、夢やって分かると今度は寝るのが怖くなるねん。また、月と詠が夢に出てくるんとちゃうかて…。
こんなこと誰にも言えないからしんどかった。」
「……霞。ごめんな。
もっと早く言っていたら楽になれたのに、霞がそんなに苦しんでいるって知らなかったから俺……。」
俺は霞の頭をなでる。
「ホンマや。一刀の馬鹿。阿呆
でもな…、ありがとう。月と詠を助けてくれて、ウチを自責の念から救ってくれて…ホンマありがとう。
……ありがとう…………ありがとうな……か…ずと」
俺のTシャツが濡れて冷たくなる。
俺は霞の気が済むまで泣かせてあげる。楽になるまで泣かせてあげる。
董卓と君主を大事に思っていた霞を誰にも見られない様に。
後ろから手が伸びてきた。包帯を巻いた手が見える。指は細く綺麗だ。
その腕は俺の首の前で交差する。そして、引き寄せられ、左肩に重みを感じ、左の耳元で呼吸音が聞こえる。
穏やかな呼吸音。
「一刀…ありがとう。」
声の主は恋だった。
「月、詠、死んだって聞いた時、恋、悲しかった。
でも、月…詠…生きてる。だから、嬉しい。一刀、ありがとう。」
ガス
左の弁慶の泣き所を蹴られる。
蹴ったのはねねだった。
「一応、礼を言っておいてやるのです。」
明後日の方を向きながら、ねねを偉そうに言う。
目じりには光るモノがあったが、それは言わない。言ったら蹴られるからだ。
ねねは俺の左に座り、反対側を見ている。
それからどれぐらい経ったのか分からない。霞は急に立ちあがり言った。
「宴会や!こんな時に飲まなくて何時飲むねん!」
何とも霞らしい発言だ。
俺も霞の言葉に賛成の意を示し、恋もねねも参加となった。
俺はお気に入りの酒があるので持ってきた。
「これ何なん?一刀?」
「日本酒だ。」
「日本酒?」
「俺の国の酒だ。」
「一刀の国のお酒か。飲んでみたいな。」
もちろん作り方はwikipedia参照だ。
平原で試作を繰り返していた。平原の名産物にする為だ。中でも今俺が持っているのはかなり美味な物だ。
俺は紹興酒用の御猪口4つに日本酒を注ぐ。飲み方は熱燗。
「熱いから気をつけろよ。」
俺は霞、恋、ねねに渡す。
霞は立ち上がった。
「じゃあ、天の御遣いにカンパーーイ!!」
「「「カンパーーイ!!」」」
なんだか恥ずかしいな。天の御遣いに乾杯って/////
霞が天の御遣いと言ったのはたぶん洛陽に行って月を助けたジェネシスさんにも感謝しているからだろう。
「これ美味しいな。白酒みたいな色してるのに、カァーって来るんやのうて、ツゥーンってくる感じが良いわ。」
「そう言ってくれるとうれしいな。」
「………恋も好き。」
「ありがとう。恋。」
それから何度も乾杯する。
良い感じで酒が回ってきた。
「んじゃ!もう一回乾杯しよう!一刀にカンパーーイ!!」
霞は御猪口を高らかと掲げ一気に飲む。
また俺に乾杯かよ。今回で20回目だ。
「霞、せめて月が生きている事に乾杯にしないか?」
「そんなんしたら、誰か聞いてたら面倒やん。」
「そうだが、俺や俺達に乾杯って恥ずかしいぞ。」
「いつも一刀にドキドキされてるから、仕返しや。」
「俺、霞に何かしているのか?」
「ああ、自覚なしか。酷いわぁ。なあ、恋」
コクッ
「ご主人様、そばにいると恋、いつも胸がドキドキする。このままが良いって//////」
俺の横に座り、俺の右腕に抱きつき、マーキングするがごとく俺の腕に体を擦りつける。
体を擦りつけるのだから、当然胸が当たるわけで//////
「一刀、顔赤いで、どないしたん?」
霞はニヤニヤ顔で俺の左隣りに座り、俺の腕に抱きつく。
霞も恋と同じように俺の腕に体を擦りつける。
柔らかい。超柔らかいんですけど…//////おっぱいサンドだぁ//////ヤヴァイ!!
俺は必死に耐えようと目を瞑り、素数を数えようとするがもう無理だ。
RH5(理性が・崩壊する・5秒前)
ギリギリギリ
歯ぎしりが聞こえる。音量は騒音レベル。
音源はねねだった。
眉間にしわを寄せてガンを飛ばしてくる。顔はドアップ。口はかなり引きつっている。俺の顔との距離は数センチ。
まるで、『お前何中だ?』とでも言いそうだ。
俺は目を合わない様に左の方に視線を移す。だが、ねねは俺の視線の先に移動し、また顔がドアップになる。
俺は慌てて視線を右に移す。またねねは移動し、顔がドアップになる。
相変わらず、恋と霞は俺の腕に絡んでくる。
「何でねねと目を合わせないのですか?」
「ねねさんの歯ぎしりが少し怖いからです。」
「ねねは歯ぎしりなんてしてないのです。
お前がそうやってねねを少しでも怯えるのは何か疚しいことがあるからに決まっているのです。
もう一度聞くのです。腕に何が当たっているのですか?」
「恋と霞の胸d…」
「恋殿と霞殿の胸ですか?」
嵌められた!何がもう一度聞きますだ!
俺がこんな初歩的な罠に嵌められただと!
「そうですか……。
明日朝一でちんきゅーきっくをするから覚えて置くと良いのです。」
そう言ってねねは去ろうとする。
だが、次の瞬間足が止まった。
「一つ言い忘れていたことがあるのです。
明日朝一でお前と恋殿と霞殿の部屋に行くので、もし恋殿とお前が何処かに一緒にいたら、お前のチンコ引きちぎって、鯉の餌にしてやるのです。」
その後、結局、恋と霞は俺を放してくれず、
「一刀、ウチと良いことしよう//////」
と、霞に上目づかいで言われて、俺は理性が吹っ飛んだ。
ここでするにしても、恋が居るとアレなので、恋は置いて行こうとしたが、
「……………恋も一緒がいい//////」
と俺の服をクイクイと引っ張りながら、言われた。
ここで退いたら男の恥!
ちんきゅーきっくの恐怖に霞と恋の愛しさが打ち勝った。ちんきゅーきっくがなんぼのもんじゃぁ!!
その後、3人で熱い夜を過ごした。
翌朝のちんきゅーきっくは痛かったが、
恋がねねに俺と仲良くしただけで嫌な事はされていない、ねねと俺も仲良くなって欲しいと、言って、ねねを説得、なんとか俺の息子が鯉の餌になる事態は回避できた。
視点:華琳
「麗羽が攻めてきたわ。」
麗羽は自分より北の領地を統治している公…公孫瓚!公孫瓚の領地に侵攻し、そして、占領。公孫瓚は行方不明だそうだわ。
斥候を放って公孫瓚を探してはいる。桂花の話によるとそれなりに使える人らしく、何でもそれなりに普通にできる。ただ、普通の事しか出来ないので、取り立ててすごい人物では無いらしい。
要するに普通ということらしいわ。
まあ、問題があるとすれば、影が薄いらしい。
確かに、私もさっきまで名前を忘れていたわ。
私の領地に居ないと言うことは多分、西の涼州に居るでしょうね。
話を戻す。
北から攻められることが無くなったので、全兵力をもってして、私を叩くつもりらしい。
宣戦布告をすると同時に攻めてきた。北の関は幾つか落ちた。だが、時間稼ぎは出来ている。
関に堀を作っていて、橋を破壊してから逃げるようにしているので、麗羽の輜重隊が関を通過するのに手間取っている。
その間に私達は軍備を整え、北へ向かった。
麗羽の軍勢は70万。でも、農民も無理やり駆り出されているので、錬度は低い。質より量で来る。
だから、麗羽は財力にものを言わせ、大量の櫓を組み、高い所から一斉射撃をするみたい。
これによって、兵の錬度の低さを武器の質で埋めようとしているみたい。
麗羽は櫓から私に向かって叫ぶ。
「あら、華琳さん。お久しぶりですわね。
あまりにも小さいから、誰だか分かりませんでしたわ。おーっほっほっほっほっほ
仕方ありませんわね。貴方は昔から小さかったですからね。
幾らか成長したみたいですけど、相変わらず屈まないと目線が同じ高さになりませんからね。
態度は大きいのに、背が伸びないなんて悲しいですわね。
さらに、背だけじゃなくて、胸も小さいですからね。おーっほっほっほっほ!!」
「貴方は無駄に胸が大きすぎなのよ!
頭に行く栄養が全部胸に行ってるんじゃないの?」
「何を言いますの、華琳さん?
以前、知の御使いが胸には夢が詰まっていて、貧乳は夢を誰かに与えた結果なのだと言っていましたわ!
だから、貴方の胸には夢が無い哀れな胸なのですわ!」
何ですって!
貧乳には夢が無い!
そう、一刀。貴方、一度じっくり話をした方が良いわね。
「……真桜、アレの準備はもうできている?」
「た、大将、準備出来てまっせ。いつでも発射可能ですわ。」
「……そう。じゃぁ、行くわよ。全軍発射!!」
「投石機発射!!」
そう、真桜の発明品、投石機。
木の弾力性を持って石や岩を射出するカラクリ。弓や弩の構造を利用して石や岩を遠くまで飛ばせないかという発想を元に作ったらしい。
で、完成して名前に困っていた処に一刀が来て、これを見て、投石機と言ったので、名前は投石機ということになった。
一刀の話によると天の国では投石機はかなり昔からあるという。
さすが、天の国ね。
投石機によって発射された岩石は放物線を描き、15丈先の麗羽の軍へと向かう。
麗羽の乗っていた櫓にも命中し、櫓の3分の2は破壊出来た。3分の1は残ってしまったが、投石機を威力に驚いた麗羽の軍は櫓を置いて退却を始める。
投石機で追撃をしたかったが、耐久性がまだ低いのか、一発撃ったら全機が壊れた。
まぁ、次撃てたとしても、弾が無いし、投石機は重いので、行軍速度が著しく低下するので、どの道追撃は不可能だわ。
壊れた投石機は持っていけないので、その場で破棄。
誰かに拾われて修理されたら後々面倒なので、焼却処分。
真桜は最初納得しなかったが、設計図があることと、今後予算を増やすことで納得してくれた。
投石機の処理は真桜の軍に任せ、春蘭と霞、恋の軍が袁紹軍に突撃。
だが、麗羽の軍は逃げ脚だけは速かった。麗羽は関に立て籠り、籠城戦を始めた。
で、ここで問題が発生した。
「麗羽の馬鹿。相当お馬鹿なようね。
でも、その馬鹿さが今回は上手く働いたのかしらね。」
そう。関の扉の向こう側を盛り土で埋めてしまった。
馬鹿だ。確かにこちらから攻める事は出来ないが、向こうからこちらを攻めることはできない。
こっちを攻める気あるのかしら?
で、さらに問題が発生。盛り土で扉を塞いでいるのはどうやらこの関だけじゃないらしい。
他の関の扉も盛り土で埋められている。
一度螺旋槍で扉を突き破れないか試してみたが、関の扉は堅く、突き破ることはできなかった。
この対策の為に軍議をしている。
「何か良い方法は無いかしら?」
「袁紹は自尊心だけは高いですから、関の外から挑発すれば、出てくるのではないでしょうか?」
「それは無いわ。稟。
確かに普通ならあの馬鹿女は関から出たがろうとするけど、盛り土を退かすのをめんどくさがると思うわ。
だから、少数で補給地点を叩くのが良いかと思います。
関の中に軍の食料を全て保存するのは困難です。必ず、どこか別の地点に補給地点を構えているはずです。」
確かに桂花の言う通りね。
「でも、どうやってその補給地点を叩くの?」
「呂布は反董卓連合の時に崖を降りて来て、袁紹軍に突撃しました。
馬術がそれだけ長けているのですから、比較的に緩やかな此処から、向こう側に渡れれば、補給地点を叩くことは可能かと。」
「なるほどね。でも、補給地点は分かっていないわ。」
「捜索は恋さんじゃなくて霞さんに任せたらどうでしょう?」
「どういうこと風?」
「恋さんの軍の突撃は強いですが、それは兵の錬度がとても高く、突撃の方法が良いからだと風は思います。
それ比べて、霞さんの軍は強いですが、恋さんには劣ります。ですが、恋さんの軍に勝る面があります。」
「それは何?」
「行軍の速度です。
霞さんの軍は軍の移動速度で突撃の威力が増すのです。
ですから、霞さんに補給地点の捜索と破壊をしてもらうのは如何でしょう?」
「わかったわ。
秋蘭の軍には関を攻めて、麗羽の気をそらさせましょう。
霞には補給地点の捜索及び破壊を行って貰うわ。霞の軍だけで補給地点の破壊が大変なら、恋をつけるわ。
異論ある者はいるかしら?」
「居ない様ね。では、軍議はこれにて終了よ。
そうだ!一刀。」
「なんだ?」
「胸が小さいのは巨乳に夢を与えたからって麗羽に言ったことあるわよね?」
シィーン
空気が凍てついた。
みんな一刀の方を見ている。
「えーっと、どうだったかな?」
「確かに麗羽言ったわよ。
知の御遣い曰く『胸には夢が詰まっていて、胸が小さいのは夢を与えたからだ』って。」
風、桂花、ねね、季衣、流琉が一刀をジト目で見ている。
「待ってくれ!確かに言ったよ。言ったさ!言ったとも!!
でもな、これ、俺の世界の受け売りだから俺に文句を言われても困るわ。
だからさ、俺をそんな目で見るの止めてくれないかな?」
「「「「「………………………………」」」」」
「すみませんでした。私が悪うございました。
だから、そんな目で私を見ないでください。お願いします。ホント勘弁して下さい。」
一刀の謝罪は一晩中続いた。
へぅ( ゚∀゚)o彡°黒山羊です。
紹興酒の熱燗粗目入り美味し!
チャーハンにはこれが合う!
最近は酒とラーメンと庭いじり、TINAMI以外に楽しみがありません。
今回のお話はどうだったでしょうか?
短いですよね。ごめんなさい。
それから、戦争パートがどうも苦手。
書き方のコツを知りたいものです。うむ。
原作では官渡の戦いになるのですが、分かったでしょうか?
分からないですよね。ごめんなさい。
『第1回同人恋姫祭り』の作品が何とか出来ました。
この作品が一番時間掛かっている。
あと、現在書いている別の短編モノも時間がかかっているな。
だだ甘なモノを書くのが苦手なので、どうしても駄作となってしまいますorz
後、もう1つ。長編を考えています。
ですが、プロットが上手くいかず難航しています。プロットが完成したら、投稿します。ラウンジで書いたのですが、桔梗√です。
では、最後になりましたが、いつもので閉めましょう。
それでは御唱和下さい。
へぅ( ゚∀゚)o彡°
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へぅ( ゚∀゚)o彡°黒山羊です。梅雨に入って、ジメジメする今日この頃皆様いかがお過ごしですか?
俺は酒とラーメンと育てた薔薇に囲まれている生活を送っています。
『第1回同人恋姫祭り』もいよいよですね。
多数の方々が参加して頂けると主催者の1人として嬉しい限りです。
ですが、問題は読み返してみたら、脚本がありきたりな気がします。
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