No.219124

真・恋姫†無双 ~君思うとき、春の温もりの如し~ 合間4

lovegtrさん

今回はまさかの美羽拠点!
結構強引な話展開ですが、気にせず読んでいきましょう。

2011-05-28 04:53:33 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:6685   閲覧ユーザー数:5353

俺達は今、美羽の城へと向かっている。

ことの始まりは数日前、雪蓮姉さんに美羽から書状が届いた。

内容は「反董卓連合勝利の宴を行うぞ」みたいな内容であった。

姉さんは「仕方が無いわね~」とめんどくさそうにしていた。

しかし宴の文字を見るとお酒が飲めると喜んでいた。

そういう事で、俺と雪蓮姉さんは、護衛に思春を付け数名の兵士と共に美羽の城に行くこととなった。

 

城に着くと広間に案内された。

広間で美羽と謁見した後、宴は夜からと言う事で宛てがわれた部屋で休んでいた。

すると扉がトントンと鳴り、外から声がした。

「孫権様~。七乃です。いまよろしいでしょうか?」

「大丈夫だよ。どうしたの?」

扉を開け入ってきた七乃は思春を見ると「甘寧さんもいたんですか」と言いながら俺の前までやてきた。

余談だが、姉さんは暇だと言いながら街に遊びに行っている。

「で、何か用かな?」

「はい。実はお願いがあるんです」

「お願い?俺にできる事ならいいよ」

「では、私についてください」

そういって部屋を出た七乃について行く。思春は俺の少し後ろを付いてくる。

「どこに行くんだ?あの部屋じゃダメなことなのか?」

「ええ。実はお嬢様の事で…」

美羽のこと?何かあったのか…

後ろについて来る思春も難しい顔をした。

七乃に案内されたのは城の食堂だった。

ここで何が起こるんだ…

「こっちじゃ~、一刀!」

食堂に入ると、奥の方で美羽が手を上げて俺を呼んだ。

「美羽!何かあったのか?」

「うむ。実は妾の作った蜂蜜料理を食べて欲しいのじゃ!」

「「蜂蜜料理!?」」

俺と思春は声を合わせて叫んだ。

七乃が意味ありげな事を言ったから深読みしてしまった。

「そうじゃ。妾が蜂蜜が大好きなのは知っておろう。

毎日三食蜂蜜でも大丈夫じゃ!

しかし!!最近、蜂蜜のいろいろな食べ方をしてみたいと思うようになったのじゃ。

そこで蜂蜜を使った料理を考え、妾自ら作ってみたから、今から試食をするぞ!」

「って言うか美羽。料理出来たのか?」

「妾は袁家の当主事じゃぞ!不可能は無い!」

「よっ。美羽様!今まで料理なんかしたこと無いのに根拠の無い自信!

この世のものとは思えない料理じゃないのか。このこの~」

「うははー。もっと褒めるのじゃー!」

美羽と七乃の二人芝居もあらかた終わり、美羽は厨房へと向かった。

「私は外で見張りに…」

「ちょっと待てっ!ここまで来たら腹をくくるんだ!」

食堂から出ていこうとする思春を引き止め、俺は覚悟を決める。

思春は真っ青な顔をして俺の隣にしぶしぶ座った。

そうこうしていると、厨房から美羽が皿を持って戻ってきた。

「これじゃ!」

机に置かれた皿には小さく、平面な焼き菓子がのってきた。

「これってせんべいかい?」

「違うぞ。せんべいは米で作るが、これは麦の粉に蜂蜜を混ぜ焼いたものじゃ」

意外と普通のものが出てきてほっとする俺と思春。

「じゃあ、早速…」

皿から1枚焼き菓子を取り、一口かじる。

「……どうじゃ?」

俺が食べるのを見て、美羽は恐る恐る聞いてきた。

「う、うまい!まわりがサクサクで中はしっとりしていて初めての食感だ。

それに蜂蜜の甘さも丁度良くって、美味しいよ」

隣に座る思春も驚いた顔をしていたが、よほど気に入ったのか次々手を伸ばしていた。

 

「そ、そうか!よかったのじゃ~」

「よかったですね、美羽様。一刀様に気に入ってもらえて。

一刀様。先ほど美羽様は初めて料理をしたと言いましたが、本当は一刀様に食べてもらいたくて、一所懸命作ったんですよ~」

「こ、こら~、七乃!言うでない~」

「妬けちゃいます~。このこの」

七乃は茶化すように俺を肘でつつき、慌てる美羽を見て笑っている。

「俺のために?」

「う、うむ…本当はこの料理、西から来た商人に教えてもらってのじゃ。

それでその…日頃一刀には世話になっておるから、そのお礼として……」

「そうか。ありがとな美羽」

美羽の頭を優しくなでると、美羽は「ふにゃ~」と顔を赤らめた。

七乃は「いいな~。私も撫でて欲しいですぅ~」と言って俺に頭を向けて来た。

その後、美羽も焼き菓子を食べ、とても嬉しそうな顔をした。

その笑顔はとても眩しかった。

はい、ということで今回は美羽拠点でした。

はじめは穏の拠点を書こうと思っていたのですが、ネタが思いつかなかった!

穏と言えば本しか思い浮かばなく、なにを書けばいいんだと悩み、何も思い浮かびませんでした。

誰か穏のネタをください。もし良いネタがあったら書きたいと思います。

 

美羽の拠点ですが、ここで書かなくてはもう書くことは出来ないなーと思いました。

なぜなら次はとうとう孫呉独立!美羽は…七乃は…と言う事で、今回書けてよかったです。

美羽が作ったのは皆様お気付きの通りクッキーです。あの時代にもちろんクッキーなんか中国に有りません。美羽も言っていた通り、西からきた商人に教えてもらいました。でもWikiの情報によるとクッキーの元祖は7世紀ごろに出来たとか…

ので、教えてくれた商人は筋肉隆々でピンクのヒモパンを履いています(笑)

 

美羽がクッキーをうまく作れたのは蜂蜜に対する愛です!蜂蜜愛と一刀愛の力で、通常よりも3倍の能力を発揮し、美味しいクッキーが出来ましたとさ。めでたしめでたし。


 
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