No.212486

真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕 拾壱

銀獅子さん

真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕の続きです。
注)以下の内容が苦手または嫌悪感を覚える方は読まれないことを推奨いたします。
*主人公がチート
*氣などの表現がでる作品
*主人公が一刀以外

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2011-04-19 22:36:54 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:1413   閲覧ユーザー数:1311

                  真・恋姫†無双~黒衣の剣士~

                        

                       第一幕

                        

                 拾壱 ~軍師は801ちゃん~

                     ~料理は愛情?~

               拠点-朱里・雛里-~軍師は801ちゃん~

 

いつも厨房でこの世界の料理を習っているおかげか、最近はこの世界の料理も作れるようになってきた。もっとたくさんレパートリーを増やしたいと思うのは料理人(?)としては至極当然のことだと思う。

 

と言うことで今日は古本市に来ていた。料理人のおじさんから聞いた話だと曹操が出している料理の指南書があるらしく、乱世に関係なくさまざまな国で売られているらしい。

 

とはいえ、あの覇王と謳われし曹孟徳が料理をしているのは考えにくい事だが、数多くの料理人が評価するレベルとなればぜひ見てみたい。

 

亮「おじさん、曹操が出してる料理の指南書ってありますか?」

 

店主「曹操様の指南書か~。アレはなかなか手にはいらんぞ?」

 

店主のおじさんの口ぶりからすると置いてないらしい。店主の言葉に肩を落とす。

 

店主「あ~がっかりするにはまだ早いぞ?」

 

亮「それはどういうことですか?」

 

店主「いや、なに、商人同士の噂なんだがな?まっすぐ行ってそこの角を右に曲がったところにある本屋が珍しい本を仕入れたそうだ。もしかしたら兄ちゃんの探している本かもな?」

 

亮「ありがとうございます。」

 

情報をくれた店主に頭をさげ、件の本屋に向かった。

 

そこにあった本屋の名前は夜甥亭。なんだか引っかかる名前だな・・・。

 

ためらいながらも店の中にはいるとそこには女の子ばっかりいた。店にいる女の子たちからこれでもかというくらいな視線を向けられ、たじろぐ・・・。

 

亮「あれ?この感じ、前にもどこかで・・・。」

 

過去の記憶を振り返る。あれはまだ高校生の頃だったろうか?眼鏡の良く似合う少々太り気味な友人に連れられ買い物に行ったときのことだった。

――――――――――三年前――――――――――

 

友人「藤崎氏!早く来るでござるよ!」

 

彼は高校に入ってから出来た友人で、刀好きというところで意気投合し仲良くなった。学校では白い目で見られ勝ちだがいい友人である。

 

亮「うん。今行くよ!」

 

そして友人につれてこられた場所は紙屋町という市内でも若者たちが遊ぶに事欠かない街だった。

 

亮「えっと、この店?」

 

友人「そうでござるよ。ここはとら○あなという良い物がたくさんおいてあるマイフェイバリットストアでありますぞ。」

 

亮「そうなんだ。」

 

友人「さぁ目的のブツを手に入れにいくですぞ!」

 

僕は友人につれられ店の奥にある狭い階段を上っていた。

 

一階から二階に上がったところで店の中においてある本を見てみようと思い一冊の本を手にとって見ていた。

 

本のタイトルは「君に愛され濡れる放課後」という男性同士が裸で抱き合っている本だった。

 

そして周りには女の子ばっかり。しかも揃って白い眼を向けていた。まるで「男がここにくるな」と言わんばかりの。

――――――――――本屋の中――――――――――

 

あそこまでのアウェイ感は早々味わえるものじゃない・・・。そしてまさかこの世界にきてまでこの感覚を味わうことになるとは。

 

でも、ほんとにこの店に料理の本があるのだろうか?若干不安になってくる。

 

??「はわわ~これはすごい本だよ~(///)」

 

なにやら聞きなれた声が聞こえてきた。声の聞こえたほうを見てみると、そこには緑色のベレー帽を被った少女と黒いマジシャン・ハットを被った二人の少女だった。

 

??「あわわ~朱里ちゃん~これは買いだよ~♪」

 

僕はその二人の少女に話しかけることにしてみた。

 

亮「なにみてるんだい?二人とも。」

 

朱里「はわ?はわわ~ご・・・ご主人様~(///)」

 

朱里ちゃんが手に持っていた本は三年前僕が手にとってしまった本と同じ種類の本だろう。いささか絵が時代を感じさせるが・・・。

 

雛里「あわわ~あわわ~(///)」

 

雛里ちゃんは朱里以上に顔を真っ赤にし混乱していた。僕はメ○パニでも使ったっけ?

 

亮「それにしても、二人ともその本はまだはやいんじゃないかな?」

 

自分でまだといっておきながら早いとか以前の問題だろうとつっこむ。

 

朱里・雛里「(///////////)」

 

顔を真っ赤にし俯いて黙ってしまう二人。乙女の秘密というのだろうか、見ちゃいけない物を見てしまったのだろう。恥ずかしそうにしていた。

 

亮「えっと、なんかごめんね。」

 

二人に向け頭を下げる。

 

朱里「はわわ~、ご主人様が悪いわけではないですから、頭をあげてくだしゃい~」

 

亮「それにしても二人にそういう趣味があったとは・・・。」

 

朱・雛「ご・・・ごめんなさい。」

 

今度は二人が頭をさげてきた。

 

亮「まぁ趣味はひとそれぞれだし。あはは・・・えっと、もし良かったら僕が買ってあげようか?」

 

朱・雛「はわっ(あわっ)」

 

僕は二人の手から本を取るとレジにもっていった。そして財布からお金を払い

 

亮「はい。」

 

とその本を二人に手渡した。

 

二人は恥ずかしがりながらも手に本を取ったときの表情はなんともいえないくらい花が咲いていた。

 

それから三人でわいわいと話をしながら城へ戻っていった。

本来、二話目は雛里の予定でしたが、すみません。朱里と雛里はねたが被るので急遽ふたり一緒の拠点にしました。

 

楽しみにされていた方にはまことに申し訳ありませんが、次の愛里の拠点をお楽しみください。

             拠点-愛里-~料理は愛情?~

 

 

愛里「お兄様、お願いがあります。」

 

それは休日のことだった。自室で本を読みふけっていた所に愛里ちゃんがやってきた。

 

亮「どうしたんだい?」

 

愛里「私に料理を教えてください。」

 

まだ幼いとはいえ愛理ちゃんも女の子だ。料理にはやはり興味があるのだろう。そんな義妹の頼みを無下に断る気もなく

 

亮「うん。いいよ♪」

 

と僕は快く了承し、二人で厨房へ向かった。

――――――――――厨房――――――――――(愛里視点)

 

私はお兄様に料理を教えてもらえることになった。すでに私の胸は張り裂けそうなくらいドキドキしていて料理を勉強するなんていう余裕は持ち合わせてはいなかった。と思う。

 

亮「さて、なにが作りたい?」

 

愛里「それでは、炒飯でお願いします。」

 

張り裂けそうな胸の鼓動を抑えながら、口からでた言葉は炒飯という至極単純な料理だった。

 

亮「炒飯かぁ、難しいけどやってみようか。」

 

愛里「え?炒飯ってご飯を炒めるだけでは?」

 

と意外なお兄様の言葉にドキドキをわすれ聞き返してしまう。

 

亮「一見ご飯を炒めているだけだと思うでしょ?ソレが違うんだな~」

 

お兄様はその反応を待ってましたといわんばかりに満面の笑みを浮かべ包丁を手に取る。

 

亮「まず、炒飯には料理に大切な要素がたくさん含まれているんだ。」

 

愛里「大切な要素?」

 

亮「そうだよ?斬る事や味付けをちゃんとする事、それに火を使う事。その全てを完璧にこなしてこそ美味しい炒飯になるんだよ♪」

 

いつも何気なく作っている炒飯を作ろうと思ったらお兄様でも難しいっていうほどの料理だったなんて思ってもみなかった。

 

愛里「わ、私では無理でしょうか?」

 

亮「そんなことないよ?きちんと練習すれば愛里ちゃんもおいしい炒飯を作れるようになるよ。」

 

料理の話をするときのお兄様の顔はとても嬉そうでまぶしくて、私はまたドキドキしてしまっていた。

 

亮「それにね?愛里ちゃん、これは全ての料理に共通してもっとも大事なことはなにかわかるかい?」

 

料理に一番大事なこと?そんなの決まっている

 

愛里「料理に対する知識ですよね?」

 

亮「まぁ確かにそれも大切だね。でもね、一番大切なのは愛情なんだ。食べてくれる人を思いながら作るんだ。それがどんな調味料にも勝る最高のスパイスになるんだよ。」

 

愛里「愛情・・・ですか?」

 

お兄様は頷く。

 

亮「さて、それじゃ料理を始めちゃおっか。」

 

お兄様はかまどに薪をくべ中華鍋を取り出した。そして私にゆっくりと手順を教えてくれながら、お兄様作の炒飯が完成した。

 

その見た目はまさしく料理屋でみる炒飯そのもの。ご飯はふんわり卵で周りを覆われ、一粒一粒がばらばらになりそうなほどしっかりしていた。

 

亮「よし、じゃぁ次は愛里ちゃんの番だよ。」

 

そして私はなれない手つきでお兄様に指導を受けながら初めての炒飯をつくるのであった。

 

亮「うん。初めてにしては上手だね。」

 

私はおそらく顔を真っ赤にしていただろう。

 

愛里「ありがとうござます。お兄様。」

 

そして私の料理修行初日は終わりを告げた。

 

今度はお兄様のことをずっと考えながら料理してみよう、と私の中で料理は愛情という言葉を思い出していた。

------------------------------------あとがき-----------------------------------

 

どうにか拠点終わりました。

 

また次回からは本編に戻ります。

 

では、また明日にでもお会いしましょうノシ


 
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