No.211923

異世界冒険譚 嘘予告 仮面ライダーディケイド~月下の冒険家~

RYOさん

世界を旅してきた門矢士

世界を冒険してきた高科雪人

二人が出会うとき新たな仮面ライダーが生まれる!

2011-04-16 12:43:10 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3217   閲覧ユーザー数:3003

 

光写真館

 

「新しい世界か~! 今度はどんな世界なんだ?」

 

ワクワクしていますと体中で表現しているこのどこか抜けていそうな青年、小野寺ユウスケが言った。

 

「どんな世界なんでしょう?」

 

そう言って長髪の礼儀正しそうな女性、光夏海は隣に座っているなにやら偉そうな雰囲気を出している青年、門矢士に尋ねる。

 

「俺が知るか」

 

そう言って士は新たな世界になって出てきた背景ロールに目を向ける。

 

そこには幾つもの地球とその中心に月が書いてあった。

 

「ところで、士君はさっきから何を見てるんですか?」

 

「……ほら」

 

士は夏海に自分の見ていた物を見せる。

 

「……新しいカードですか? ……なんかディケイドに似てますね?」

 

カードにはディケイドに良く似たシルエットが描かれていた。

 

「そんなことより! 早く外に出てみない?」

 

「そうだな」

 

ここに居てもこの世界の事は何も分からない。そう思い士は立ち上がり外に出た。

 

 

外に出た士達の目に止まったのは町の中心にある巨大なビルだった。

 

巨大なんて言葉で表して良いのか分からないほど大きなビルが他のビルの頭を遥かに凌駕して町の中心に鎮座している。

 

「おっきなビルですね~」

 

「うん」

 

夏海もユウスケもその大きさに驚いている。

 

「なにやってるんだ。さっさと行くぞ」

 

驚いていないやつも居るようだ。

 

「分かってますよ! ……あれ?」

 

夏海が士のいつもの横暴さに少しムッとしたようだが、次の瞬間何かおかしなところに気がついたらしい。

 

「士君今回は服変わってないですね?」

 

「あ、本当だ。いつも何かしら役割があるのに今回は……」

 

夏海とユウスケに言われ士は自分の服を見る。

確かに士の服が変わっていない。

 

「どういうことだ?」

 

さすがの士も初めて服が変わらないので驚いている。

 

「……まぁいい。とりあえずこの世界のライダーを探すとするか」

 

考えても始まらないと思った士はこの世界のライダーについて調べ始めた。

 

 

 

情報収集を終え、光写真館に戻ってきた三人は手に入れた情報を伝え合っていた。

 

「どうもここは地球じゃないみたいですね。ミッドチルダって世界らしいです」

 

「この世界には公に姿を現しているライダーは居ないみたいなんだ。……で、仮面ライダーとは別に管理局の魔導師っていうのがこの世界を守っているみたいだ」

 

「最近あった事らしいが……時限犯罪者っていうのが自分から自首してきて管理局で仕事をしているらしい」

 

三人は情報を伝え合ったがこの世界のことを知っただけでライダーの情報は何も無かったようだ。

 

「どうしよっか? ライダーに関する手掛かりも無い。士も役割が無いから動こうにもどうしたら良いか分からない」

 

「どうしろってんだ。ここで何か来るのを待ってろってか?」

 

士とユウスケがぼやいていると、玄関が開く音がした。

 

「こんちわ~! ってあれ? ここって喫茶店じゃなかったっけ?」

 

どうやらまたしてもこの写真館を喫茶店と間違えた人が来たようだ。

 

「写真館ですがコーヒーなら出せますから、どうぞ」

 

写真館の主、光栄次郎が客を出迎える。

 

「良いんですか?」

 

「どうぞどうぞ」

 

客は少し戸惑ったが光太郎に促され士達が居る世界に入ってきた。

 

「おお、写真館ってこんな風になってるんだ……って!?」

 

客は写真館の中を見渡すが士達を見ると驚きの声を上げた。

 

「あなた達は俳優の! サインください」

 

客はどこからか色紙を取り出して士達に渡した。

 

「え!? いや、俺俳優じゃ……」

 

「私は俳優じゃないですよ!?」

 

「俺のサインか。なるほど、俺はこの世界でも人気らしい」

 

夏海とユウスケは驚いたが士だけはノリノリでサインを書き始めた。

 

「ほら」

 

サインを書き終わった士は客に色紙を渡す。

 

「ありがとうございます! いや~嬉し……門矢士?」

 

客は嬉しそうに色紙を貰うが士の名前を見たとたんに眉をひそめた。

 

「井上正大じゃない。ならミッドチルダの……違うこれは漢字だ……まさか!?」

 

客は何かを考え始め驚いた声を上げた。

 

「お前ディケイドか!?」

 

「だとしたらどうする?」

 

客が士の正体を言っても士は堂々と言い返す。夏海とユウスケの二人も立ち上がって客を警戒している。

 

「いや……まさか俺が居る世界にディケイドが来るとは夢にも思わなかったから驚いただけだ。俺に敵意は無いよ。むしろ歓迎しよう。ようこそディケイド。魔法少女リリカルなのはStrikerSの世界へ」

 

 

 

短い次回予告

 

次回! 仮面ライダーディケイドは!

 

「ここは魔法少女リリカルなのはStrikerSの世界。ライダーじゃなくて魔導師達が世界を守っている」

 

魔法が存在している世界。

 

「お前……何者だ?」

 

「通りすがりの冒険家だ。覚えておけ! 一度言ってみたかったんだこれ」

 

破壊者と冒険家の邂逅。

 

「ほう……ようこそディケイド……君の事はDVDを見て知っているよ」

 

「なるほど。大体分かった」

 

「大体分かったじゃない!」

 

「私達の活躍がこの世界ではテレビに!?」

 

無限の欲望との出会い。

 

「私は高町なのはです。雪人さんがお世話になってます」

 

「いえいえ。こちらこそ」

 

不屈のエースとの対話。

 

「や、またあったね。士」

 

「海東、またお前か」

 

「今日は士じゃなくて君に会いに来たんだ。冒険家君?」

 

「お前……」

 

「君が持っている宝具……僕に渡して欲しい」

 

「はい」

 

「え?」

 

破壊者、冒険家、大泥棒の会合。

 

「貴様のそのロストロギアは危険だ! こちらに渡せ!」

 

「嫌だね」

 

管理局との対立。

 

「高科雪人! 貴様は世界を歪ませる!」

 

「俺の行動が世界を歪ませるのだとしても……俺はやらずにはいられない!」

 

冒険家と預言者の対立。

 

「俺のやってることは自己満足なんだ。この世界でも俺はヴィヴィオやエリオ、キャロのために戦っている。それがあの子達にとって迷惑であっても」

 

「良いんじゃないか? 人が戦う理由なんて自己満足のためだろ?」

 

冒険家の戦う理由。

 

「ディケイド! 高科雪人! 貴様らの旅はこの世界で終わる!」

 

「こいつ等は……士!ユウスケ! 夏海! 海東! 逃げろ! こいつ等はマジで強ええ!」

 

「なんで俺がお前に命令されなきゃいけないんだ」

 

「全く、士は素直じゃないな~。雪人さん俺たちは逃げません」

 

「そうですよ。あんな事聞いちゃった後じゃ逃げるなんて出来るわけ無いじゃないですか」

 

「僕は君が持ってるお宝に興味があるから、君に死なれちゃ困るんだよ」

 

「お前ら……ありがとう」

 

戦いの開始。

 

「ぐっ!? ……うぅ……」

 

「どうした塵芥? 先程までの威勢はどこへ行った?」

 

「ぐぐっ! くそっ!」

 

「所詮、貴方はその程度なんです。」

 

「お前はここで倒す!」

 

構築体との殺し合い。

 

「私のオリジナルを裏切っておいて……傲慢にもほどがあります! 貴方では……何も守ることは出来ません!」

 

「違うな!」

 

「っ! 貴方は……」

 

「確かにこいつのやってることは自己満足なのかもしれない。こいつのやろうとしてる事は世界の誰もが混乱するような事だ! だけどな……こいつが起こす事件で救われる者が一つだけある! それは……未来に生きる子供だ!」

 

「つかさ……」

 

「貴方は……何者なんですか!」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ! 覚えておけ!」

 

破壊者の説教。

 

「は、はははっ! まさか、仮面ライダーと肩を並べて戦うことになるなんて……子供の頃の夢がまた一つ叶った! なら! 俺も倉庫の肥やしにしていたこれで戦うか!」

 

「それは……」

 

冒険家が取り出したのは黒いディケイドライバー

 

「変身!」

 

『KAMEN-RIDE』

 

 

あとがき

 

やっちまったぜ!

 

嘘予告。仮面ライダーディケイドin異世界冒険譚。

 

本編には出てこないよ? たぶん。

 

さて、ここでお知らせがあるのですが、私はもう少しで就職試験があります。もう一ヶ月も無いです。今年、私は就職しなければならないのでちょっと更新できない日があるかも知れないのでご了承ください。

 

ではまた次回。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択