No.209181

新訳 真紅の鬼神 第三鬼 ~覚悟を決めろ!俺!!!~

リンドウさん

投稿~

作者の独り言

学校の担任が結婚・・・・おめでとうございます!!

2011-04-01 00:03:42 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5375   閲覧ユーザー数:4345

「報告します!賊が近隣の村を襲撃!その数2千ッ!」

 

王座の間に響く。

その報告に羽入さんが立ち上がる。

 

「急いで、兵を整えなさい!」

「「「ハハッ」」」

 

その言葉に、今までいた武官・文官が慌しく動き出す。

 

「焔君」

 

何をして良いか分からず立っていた俺に羽入さんが話しかける。

 

「はい?」

「貴方に、百人預けるわ、今動ける兵は約千人。その部隊に入って先行部隊として出陣しなさい」

「っ!」

 

俺の初陣?

という事は俺は人を殺すのか?

 

「これは、貴方への試練よ・・・正直、使えない人を仕官させる程懐は広くないの」

 

試練・・・

確かにそうだ、戦えもしない者を仕官させて何の得があるのだ・・・

ならば、その試練を受けるしかない

 

「分かりました。この呂奉先。必ずその試練に打ち勝ってきます」

 

王座の間を出てから俺は自分の部屋へと歩き出す・・・

しかし何故だろう・・・その部屋への道のりが長く感じる。

今から人を殺しに戦場へと向かう。

その事実が俺の身体に圧し掛かる・・・

今でこれほど辛いのだ。人を殺したらどれ程苦しいのだろう・・・

考えれば考えるほど、足が重くなる。

だが、考えている暇はない。こうしている間にも村は襲われているのだ・・・

 

自分の部屋へと戻り防具を付けていると恋が入ってきた。

 

「・・・恋も手伝う」

 

そう言って俺の持っていた防具を手に持ち俺に着けていく

 

「なぁ・・・恋」

「??」

「恋は人を斬った・・・殺した事はあるのか?」

「・・・・・・」

 

ははっ我ながら酷い質問だ・・・

 

「悪い、なんでも「ある」っ!!」

「恋はある・・・お母さんと一緒に出かけた時、山で賊に襲われた」

 

その時に殺した。

と恋は言う。

 

「だけど、恋は後悔してない。」

「なんで?」

「・・・お母さんを守れたから」

 

そうか・・・恋は羽生さんを守る為に賊を殺したんだな・・・

 

「・・・・恋は、今回はお母さんと一緒にいる。」

「そうか」

 

と言うことは本隊か・・・

 

「恋、焔の事、大好き。」

「俺も好きだよ」

「だから、必ず生きて帰ってくる」

「あぁ・・・」

 

最後に恋が俺に母さんがくれたマフラーを着けてくれる。

 

「・・・・・死んだら許さない」

「俺は、死なないさ・・・」

 

多分。というか、なんか死亡フラグたった気が・・・・

気にしたら負けだよな!!

 

立てかけていた剣を腰に差し、槍を手に握る。

 

「行ってきます」

「・・・・・(コク」

 

先行部隊、総勢千人の百人隊長となった俺は村へ向けて進軍中だった。

村は近く。後30分ほどで着く。

近づいてくる。

血の臭いが風に乗ってくる。

近づきたくない、見たくない・・・だが、行かなくてはいけない。

もう最悪だ・・・

 

「うっ」

 

村に着くと酷い有様だった。

子供や女関係なく殺されている。

 

「うげぇぇ!」

 

俺は、吐いた。

腹の中が全部無くなり胃液が出るまで。

だが、吐きながらも俺達は生存者を探す。

どうやら賊は、一通り暴れたあと此処から離れたらしい。

村の中から生存者が続々と見つかり、衛生兵の元へ連れて行く。

その中には、親を亡くした子供の姿も合った。

酷い。その一言しか浮かび上がってこない。それほどに酷かった・・・これが今の、この世界の日常。

いつ賊に襲われるか分からず、怯えながら暮らす日々・・・

 

「全軍!!戦闘態勢!!!!」

「ッ!!」

 

そんな事をおもっていると、こn千人隊の将が声をあげる。

村を出てみると賊が此方へ迫ってきていた。

今すぐ逃げたい・・・恐怖・・・虎とは違った恐怖。

別に賊自体が怖いんじゃなく、人を斬る。殺すという事に対する恐怖

ありえない。足の震えが止まらない。

今すぐ逃げ出したい。

賊と兵がぶつかり目の前で殺し合いをしている。

息がしづらい

血の霧のせいか?

クソの臭い、臓物の臭い、小便の臭いがごちゃ混ぜになって酷い臭いだ。

人を殺す音が俺の頭と腹に響く。

 

「隊長!」

 

俺の隊お連中が切羽詰まったような声をあげる。

俺の目の前で賊が剣を振りかぶり下ろしてきた。

 

ガキンッ!!!

 

なんとか防いだが態勢が崩れ、転んでしまう。

 

「死ねぇ!!」

「隊長!!グワッ!」

「ッ!」

 

目の前で俺を庇い、隊員の一人が斬られる。

 

「次はてめぇだぁ!!」

「ッ!!」

 

俺、此処で死ぬのか??

 

『必ず勝って生き残りなさい』

母さん??

『例え負け戦でも必ず生き残りなさい・・・分かりましたね』

・・・・

『これは、試練です」

羽入さん

『だから、必ず生きて帰ってくる』

恋・・・

『・・・死んだら許さない』

・・・そうだよな。

こんなとこで、こんなとこで・・・

 

「死ぬわけにはいかねぇぇんだよ!!!!」

「ぎゃぁ!!」

 

賊の首を槍で一閃。斬りおとす

 

「我が名は呂布奉先!!!賊共!!今日が貴様らの命日だぁ!!」

 

近くにいた賊を槍で斬り殺す。

 

「隊長ぉ!」

「む??」

「死ねぇ!!」

 

馬に乗った賊が槍で俺を突き殺そうとする。

だが、嘗めてもらっては困る。

 

「ふんぬぅ!」

 

ガシッ!!

ブォン!!!

 

「なっ!」

 

賊の突き出してきた槍を掴み馬から叩き落とす。

 

「総員!行くぞぉぉ!!」

 

馬を奪いとり、各自戦っていた隊員に声をかける

 

おぉぉぉぉおお!!!!!!!!

前線へと踊り出て賊を縦横無尽に斬り殺す。

生き残る為に、殺し。村の生き残りを助けるために殺す

それを胸に俺は賊を斬り殺す。

 

「ルァァァァアアア!!!」

 

ブォン!!バキィ!!

 

チッ。槍が折れたか!もっと頑丈なのがほしい所だが・・・

腰に差した剣を抜く。

後ろを振り向くと俺の隊の連中が凄い勢いで賊を斬り殺していた。

士気が高い。

なによりも、羽生さんの心遣いか、この部隊は精鋭中の精鋭だった。

このまま、賊の大将をっ

 

「せ、千人将ーッッ!!」

「なっ」

 

前線で指揮をしていた、この千人隊の将が敵の刃にかかり、殺された。

 

「くっ」

 

せっかく上がった士気がどんどん落ち始める。

兵は指揮系統が無くなり、どうすればよいのか分からず殺されていく。

それに対して賊はますます指揮が上がり勢いをます

 

なに?

ここで終わるの?

てめぇら。なに逃げてんの?

俺達の後ろには民がいるんだぞ?

それを知ってて逃げるのか・・・・?

・・・・・・・・・・

 

「ふざけるなよ・・・」

「しねぇ!!」

 

ブゥッ・・・・オンッッッッ!!!!

バシュシュゥゥ!!!

 

賊の一人を馬上から上へと渾身の力で斬り上げる。

自分でも驚くくらい賊は空へと舞い、肉片となり地面へと落ちた。

場は今までの喧騒が嘘かのように静まり返る。

それを横目に俺は叫ぶ。

 

「丁原軍の兵よ!なにを理由に逃げている!!てめぇらの後ろには!俺達の後ろには民がいるんだぞ!てめぇらはそれを分かって逃げているのか!?てめぇら根性みせろやぁぁ!この呂奉先に続けぇぇ!!」

「ルアァァァアア!!!!!!!」

 

俺は馬を走らせる。

退く事は許されない。

後ろには傷つい民がいる。

その民を守る為にも退いては行けない!

そうか、これが、恋が言ってた。誰かを守る。

 

「ぬらぁぁぁ!!」

 

兵を斬っていた賊の指揮官の一人らしい男を斬り殺す。

 

「サァ!かかってきやがれぇぇ!!!」

「ヒィッ!!」

 

オォォォオオオ!!!!

俺の後ろから隊の連中と逃げようとしていた兵も再び剣を構えて戦っている。

 

「騎兵隊!!突撃体制をとれぇぇ!!歩兵もだ!」

 

崩れかけていた、隊形を纏め上げる。

 

「反撃だァ!!ルァアアアァァ!!!」

 

ルアァァァアアア!!!

 

本隊の準備ができ、村へと進軍する。

その進軍の途中に先に放っていた斥候から聞きたくない報告を得る。

 

「先行部隊の千人将が討たれ兵は瓦解の危機!!」

 

その言葉に私は更に進軍の速度を上げた。

だが、賊との交戦地へと到着した私たちは驚愕した・・・

将が討たれ、瓦解寸前と報告では聞いたのに・・・どうだ。

兵は纏まり、倍ある賊を蹴散らしている。いや、蹂躙していると言った方が正しい。

そして私が眼を見張ったのは、兵士達の先頭で馬を駆けさせ、手に持った剣で賊を次々と斬り殺していく。

その姿はまさに鬼神。

呂布奉先。確かに5歳で虎を倒した時、この子には武の才能があると分かっていた。

だが、此処までとは思ってなかった・・・

それに、焔君には確かに私の部隊で精鋭を選び抜いて与えたけど、あそこまで強いはずはない。

なのに、あの強さ・・・・焔君の氣に当てられてる?

 

「・・・・焔、凄い」

「そうね。全軍に通達、突撃陣形!」

「ハハッ」

 

さて、このまま参戦しなくても勝利は決まってるけど、これ以上被害を出さないために、ここは一気に決めさせてもらうわ。

 

「全軍!突撃!!」

 

オォォォオオオオオ!!

 

「恋も、出るっ」

 

恋が馬に跨り戦場へと向かう。

 

オオォォォォオオオ!!!

 

っ!

本隊が着いたのか!

これで勝利は間違いない!

 

「このまま、本隊と合流するぞ!」

 

オゥ!!

 

「ぐゎ!!」

「っ!?」

 

俺のちょうど後ろにいた兵の胸に槍が刺さり、吹き飛ばされた。

どこから、飛んできた?

 

「ふぅー。ふぅー!よくもやってくれたなぁ小僧!!」

「貴様が大将か!?」

 

なにやら興奮した様子で馬上から此方を見ている。

 

「あぁ!俺が大将だ!!」

 

そうか、アイツを討ち取ればこの戦が終わる。

 

「ならば、この俺と勝負しろ!!」

「ハッ!それは此方の台詞だ!貴様のような小僧なんぞ一撃で葬ってくれるわ!」

「嘗めるなよ!」

 

ハァッ!

と馬の腹をけり駆けらせる。

相手も同じように馬を駆けらせ、斧を振りかぶる。

 

「死ね小僧!!!」

「ルアァァアアァァ!!!」

 

ドスゥゥゥウウウ!!!

 

敵の斧が振り下ろされる前に、最短でもっとも早く敵の首を剣で飛ばす。

宙に賊の大将の頭が舞う。

 

「敵将!この呂奉先が討ち取ったぁぁぁ!!!!」

 

オォォォオオオオ!!!!!!!!!!

 

敗走しだした賊を追撃し、これを殲滅。

見事、賊を討伐した俺達は村の人達の安全を確保し、復興の手伝いとして兵を少し駐屯させ、城へと戻った。

 

俺は、戦が終わるといままで我慢してきた恐怖という感情に身体が震え胃の中のものを吐き出してしまう。

 

胃の中のものを全て吐き出し、胃液を吐くようになっても吐く事を止められなかった。

 

「・・・・焔」

「ゲホッガハッうげぇー」

 

恋が俺に気付いて近づいてくる。

そして、優しく俺を抱きしめてくれる

 

「恋・・・」

「・・・焔、よくやった。皆を守った」

 

でも、それだけ、人を殺したんだ。

 

「・・・でも、守れた。殺さなかったら守れなかった」

「そうよ。貴方が賊を倒さなかったら村の人は全員殺されていたは、民だけじゃない。兵士もね」

「羽生さん・・・俺、守ったのかな??」

「えぇ」

 

そっか。俺、守れたんだな・・・

はぁ~。少し落ち着いた。

 

「ありがとう。もう大丈夫だ」

 

剣を杖に立ち上がる。

なんだか、この戦を通して学ぶものが多すぎた。

初めての戦だ。無理もない気がするが・・・・

一つ分かった事は、守る為にはそれ相応の覚悟がいる事だ。

それをなすには、守るための力が必要だ。

強く、ひたすら強く。誰をも守れる天下無敵の男になろう。

 

それが、俺の覚悟だ。

あとがき

 

更新が遅れてすまない!

学校の宿題が終わらなくて;w;

 

まぁなんとか終わったのだがw

 

つーことで

 

( ゚Д゚) 先生!結婚おめでとーー!!

 

まさかの担任が結婚!

本当におめでとうございます!

 

だが、テスト範囲をいい忘れるのは止めてくれー!!!

 

明日から学校なんですよー!!

 

あははははは!!

駄目だ!勉強が間に合うはずがない!!

 

もういいや・・・(ノ ̄ー ̄)ノ :・’.::・>+○┏┛焼却炉┗┓

 

でわ!

今回の作者の一言!!

 

 

( ゚Д゚) 先生!結婚おめでとーー!!

 

 

コメントよろしく!!

 

|電柱|・ω・`)ノシ 再見!!!

 

┃電柱┃|彡サッ!

 

 


 
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