真桜「ほわぁ~、あれが飛行機かぁ。つか、あんな鉄の塊みたいなほんまに空飛ぶんか?
沙和「真桜ちゃん真桜ちゃん。あそこの飛行機とんでるの」
真桜「うわ!ほんまや!」
今俺たちは俺の実家に行くために空港まで来ている。しかし、みんなは飛行機に見とれている。まぁそりゃそうだろうな。みんなからしたら飛行機なんて夢か幻のような存在だろうしな。
春蘭なんて「はぁ?空を飛ぶ?そんなものが存在するわけがないだろうが!」なんて言っていたもんだから口があんぐりしている。
一刀「お~い、みんなそろそろ行くぞ」
俺の号令によりみんなが集まってきた。
一刀「それじゃあ、一応点呼とるぞ。蜀、いない人いる?」
桃香「大丈夫で~す」
一刀「じゃあ次、魏は?」
華琳「問題ないわ」
一刀「うん。じゃあ、最後に呉は?」
蓮華「大丈夫。みんないるわ」
一刀「よし、それじゃあ搭乗しようか」
桃香「ああ!一刀さん」
一刀「どうした?桃香」
桃香「鈴々ちゃんがいないよ!」
葵「あ、お兄ちゃんあそこ」
そういって葵の指差すほうを見ると売店に食いついている鈴々がいた。
一刀「お~い、鈴々何やってんだ。置いて行っちゃうぞ」
鈴々「でも、お兄ちゃん。ここにおいしそうなお弁当があるのだ」
一刀「ご飯ならあとでちゃんと食べれるし、そろそろ時間なんだよ」
鈴々「う~」
愛紗「こら、鈴々!あまり一刀様を困らせるな!」
鈴々「・・・・わかったのだ」
一刀「あんまり気を落とすなよ。なぁ鈴々」
愛紗「一刀様も甘やかさないでください」
一刀「わかっったわかった」
風「なんだか子供の教育方針で食い違う夫婦のようですね~」
一同「ジトー」
風さん!?何故そのような爆弾を!?
風「ツーン」
視線を外された。じゃ、じゃあ愛紗なんとか助け舟を・・・・・
愛紗「/////夫婦・・・・・私と一刀様が夫婦・・・・・・ブツブツ・・・」
ああ、ダメだ。とてもじゃないけどそんな感じじゃない。くっ!こうなったら!
一刀「よ、よ~し、全員そろったことだし行くかぁ」
一同(うわ~無理やり話題を変えた)
その後もみんなからの執拗なジト目攻撃は続いたが、懸命にかわし続けやっと搭乗できた。
桃香「ほわ~中はこんな風になってるんだぁ」
華琳「思ったよりも広いわね」
雪蓮「あはは、この椅子すごくふかふかしてるわよ冥琳」
冥琳「こら雪蓮。子供じゃないんだからあまりはしゃぐな。みっともない」
雪蓮「ぶー別にいいじゃない。楽しいんだから」
飛行機の機内入るとみんなは思い思いの感想をもらしていた。ちなみにこの飛行機は貂蝉が用意してくれた飛行機なので、俺たちのほかに乗客はいなかった。
一刀「それじゃあみんな座席について。順番とか場所は特に決まっていないから適当に」
ここまで言ってから俺は後悔した。
小蓮「じゃあシャオは一刀の隣!雪蓮お姉ちゃんは最初に座った所が気に入ったみたいだからそこね」
雪蓮「ちょっとシャオ勝手に決めないでよ!」
小蓮「えぇ~、別にいいじゃん。ねぇ一刀?」
そう言いながらシャオは俺の腕にくっついてきた。いやいや、「ねぇ」って言われましても
雪蓮「なら、一刀に決めてもらいましょ。それが一番公平だわ」
えええ。雪蓮さん?それって後味残りません。後で俺に飛び火とかしません?
華琳「そうね。そうしましょう」
この人はこの人で今の俺の状況を楽しんでらっしゃるよ。周りを見回してみても俺に味方してくれそうな人は誰もいない。
一刀(妹よ、兄を助けてはくれないのか!)
葵(はっ!お兄ちゃんが私を見ている。もしかして私?私なの?やったぁ!)
くっ助けてくれる気配がない。これが四面楚歌ってやつか!あれ?割といつも通りじゃね?
朱里「あの~」
桃香「どうしたの?朱里ちゃん」
朱里「今、席の数を数えてみたんですけど、一人だけ隣の人がいない人が出てしまうみたいなんですけど」
翠「それがどうかしたのか?」
朱里「いえ、この際もうそこに一刀さんに座ってもらったほうが争いもなく済むんじゃないかと思いまして」
おお!神様!仏様!諸葛亮様!救いの女神が降臨なされた!ありがとう!
冥琳「そうだな。それがいいだろう。それにどうやらもう時間のようだしな。いいな雪蓮。小蓮様も」
二人「は~い」
アナウンス「もう間もなく離陸いたしますので、みなさま座席にお座りいただき、シートベルトをしっかりお締めください」
そんなこんなで、朱里の機転により争いは回避された。これより目指すは我が家!
俺はこれから何て言って母さんたちに説明するか考えないとなぁ。
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次回からは一刀の実家です。
過度に期待をせずにお楽しみに!