No.206415

異世界冒険譚 月殺し編 其の弐 罰ゲーム

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

2011-03-15 00:03:25 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:3230   閲覧ユーザー数:3020

yukito side

 

「さてと、俺の名前は高科雪人。初めまして。百年の魔女。そして、オヤシロサマ。」

 

「なっ!?」

 

俺がそう言うと古手梨花は声を上げて驚く。

 

『ボ、ボクの事が見えるのですか!?』

 

「ああ、見える見える。初めまして、羽生ちゃん。」

 

『ボクの名前まで!? は、初めましてなのです!』

 

羽生はあわあわ言いながらそう言ってきた。

 

いや~かわいいなぁ。

 

「……あんた……何者なの?」

 

俺が羽生を見て和んでいると、梨花が俺を警戒しながら問いかけてくる。

 

「俺か? 俺は高科雪人ってそう自己紹介したじゃないか?」

 

「そうじゃなくて! どうして私が繰り返していることを知っているのかって聞いているの!」

 

「どうしてと言われても、知っているとしか言えないな。」

 

「! まさかあんたも繰り返し「繰り返しては無いよ。」っ! ……そう。」

 

自分の他にも仲間がいたと思ったのか、梨花は少し落胆した。

 

「さて、本題に入ろうか。」

 

「本題?」

 

「ああ、俺がここに来た目的はただ一つ。梨花ちゃん。君を助けに来た。」

 

「…………わた……しを?」

 

「そう、君達の事を見て、俺はここは壊れちゃいけない場所だとそう思った。それに君達の部

活は楽しそうだった。俺も混ぜて欲しいと思った。だから、俺はここに居る。」

 

「…………」

 

「信じられないかもしれない。いきなり君達の中に入っていって信じろだなんて虫が良すぎる

かもしれない。でも、信じて欲しい。君を救いたいと願う気持ちは偽物じゃないんだ。」

 

「…………」

 

『梨花?』

 

「……わかったわ。アンタを信じるわ。」

 

梨花はすこし考えてからそう言った。

 

「本当か!?」

 

「ええ。私はこの袋小路から脱出したい。だから仲間は多ければ多いほどいいわ。」

 

良かった~。梨花ちゃんは羽生と違って用心深そうだから少し心配だった。

 

「それに……」

 

「ん?」

 

「圭一や魅音が信頼した人間なんだから信頼に値するでしょう?」

 

「か……」

 

「か?」

 

かっけ~! 梨花さんマジでクールっす! 俺もいつかはカッコいいセリフを素で言えるような

人間になりたいぜ!

 

「何でもない。とりあえず今日は遅いからこの辺でお開きって事で。

 

「そうね。私も沙都子が心配だから帰るわ。」

 

「じゃあな? 梨花に羽生。」

 

「ええ雪人。また明日。」

 

そう言って梨花は家に帰っていった。

 

side out

 

 

??? side

 

部屋に男がビデオを見ている。

 

部下が護衛対象が夜中に同年代の男子(確か高科とかいったか?)と話していたという報告を受け俺はその様子を映像で確認した。

 

「あん? 何だこりゃ? おい。」

 

「はっ!」

 

「ここから音声が無くなってるがどうしたんだ? 機械の故障か?」

 

機械の故障はよくではないがある。だがうちは諜報部隊。機械が故障すると不味いので常に1

つは予備を持っていくはずだが……

俺は不思議に思ったので隣に居る部下に問う。

 

「分かりません。機械が故障していないにも拘らずなぜか女王感染者と男子生徒との会話だけ

が拾えなくなってしまいまして……」

 

「女王感染者達の会話だけ? そんな馬鹿な……」

 

「本当です。音量を大きくしたら男子が何かを言った後完全に拾えなくなったのが分かります

。」

 

俺は音量を上げてもう一度聞く。

 

「風は 我らの声を妨げる 我らの言葉は誰にも届かず 我らの叫びは誰にも届かぬ 結界発動

…………」

 

少年がそう言うと唐突に彼らの声が聞こえなくなる。彼らが話しているのは分かるがまるで聞

こえない。映像は雛見沢に住んでいる虫たちの壮大なBGMとなってしまった。

しかも、読唇術で口の動きを読み取ろうとしても全くわからない。

何がどうなっている?

 

俺は判断に迷いとりあえず報告だけはしておこうと思い、お嬢に報告した。

 

「これは……!」

 

「何なんですかね?」

 

「あなた……これを見て解らないの? 高科君よ。」

 

お嬢は小僧を指差し言う。

 

「この……小僧が何か?」

 

「この子が結界を張って音を届かないようにしたのよ!」

 

「はぁ……結界ですかい?」

 

「そう! この子が何らかの方法で結界を張って音を届かなくしたっ! フッフフフッ……興

味深いわね~?」

 

お嬢はフフフフッっと笑う。

その姿はかなり不気味だ。

 

「はぁ……」

 

結界? そんなものがこの世にあるわけないだろ。まったく、お嬢は何考えてるんだか……

だが……この小僧。

 

俺は女王感染者と話をしている子供に注目する。

 

どんな手を使ったのか知らねえが……俺達に気づいて対抗してきやがったのか?

だとしたら……マークしておく必要があるな……

 

side out

 

 

yukito side

 

休日。

 

今日は部活を町の方でやるため家で圭一を待っていた。

 

「お! 来た来た。」

 

家の前に自転車が止まる。

 

「よお雪人。一緒に行こうぜ?」

 

「はいよ。準備は出来てるよ?」

 

俺は自転車に乗る。

 

「おっしゃ! じゃあ行くか!」

 

「おう!」

 

「雪人も圭一君も気を付けてくださいね?」

 

俺達が部活に行こうとしている時に声がかかる。

俺達はその方向を向く。

そこには茶髪でメガネをかけた温厚そうな人がいた。

 

この人は高科藤隆。俺の父親役をしている。

 

ちなみに正体は俺の分身が変化で体が変わっているだけ。

容姿はさっきも言った通り茶髪にメガネ。ぶっちゃけC.Cさくらの木之本藤隆さんだ。

 

「大丈夫ですよ。藤隆さん。俺が雪人が危ないことしないように見張ってますから。」

 

「だって。だから大丈夫だよ父さん。」

 

「ふふっ、親は息子がいつまで経っても心配な物です。無論、圭一君の事も心配ですよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「じゃあ、行こう。圭一!」

 

「おう!」

 

「いってらっしゃい。」

 

「行ってきます!」

 

そう言って俺は家を出て行く。

目指せ魅音との待ち合わせ場所!

 

 

「圭一は大きいほうが良い? それとも小さいほうが良い?」

 

「ふっ。雪人。そんな基本的な質問を俺にしても無意味だ。……神はおっぱ〇の上に〇っぱい

を創らず! おっ〇いの下におっぱいを創らず! 全ては平等なり! 大きさは関係ない! 俺は

総てを平等に愛でる!」

 

「さ、さすがだぜ圭一! この時代でここまでの猛者になれるとは……あなたが神か……」

 

「ふっ。俺はまだまだだ。俺にはまだ上がある。その高みを目指すぜ……」

 

「着いていきます! 師匠! ……あ! 圭一!レナたちがいたよ!」

 

「お! 本当だ。おーい! レナ!魅音!」

 

道が交差しているところに魅音とレナが居る。

もちろん二人とも自転車に乗っている。

 

「けーいちくーん! 雪人くーん! 遅いよぉ。」

 

「悪い悪い。」

 

「すいません。」

 

「あれ? 沙都子と梨花ちゃんは?」

 

そう言えば二人ともいない。

 

「あの二人は町で合流した方が速いから。」

 

「そっか。ところで、町で部活ってどういうことだよ。」

 

たしかゲーム大会だったよな?

 

「それは行ってからのお楽しみ♪」

 

そう言うと魅音は何か企んでいそうな笑みを浮かべた。

 

side out

 

 

 

rika side

 

ここは興宮にある魅音のおじさんが経営しているゲームショップ。

今日はここで部活兼ゲーム大会が開催される。

 

「圭一さん達遅いですわね~?」

 

沙都子がそう呟く。

 

「みー。もうすぐ皆来るのですよ~。」

 

私は沙都子のつぶやきにそう言いながら考える。

 

……これも、何度も経験したこと。

この日、圭一たちは遅刻してきて、私達は何十分も待たされる。

 

『そして、魅音はカルタをしようと提案するのです。』

 

羽生がそう言う。

って言うか、私の考えを読まないでよ。

 

何度も何度も、飽き飽きするほど繰り返された出来事だわ。

でも……

 

私は密かに笑う。

 

……今回は頼もしい助っ人が居るものね?

もしかしたら、ここから何かが変わるかもしれない。

 

『……梨花ぁ……』

 

分かってるわ。期待したりなんかしない。

いくら仲間が増えたと言っても……所詮子供。

一人二人増えたところでこの袋小路を打ち破れるとは思えないわ……

……それこそ、彼がスーパーマンの息子だったりしない限りはね?

 

『そうですね。では梨花。今回の世界も思いっきり楽しみましょう!』

 

『ずいぶん好き勝手言ってるな? 羽生。』

 

え?

 

『ふぇ?』

 

私達は頭に直接響いてきた声に驚いた。

 

『こっちだ。後ろだ後ろ。』

 

私達は後ろを振り向く。

 

「やっほー。梨花ちゃん。」『アーンド羽生。』

 

『「雪人!?」』

 

『そう! 世界一の美少年と巷で噂の高科雪人様だ!』

 

『「…………」』

 

『あれ~? 何でそこで白けるんだ? ここは「きゃ~! 雪人様すてき~!」とか、黄色い声援

を送ってくるのが普通なはずなのに!』

 

……別に白けてるわけじゃないけどね。アナタのアホさといきなり頭の中に響いてきた声に驚

いてるだけよ。

 

『うんうん。そうなのですよ。いきなりの雪人のアホっぽさに梨花が若干驚いているのです。

 

『なんだと!? この俺から湧き出る理性と知性と品性が分からないのか!?』

 

『理性と知性と品性(笑)ですね? もちろん出てますよ。』

 

『あっれ~? なんか俺、そこはかとなくバカにされたような気がするんだけどそこんとこどう

なの? 羽生さん。』

 

『そんな事無いのですよ。僕は雛見沢の守り神なのですから。雪人の事なんてこれっぽっちも

アホだと思ってないのですよ?』

 

『それってアホだとは思ってないけどバカだとは思ってるって事か? ……言ってくれるじゃな

いの。役立たずの駄神のくせして。』

 

『や、役立たず!? 駄神!? ぼ、僕は怒ったのです! 天罰を落としてやるのです!』

 

『うるさいうるさい! マジでお前、祭囃子編にならないとこれっぽっちも使えないんだから。

皆殺し編では女子寮に住んで東大目指したり! 双子の姉になって妹と男取り合ったり! 男な

のに女学園入ってお姉さまとか呼ばれて来い! 中の人的な意味で!』

 

『これっぽっちも使えないなんて酷いのです! それに祭囃子編とか皆殺し編とか何なのですか

!? 僕は男じゃなくて女なのです! 中の人とか意味が解りません! 』

 

ぎゃーぎゃー

 

……うるさいわね……

 

私は羽生と言い合っている自称救世主を見る。

 

……本当にまだ子供ね。これじゃあこの世界も…………

 

私は空を見上げる。

 

  ・・・

空はいつもと変わらず憎らしいくらいの晴天だった

 

side out

 

 

yukito side

 

そして舞台はゲーム大会へ。

 

ゲーム屋のおじさんがカルタを持ってくる。

 

……うむ! ぶっちゃけ原作忘れた!! ここでやるのカルタだったとか覚えてねーよ。大筋は

覚えてるんだが……

……だって仕方ないじゃん。人間って簡単に忘れるし、罪滅ぼしは覚えてるけど……

罪滅ぼしと言えば……正直、圭一とレナの対戦見たかったな~。原作やってて感動したからむ

っちゃ見たいと思ってたんだよね。

 

……さて。そんなこと考えている間に今度は魅音が席を決めるためのクジを持ってきた。

俺はクジを一枚引いてクジの席に座る。

圭一たちも席に着いた。

 

「…………ん?」

 

俺が圭一の方を見ると梨花と何かを話している。

梨花と話し終わった圭一は魅音に話し掛けた。

 

「魅音。このカルタ前に何度もやった事があるんだ。超エキスパートなんだよ。」

 

ああ、そう言えばこんな事があったっけ。

 

「マスター!申し訳ないけど、ほかのゲームに変えて貰えませんか?」

 

「そりゃ……まぁ……構わないけど……」

 

「圭ちゃん。カルタが苦手だから嘘ついてるんじゃないの?」

 

「バカ言え! あえて得意なゲームを封印して、みんなと対等に戦おうって言う俺の美しい魂が

分からんのか!?」

 

圭一はそう拳を握りしめ豪語する。

 

「わかったわかった。おじさん! 別のゲーム持って来て!」

 

「お? おぉ……良いよ。」

 

そう言ってゲーム屋の店長は店の奥にゲームを探しに行った。

 

 

そして出てきたゲームは……

 

「えっ? これ?」

 

パッと見はデカいイチゴの上に人形がちょこんと乗っているだけの物だが、イチゴにたくさん

穴が開いておりそこにフォークの様な物を差し込んで遊ぶゲームらしい。

簡単に言えば黒ひげ危機一髪イチゴバージョンってところか……

 

「まあ、確かにこれなら得意もへったくれもないけどね~。」

 

そう魅音がつぶやく。確かにこれなら得意も不得意もないけど……これ完全な運じゃん。部活

 

としてはどうなんだよ……

 

「次はユキちゃんね。」

 

「魅音。ユキちゃんは止めろ。」

 

セブンカラーズなしずくの主人公を思い出すから。

 

さて、何処に差し込もっかな?

こっちかそれともこっちか……意外と緊張するな……まあ、まだ穴はいっぱいあるからまだ当

たりは引かないだろ。

という訳で……こっちだ!

 

俺はフォークを差し込む!

 

 

次の瞬間。

 

上についているメイド?の人形が跳ね上がる!

 

「……ぁっ……」

 

突然の出来事に俺は何の反応も出来なかった。

人形はゆっくり机に落下していく。

俺はそれをただ見る事しか出来なかった。

 

そして、人形は机に落ちてしまった……

 

「…………」

 

「…………えっと……」

 

「これは……つまり……」

 

「雪人の……」

 

「負けなのですよ。にぱー。」

 

「う、うわああああああ!?」

 

「ふっふっふっ。ユキちゃんミスっちゃったね~?」

 

マズイマズイ! 魅音やレナが獲物を狙う猛禽類みたいな目をしている! 逃げなきゃ!

 

「あ! 俺これから父さんの手伝いがあるんだった! 帰らないとー(棒)」

 

「嘘だ!!!」

 

「うぉっ!? ビックリした!?」

 

いきなりのレナからの「嘘だ!」超ビックリしたわ!!

 

「ダメだよ雪人くん。これは部活なんだから。罰ゲームは絶対に受けなきゃダメなんだよ?だ

よ?」

 

虚ろな目でそう言うレナ……

 

「はい……」

 

逆らったらとられる。色々と……

 

「じゃあ、罰ゲームを受けて貰うよ。おじさーん!あれ持って来て!」

 

「はいはい。」

 

そう言って店長は店の奥に何かを取りに行った。

 

「畜生……orz」

 

side out

 

 

rika side

 

「……何なの? ……これは……」

 

『梨花は初めてでしたね……これを見るのは……』

 

私は雪人の方を見る。

 

「はう~!かあいいよ~おっもちかえり~!」

 

「ぎゃーーーーー!?」

 

「くっくっくっ、やっぱり似合うね~? かわいいよユキちゃん?」

 

「おーっほっほ! わたくしほどではありませんが雪人さんもお似合いですことよ!」

 

「うるさいうるさい! うわーん! 圭一~!」

 

「ああ……ドンマイ。」

 

何時もの部活メンバー+雪人の構図だけど……

雪人が……

 

「くそう! またこれか! 前はメイドで今度は猫耳セーラーとか!」

 

猫耳をつけてセーラー服を着ているわ……

て言うか、前はメイドだったのね……

 

……本当にかわいいわね。

長い銀色の髪もきれいだし、女の子顔負けの顔してるし……ちょっと腹立つわね。

 

私は雪人に近づいていって話し掛ける。

 

「大丈夫なのですよ雪人。」

 

「梨花ちゃん……」

 

「とっても良く似合っているのですよ。にぱー。」

 

「う、うるさいうるさいうるちゃい! ……あ。」

 

噛んだわね……

 

「は、はう~~~! か、かかか噛み噛み雪人くんかあいいよ~~~~!! おっ持ち帰り~~

~~~~!!!!!!」

 

「ぎ、ぎゃーーーーーーー!?」

 

「おわ!? 雪人がレナにお持ち帰られる!? な、何とか阻止するんだ!」

 

「レ、レナ!? それはちょっとまずいよ!?」

 

「お持ち帰り~~~! はうっはうっ!」

 

「「ぐはっ!?」」

 

レ、レナパン……何時もながらにすごいキレね……

 

その後、なんとかレナが正気を取り戻して部活が再開された。

 

side out

 

 

yukito side

 

ちくしょう……また女装させられた……

 

俺は机の前に立ってゲームを見ている。

圭一たち部活メンバーは無駄な強運で勝ち進んでいる。

 

……学校のやつら以外の視線が痛い。

学校のやつらは梨花を除いてこの罰ゲームを知っているが他の子供は俺に興味を示している。

中には頬を染めている男の子がいる。……おいおい。その道はまだ君達には早いよ!

 

輝かしい未来がある少年たちが新たな道を開拓していた所に……

 

――ボーンボーン!

 

ゲーム屋の時計が3時を告げた。

 

「ちょっと待った! この勝負はここまで。」

 

そう言って魅音が立ち上がる。

 

「後は園崎魅音に預からせてもらうよ?」

 

そう言い魅音は店を出て行く。

その後ろを圭一が追っていった。

 

「おい魅音! 逃げる気か!?」

 

「ごめん圭ちゃん。あたしこれからバイトなんだよね。」

 

と魅音は申し訳なさそうに言う。

 

「バイト!? そんなの聞いてねえぞ!」

 

圭一は納得できないのか少し声を荒げる。

 

「まあまあ。」

 

圭一を店長が諌める。

 

「優勝賞品は次回に回すとして、今日の所はこれで。」

 

そう言って店長は俺達に袋を差し出してきた。

 

袋は全部で5つ……一つ少ない?

 

「あれ~おじさん。あたしのは~?」

 

魅音のその問いに店長は朗らかに笑ってスルーした。

 

「あらあら、かわいいのが出てきましたわよ?」

 

沙都子と梨花ちゃんが袋を開けると、中から可愛らしい人形が出てきた。

 

「わ! かあいいよ~! 本当にお持ち帰りしていいのかな?かな?」

 

どうやらレナのも可愛い人形らしい。

 

「俺のは……っと。」

 

俺も袋を開けて中身を見る。

そこには黄色い毛の猫……違うな……熊……でもない……ライオン?っぽいのに羽が生えた人

形だった。

 

「…………ケロちゃん?」

 

ぶっちゃけC.Cサクラのケルべロスだった。

 

「なんでさ?」

 

と俺は正義の味方を目指している少年と同じ言葉を言ってしまうのであった。

 

 

次回予告

 

物事を把握するのってとっても大事な事だと思うのですよ~

 

そうですね。圭一はとても鈍感さんなので毎回レナや魅音を困らせているのです。見てるこっ

ちはとってもおもしろ……じゃなかった、もどかしいのですよ!

 

(あとでキムチの刑ね。)とにかく部活メンバーでサバイバルゲームをする時も誰が何をどうで

きるのかが分からないと戦略が立てられないのですよ。

 

(はうっ!? なぜか背筋が寒くなったのです!?)そうですね。仲間が何をできるのかは知って

おかないと色々と不便なのです。

 

という訳で今度雪人にどこまで私達の事を知っているか聞きに行くのです。

 

あうあう! じゃあ雪人にはお菓子を用意しておいてもらうのです! 梨花! そうと決まったら

 

すぐに雪人に予定を聞きに行きましょう!

 

あ! 羽生! 待ちなさい!

 

次回、月殺し編 其の参 

 

情報交換

 

見ないとキムチとワインの刑なのですよ? にぱー。

 

 

あとがき

 

こんにちは作者です!

 

とりあえずは生存報告をば。この前の金曜日に起きた地震で宮城県の方がかなりの被害がありましたね。

皆さんは大丈夫でしたか?

 

私はピンピンしているので頑張って書いていきますよ~!

 

皆さんも暗いニュースに負けないでくださいね!

 

被災地の方!これを見てると言うことは生き残れたんですね?

本当に大変でしたね。今はゆっくり休んでください。

 

それではまた次回! バイバーイ!


 
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