真・恋姫無双アナザーストーリー 雪蓮√ 今傍に行きます
番外編 2 Episode 2
【全てはあなたの為に】
《桃香Side》
「ふえ~ん」
何この問題。すっごく難しいよぉ。
「うぅ~。……あっ、そう言えば前にも似たような事があったような気がするな~。確かその時は……」
その時もこうやって教科書見ながら唸ってて、そんな時に……
「ははは、大変そうだね桃香」
そうそう、こうやって一刀さんが後ろから……え?
「か、一刀さんっ!」
「何をそんなに悩んでたんだ?」
「これですよ~、さっきの講義の数式がわからなくて」
「ああ、これか。ちょっと複雑だからね」
「一刀さんはわかったんですか?」
「え?うん、まあ……優秀な人が隣に居たからね」
「そうなんですか?じゃあ、じゃあ!これ一刀さんわかりますよね!」
「理解はしたけど。教えられるかどうかは判らないよ?」
「それでもいいですから。説明してくれますか?」
「う~ん……」
「お願いします。一刀さん」
「よし、わかった。何処まで教えられるか判らないけど頑張ってみるよ」
「わ~~っ!ありがとうございます。一刀さん!」
「それじゃ、まずは「……何でそっちに座るんですか?」え?」
向かいの席に座った一刀さんに頬を膨らませて抗議する。
「もう、こっちに座ってくださいよ!ほらほら♪」
「わ、わかったよ……これでいいか?」
「はいっ!それでどうするんですか?」
(むにっ)
「っ!?!?」
「一刀さん?どうかしましたか?」
「いや、その、ね?」
(むにむにっ)
「一刀さん?顔が赤いよ?……っ!もしかして風邪ですか?!」
「そ、そう言う訳じゃなくて……そ、その胸が、ね?……」
「??胸?……っ!」
(むにむにっ)
一刀さんに言われて胸を見てみると一刀さんの腕に私の胸が当たっていた。
「か、一刀さんのエッチっ!」
「と、桃香が押し付けてきたんだろ?!」
「う~っ!そうだけど、一刀さんがいけないの!」
(ポカポカッ)
「わ、わかったわかったっ!俺が悪かった!だから叩かないでくれ」
「う~っ!う~っ!許さないんだからぁ~」
人の事を棚に上げて一刀さんのせいにする。だ、だって、こんな行動を取っちゃうのは一刀さんの事が好きだからで。だから一刀さんがいけないんだよ!
「そんな起こらないでくれよ桃香」
「ふ~んだ」
あ、あれ?前にも同じことがあったよね?確かこの後……なんだったっけ?
「う~ん。嫌われちゃったかな。それじゃ、仕方ないか」
そうそう!そう言って私を振り向かせようとするんだよね。もう同じ手には乗らないんだから。
「俺はこれで戻るよ。それじゃね」
ふ~んだ。同じ手には乗らないんだから!
――ガラガラッ
あ、あれ?今、椅子を引く音がしたような。
――コツコツッ
あれあれ?行っちゃうの?私どうなっちゃうの?!
「だ、だめっ!一刀さん!」
(プニッ)
「ふへ?」
振り向くと一刀さんの顔が目の前にあって、一刀さんの指が私のほっぺに……あ~~~~っ!
「ま、また一刀さんが騙した~~~っ!」
「はははっ!桃香はひっかり易いな」
「む~っ!今度こそ許しませんよ一刀さん!」
「それは困ったな。実は桃香を誘ってパフェでも食べようかなって思ったんだけど。仕方ないから雪蓮たちでも誘ってパフェでも食べに行こうかな~」
「っ!パフェですか?!行きます!」
「でも、俺の事許さないんだろ?」
「あわわっ!嘘、嘘ですよ!一刀さんの事好きです!だから行きましょパフェ食べに!」
「ははは、了解。それじゃ食べに行こうか。それにしても桃香は甘いものが好きだよな」
「~~~っお、女の子は甘いものが大好きなんです!」
あぅ、甘い物で釣られる私って……でもでも、一刀さんと二人っきりだし……いいよね?
「ほら、桃香。何してるんだ?置いてっちゃうぞ」
「わわっ!待ってくださいよ一刀さん!」
「どこのパフェ食べに行くんですか?」
「駅前のレストランだよ」
「もしかしてこ~んな大きなパフェがあるところですか!?あれ一度食べてみたかったんですよ!」
「そうだったんだ」
「はいっ!でも、値段が高くて中々頼めなかったんですよ。それに今日は一刀さんの奢りだからそれに挑戦しようと思います!」
「え゛ちょっと待ってくれ。いつ俺が奢るって言った?」
「ふえ?だって誘ってくれるってことは奢ってくれるって意味じゃないんですか?」
「ええっと……」
「……奢ってくれないんですか?」
「う゛……」
「ダメですか?」
「うぅ……」
「うるうる……」
「はぁ、わかったよ、奢るよ。だからそんな目で見ないでくれ」
「やった~♪だから一刀さん大好き!」
「うぉ!?い、行き成り抱きつくなよ桃香。危うく倒れるところだっただろ」
「一刀さんはそんなことで倒れないから大丈夫だよ!ほらほら、早く行きましょ一刀さん!パフェが待てます!」
「はいはい、わかりました。では、参りましょうかお姫様」
「えへへ♪はいっ!」
一刀さんは手を差し出して来たから私は一刀さんの手を取り握った。
「では、桃香姫。足元にお気をつけてまいりましょうか」
「もう、そんなに私はこけないでっ?!あわわっ!!」
「おっと!言った傍から、大丈夫ですか桃香姫?」
「あぅ、恥ずかしいです」
「もしかして抱かかえた方が良いですか?」
「ふぇえっ!?そ、そんな事された方が恥ずかしいですよ!」
「ははは、冗談だよ。でも、気をつけて歩かないとね」
「あぅ、気をつけます」
うぅ~いつもこんな恥ずかしいところばっかり一刀さんに見られちゃうよ。普段はこんな失敗しない、と思うんだけど。
(フルフルッ!)
こんな事じゃダメだよね!一刀さんにはしっかりした私を見てもらわないと!
「桃香、どうかしたのか?」
「え?な、なんでもないですよ?そんな事より早く行こうよ一刀さん!」
笑顔で答えて話を逸らすように一刀さんの手を引きながら走り出した。
「うわ~~~~っ♪」
「な、なんてでかさだ……」
レストランに着き、早速のお目当てのパフェを注文してワクワクしながら待つこと10分。店員さん二人がかりで特大スペシャルパフェは運ばれてきた。
「すっごい大きいですね一刀さんっ!」
「こ、これ全部食べられるのか?メニューも見ず注文してたけどこれ、10人前だぞ?」
「そうなんですか?どおりで大きいわけだね」
「知らなかったの?!」
「はいっ♪……?どうかしましたか一刀さん」
「い、いや。流石は桃香だなと思ってさ」
「えへへ♪そんな褒めないでください。照れちゃうじゃないですか」
「あ、いや……まあいいや」
?なんだか一刀さんが苦笑い浮かべてるけど、それよりこれ一人で食べられるかな?ちょっと無理そうかも……そうだっ!
「あ、あの一刀さん」
「ん?どうかした?」
「あのですね。一緒に食べてくれませんか?」
「……これを?」
「はい。あ、いやなら別に良いんですよ!無理に食べてもらおうなんて思ってないですからっ!」
「別に構わないよ」
「本当ですか?!そ、それじゃ……はい、一刀さん!」
「……え?」
「はい、あ~ん!」
「い、いや、自分で……」
「あ~んっ!」
「……」
「あ~んっ!」
「あ、あ~~ん……」
「どうですか?」
「甘くて美味しい、です」
「それじゃ、はい。次は私の番ですね!」
「えっお、俺もやるの?」
「はい、お、お願いしますっ!」
「そ、それじゃ……はい、あ~ん」
「あ~んっ!……ん~~~っ!甘くて美味しい~♪」
「それはよかった」
「次は私ですね!はい、あ~ん」
「あ、あの桃香?これずっと続けるの?」
「え?ダメですか?」
「ダメじゃないけど。ちょっと恥ずかしいかなって」
「あぅ、やっぱりダメですよね……」
そうだよね、別に恋人同士じゃないのにこんなことしてたら変だよね……
「うぅ……よ、よし!俺も男だ!最後まで付き合うよ桃香!」
「え、でもいいんですか?一刀さん恥ずかしいんじゃ」
「恥ずかしいけど。桃香が喜んでくれるならそれでいいよ」
「~~~っ」
やっぱり、一刀さんは優しい人だよ。私の我が侭なのそれでも聞いてくれるんだから。
「ん?どうかしたのか?」
「ううん。なんでもないよ一刀さんっ!はい、あ~ん!」
私はパフェをスプーンで掬い一刀さんに差し出した。
「あ~、ん。うん、甘くて美味しいね」
一刀さんの笑顔に私はとても幸せな気分になる。
一刀さんを好きになってよかった。これからもずっと、す~~っと、一刀さんと一緒に居られたらいいな。
「ほら。次は桃香の番だぞ。はい、あ~ん」
「あ~、んっ!……えへへ♪美味しい♪」
きっとこの美味しさはパフェだけの美味しさじゃないよね。一刀さんが掬ってくれたからもっと美味しくなってるんだよね!
……
…………
………………
「うぅ~……食べすぎちゃいました~」
「うっぷ……流石に10人前は多すぎだったな」
「すいません一刀さん。無理につき合わせちゃって」
「気にしなくていいよ。元々俺が誘ったんだからさ」
「でも……」
「いいからいいから。それよりまだ時間はある?」
「え?あ、はい。大丈夫ですけど」
「なら、腹ごなしに少し運動しに行かないか?」
「わ、私、運動に苦手なの知ってて言ってるんですか?」
「そうだけど、運動しないと太っちゃうぞ?」
「うっ……それはイヤだけど……うぅ~~っ!一刀さん、意地悪ですっ!」
「ごめんごめん。これで許してくれるかな?」
(なでなで)
「ぶー。頭を撫でたって機嫌は良くなりませんよ!」
(なでなで)
「だ、だから、機嫌はよくなりません!」
(なでなで)
「……あぅ。は、恥ずかしいから止めて下さい。一刀さん」
(なでなで)
「~~っ。わ、わかりました。もう怒ってませんから止めて下さいっ!」
「うん、機嫌が良くなってよかったよ」
うぅ~、卑怯ですよ。一刀さん……
頬を染めながらも口を尖らせて上目使いで見る。
「それじゃ行こうか、桃香」
「わああっ!ま、待ってくださいよ一刀さん!」
「うぅ~……なんでこんな事になっちゃたんだろ……」
私はモジモジしながら壁に隠れていた。
「まさかこんな事になるなんて思わなかったよぉ」
時間はほんの少しさかのぼる。
……
…………
………………
「それじゃ、ちょっと運動しに行こうか」
「いいですけど。結構、時間経っちゃいましたよ?」
「大丈夫。いい場所があるんだよ」
「いい場所?」
首をかしげながら一刀さんを見ると笑顔で伝えてきた。
「まあ、着いてくればわかるよ」
「は、はぁ……」
言われるまま一刀さんについていく。
「え、ここって……」
「そう、室内プール。最近出来たばかりなんだよ」
「で、でも私、水着持ってないですよ?」
「中には店もあってそこで水着も買えるよ」
「ええっ?!あ、で、でも……」
「ほら、とにかく行こう。水着代なら俺が出すしさ」
「わわっ!ちょっと待ってください一刀さ~~~んっ!!」
……
…………
………………
「はぁ、どうしよう。実は私泳げないんだよね」
去年も一昨年も夏は琳さんの別荘に行ったけど海に入ったとしても膝下までしか入ってないんだよね。
秘密にしてたけど、なんだかんだで一刀さん以外全員に知られちゃって、それでも皆は黙っててくれたんだけど……
「うぅ~、よりにもよってなんでプールなんだろう」
別に水面に顔をつけることには何の抵抗も無いんだけど……運動音痴のせいか沈んじゃうんだよね。
「一刀さんと二人っきりなのは嬉しいけど、素直に喜べないよ~」
「こんな所でなにしてるんだ桃香?」
「ひゃうっ!か、一刀さんっ!い、行き成り超え掛けて来たからビックリしちゃいましたよ」
「ごめんごめん。それにしてもやっぱり桃香にはその色が似合うな。可愛いよ」
「え?……えへへ、そうかな?」
一刀さんに褒められて赤くなりながら見せるように一回転してみせる。
「うん、桃香にはピンクが似合うね」
「もう、一刀さん褒めすぎですよ。照れちゃうじゃないですか」
「本当の事だからね。それじゃ泳ぎに行こうか」
「はいっ!……ん?」
あれ?何か忘れてるような……っ!あああっ!!
「ち、ちょっと待ってください一刀さんっ!」
「え?どうしたんだ?」
「あ、あの……あのね?実は……」
「?ああ、トイレ?「違いますっ!」」
「だ、だからですね……わ、私……です」
「え?ごめん、声が小さくて聞こえなかったんだけど」
「だ、だから、泳げないんですっ!」
「……え?」
「~~~っ」
あぅ、こんな歳なのに泳げないって一刀さんに知られちゃったよ。笑われないかな……
「え?で、でも夏とか琳の別荘に行ってたじゃないか」
「泳いでませんでしたから……」
「確かに、泳いでるところは見たことは無かったけど……水が怖いとか?
「別に、トラウマがあるって訳じゃないんです。ただ……泳ごうとすると、そのまま沈んじゃうんです」
「……カナヅチ?」
「うぐっ!」
「そ、そっか、ごめんな知らなくて」
「ううん!一刀さんが悪いわけじゃないよ!私が泳げないのがいけないんだから」
謝ってきた一刀さんに私は慌ててそれを否定する。
一刀さんが謝る事じゃないのに私が、泳げないのがいけないんだよ。
「……よしっ!桃香」
「は、はい!」
「練習しよう!」
「……はい?」
「泳ぐ練習だよ」
「……ええええっ?!む、無理ですよ!」
「大丈夫。俺がついてるから」
「でもでも……一刀さんに迷惑がかかっちゃいます」
「そんなの気にしなくていいよ。それに桃香が泳げるようになれば海に行っても一緒に泳げるだろ?」
「一刀さん……はい。私、がんばって見ます!」
「うん。ならまずは浮く練習からだね。おいで桃香」
「はいっ!」
私は一刀さんと一緒に泳げるようになる為に練習を開始した。
「か、一刀さんっ!絶対に離さないでくださいね!」
「大丈夫。ちゃんと握ってるから。力抜いて」
「は、はい……わわっ」
怖がりながらも一刀さんが傍に居て励ましてくれていたからめげずに続ける事、三十分。
「それじゃ、片手離すぞ。大丈夫だから、危なくなったら直ぐに助けるから。ちゃんと力抜くんだぞ」
「は、はい……っ!」
わわわっ!私、浮いてる!浮いてるよ!すごいすごい!
「わ、私、浮いてますよね?」
「ああ、そのままだぞ、そのまま!」
「は、はい。力を抜いて……力を抜いて……」
一刀さんは笑顔で云って、もう片方の手を……え?
「わぷっ!……プクプクプクッ!」
「と、桃香?!」
「けほっ!けほっ!か、一刀さん酷いですよ。手を離すなんて!」
「いや~。この調子で両手離せるかなと思ってやってみたんだけど」
「むぅ~!一刀さんのばかっ!」
「ごめん。許してくれ。次は手を離さないから」
「それだけじゃ許しません!」
「それじゃどうすれば許してくれるんだ?」
「それは~……こうです♪」
(ふにゅ)
「うぉお!」
「それ~♪一刀丸出航~~♪」
「と、桃香っ?!」
「ダメですよ一刀さん。これは罰ゲームなんですから、ちゃんと言う事聞いてくださいね?」
「え……は、はい」
「それじゃ、出発進行!」
一刀さんの背中に抱きついて一刀さんをプールの中を進ませた。
ちょっと大胆だったかな?でもでも、これくらいしないと雪蓮さんや愛紗ちゃんに勝てないよね?
「あっ、次はあっちですよ一刀さん!」
「え?え?どっちだ?」
「あっちですよ、あっち!」
(ぐいっ)
――ゴキッ!
「いてぇぇえええ!と、桃香っ!首が!首が!」
「わああ!ご、ごめんなさい」
「取り合えあっちに行けばいいんだよな?」
「はい」
一刀さんに向わせた方は人気も余り無い場所。
「あ、あの一刀さん?」
「ん?どうした?」
「えっとね……こっち向いてくれるかな?」
一刀さんの首に回していた腕を肩に移動する。
「ん?どうしたんだ、とう、ん?!」
「んっ……えへへ♪キスしちゃった」
「と、桃香?なんで……」
一刀さんは目を丸くして私を見ていた。
「私だって雪蓮さんや愛紗ちゃんに負けたくないんだよ」
「それって、どういう……」
「もう、一刀さんってホント鈍感だよね。こういうことだよ……んっ」
「んむっ?!」
「ん……ちゅ、んあ……か、ひゅと……ひゃん……ぷは、わかりましたか?」
「ああ……」
(ぎゅっ)
「えへへ♪」
一刀さんは私を力強く抱きしめてくれた。
温かいな……
耳を当てると一刀さんの鼓動が聞こえてくる。それはとても心地よくて安心できる音だった。
今なら云えるかな?ううん、云わなきゃ、だね。
「あ、あの一刀さん。お願いがあるんですけど」
「なんだい?」
「あの、えっと……私の初めてを貰ってもらいたいんですけど」
「えっ、それって……」
「だ、ダメですか?」
一刀さんの驚く顔に不安になる。
やっぱり私じゃダメなのかな……
「……俺なんかで良ければ喜んで」
その言葉に一刀さんの顔を見ると、とても優しく微笑んでいました。
「うん、一刀さんがいいです。……ううん。一刀さんじゃなきゃイヤです!んっ!」
「んんっ……ちゅ、んちゅ……桃香……」
「あっ……んふっ!か、一刀さん……」
一刀さんの優しいキスに頭がとろけそうになっちゃいました。
「綺麗だよ。桃香」
「あぅ、恥ずかしいです……痛っ?!」
「ごめん。痛かったか?」
「ううん。ちょっと驚いただけだよ。だから続けて欲しいな」
「わかった。痛かったら直ぐに言ってくれよ」
「うん……んっ、ひゃぅ!」
「桃香。声が大きいよ。誰かに聞かれちゃうぞ」
「っ?!」
慌てて口に手を当てる。
誰にも気づかれてないかな?
「大丈夫だよ。今のところはね」
「い、今のところって、ひゃぅ!」
「だってここはプールだよ?いつ人が泳いでくるか判らないじゃないか」
「そ、それはそうですけど……んんっ!」
「ちゃんと見えないようにしてあげるから大丈夫だよ。それにここは死角になってるからね。そう簡単には見つからないよ。桃香が大きな声を出さなければね」
「うぅ、一刀さん意地悪です……」
「それじゃ、やめる?」
「やめちゃイヤです」
「はははっ、そんな甘えた声で言われたらやめるわけにはいかないな」
「あぅ、甘えた声なんて出してませんよぉ……んっ、そ、そんなに胸揉まないでください」
一刀さんの手はとても優しく私の胸を揉んできました。うぅ、そんなに胸が好きなのかな?
「こっちの方はどうかな?」
「ふぇ?きゃふっ!」
「良いみたいだね。こんなに濡れてるよ」
「は、恥ずかしいから見せないでください」
「何言ってるんだよ。これは桃香が気持ちよくなってる証拠だろ?嬉しいよ俺は」
「か、一刀さん……」
「それじゃ、そろそろ入れるよ?ゆっくりと入れるからね」
「は、はい……お願いします……んんっ!」
あぅ、一刀さんが私の中にゆっくりと入ってくるよ……痛いけど、凄く嬉しい。
「うぅ、……ま、まだですか?」
「ごめん、もう少しだよ。痛いよね」
「だ、大丈夫です……でも、キスしてくれると嬉しいです……んっんん?!」
一刀さんはキスをしてくれたけど、私の口の中に舌まで入れて来ました。
「か、かひゅひょひゃん?!やっ」
「痛さを忘れさせてあげるよ」
「んあ、じゅる……んんっ!」
もう、色んな感情がごちゃ混ぜになって何がなんだかわからないよぉ。
「はぁ、全部入ったよ桃香」
「ふえ?は、入ったんですか?」
「ああ、ほら」
「あわわ。凄い」
「それじゃゆっくり動くよ」
「は、はい。お願いします」
一刀さんはゆっくりと私が痛がらないように動いてくれていました。
あぅ、でもでも、暫くすると一刀さんは我を忘れたみたいに激しく動かしてきて私も声が押えられなくなっちゃったんですよ。
それでも最後は一緒にイクことが出来たからとても嬉しかったんだよ。
……
…………
………………
「一刀さん。お待たせしました」
プールからあがり、入り口で待っていた一刀さんに声をかけた。
「それじゃ行こうか」
「はいっ!」
一刀さんは笑顔で手を差し伸べてきたから私は手を取って歩き出した。
「あ、あの一刀さん?」
「ん?」
「また練習に付き合ってくれますか?」
「ああ、桃香と一緒に泳ぎたいからね。俺でよければいつでも付き合うよ」
「ありがとうございます!」
一刀さんは快く承諾してくれて私は嬉しくなって一刀さんの腕に抱きついた。
これからも私は一刀さんと楽しい事を見つけていけたら良いな……
《雪蓮Side》
「つまんない……」
机に突っ伏して一言呟く。
今は全過程を終えたカフェテリアに居る。簡単に言ってしまえば放課後でゆっくりとお茶を楽しんでいるという事よ。
「え?」
私の横で優未が首を傾げて見てきた。
「つまんない、つまんない、つまんな~~~い!」
「そんな何回も云わなくてもわかるよ雪蓮」
優未は何回も連呼したことに呆れて私のほうに向き直った。
「それで?何がしたいの?カラオケ?それとも体動かしにいく?」
「一刀とエッチがした、ふがっ!」
「ちょ!何言い出すのさ雪蓮!ここ学内なんだからそんなことを大声で言わないでよ!」
優未は慌てて私の口に手を当てて周りを見回してたけど、別に誰も居ないわよ。じゃなきゃ大声でこんなこと言えるわけ無いわ。
「はぁ~。なんで急にそんなこと言い出してるのさ、雪蓮は。まあ、私も一刀君とまたそ、その……したいなとは思うけどさ」
「な~に恥ずかしがっちゃってんのよ。らしくないわよ?優未なら『一刀君!私とエッチしよ!』とか云うかと思ったけど」
「い、言えるわけ無いよ!雪蓮じゃあるまいし!私はそんなはしたない娘じゃないもん」
「……」
「な、なにさ。その目は」
「別に?ただ、ちょ~っと昔までは私の胸とか揉んでからかって来たくせに~って思っただけよ。一刀に抱かれてから随分といい子ちゃんになっちゃったんだな~って」
「そ、そんなこと……ない、よ?」
あからさまに目線を逸らしちゃってホントわかりやすいわね優未は。
「あるわよ。誰の目から見たって変わったって言うわよ」
「そうかな?」
「ええ。まあ、切っ掛けを与えちゃったのは私みたいなものだしさ。別に攻めるつもりも無いけど。だからって一刀はそう簡単には渡さないわよ」
「一刀は雪蓮の物じゃないんだからね!あ、でも、私が一刀君の物になるのもいいかも♪」
うん、いつもの優未だ。なんだかちょっと安心した。
「なによぉ~。その笑い、あっ!私の事バカにしてたんでしょ!酷いよ雪蓮!」
「違うわよ。やっぱり優未は優未だなって思ってただけよ」
「?そりゃ、私は私だけど?」
「はぁ、それにしても何か面白い事ないかしらね~。琳には媚薬を取り上げられるし、しかも中身を流されるなんて思わなかったわよ。あれすっごく高かったのよ?」
「まあ、自業自得じゃない?」
「でも、優未も試してみたかったんじゃない?愛紗のあの話を聞くと」
「うっ……それは……えへへ♪」
あ、今、想像したわねこの娘。
「優未のエッチ~」
「なっ!そ、そんなこと考えてないよ!一刀君に弄ばれてるところなんて!」
「そこ、本音が出てるわよ」
「しまった~~っ!」
「はぁ、幸せそうで良いわね」
「ん?すっごく幸せだよ?一刀君とまた一緒に学園生活出来るんだから。雪蓮は幸せじゃないの?」
「まあ嬉しいけどね?ただ」
「ただ?」
「ただ最近、一刀ったらかまってくれないのよね。倦怠期かしら」
「け、倦怠期ってまだ結婚もしてないでしょ雪蓮」
「だってだって~!一刀ったら用事があるからとか行っておいて桃香とか琳とデートしてるのよ?倦怠期だわ!もう私と一刀の中は終わりなのよ~~~」
「それってたまたま先に桃香とかと約束してただけじゃない?雪蓮って一刀君と約束とかしてる?」
「そんなのするわけ無いじゃない。会いたくなったら会いに行くのが私なりの接し方なんだから」
「うん、それじゃ無理だと思うよ」
「ひっど~い。これで学園の時はやっていけたのよ!」
「ここ学園じゃないし。大学だし」
「同じ様なものじゃない」
「はぁ~、一度でいいからちゃんと約束してみなよ。そうしたら一刀君もちゃんと都合合わせてくれると思うよ?」
「ぶー……」
「そんな膨れられても私は一刀君じゃないから無理だよぉ。はぁ、三国時代ならそれでも良かったかもしれないけどさ。ここは雪蓮が居た時代じゃないんだからね?」
「ふん、そんなの知ってるわよ。まったく厄介なものよね。この時代の記憶と三国時代の記憶が両方あるんだもの。変な気分だわ」
「そんなこといったら私なんて雪蓮の記憶から作られた存在なんだよ?私だってその時の記憶あるんだから。例えば……雪蓮が食料庫から酒壷を盗み出して木の上で飲んでたとか、それを周喩に見つかってお説教されたとか」
「そ、そんなこと私覚えてな~い」
「じゃ、一番覚えてること言ってあげようか?」
「……なによ」
「孫呉の大号令……」
「っ!?」
「忘れたくても忘れられないよね」
「……当たり前よ……私はもっと冥琳や一刀たちと一緒に居たかったんだから」
今思い出しても胸が締め付けられるわ。みんなあの後凄く苦労したんでしょうね。とくに冥琳……冥琳ったら、なんだかんだで私が居ないと無茶するんだから……
「ちょっと暗い話になっちゃったね。それで!一刀君はどうするつもりなの?」
優未は悪いと思ったのか急に話を戻した。そのことに感謝しつつ、おどけて答える。
「後ろから襲うとか?」
「その無い胸で?」
「あるわよ!これでもAからBになったんだから!」
「お、大声で言うことじゃないと思うけど……」
「ふふんっ!見てなさい絶対優未以上のバストを手に入れて見せるわよ!」
「私以上って……無理じゃない?」
「無理じゃないわよ。これでもまだ大きくなってるんだから。私の勘が言ってるわ。三国時代のようなそう……優未くらいの胸になるってね!」
「いや、それ勘じゃなくて願望でしょ?ただの」
「違うわよ。勘なの!」
「あ~はいはい。あっ、一刀君だ!」
「えっ!どこよ!」
「うっそ~♪」
「……優未~?」
「ひゃっ!い、いひゃいひょ!しぇふぇん!」
「嘘つくのはこの口かしら~?このこの!」
「いふぁい!いふぁいよ!あっ!た、たふけふぇかふほく~~~ん!」
「また嘘言ってもう騙さ「何してるんだ。二人して?」……え?」
振り向くとそこには首をかしげていた一刀が居た。
「か、一刀?!」
「一刀く~~ん!雪蓮が苛めるの~~♪」
「あ、こら優未!}
「ははは、相変わらず仲が良いね二人とも」
「どうみたらそう見えるの一刀君は?」
「そんなことより一刀はこんなところでなにしてるのよ」
「え?ああ、雪蓮に用があってさ」
「私?」
「なにかしら?今、優未を苛めることで忙しいんだけど?」
「それは悪いことしちゃったかな。直ぐ済むから」
「ちょっと~!私は雪蓮の玩具じゃないんだから!一刀君も庇ってよ~」
「は~い。優未はちょっと黙ってて頂戴。それでなに?」
「ああ、次の日曜日なんだけど暇かなって思ってさ」
「暇だけど何か用事?」
「うん、まあ……最近、雪蓮と一緒に居ないなって思ってさ」
「一刀……」
一刀は恥ずかしいのか頭を掻きながら私から目線を逸らした。
「……私お邪魔かな?」
あっ、忘れてた。そう言えば優未が居たんだったわ。
「そうね。邪魔かしら♪」
「ひどっ!雪蓮が酷いよ!」
「は、はは……」
「もう、優未なんていいから何処に連れて行ってくれるの?あっ!私、一刀の実家に行って見たいわ♪」
「え、実家?」
「ねえ、いいでしょ?」
「ちょっと待った~~~~~っ!」
「なによ。今、一刀と話してるんだから邪魔しないでくれる?」
「そんな事はどうでもいいの!なんで一刀君の実家なわけ?!」
「え?親御さんに挨拶でもって思って♪」
「なっ!それだったら私も行くっ!」
ちっ、相変わらず鋭いわね。
「あ、いや。遊園地に行こうかなって思ってたんだけど。実家に行っても何も無いしさ」
「え~。私は気にしないわよ?」
「嘘だ~!何もないと直ぐにつまらないって言う癖にっ!」
「優未?ちょっと黙ってなさい♪」
「ひっ!」
優未の顔に近づけ笑顔で答えると優未は小さな悲鳴を上げた。
「ねえ一刀。いいでしょ~?」
「う~ん。まあいいか、それじゃ遊園地行った後に実家に行ってみるか?」
「うんうん♪次の日曜日が楽しみだわ!」
「うぅ~、一刀君がどんどん遠い所へ行っちゃうよ~~」
「えっと……なら、途中で合流して家に来るか?」
「え?えええっ!?ほ、本当にいいの一刀君!!」
「ちょっ!一刀?!」
突然何言い出すのよ!一刀ったら!
「その話。私達も乗らせてもらってもいいのよね?」
「「「え?」」」
行き成り声を掛けられ振り返るとそこに居たのは……
「り、琳っ!」
「そ、それに桃香に愛紗も!」
「あ、あの私も一刀さんのご実家に行ってみたいです!」
「そ、そのお嫌でなければこの愛紗もお連れいただけると嬉しいです」
「ということよ。私達も行ってもいいのよね。一刀?」
「え?あ、ああ。別にかまわないけど……」
「ちょっ!か、一刀?!」
もうなんなのよ~~っ!
「安心なさい。デートは邪魔しないでおいてあげるから。楽しんできなさい」
「む~っ……」
「ふふっ」
くっ、琳のしてやったりの顔がムカつくわ。
「と、取り合えず。連絡を入れるってことでいいのかな?」
「ええ。ああ、優未に連絡を入れてくれればいいわよ」
「何で私?」
「もちろん。雪蓮たちの邪魔をしないようにするために監視をかねて」
「う……なんで判ったのよ」
「判るわよ。今までの行動を見ていればね」
「それじゃ、私達は優未さんの家で待て居ればいいんですね」
「そうね。それじゃ雪蓮。一刀と楽しいデートを楽しんできなさい」
「……素直に喜べないけど。取り合えずありがとうと言っておくわ」
もうこうなったら開き直るしかないわね。
「はぁ~。取り合えず詳しいことはあとで電話を頂戴。ここじゃ落ち着かないわ」
「あ、ああ、判ったよ。取り合えず家の方にも連絡入れておくよ。友達が来るってさ」
「わかったわ。それじゃ私は、優未に話があるからこれで帰るわ」
「わ、私は話しなんて無いよ!」
「い、い、か、ら付いてきなさい!」
「ふぇ~んっ!一刀君!助けて~~~!」
「ごめん、無理っぽい」
「懸命な判断ね一刀。それjy日曜日を楽しみにしているわ」
私は優未の首根っこを引っつかんでその場から離れた。
もちろん。あの後、優未にはこってりと私からのお説教をしたわ♪
お説教をしてちょっとスッキリした気分になったわ。
――日曜日...
「一刀、まだかしら?」
なんだかんだで昨日はワクワクしすぎであまり眠れていなかった。
「お待たせ。待たせちゃったかな?」
「そんなこと無いわよ。私もついさっき着たばっかりだから」
笑顔で答える私だったけど。待ちきれずに1時間前にはここに居たのよね。
「それに一刀だってまだ待ち合わせ時間まで30分もあるじゃない」
「そりゃ、雪蓮を待たせるのも悪いしね。そう思って早く来たつもりだったんだけどね。まさか雪蓮が先に来てるとは思わなかったよ」
「さっきも行ったでしょ?ついさっき来たばかりって」
「う~ん」
「ほらほら、そんなことより早く行きましょ!私、ジェットコースーに乗りたいのよ」
「え?あ、ああ。それじゃ行こうか」
「ふふふ。さぁ、楽しむわよ!」
「ちょっ!は、走らなくてもいいだろ!時間はまだあるんだから!」
「なに言ってるのよ。時間は限られてるんだから楽しまないと!」
一刀の手を取って入り口へと駆け出した。
……
…………
………………
「ねぇ、一刀。次はアレに乗りましょアレ!」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!さっきから、絶叫系しか乗ってないじゃないか!」
「だって面白いんだもん!」
「す、少し休ませてくれよ」
「もう、だらしないわよ一刀」
「す、すまん」
「もう、それじゃ少し休憩したらアレに乗るわよ」
「了解。それじゃあそこで休憩しよう。飲み物買ってくるから雪蓮は席取っといてくれるかな。それと飲み物は何がいい?」
「私は烏龍茶があったらそれがいいわ。席はちゃんと取っておくから任せておきなさい」
一刀はそのまま売店へと走って行き、私は空いている席を探した。
「あそこがいいわね。日当たりもいいみたいだし」
丁度いい場所の席が空いていたからそこに座って一刀を待った。
「おまたせ。はい」
「ありがと♪んっ、んっ、んっ……はぁ~、美味しい」
「そりゃよかった。ごくっ、ごくっ、ごくっ……ぷはっ!生き返る~」
「ねえねえ一刀」
「え?どうかした?」
「ううん。呼んだだけ♪」
「なんだよそれ」
「いいの。呼んで見たかっただけなんだから」
「変な奴だな雪蓮は」
「ぶー。別に変じゃないわよ。好きな人の名前は呼んでみたくなるものなのよ」
「そうなのか?」
「そうなのよ。だから一刀も呼んでみて♪」
「うぇ?!は、恥ずかしいな……んんっ!えっと……雪蓮」
「うん♪」
一刀に名前を呼んでもらうだけで胸の奥が暖かくなる。
やっぱり、好きな人に名前を呼んでもらえるのって嬉しいわよね。
「ふふふ♪さぁ!一刀に元気もらったからアレに乗りに行くわよ!」
「うえぇぇええっ?!も、もうちょっと休憩を……」
「だ~め♪ほらほら、早く!」
一刀の手を取り、嫌がる一刀を無理やり立たせて走り出した。
――ガサガサッ
「ぐぬぬぬぅ~!何あの女!私のお兄様を連れ回して!絶対に許さないんだから!」
その時、私は気づいていなかった。私達を盗み居る鋭い目線に……
……
…………
………………
「ふぅ、乗ったわね。これで全部制覇したわよね」
「あ、ああ。絶叫系全部制覇したな……」
「何だらしの無い顔してるのよ。シャキッとしなさいよ」
「連続で絶叫系を乗らされてる俺の身にもなってくれよ……はぁ」
「もう、仕方ないわね……なら、アレに乗りましょ。アレなら平気でしょ?」
「え?ああ、あれならあれか。雪蓮もやっぱり女の子だな」
「な、なによ。私は一刀が疲れたって言うからアレに乗るだけなんだから別に私は好きじゃないわよ」
「なら。別にアレに乗らなくてもいいんじゃない?」
「う゛……いいから乗るの!ほら、いくわよ!」
「わ、判ったから耳を引っ張らないでくれ!」
もう一刀ったら!女心をもう少し敏感に感じ取りなさいよね。
それに、さっきから誰かが私達を見てる気がするのよね。
まあ、私たちって行ったけど殆ど私を見てるみたいだけど。
優未は琳たちが見張ってる事になってるし、それにつけてるのって一人みたいだしその線はないわね。
「いいからいくわよ一刀」
(ガサガサッ!)
「なんなのよ!お兄様を苛めて!絶対に許せない!って!あっちにあるのは!」
「わ~、どんどん上がっていくわよ一刀!」
「ははっ!随分はしゃいでるな雪蓮」
「なによぉ。一刀は私がはしゃいじゃダメって言いたいの?」
「そんなことないよ。雪蓮の笑顔は俺好きだし」
「な、何よ急にそんなこと言い出して……バカ」
もう、そんなこといわれると嬉しくなるじゃない……
「ねえ、一刀」
「ん?どうした?」
「私が今、何考えてるかわかる?」
「う~ん。なんだろう……これかな?」
「ちゅっ……ふふっ。正解」
唇に触れるだけの軽いキス。でも、今の雰囲気にはとても合ったキス。
「俺もしたかったからね」
あれ?なんだか眠く……
急に目の前がボヤケて眠気が……
「ん?雪蓮、どうした?」
「ごめん一刀。なんだか眠く……」
「そっか。じゃ、下に着くまで寝てていいよ」
「ご……めんね。かず……と……」
そのまま一刀の方に寄りかかった私は一刀に頭を撫でられながら眠りに就いた。
……
…………
………………
「ぐぎぎぎっ!なによぉ!お兄様の肩なんかに寄りかかって!しかもさっき、き、き、キスまでしちゃって!私のお兄様なんだからね!離れなさいよ!この女狐!」
……
…………
………………
「ん~っ!まだ眠いわ」
「はしゃぎ過ぎて疲れたのかな」
「う~ん。そうなのかしら?」
いや、今日が楽しみで全然眠れなかったなんて一刀には言えないんだけどさ。
「う~ん。ちょっと汗かいちゃったわね」
私は腕時計に目を向ける。
13時か……一刀の実家に行くのは17時だから丁度いいわね。
「ねえ一刀」
ニヤリと笑い一刀に話しかけた。
「ん?」
「確か一刀の寮って部屋ごとにシャワーあったわよね?」
「え?確かにあるけど」
「なら行くわよ!まだ一刀の実家に行くのにも時間があるし。こんな汗かいた状態じゃ失礼でしょ?」
「どわっ!ちょ!大学の寮は女性禁制なんだよ!」
走りながら一刀が叫んでくる、けど。
「大丈夫。大丈夫!ちゃんと許可取れば大丈夫って聞いてるから!」
「いつ聞いたんだよ!」
「いつでもいいでしょ?ほらほら話しながら走ってると舌噛むわよ?」
折角遊園地に来たけど、私にはどうしてもやらないといけないことがもう一つあるのよね。
それに、まだつけて来てるのが居るみたいだし。この際、ここで撒いちゃいましょう。
「ほらほら、急いで一刀♪」
私と一刀が走りさったあと、暫くして揺れる茂みがあった。
「な、なんなのよあの女狐!私のお兄様を何処に連れて行く気ですか!うう、でももうお小遣いが無いんだった。私のお兄様が遠くに行っちゃうよぉ~」
……
…………
………………
ふぅ、どうやらここまでは追ってこれなかったみたいね。
名残惜しかったけど遊園地から一刀の部屋がある寮に来た。
とりあえず、一旦優未の家に電話を掛けて見ようかしら。
――ピッピッピ……プルルルル……ガチャッ!
『はい、もしもし。プリティーで可愛い優未ちゃんで~す♪』
「……すいません。間違えました」
『ちょ!冗談だって!切らなくてもいいじゃんよぉ雪蓮』
「はぁ、バカなことやってるんじゃないわよ。それで今日はずっと家に居たのよね?」
『ちゃんと居たよ。その証拠に……ちょ……雪蓮……だから』
『もしもし雪蓮?優未なら一歩も外に出してないから安心しなさい』
「そう、わかったわ」
それじゃ、尾行をしていたのは一体だれ?
『それでデートはどうなの?……ちょ!桃香!何をするのやめなさい!』
「ちょ、り、琳?どうかしたの?」
『もしもし雪蓮さん?私、桃香です!デートどうだったんですか?楽しかったですか!?』
「ええ、とても楽しいわよ。それよりもう一度、優未に変わってくれるかしら?」
『あ、はい!……優未さん。雪蓮さんが変わってって』
『はぁ、それで何で電話なんかしてきたの?もう待ち合わせ場所に行ってもいいの?』
「まだよ。ちょっと確認したいことがあってね」
『確認したいこと?それってどういう……』
「おーっ!お風呂が沸いたぞ雪蓮っ!」
『え?お風呂?雪蓮、一体何処に居るの?』
「ごめん。また後で掛けなおすわね」
『ちょ!雪蓮待ってよ!一体ど(ピッ)』
通話を終わりそのまま電源を落とす。ついでに一刀の携帯の電源も落とす。これで準備が整ったわ。
「それじゃ、俺は「一刀っ!」……へ?どわっ!」
お風呂場から出てきた一刀をそのまま押し戻す。
「ど、どうしたんだよしぇれ……ん」
「一刀……」
瞳を潤ませて一刀を見上げる。
「ど、どうしたんだよ雪蓮」
「あのね?一緒にお風呂入って欲しいの」
「は?はぁああっ!?な、何言い出すんだよ雪蓮!」
「だって一刀ったら全然私にかまってくれなかったんだもの。私、これでもヤキモチ焼なんだからね?」
「そ、そんなこと言われても……」
「だから今日は絶対、一刀に抱いてもらおうと思って」
「だ、抱いてって……まさかまたあの発作か?」
「違うわよ。ただ、いつもの私で抱いて貰いたいだけ。あんな熱にうなされている私じゃなくてね」
「……」
「だめ、かしら?」
「いや。わかったよ。俺も雪蓮を抱きたい。いいかな?」
「ええ。一緒に気持ちよくなりましょ……」
お互い生まれたままの姿になりお風呂場へと入っていった。
「ちょっと恥ずかしいわね」
「そうだね。でも、綺麗だよ雪蓮の体」
「ありがとう。一刀……んっ」
「んっ……あっ、そ、そんなに強く揉んだらだめ、だよぉ。恥ずかしいじゃない」
一刀の手が私の胸を揉んで来る。まだあの世界での大きさじゃないから挟むことも出来ない事が悔やまれるわね。
「俺は雪蓮の小さな胸も好きだよ」
「あっ、んんっ!あふ……」
お風呂場に私の喘ぎ声だけが響いていた。
自分の声なのになんだか自分の声じゃないみたいに聞こえてくる。
「もう、私だけ気持ちよくなってもダメなんだから。次は私が一刀を気持ちよくしてあげる番なんだからね」
お返しとばかりに私は一刀を気持ちよくするために屈んだ。
そしてお互いがお互いを受け入れる準備が出来た。
「それじゃ、入れるよ雪蓮」
「うん……来て、一刀。一刀を私の中で感じさせて……ぅ」
一刀が私の中に入ってくる時、小さなうめき声が出てしまった。
「ごめん、痛かったか?」
「へ、いき、よ……大丈夫、だから……続けて」
別に痛かったわけじゃない。私の中に入ってくる感覚に一瞬ビックリしただけ。
「全部は行ったよ。雪蓮」
「うん、判るわ。一刀が脈打ってるのが。私は大丈夫だから一刀が気持ち良い様に動いて」
「それじゃ、雪蓮が」
「大丈夫よ。私の事は気にしないで。私、今ものすごく気持ちがいいから」
「わかったよ。それじゃ……いくよっ!」
「っ!」
一刀が私の中で動き出した。それは待ちに待った瞬間であり喜びの瞬間でもあった。
そして私と一刀はお互いが満足するまでお風呂場でお互いの愛を確かめ合った。
「ちょっと遅れちゃったかしら?」
「不味いな~。親父、時間には厳しいんだよ」
今、寮を出て私と一刀は走っていた。
待ち合わせの時間は17時。優未や琳たちと合流して実家に行くのにはどうしても遅れてしまうらしい。
「もう、一刀があんなに激しくするからいけないんだからね!」
「め、面目ない」
「でも、私は嬉しかったからいいんだけどね♪」
「は、ははは……とにかく急ごう。親父も怖いけど琳を待たせるのも怖いし」
「あ、あはは。それもそうね」
走りながら苦笑いを浮かべる私。
まあ、時間に遅れなくてもきっと怒ってるでしょうね
待ち合わせ場所に着くとそこには……
「……取り合えず、待ち合わせ時間までにはついたことには怒らないで置いてあげるわ……それより、あなた達は何をしていたのよ!」
「うわっ!」
「きゃん♪」
「きゃん♪じゃ、ないわよ。きゃん♪じゃ!語尾に♪なんてつけるんじゃないわよ!」
「もう、そんなことどうだっていいでしょ?ほら、遅れてるんだか早く行くわよ」
「ちょ!待ちなさい雪蓮!まったくもう……一刀。あとでじっくりと話させてもらうわよ」
「は、はい……」
「一刀君。生きて帰ってきてね~。帰ってきたら次は私だから♪」
「……」
「一刀様……」
「あ、あい「私も、お話がありますので……」は、はい……」
「一刀さん。ファイト!だよ」
「桃香だけだよ。俺を慰めてくれるのは」
「えっと……私も、一刀さんと少しお話したいな~って……えへ♪」
「がくっ……」
あらら、ご愁傷様ね。
「ほら、一刀!私、あなたのご実家知らないんだから早く案内して頂戴」
「りょ、了解です……」
うな垂れていた一刀は実家のあるほうへと歩き出した。
……
…………
………………
「……随分と遅かったな一刀」
「ご、ごめんなさい」
「いいから理由を言いなさい」
うわ~、本当に時間の厳しいお父様みたいね。
「良いではないか。それより、後ろで立たせている娘さん達に悪いじゃろう。早く中に上がりなさい」
「じ、じいちゃん?!なんでじいちゃんがここに?!」
玄関の奥から出てきたのは気の優しそうなおじいさんだった。
「で、ですが父さん。決まりは……」
「お前は堅苦し過ぎるぞ。ささ、中にお入りなさい」
「は、はぁ……仕方ない。今日は父さんに免じて許すが次は無いぞ一刀」
「はい」
「ほれ、一刀よ。娘さん方をご案内して差し上げなさい」
「あ、はい!それじゃ俺についてきて」
うわ~。門も結構立派だったけど、中も中々立派な作りね。
一刀の家は今みたいなコンクリートの家ではなく。平屋の一軒やだった。
「あらあら、一刀ちゃん!お帰りなさい。元気そうで何よりね」
居間に着くとそこへ一人の女性が入ってきた。
「母さん。ただいま」
あれが、お母様?ちょっと若すぎない?!
あれもどう見てもまだどうみても三十代前半の肌にしか見えないわよ!
「あっ!お兄様~~~~!お帰りなさい!」
「おっと!ただいま。一姫」
「これ一姫?はしたないでしょ。ほら、お客様にもご挨拶しなさい」
「は~い。こんにちは私。北郷一姫です。よろしくお願いしますお兄様の『お友達』の方々」
ん?今、友達って所を強調されて居たような気がしたんだけど気のせいかしら?
「わ~、可愛いですね!始めまして一姫ちゃん。私は桜崎桃香って言います。桃香って呼んでくれると嬉しいな!」
「よ、よろしく。桃香、さん」
「うん!よろしくね!」
桃香の挨拶から始まり琳、愛紗それに優未も挨拶をしていき……
「私は天音雪蓮よ。よろしくね」
「……よろしく……でも、お兄様は渡さないんだから」
「え?ちょ、ちょっと!」
誰にも聞こえない声で私だけに聞こえるように呟き、そのまま一刀の横に座った一姫。まさかっ!
まさかあの子が私達をつけていたのかしら?
いやでもそんなことは……でも、さっきの言葉も気になるし……
「それでなんでじいちゃんまで居るんだ?」
「ん?おお、そのことか。なに孫息子が家に女子を連れてくると電話で聞いてな。どんな娘かと思って見に来たんじゃよ」
「わ、態々、鹿児島からですか?」
「うむ。もしかしたら未来の嫁さんになるのかもしれんのじゃろ?だったら一目見ておくのも悪くないと思ったんじゃが、まさかこんなに可愛らしい娘さんだたちだったとは、それを五人も!」
うわっ!あの子ものすっごく睨みつけてきてるわよ。やっぱり、私と一刀をつけていたのはあの子に間違いなさそうね。
「もうおじい様!お兄様のお嫁さんは一姫なんだから!間違えちゃダメなんだよ!」
「おおっ!そうだったな。かっかっかっ!一刀の嫁候補は六人じゃったな!」
「だから一姫だけなんだから!あの人たちはお兄様の『お友達』なの!お嫁さん候補じゃないんだから!そうでしょお兄様!」
「え?ああ……えっと……」
もう一刀ったら!はっきり言いなさいよ!ホント優柔不断なんだから!それに兄妹じゃ結婚は出来ないのよ!
「ちょっとあなた」
琳が目を細めて一姫を睨みつけていた。うわ、あれそうとう怒ってるわよ。
「な、なによ」
「一つ勘違いしてるみたいだから教えてあげるけど。『私』は一刀の友達なんかじゃないわよ」
「じゃあ、な、なんなのよ」
「あら、それを私の口から言わせる気?ふふっなら教えてあげるわ。私は一刀の恋人よ」
「……え?えええええっ!嘘だよ!お兄様に恋人なんて居ないんだから!そうでしょお兄様!」
「え、いや、ええ?」
「一刀もはっきり言いなさいよ私が恋人だって」
「ちょっと待った~~!一刀君の恋人は私なんだから!勝手に決めないでよね!」
「なっ!優未殿!それに琳殿も!抜け駆けは卑怯ですぞ!わ、私こそが一刀様のこ、ここ恋人なんですから!」
「みんなずるいよぉ!私だって一刀さんの恋人になりたいんだからぁ!」
……何この修羅場。みんな言いたい放題じゃない。
「な、何なんですかあなた達は!お兄様は誰にも渡しません!お兄様は一姫だけのお兄様なんだから!」
「かっかっかっ!若いというのはいいものだのお。わしの若かった頃に一刀はそっくりじゃわ」
「とうさん。またその話ですか?」
「ふふふ、家が賑やかっていいわね」
……一刀の家族はこの状態を見てなんで笑顔で入れるのかしら?器がでかすぎない?
「だ、だいたい!なんなんですか。あなた達は!」
「ふん、あなたみたいな小娘に私の何がわかるというのかしら?」
「こ、小娘じゃないです!一姫もう16歳です!立派な高校生なんですから!」
「ふん、たかだか高校生で偉そうに。年上はもっと敬いなさい。一姫」
「そうだそうだ!もっと私達を敬え~!」
「誰が敬うものですか!私はお兄様だけ敬います!それ以外の人はいりません!」
「スト~~~ップ!」
私の一声で琳や優未たちが一斉に私のほうを向いた。
「まったく、少しは落ち着きなさいよ琳。大人気ないわよ。優未も」
「くっ……」
「うぅ、ごめん」
「それと一姫も」
「な、なによ……」
「あなた、勘違いしてるわよ」
「え?」
「一刀の恋人は……私なんだから♪」
「「「「えええええええっ!!!」」」」
「ね~一刀♪」
「あ~~~っ!お兄様に抱きつかないでください!お兄様は一姫のお兄様なんですから!」
「いやよ~♪離れたくな~い♪」
「は~な~れ~て~く~だ~さ~い~~~っ!」
もうこの後は一刀争奪戦になり北郷家は大賑わいだった。
私、優未、琳、桃香、愛紗、それに一姫も加わり一人もみくちゃにされる一刀を奪い合っていた。
一刀のお父様に、お母様、そしておじい様はそれを嬉しそうに見ていた。
「お兄様は一姫のお兄様なの!」
「一刀は私の下僕よ!」
「一刀君は私の初恋の人なんだから!」
「一刀さんは私の大切な人なんです!」
「一刀様はかけがえの無いたった一人の方なのです!」
「一刀は私のものよ!」
みんなそれぞれ、言葉は違うが一刀の事を思って叫んでいた。
そんな一刀は一人……
「も、もう勘弁してくれ~~~~~っ!」
揉みくちゃにされて叫んでいた。
あの後、なんだかんだで一刀のおじい様に宥められ、不燃焼気味のまま夕飯を頂くことになったけど、その料理はとても美味しかった。
この日の事は忘れることが出来ない一日になったわ。
アクシデントはあったけど、これからも一刀や優未たちと楽しく生活が出来たらいいわね……
《END》
葉月「はぁ、なんとか逃げ切れたみたいですね!さて!では今回のゲストは!」
一姫「お兄様の妹にして許婚の一姫です」
葉月「あの、兄妹は結婚出来ないって知ってますか?」
一姫「愛し合う二人にそんなものは無意味なんですよ!」
葉月「えっと……なんでそんなに一刀の事が好きなんですか?」
一姫「え?そんな色々ありすぎて今この場ではいえませんよ。どうしてもというのならあと3ページくらい必要ですけど」
葉月「いえ。結構です……」
一姫「それは残念です。お兄様と一姫の馴れ初めを余すとこなく話せると思ったんですけど」
葉月「さ、さて今回は長すぎて前編と後編になってしまいましたが、これでこの物語は終了になります」
一姫「私、これだけしか出れないんですか!もっとお兄様と競演したかったです!」
葉月「もう次回作も決まってますからね。次は蜀にして桃香と愛紗のお話です」
一姫「ああ、あの胸だけしかない脳の足りなさそうな人と御付の人ですね」
葉月「ひ、酷い言われようですね。ああ見えてもとても意思が固い人なんですよ桃香は」
一姫「そうは見えません」
雪蓮「ちょっとなに言いたい放題言ってるのよ!それとやっと見つけたわよ葉月!」
一姫「あなたはお兄様を惑わす女狐!」
雪蓮「だれが女狐よ!失礼しちゃうわね!あなたこそお兄様、お兄様!ってブラコンじゃない」
一姫「わ、私はブラコンなんかではありません!」
雪蓮「どうみてもブラコンじゃない」
葉月「まあまあ、とにかく次回作の話をしたいのでいいですか?」
雪蓮「仕方ないわね」
一姫「ふんっ!」
葉月「あらら、拗ねちゃいましたね。さて、次回はまずプロローグから入ります」
雪蓮「それで前にも言ってたけど一刀の強さ補正は格段にあげるんだっけ?」
葉月「はい。今回の一刀はただ優しいだけではなく、武力の強さも見ていただきたいと思います」
雪蓮「どれくらい強くしたの?」
葉月「まあ、恋くらいは強くしますよ。なんせチートですから」
雪蓮「乱世に二人の化物、か」
一姫「ああ、お兄様、とても凛々しいお姿ですね!」
雪蓮「一人トリップしてる子が居るけど無視していきましょう」
葉月「何気に酷いですね雪蓮」
雪蓮「そう?」
葉月「ま、まあいいでしょう。それではそろそろお時間なので〆に入りたいと思います」
雪蓮「それじゃみんな!次回作も見てくれると嬉しいわ!」
葉月「もちろん、今作で出てきたオリキャラも出す予定で居ます」
一姫「私もっ!?」
葉月「ああ、一姫は出ませんよ。この回だけの特別キャラです」
一姫「ひどいっ!一姫も出しなさいよ!」
葉月「うわっ!な、なにするんですか!とにかく、次回またお会いしましょう!」
雪蓮「またね~~~♪」
一姫「一姫もだせ~~~っ!」
優未「私も出れるって永久様!」
永久「ふふふ、楽しみですね」
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後編になります。
今回はまさかの新キャラが!
まあ、このお話だけのキャラなんで次に出てくることは殆ど無いでしょう。
それではごらんください。
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