No.198746

恋姫野史(仮)~其の零~

黒羽さん

テスト中です
下書き、あらすじ無く思いつくまま書きますのでおかしい所が多いかと思います。
なにとぞご勘弁を・・・
とりあえずは非公開(笑)
※恋姫ですが零では恋姫キャラは出ません

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2011-01-30 17:21:45 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:400   閲覧ユーザー数:390

 

始めのご挨拶

 

皆様方の小説を読ませて戴いていたら私も書いてみたいなと・・・

ただ上手くは書けないと思いますので当分は練習で^^

 

誰にも見つからない事を祈りますが、見つけた方はそっとしといてくださいw

 

 

真・恋姫無双の主人公を変更、オリジナルキャラまで出せる文章力があるかどうかは・・・

まぁ、思いつくまま書いてみます

初心者なんで年号的におかしい所や、辻褄の合わない所が出て来る可能性が大きいです。

簡単な修正はできますが、内容が変わるほど大きなものに関してはご勘弁くださいませ。

 

 

では、本編をどうぞ

 

 

慶応4年(1868年)1月6日

山城の国伏見(現在の京都市南区・伏見区辺り)

 

辺り一面に硝煙と血の匂い、そして苦痛を押し殺しているのか呻き声が充満する。

戦場・・・そう言うべきか、もしくは虐殺の場と言うべきか・・・

どちらにせよ一方的な敗北に終わった場に男はいた。

 

「参りましたねぇ・・・」

 

そう言って本当に困った様に頭を掻いている男。

年の頃は20前後であろう。中肉中背で髪は現在風に言えばオールバックに鋤あげている。

服は所々破れかかり、血も滲んでいるのから見ても先ほどまで戦場で戦っていたのが見て取れた。

 

「時代が変わったのか・・・もう10年ほど前に変わってくれればね」

 

そう苦笑すると、その場に座り込み刀を落とさないようにと縛った布を左手から解いていく。

 

(どうせ死ぬんだ)

 

そう思いその場に寝転んだ。

 

(もうすぐ残党狩りが始まるだろう。それもどうでも良い。

もう10年も前に私は人生は捨てたのだから・・・)

 

死ぬ間際なのだろうか、昔の事が鮮明に思い浮かぶ。

それを頭の中から追い出そうとするが、次から次へと昔の事が蘇ってくる。

思い出しては打消し、また思い出しては打ち消す、やがて意識は深い闇の中に落ちていったのだった・・・

 

 

安政4年(1857年)

大村藩(現在の長崎)

 

伊豆国賀茂郡(現在の静岡県下田市)ではアメリカよりハリスが米国使節として訪れ、ついに長きに渡る江戸幕府も終焉の扉が開けられようとしていた頃。

この物語の主人公となる男は長崎の地にいた。

 

男の名は早上彦兵(元服後)

年の頃は9歳

父は大村藩の下級武士。

厳格な父親で、幼き頃より剣術や学問などを厳しく教えられた。

ただ、下級武士の給金など知れている。

 

(父も母も生活を切り詰めながら自分に剣術などをさせてくれている)

 

幼心にそう分かっていたので期待に応えようと一生懸命に励んだ。

だが9歳になったばかりの頃、一つの出会いが彼を大きく変えていく。

当時の長崎は日本初の鉄工所ができ、異国の文化が入り込み数々の人傑が誕生している時であった。

高島流砲術の創始者である高島秋帆、大村勤王37士の筆頭である渡辺清などであるが、彦兵少年が出会ったのは武士でも志士でも無かったのである。

 

教会医学を学んだ沢野忠安

彦兵は彼の話す教会などには興味は無かった。

ただ医学、今までに無い技術と考え方に幼い彦兵は魅かれ、そして没頭していく。

 

(殺すより助ける方が良いじゃないか)

 

そう思いながらも父にも母にも言い出せず、寝る前に布団に入りながら医学書を読み、分からない所があると稽古の合間に忠安に聞きに通った。

だが子供の隠し事を見抜けぬ親などいるわけがない。

隠してあった医学書はあっと言う間に父に見つかり取り上げられる。

だが彦兵は諦めない。

本を探し出し、無ければ忠安の所で写してくる。燃やされても殴られても何時の間にか本を隠し持っていた。

これには厳格な父親もほとほとに呆れ、剣術や他の学問を疎かにしないのならとの約束のもと許すのであった。

 

医学と剣術。

相反する物を学ぶ主人公彦兵。

彼の昔話はもう少し続く・・・

 

 

慶応3年(1867年)

山城国

 

彼は数年前からある人物に教えを乞うべく、江戸から山城を行き来していた。

その人物とは幕府典医である松本良順。

しかし一介の浪人である自分が幕府典医などに容易に会えるわけがない。

 

(さて、どうしたものかな?)

 

そう考えていた時に飯屋での会話に耳を疑う。

 

「総司、おめぇ昼から良順先生に体を見てもらうんじゃねぇのか?」

 

「分かってますよ。これ食べたら行きますって」

 

そう言って笑う男。

藁にもすがりつきたいどころか、草に土下座してでも何とか会いたいと思っていた矢先である。

彦兵は相手が誰かも確かめず(確かめずに声をかけたのを一生悔やむ事になるんだ)声をかけたのであった。

 

「私を松本良順先生に会わせて下さい!なんでもしますから!」

 

そう叫んでいきなりの土下座。

 

「ブハッ」

 

「うわっ!総司きたねぇ」

 

ちょうど食べ物を口に入れていた男は相手の男の顔に向かって飯だった物を盛大に吹きかけた。

 

「いや、だってこの人がいきなり・・・」

 

そう言いながらお茶を啜る総司と呼ばれた男。

 

「で?いきなり何なんですか貴方は?」

 

「こら!無視すんな」

 

横で叫んでる男を軽くいなして総司と呼ばれた男は彦兵に声をかけた。

彦兵が自分の簡単な生い立ちと松本良順に会って教えを乞いたい旨を説明すると総司は「ちょっと待ってくださいね」と隣で怒り続けていた男を店の奥に引っ張って行った。

 

「左之さんどう思います?」

 

「いや、まず俺に謝れよ」

 

「間者じゃ無いと思うんですよねぇ」

 

「だから俺に謝れって」

 

「ほら、ウチって医者っていないじゃないですか」

 

「謝らないの?」

 

「聞けば剣術も出来そうですし」

 

「お願いだから謝ってください」

 

「良順先生に会わせれば何でもするって言ってますし・・・あぁ、ごめんなさい」

 

「なんだ、その投げやりな謝り方。まぁ良いけどよ・・・」

 

「で、どう思います?」

 

「騙してウチに入れちまおうってのか?う~ん・・・まぁ良いんじゃね」

 

「じゃあ決定って事で」

 

ニンマリと笑いながら総司は彦兵の待つ店内に戻って行った。

 

(かわいそうになぁ・・・。まぁ俺には関係ないけどな)

 

左之と呼ばれた男は静かに心の中で彦兵の不運さに合掌した。

彦兵が声をかけた男達。

壬生の狼と呼ばれた彼らの中でも1番隊と10番隊を率いる隊長であり猛者中の猛者。

彼らに騙され?彦兵は隊の医者として、そして部隊の1員として後の(鳥羽伏見の戦い)と呼ばれる戦場まで彼らと行動を共にするのであった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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